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AI・DX時代に注目集まるリスキリングの意味とは?ポイントや事例を紹介

最終更新日:2022/08/08

リスキリングのポイントを解説

AI・DX時代と呼ばれる昨今、さまざまな業界で積極的にAIやIoTといった最先端技術が活用され始めています。これらの技術が積極的に導入され始めている背景としては、少子高齢化に伴う人手不足が深刻化していることが挙げられるでしょう。

ただし、AIをはじめとする最先端技術を最大限活用するためには、従業員一人ひとりが常に新しい知識・スキルを身につけなければなりません。そのため、最近では「リスキリング」という考え方が重要視され始めています。

今回は、そんな「リスキリング」について分かりやすく解説するとともに、メリット・デメリット、企業の事例などをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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■リスキリングの意味とは

リスキリングとは、働き方の変化により新たな業務が発生する可能性があることを踏まえ、事前にスキル・知識を習得していく取り組みのことです。最近の経済産業省による審議会や研究会では、リスキリングを以下のように捉えています。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」
(参考:経済産業省~デジタル時代の人材政策に関する検討会~「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」)

現在の職業において必要となるスキル・知識を習得することだけでなく、新しい職業に就いたときに活躍できるスキル・知識を習得することも含まれていることがお分かりいただけるでしょう。

そんなリスキリングは、2020年11月に日本経済団体連合会が発表した「新成長戦略」や、2021年から2022年にかけて経済産業省が開催している「デジタル時代の人材政策に関する検討会」においても、失われる雇用ではなく「新たに生まれる雇用」へと改善していくために欠かせない要素として、企業がリスキリングを推進していくことを奨励しているのです。

●アップスキリングとアウトスキリング

ここまでご紹介した「リスキリング」は、根本的に仕事の内容が変わることを前提としています。ただし、必ずしも仕事の内容が変化するとは限りません。そのため、現在の業務におけるスキル向上を図っていくことも非常に大切です。そのスキル向上トレーニングのことを「アップスキリング」と呼びます。

アップスキリングが重要視される理由は多く存在しますが、特に大きな理由として挙げられるのは、「企業には有能な経営陣が欠かせない」という点が挙げられるでしょう。昨今は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、私たちのビジネス環境は大きく変化し始めています。

こういった状況の中で企業が生き抜いていくためには、より多くの潜在能力を秘めている従業員を発掘し、リーダーとして育成していくことが大切になるわけです。そのためにも、スキリングとリスキリングの重要性を理解した有能なリーダーが必要であり、そのリーダーが企業を成長させていくことになるのです。

また、アップスキリングと同様に重要視されているものとして、「アウトスキリング」というものも存在します。アウトスキリングとは、企業が従業員に対して実施する教育・転職支援プログラムのことです。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って経済状況が悪化していることもあり、生き残りをかけてダウンサイジングを図っている企業も少なくありません。ただ、こういった人員整理・リストラは、対象外の従業員から「次は自分が対象になるかもしれない」といった不安を大きくさせるものであり、従業員のモチベーション低下を招く可能性もあるのです。

そのため、人員整理を繰り返し行うことは企業の評判や信用を低下させるリスクがあるものと考えなければなりません。とはいえ、人員整理を行わざるを得ない状況に置かれるケースも多いため、そのような状況の企業では「リストラ対象者への手厚いサポート」が重要になるわけです。

リストラ対象者への手厚いサポートが行われていれば、リストラ対象者も転職先で活躍するための専門的スキルを無料で身につけることができます。そして、企業としても手厚いサポート体制を構築することによって「リストラによるブランド低下」を避けることができるのです。

■リスキリングが注目される理由

2020年に行われたダボス会議(世界経済フォーラムの年次総会)において、「リスキリング革命」が主要な議題に上りました。この「リスキリング革命」とは、第4次産業革命に伴う技術変化に対して柔軟に対応していくために、2030年までに全世界の10億人に対してより良い教育・スキル・仕事を提供していくというものです。

第4次産業革命には、バイオ革命やロボティクスといったさまざまな技術の変化が含まれています。その中でも特に大きな注目を集めているのは、DXの加速です。そのため、多くの企業で「DX人材育成」が重要視され始めており、それに伴いリスキリングという言葉も多用されるようになってきています。

近年はビジネスの変化が激しい傾向にあり、求められるスキルも変化しやすい時代です。だからこそ、企業がリスキリングを導入する必要性は高まってきているといえるでしょう。

■リスキリングとリカレント教育との違い


リスキリングと混同されやすいものとして、「リカレント教育」というものが存在します。リカレント教育とは、それぞれの必要なタイミングで教育を受け、仕事に戻るという取り組みを繰り返す仕組みです。

リカレント(recurrent)は「循環する」「繰り返す」といった意味を持ちます。通常業務と並行しながら学ぶリスキリングとは異なり、一度仕事から離れて大学などの教育機関で学び直し、再度仕事に復帰するという仕組みのことを指します。

これらを踏まえると、リスキリングとリカレント教育には違いがあることがお分かりいただけるかと思いますが、「新たなスキルを身につけていく」という工程が含まれているという点では同じであるため、そこまで大きな違いではないといえるでしょう。

■リスキリングが企業や組織にもたらすメリット

では、企業や組織がリスキリングを取り入れた場合、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここからは、リスキリングが企業や組織にもたらすメリットについて詳しくみていきましょう。

●新たなアイデアや事業創出

リスキリングを行うことで、従業員は新しいスキル・知識を習得することができます。そのスキル・知識の習得によって、社内に新しいアイデアが生まれやすくなることは大きなメリットといえるでしょう。

リスキリングを上手く活用できれば、時代の移り変わりによって経営が悪化してしまうリスクを抑えることが可能になります。また、社内に新しい風を吹き込むことができるというメリットもあるため、時代に合わせて進化していくことが求められる企業ほど、リスキリングを行うメリットは大きいといえるでしょう。

●業務効率化

業務効率化を実現できるという点も、リスキリングによって得られるメリットのひとつです。リスキリングによって従業員が獲得したスキル・知識をDXに活かしていくことで、よりスムーズに業務を遂行できるようになります。

従業員一人ひとりが効率的に業務を遂行できれば残業が減少し、従業員のワークライフバランスをとりやすくなり、日々の業務に対するモチベーション低下を防ぐことが可能です。当然、企業としても業務効率化によって「残業代の削減」というメリットを得られるため、従業員と企業の双方にとって大きなメリットとなります。

●採用コストの抑制

リスキリングには、採用コストを抑制できるというメリットもあります。たとえば、DX人材の場合、専門性が高いためどうしても採用コストが大きくなってしまう傾向にあります。また、前職で高い専門性を発揮していた人材であっても、新しい会社でその専門性を同じように発揮できるとは限りません。

その点、リスキリングによって既存の従業員が新たな技術・知識を身につければ、社内異動で充足させることができます。そのため、採用コストを大幅に削減できるようになるのです。

また、従業員に新しい役割を与えることによって、デジタル化による人材余剰を抑えることもできます。

■リスキリングが企業や組織にもたらすデメリット

リスキリングにはさまざまなメリットがあることがお分かりいただけたかと思いますが、必ずしもメリットばかりというわけではありません。ここからは、リスキリングが企業や組織にもたらすデメリットについて詳しくみていきましょう。

●作業時間の損失

リスキリングは就業時間に実施していくことになるため、通常業務の作業時間が減少してしまうというデメリットがあります。これは一見大きなデメリットに感じられるかもしれませんが、長期的な目線で考えると必ずしもデメリットとも言い切れません。

リスキリングの実施によって従業員が新たにスキル・知識を身につければ、より高いレベルで効率的に業務を遂行できるようになる可能性もあるからです。また、従業員の創造性が養われることによって、新しいビジネスチャンスの発掘につながる可能性も秘めているため、一時的な作業時間の損失が生まれることは、あくまで一時的なデメリットと考えるべきでしょう。

●導入コスト

リスキリングを実施する場合、必要なスキルを見極めたり、習得したスキルを管理したりするためのコストが必要になります。その導入コストがかかってしまう点は、ひとつのデメリットといえるでしょう。

また、高度なスキルを身につけさせるためには、それ相応の教育コストがかかってしまうことも注意しなければならないポイントのひとつです。とはいえ、その導入コスト以上の成果につながる可能性を秘めていることも事実ですので、しっかりと戦略を立てて導入することが大切になるでしょう。

■リスキリングでDXを推進する企業の事例

実際にリスキリングでDXを推進する企業は、どのような成果を得ているのでしょうか。ここからは実際にリスキリングでDXを推進している企業の事例をみていきましょう。

●AT&T

アメリカにおけるリスキリングの先駆者として知られるのが、ワーナーメディアを傘下に抱える通信事業を行う「AT&T」です。AT&Tでは、2013年に2020年までに必要なスキルを特定し、現状のスキルから移行していく「ワークフォース2020」という計画に取り組んでいます。

この取り組みでは、2020年までに10億ドルを投下し、10万人の従業員のリスキリングを実行することを目標に掲げていました。その目標を達成すべく、AT&Tでは社内の人材異動を円滑化するための環境整備、キャリア開発支援ツールの提供、オンラインでの訓練コースの開発、ワンストップ学習プラットフォームの提供など、さまざまな取り組みを積極的に実施。

これらの取り組みを行った結果、社内に必要となる技術職の81%を充足することに成功しました。また、リスキリングに参加した従業員はその他の従業員と比べて1.1倍高い評価を受けるという成果も生んでいます。さらにリスキリング参加者は他の従業員の1.3倍多く表彰を受賞し、離職率も1.6倍低くなったという結果を生みました。

●塩野義製薬

塩野義製薬では、2022年度から希望する社員が週休3日を選べる制度を開始しました。研究部門や工場勤務を含めた、約4,000人の社員(全社員の7割)が対象になるといいます。

この制度では、大学院で学び直すリスキリングなどを想定しており、同時に副業も解禁されるそうです。外部での知見の吸収や人脈づくりといった、価値のある経験を積極的に積むことによって、組織全体のイノベーション力向上に繋げていくといいます。

●日立製作所

DX先進企業として知られている株式会社日立製作所では、AI技術者やデータサイエンティストといったDXエキスパートの育成だけでなく、リスキリングにも積極的に取り組んでいます。

日立製作所がリスキリングを行う目的は、「DXによって実現できるものは何か」「どうすれば顧客の課題をデジタル技術によって解決できるか」といった点を社員一人ひとりが判断できるようになることだといいます。

2020年からは、日立グループの全社員を対象に「デジタルリテラシーエクササイズ」というe-Learningプログラムも開始しました。DXの基礎や、DXにおいて最も重要な課題定義の方法、プロジェクト実行のためのプロセス・プランニングなどを学ぶ機会の提供を行っています。

●富士通

富士通株式会社では、2020年7月に発表した「2020年度経営方針説明」において、DX企業に変革するために必要となる投資を積極的に行っていくことを宣言しました。そこで内部強化に欠かせない取り組みとして挙げられたのが、リスキリングです。

富士通ではリスキリングの一環として、約13万人の全社員を対象に、イノベーション創出や課題解決において必要となる「デザイン思考」を浸透させる人材育成プログラムを実施しました。

さらに2021年には、人材育成プログラムの教材としても活用している『デジタルトランスフォーメーションに挑戦するデザイン戦略とサービスプランニング』というテキストブックをWeb上でも公開しています。

●キヤノン株式会社

キャノン株式会社では、工場従業員を含む1500人に対し、クラウドやAIの研修を実施しました。この研修は就業時間を使って実施されるものであり、半年程度の専門教育を行います。

研修では、プログラム言語やセキュリティーなど、デジタル知識のレベルごとに分けた190講座が用意されています。必要に応じて統計や解析、代数といった基礎知識も学ぶことができる環境が整っているため、さらに幅広い人材の職種転換を後押しするきっかけとなることが期待されています。なお、この研修の講師は、社内の技術者のほか、クラウド技術は米マイクロソフトなど外部から招いているそうです。

■リスキリングの実践方法とポイント

今回は、AI・DX時代において大きな注目を集める「リスキリング」のメリット・デメリット、企業の事例などをご紹介しました。一人ひとりの働きやすさが重視される現代だからこそ、リスキリングによってスキル・知識を習得しやすい環境を整えることには大きなメリットがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

とはいえ、習得すべきスキル・知識は企業によって異なります。そのため、業績や事業内容などのデータを参考にしながら「リスキリングで何を習得すべきか」という点を明確にしていくことが大切になるでしょう。

また、従業員が効率的にスキルを習得できるような環境を構築することも重要なポイントのひとつです。いくら質の高いプログラムを用意していても、そのプログラムの構成や順序が適切でなければ効率を悪化させてしまう可能性があるため注意しましょう。

AIsmileyでは、効率的なリスキリングを実現するための「AI人材育成・教育サービス」を比較検討できる資料を無料でお配りしています。リスキリングの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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