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最終更新日:2026/06/10
ChatGPTの「GPTs」とは?
ChatGPTを開発したOpenAI社は、2023年11月7日(日本時間)に開催した開発者向けカンファレンス「OpenAI DevDay」にて、独自のカスタムAIを作れる機能「GPTs」を発表しました。GPTsを使うことで、オリジナルのChatGPTをノーコードで簡単に開発することが可能です。
進化を続けるChatGPTの能力を引き出し、誰でも独自にカスタマイズしたAIサービスを立ち上げられる機能が「GPTs」です。現在では、ビジネスパーソンやクリエイター、教育者など幅広い業界で必須の効率化ツールとして定着しています。
本記事では、GPTsの概要から代表的な活用事例、進化を遂げた最新の機能や具体的な作成手順などについて詳しく解説します。GPTsによるAI開発の手法を理解し、自社組織の業務効率化やビジネスの価値向上に役立てるためにぜひご覧ください。

「GPTs」は、2023年11月7日(日本時間)に開催されたOpenAI社のカンファレンス「OpenAI DevDay」にて発表された、特定の目的に合わせてChatGPTをカスタマイズできる機能です。自然言語による対話を入力するだけで、ノーコードで独自のAIアシスタントを作成できます。
プログラミングの知識が不要なため、エンジニアが不在でもChatGPT上で誰でも手軽に専用のAIチャットボットを構築することが可能です。
一方で、自分だけのオリジナルGPTを「作成・編集」するには、「ChatGPT Plus」や「Pro」「Business」「Enterprise」といった有料プランに加入している必要があります。いずれのプランでも、月額料金以外にGPTsの利用・作成に伴う追加料金は発生しません。
「GPTs」は、ChatGPTの有料プラン(Go、Plus、Pro、Business、Enterprise)ユーザー向けに公開されています。GPTsを使うために別途料金を支払う必要はありませんが、ChatGPTの無料版では利用できないため注意が必要です。
有料プランのアカウントであれば、ログイン後すぐにサイドバーの『Explore GPTs』からアクセス可能です。
GPTsは2023年11月7日(日本時間)のOpenAI社の発表とともにリリースされました。また、ユーザーが作成した独自のGPTを世界中に共有・公開できるプラットフォーム「GPT Store」は、2024年1月に正式リリースされました。現在では、ビジネス、教育、ライフスタイルなど多岐にわたるカテゴリーで、数百万以上のカスタマイズされたGPTがストア上に公開されています。
一方、自分で独自のGPT(my GPTs)を作成したい場合は有料プランの契約が必要です。有料プランのアカウントで「Explore GPTs」の画面右上などにある「Create(作成)」ボタンをクリックすると、専用のGPTエディタが立ち上がり、特別な手続きなしでノーコード開発を始められます。
無料プランから対象の有料プランへアップグレードするだけで、すぐに利用を始められます。

GPTsを活用することで、自社の業務や特定の目的に特化したAIツールを即座に構築できます。現在、ビジネスから教育の現場まで、日常の様々なシーンでGPTsが標準的に活用されています。ここでは、代表的な5つの活用事例を紹介します。
GPTsのメイン機能とも言えるのが、ノーコードでのChatGPTカスタマイズ機能です。どのようなツールを作りたいのか、自然言語による指示を入力するだけで、特定の目的を果たす独自のAIアシスタントを作成できます。
例えば、セキュアな企業向けプラン(BusinessやEnterpriseなど)を活用し、人事制度や経費精算のルールをPDFで読み込ませた「社内問い合わせボット」を構築すれば、社員からの質問に24時間いつでも高精度で自動回答するシステムが作れます。バックオフィス部門の業務負担を劇的に軽減し、リソースの有効活用につながります。
GPTsの活用事例「Prompty」では、ChatGPTに入力したプロンプトを最適化してくれます。プロンプトは、AIチャットツールで効率的に求める回答を得るために、必要となる定型文です。
そこで、「ユーザーが入力した大雑把な質問を、AIが理解しやすい詳細なプロンプトへ自動変換・ブラッシュアップするGPT」を作成・共有しておく手法が効果的です。これにより、組織全体のAI活用スキルを底上げし、一貫したクオリティのアウトプットを得られるようになります。
GPTsで開発したツールは他のユーザーと簡単に共有できるため、社内の部署やチーム内で共有すれば業務効率化につながります。GPTsでは、公開範囲を選択する機能が備わっており、「Only me(自分のみ)」「Only people with a link(リンクを知っている人のみ)」「Public(一般公開)」の選択肢から選べます。
作成したGPTは、用途や機密性に合わせて公開範囲(共有設定)を柔軟に変更できます。主な共有設定は以下の通りです。
社外秘のデータや独自のノウハウを含むツールを社内共有する場合は、法人向けプランを活用して「ワークスペース内の全員」に公開範囲を制限することで、情報漏洩のリスクを防ぎながら安全に業務効率化を推進できます。
GPTsは、資料やWebページなどのコンテンツの添削・校正に活用できます。ChatGPTでもテキスト要約や校正、翻訳などの機能が使えますが、GPTsでファイルをアップロードすれば、より多くの文章を一気に添削できるため、作業効率がアップします。
現在の最新モデルであるGPT-5シリーズ(GPT-5.5など)の圧倒的な処理能力と高度な推論機能を活かし、自社のトンマナ(企業の文体や表現ルール)を事前にGPTsの設定画面である「Instructions(指示)」に定義しておくことで、誰が使っても「自社らしい文章」の添削や高品質なドラフト作成ができるようになります。
例えば、「文末は『です・ます』調に統一し、専門用語は中学生でもわかる表現に言い換えること」や「箇条書きを活用してスキャンしやすくすること」といった具体的なルールを設定しておくことで、アウトプットの精度が劇的に向上します。また、文章作成だけでなく、SEO記事のリサーチや競合分析を自動化するツールとしても多用されています。
GPTsの「Code Teacher」では、プログラミングコードの意味や不明点を丁寧に解説してもらうことが可能です。コードの知識を解説してもらうGPTsを作成すれば、プロンプトにコードを入力し、知りたいことや不明点を質問するだけで、自動で説明内容をアウトプットしてくれます。
作成したプログラムのコードを貼り付け、「このコードにバグがないか確認して」「処理を高速化するための修正案(リファクタリング)を提示して」と指示するだけで、エラーの原因や最適な代替案を即座に提示してくれます。新人エンジニアの学習支援ツールとしても非常に有用です。

GPTsの作成・編集画面は、ChatGPTの有料プランユーザーであれば、PCやスマートフォンの画面からすぐにアクセスできます(作成されたGPTsの利用自体は無料ユーザーも可能です)。独自のAIシステムを構築する際には、主に「Create(対話型作成)」と「Configure(詳細設定)」の2つのタブ機能を利用します。ここでは、それぞれの機能と使い方について解説します。

GPTsの「Create」タブは、自然言語による対話形式でAIを構築できる機能です。「どのような課題を解決するツールを作りたいか」をチャットで伝えるだけで、システム側(GPT Builder)が自動的に要件を解釈し、ツールの基礎的な設定を行ってくれます。
現在の最新モデル(GPT-5シリーズなど)の高い文脈理解力により、大まかな指示を出すだけでも意図を汲み取った高精度なベースラインを瞬時に構築できます。なお、対話形式を使わず、直接次項の「Configure」タブから手動で要件を入力してシステムを開発することも可能です。

「Configure(詳細設定)」タブは、AIの振る舞いや搭載機能をより細かく手動で設定・チューニングするための画面です。社内資料などのファイルをアップロードし、GPTに独自の知識(ナレッジ)をデータとして直接参照・追加させることもできます。
「Configure」で設定できる主な項目は以下の通りです。
WebブラウジングやDALL-E 3など、ChatGPTに実装されている複数のツールを使うかどうかも選択可能です。Web検索やAI画像作成、データ分析などの多様な機能をGPTsツールに搭載できます。

GPTsを作成・編集する対話型のシステム(AIアシスタント)は「GPT Builder」と呼ばれます。プログラミング言語を使わず、日本語のチャットだけで独自のAIツールを構築していくことが可能です。ここでは、GPT Builderを使ってオリジナルGPTを作成する具体的な流れをステップ順に解説します。
ChatGPTで「Create a GPT」を選択すると、GPTs(GPT Builder)が立ち上がり、「Create」メニューが表示されます。自然言語でプロンプトをチャット欄に入力し、対話形式でオリジナルのGPTを作っていきます。
具体的なアイデアを入力しても良いですし、ベースとなる業務マニュアル等のファイルをこの段階でアップロードし、「このファイルに基づいて顧客対応を行うチャットボットを作ってください」と指示するアプローチも非常に有効です。GPT Builderと対話を重ねることで、AIが自動的に裏側のシステム枠組みを構築していきます。
おおまかなGPTの要件をリクエストすると、自動的に名前とアイコンが提案されます。提案された内容で問題なければ、「それで進めてください」とチャットで返答するだけで確定します。もし別の名前にしたい場合や、アイコンのデザインを変更したい(例:「もっとビジネスライクなデザインにして」「自社のロゴ色をベースにして」など)場合は、要望をテキストで伝えるだけで再提案・再生成してくれます。
続いて、回避したい情報や強調したいポイントなどを指定していきます。「知らない情報について聞かれた場合には「わかりません」と回答してください」といった留意点を伝えておくと、ChatGPTで課題となりやすいハルシネーションの回避にもつながります。
なお、これらのルールは「Configure」タブの「Instructions(指示文)」に自動で書き込まれます。後からこのInstructionsを直接手動で編集し、「絶対に守るべき禁止事項」などを追加・チューニングすることも可能です。
「Configure」では、他にもさまざまな設定項目が用意されており、希望の通りに変更できます。例えば、対話のもとになる情報は「Knowledge」から設定できます。また、「Capabilities」では、Web検索を使って不足している情報を追加するよう指定できます。
外部のWeb検索機能(Web Browsing)を含めるか、あるいは「Actions」機能を使って自社の社内システムや外部API(天気予報やタスク管理ツール等)と連携させるかといった最終確認を行います。
すべての調整が完了したら、画面右上にある「Create(作成)」または「Publish(公開)」ボタンをクリックします。ここで公開範囲(自分のみ/リンクを知っている人のみ/全員に公開)を選択すれば、独自のGPTがリリースされます。なお、一度公開した後に内容を修正した場合は、右上のボタンが「Update(更新)」に変わる仕様となっています。
GPTsは、特定の目的に合わせてChatGPTをノーコードでカスタマイズできる、非常に強力な機能です。現在では社内データの学習(Knowledge)や外部APIとの連携(Actions)を活用した、本格的な業務アプリケーションの構築がプログラミング知識なしで実現できるようになっています。
無料プランでも公開されたGPTsの利用は可能ですが、自社専用のカスタムAIを「作成・運用」するには、引き続きChatGPTの有料プラン(Go、Plus、Pro、Business、Enterprise)への加入が必要です。現在の最新モデル(GPT-5シリーズなど)の高度な推論・処理能力を活かした独自AIを、追加料金なしで何個でも開発できるのは大きなメリットといえます。
今回紹介した活用事例を参考に、自社の業務効率化やビジネスの価値向上に向けて、GPTsを導入した独自の生成AI活用を検討してみましょう。
ChatGPT連携サービスを提供する企業一覧を、下記にて取得いただけますので、ぜひご活用ください。
GPTsは2023年11月7日(日本時間)にOpenAI社より公表され、随時ユーザーに公開されています。ただ、利用者が急増したため、約1週間後の11月15日(アメリカ現地時間)には、有料版「ChatGPT Plus」の新規登録を一時停止したことを発表しました。
約1ヶ月後の12月13日(アメリカ現地時間)には、「ChatGPT Plus」の新規登録を再開しており、登録後にGPTsの利用を開始できます。
GPTsは現在、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」または企業向け「ChatGPT Enterprise」に契約していれば、申請や手続き不要で利用できます。GPTsを使うために別途費用は発生しません。個人の場合、月額20ドル「ChatGPT Plus」でGPT-4やGPTsなどの機能を使うことが可能です。
GPTsはアルファベットの通り「ジーピーティーズ」と読みます。
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