生成AI

最終更新日:2026/09/28
ChatGPTの「GPTs」とは?
GPTs(カスタムGPT)は、特定の目的に合わせて指示・知識・機能をあらかじめ設定した、ChatGPTのカスタム版です。GPT Storeやサイドバーの「GPT」から公開されているGPTを検索・利用することは、Freeプランを含むすべてのユーザーが可能です。
一方で、2026年8月時点では新しいGPTの作成・公開は個人アカウント(Free・Go・Plus・Pro)ではできず、Business・Enterprise・Eduのワークスペースで作成権限を持つユーザーに限られています。
本記事では、GPTsの基本的な仕組みや料金・利用条件、GPT Storeでの探し方・使い方、作成できる環境でのGPTの作り方、そして利用・作成時の注意点までをまとめて解説します。

GPTs(カスタムGPT)とは、特定の目的に合わせて指示・知識・機能などをあらかじめ設定した、ChatGPTのカスタム版です。
通常のChatGPTが「なんでも答えるAI」であるのに対し、カスタムGPTは「あなたが設計したルールと知識に従って動くAI」として機能します。
カスタムGPTは別のAIモデルではなく、あくまでChatGPT内で目的ごとに設定されたGPTです。
なお、OpenAIの公式サイトでは「GPT」「カスタムGPT」という表記が中心となっているため、本記事もこの表記に準じます。
GPTsは「ジーピーティーズ」と読みます。
OpenAIの現在の公式文書では、個々のカスタム版を「GPT」と表記するケースが増えており、「GPTs」はカスタムGPT全体を総称する際に用いられる表現です。
カスタムGPTは、プランによって「利用できること」と「作成・公開できること」が異なります。
2026年8月時点のOpenAI公式料金ページによると、公開・共有されたGPTをサイドバーの「GPTを探す」から検索・利用することは、Freeプランを含むすべてのユーザーが可能です。
一方、新しいGPTを作成・共有するにはBusinessやEnterprise、Eduのプランへの加入が必要です。
| プラン・環境 | 公開・共有GPTの利用 | 新規GPTの作成 | GPTの公開 |
|---|---|---|---|
| Free | ○ | × | × |
| Go | ○ | × | × |
| Plus | ○ | × | × |
| Pro | ○ | × | × |
| Business | ○ | ○ ※権限による | ○ ※権限による |
| Enterprise | ○ | ○ ※権限による | ○ ※権限による |
| Edu | ○ | ○ ※権限による | ○ ※権限による |
カスタムGPTの利用・作成のために、月額料金以外の追加費用は発生しません。
GPTsは2023年11月7日(日本時間)のOpenAI社の発表とともにリリースされました。また、ユーザーが作成した独自のGPTを世界中に共有・公開できるプラットフォーム「GPT Store」は、2024年1月に正式リリースされました。現在では、ビジネス、教育、ライフスタイルなど多岐にわたるカテゴリーで、数百万以上のカスタマイズされたGPTがストア上に公開されています。

カスタムGPTは単なるプロンプトの保存機能ではありません。
指示・独自資料・ChatGPTの各種機能・外部サービス連携を組み合わせることで、目的ごとのAI環境を構成できる仕組みです。
GPTビルダーの「Instructions(指示)」には、GPTの役割・回答方法・トーン・判断ルールなどを設定できます。
たとえば「回答は必ず箇条書きにする」「資料にない情報は推測せず、わかりかねると伝える」のように詳細に定義することが可能です。
毎回同じプロンプトを入力する手間がなくなり、用途に応じたルールを継続的に適用できます。
GPTビルダーの「Knowledge(ナレッジ)」には、業務マニュアル・社内ガイド・FAQなどのファイルを登録できます。GPTはチャット中に登録資料を参照しながら回答を生成します。
2026年8月時点の公式仕様では、1つのカスタムGPTに最大20ファイル・各ファイル最大512MBまで登録することが可能です。
<参考:OpenAI|GPTの作成と編集
カスタムGPTには、利用環境に応じてWeb検索・画像生成・canvas・コードインタープリターとデータ分析などの機能を有効化できます。
たとえば最新情報の検索が必要な用途にはWeb検索を、データ集計・グラフ作成が必要な用途にはコードインタープリターを組み込むといった形で、目的に合った機能を選択できます。
カスタムGPTでは「アプリ」を通じてユーザーが接続した外部ツールを利用できるほか、「Actions」を設定することで外部APIからのデータ取得や操作も行えます。
ただし、アプリとActionsは同時には使用できない仕様のため、外部サービス連携が必要な場合は用途に応じていずれか一方を選択してください。

カスタムGPTでは目的・指示・資料・機能をあらかじめ設定できるため、繰り返し発生する業務や、組織で共通化したい作業との相性に優れています。
ここでは、代表的な活用事例を用途ベースで紹介します。
社内FAQや業務マニュアルを参照する、用途特化型のカスタムGPTを構築する事例です。
たとえば、人事制度や経費精算のルールをナレッジに登録した「社内問い合わせボット」を作れば、社員からの質問に随時自動回答できる体制を整えられます。
新規GPTの作成が可能なのは、Business・Enterprise・Eduワークスペースで作成権限を持つユーザーです(個人アカウントのFree・Go・Plus・Proでは新規作成できません)。
GPTsの活用事例「Prompty」では、ChatGPTに入力したプロンプトを最適化してくれます。プロンプトは、AIチャットツールで効率的に求める回答を得るために、必要となる定型文です。
そこで、「ユーザーが入力した大雑把な質問を、AIが理解しやすい詳細なプロンプトへ自動変換・ブラッシュアップするGPT」を作成・共有しておく手法が効果的です。これにより、組織全体のAI活用スキルを底上げし、一貫したクオリティのアウトプットを得られるようになります。
ファイルアップロード・コードインタープリター・Web検索などを組み合わせることで、繰り返し発生するデータ整理やリサーチ業務にカスタムGPTを活用できます。
たとえば毎月の売上データをアップロードするだけで、指定した形式のグラフや集計レポートを自動生成するGPTを設定しておくと、集計作業の時間を大幅に削減できます。
Business・Enterprise・Eduなどの管理対象ワークスペースでは、管理設定・権限に応じてカスタムGPTをワークスペース内のメンバーと共有できます。
社外秘のデータや独自ノウハウを含むGPTを安全に展開するには、共有範囲をワークスペース内に限定することが重要です。利用可能な共有方法はプランや権限によって変わるため、管理者に確認してから設定してください。
文章の下書き・添削・要約など、トーンやルールを事前に定義して繰り返し利用する用途にカスタムGPTは向いています。
たとえば指示に「文末は『です・ます』調に統一する」「専門用語はわかりやすい表現に言い換える」といったルールを設定しておくことで、誰が使っても一定品質のアウトプットを得られます。
コードの説明・レビュー・デバッグ支援といった用途に特化したカスタムGPTを活用する事例も広がっています。
指示に「コードの意図を平易な言葉で解説する」「バグの原因と修正案をセットで提示する」といった指示を設定することで、新人エンジニアの学習支援ツールや、コードレビューの効率化に役立てられます。

GPT Storeやサイドバーの「GPTを探す」から公開されているカスタムGPTを検索し、用途に合うGPTを利用できます。
Freeプランを含むすべてのユーザーが、GPTの検索と利用を行えます。
ChatGPTにサインインし、画面左のサイドバーにある「GPT」をクリックします。サイドバーに表示されない場合は、ChatGPTの設定やサイドバーの「…」メニューから探してみてください。

GPTの画面では、キーワード検索やカテゴリーから目的に合うカスタムGPTを探せます。
GPTの名前・説明・会話のきっかけ(Conversation starters)などを確認しながら選ぶと、用途とのマッチ度を判断しやすくなります。

具体的なおすすめカスタムGPTは以下の関連記事もあわせてご覧ください。
関連記事:【GPT Store】世界で人気のおすすめGPTs10選を紹介
利用したいカスタムGPTを選んで開くと、説明と会話のきっかけが表示されます。確認したうえで、通常のChatGPTと同様にメッセージを入力するだけで利用を始められます。

Freeプランでは、カスタムGPTの利用もChatGPTのメッセージ上限に含まれます。上限に達した場合はGPTへのアクセスが一時的に制限されることがあります。

カスタムGPTを新規作成できる環境をまず確認したうえで、GPTビルダーの起動・設定・テスト・共有の手順を順番に説明します。
まずは自身のアカウントとプランを確認してください。
個人向けアカウント(Free・Go・Plus・Pro)からは新規GPTを作成できません。
Business・Enterprise・Eduをご利用の場合は、ワークスペースの設定やロールによって作成権限が異なるため、管理者に確認することをおすすめします。
ChatGPTにサインインし、サイドバーから「GPT」を開いたうえで、画面右上の「作成する」ボタンをクリックするとGPTビルダーが起動します。
GPTビルダーには2つの作成方法があります。
チャット形式で概要を伝えると自動でベースを生成してくれる「対話型ビルダー」と、各項目を直接手動入力する「設定画面」です。どちらからでも作成を始められます。
「名前」「説明」「会話のきっかけ」を設定し、カスタムGPTの用途と対象ユーザーがひと目でわかる状態にしましょう。
たとえば「社内向け経費精算サポートGPT」のように、目的が明確なタイトルにすると、チーム内での共有や利用促進がスムーズになります。

カスタムGPTの用途に合わせて、4つの要素を設定します。
アプリと「アクション」は同時に使用できないため、外部サービス連携が必要な場合は用途に応じて一方を選択してください。
設定が完了したら、ビルダー右側のプレビューで実際の入力例を試します。指示通りの回答が出るか、想定外の挙動がないかを確認してください。
問題がある場合は機能を増やす前に、まず指示の具体化や例示の改善から着手することをおすすめします。
テストが完了したら、用途に合う共有レベルを選択して公開します。
GPT Storeへの一般公開を行う場合は、プランと権限の確認、ビルダープロフィールの設定、ActionsのプライバシーポリシーURLの登録など、OpenAIが定める公開要件を満たす必要があります
事前に確認したうえで手続きを進めてください。

カスタムGPTの精度と情報管理を安定させるには、目的や指示、知識を適切に設計し、公開前にテストを行う必要があります。
また業務での利用では、入力データがOpenAIや接続先サービスでどのように扱われるかを事前に確認することも重要です。
1つのカスタムGPTに無関係な業務を詰め込みすぎず、目的・入力条件・期待する出力形式を明確にすることが重要です。
複数ステップの処理が必要な場合は手順を指示に記入し、「良い出力の例」と「避けたい出力の例」の両方を加えると、回答の精度が上がります。
回答ルール・トーン・ワークフローは「指示」に、参照させたいマニュアルや資料は「知識」に入れるという役割分担を意識してください。
ファイルを追加したあとは必ずプレビューで確認し、意図した資料を適切に参照できているかをチェックすることをおすすめします。
Business・Enterprise・Eduプランでは、入力・出力がデフォルトでモデルの学習に使用されません。個人向けプランでは、データコントロールの設定によってモデル改善への利用可否が変わります。
アプリや外部APIを利用するカスタムGPTでは、入力の一部が第三者サービスへ送信される場合があります。連携先が信頼できるサービスかどうかを確認したうえで設定を行ってください。
カスタムGPTについてよく検索される疑問に、2026年8月時点のOpenAI公式仕様をもとに回答します。
FreeプランでもGPT Storeなどで公開・共有されているカスタムGPTを検索・利用できます。
ただし利用上限はChatGPTのFreeプランのメッセージ制限に従うため、上限に達すると一時的にGPTへのアクセスが制限されます。新規GPTの作成はFreeプランでは行えません。
iPhone・Androidを含むChatGPTモバイルアプリでは、公開されているカスタムGPTの利用は可能です。
ただし、新しいGPTの作成・編集はWeb版のみ対応しており、モバイルアプリからは行えません。作成・編集はパソコンのブラウザからChatGPTにアクセスして行ってください。
ChatGPTのサイドバー内「GPTを探す」から検索して利用できます。作成者や共有者から受け取ったGPTへの直接リンクからも開けます。
Business・Enterprise・EduプランではワークスペースでカスタムGPTが共有されている場合、そこからも利用可能です。
まず、ご利用中のプランを確認してください。
Free・Go・Plus・Proを含む個人アカウントでは、いずれも新しいカスタムGPTの作成・公開はできません。作成にはBusiness・Enterprise・Eduワークスペースへの加入と、作成権限の付与が必要です。
Business・Enterprise・Eduプランをご利用中でも、ワークスペースの設定やロール権限によって作成が無効になっている場合があります。作成メニューが表示されない場合はワークスペースの管理者に確認してください。
カスタムGPTは、特定の目的に合わせて設定されたChatGPTのカスタム版です。
Freeプランを含むすべてのユーザーが公開・共有GPTを検索・利用できる一方、新規GPTの作成には2026年8月時点でBusiness・Enterprise・Eduワークスペースの作成権限が必要です。
GPT Storeから既存のGPTを使う場合と、組織向けに独自のカスタムGPTを構築する場合とでは、必要なプランや設定が異なります。目的に応じた活用方法を選んでください。
ChatGPT連携サービスを提供する企業一覧を、下記にて取得いただけますので、ぜひご活用ください。
GPTsは2023年11月7日(日本時間)にOpenAI社より公表され、随時ユーザーに公開されています。ただ、利用者が急増したため、約1週間後の11月15日(アメリカ現地時間)には、有料版「ChatGPT Plus」の新規登録を一時停止したことを発表しました。
約1ヶ月後の12月13日(アメリカ現地時間)には、「ChatGPT Plus」の新規登録を再開しており、登録後にGPTsの利用を開始できます。
GPTsは現在、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」または企業向け「ChatGPT Enterprise」に契約していれば、申請や手続き不要で利用できます。GPTsを使うために別途費用は発生しません。個人の場合、月額20ドル「ChatGPT Plus」でGPT-4やGPTsなどの機能を使うことが可能です。
GPTsはアルファベットの通り「ジーピーティーズ」と読みます。
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら