日本初!チューリングが自動運転向け生成モデル「Terra」を開発
最終更新日:2024/08/15
チューリングは、日本初の自動運転向け生成世界モデル「Terra」を開発しました。
このニュースのポイント
- チューリングが日本初の自動運転向け生成世界モデル「Terra」を開発
- チューリング独自の走行データと、オンラインで公開されている走行映像の合計約1500時間分のデータを学習に使用
- シミュレータや自動運転システムの一要素として利用することも可能
チューリング株式会社は、日本初の自動運転向け生成世界モデル「Terra」を開発しました。運転シミュレータや自動運転システムの一要素として利用することで、より安全かつ効率的な自動運転開発を行うことができます。
「Terra」は物理法則や物体間の相互作用など複雑な状況を理解し、リアルな運転シーンを動画として出力することが可能な生成世界モデルです。アクセル・ブレーキ・ステアリング等の詳細な運転操作情報を含むチューリング独自の走行データと、オンラインで公開されている走行映像の合計約1500時間分のデータを学習に使用しており、任意の運転操作を高精度で再現可能です。
「Terra」はシミュレータとしても利用可能で、左折や突発的な状況への対応などを学習・評価することができます。工事等により路面に障害物がある場合や、運転操作を誤り進路を逸脱した場合など、一般的な運転シーンでは遭遇しづらいエッジケースのシミュレーションにおいて高い効果が期待でき、開発の安全性と効率性を向上させます。
また、自動運転システムの一要素として利用することで、交通状況を分析し、予測結果を自動運転システムの運転判断に用いることができます。具体的には、カメラ画像から得られたデータを解析し、周囲の歩行者や他車両の動きなどの詳細な状況を理解・予測した上で自動運転のメインシステムと連携することで、より高度な運転判断を行うことができます。
今回公開されたモデルは初期バージョンのものであり、今後さらに学習を進めることで、精度や生成速度を向上させ、安全かつ効率的な自動運転開発をより一層加速させていきます。
チューリングは、言語理解を行うLLM(大規模言語モデル)、複数種類のデータを元に高度な判断を行うマルチモーダルAI、空間把握と身体性を持つエンボディードAI、という3つのステージを経ることにより、2030年までに完全自動運転車両を開発することを目指しています。
出典:PR TIMES
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