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ChatGPTのプログラミング活用とは?回答精度を高めるコツを6つ紹介!

最終更新日:2023/12/19

OpenAI社が提供する生成系AIモデル「ChatGPT」は、世界で最も話題を集めるAIサービスの1つです。テキストに関する幅広いタスクを高精度で実行でき、プログラミング学習やコード作成といった作業も実行できます。

本記事では、ChatGPTをプログラミングに活用する際のコツや注意点、活用事例などについて解説します。プログラミングサポートツールとしてChatGPTを有効活用するために、ぜひご覧ください。

ChatGPTのプログラミング活用とは?

OpenAIの対話型AIサービス「ChatGPT」は、大量のテキストデータを学習したLLM(大規模言語モデル)のGPT-3.5やGPT-4により、高精度なタスク処理が可能です。英語や日本語などの言語だけでなくプログラミング言語にも対応しており、コード生成やレビューといった用途で活用できます。

スマホの浸透やオンラインサービスの充実といった流れを受け、プログラミングに興味を持つ人が増えています。ただ、ゼロから学ぶ人にとっては、コードを書いてプログラムを実装することはハードルが高く感じられるかもしれません。

また、コードエラーの直し方がわからない、応用が難しくてタスクを実行できない、といったことも頻繁に起こります。ChatGPTでは、やりたいことを入力するだけで適切なコードを出力してくれるため、プログラミング作業の自動化に役立ちます。また、プロンプトと呼ばれる型を使えば、コードや関数の作成などを効率化できます。

ChatGPTを使ったプログラミング活用例

ChatGPTのプログラミング活用方法としては、コードを一から作成する方法や回答されたコードのレビュー、エラーが発生した際の解消などが挙げられます。ここでは、それぞれの使い方について詳しく解説します。

コード生成

ChatGPTでは、行いたいタスク処理について説明すると、プログラムのコードを生成してくれます。より効率的にコード生成を行うためには、まず要件を具体的に定義する必要があります。

実装したい機能や問題の詳細説明などを言語化し、ChatGPTで明確に入力すると、内容に応じたコードを出力してくれます。

例として、Pythonでゲームプログラムのコードを作成するプロンプトを紹介します。

今回は2段階に分けて質問を投げかけ、目的に合ったコードを得られました。指示の出し方や要件の複雑さによっては、複数回に分けて質問する必要があります。

コードレビュー(バグチェック)

コードレビューは、プログラムの品質を高めるために重要なプロセスです。プログラム内のバグやセキュリティ上の問題を早期に発見し、修正することは、信頼性の高いプロダクトの提供に欠かせません。

一般的には開発チーム内で行いますが、ChatGPTなら短時間でバグチェックを完了できるため、工数やコストの削減につながります。また、手動チェックでのヒューマンエラーによる見落としも回避できます。特に、大規模なプロジェクトや納期が短期間の場合、自動化により効率的かつ正確にコードレビューを行うためにChatGPTが役立ちます。

前述のPythonコードのレビューを依頼したところ、以下のような回答が得られました。

改善の余地があるポイントの説明に加えて、改善後のプログラムコードも提案してくれています。ただ、高精度なAIであるとはいえ正確であるとは限らないため、改善後のコードで正しくプログラムが機能するかは都度確認が必要です。

エラーメッセージの解読

プログラムを実装していると、エラーが表示される場合があります。ChatGPTの多言語学習能力を活かすことで、エラーメッセージを解読し、エラーを解消できる可能性があります。特にプログラミングを学び始めたばかりの初心者にとっては、学習を進める上で大きな役割を果たします。また、コード実装作業の効率化にもつながります。

例えば、Pythonでは主に構文エラー(Syntax error)と例外(Exception)という2タイプのエラーが発生します。ChatGPTにエラーを含むコードを記述することで、原因を推測、特定し、解決策を提案してもらえます。

ChatGPTのプログラミング活用のコツ

ChatGPTによりプログラミング作業の効率化が期待できますが、効果的に活用するためにはちょっとしたコツがあります。ここでは、ChatGPTの活用時に意識したいポイントについて解説します。

具体的に指示を行う

プログラミングに限らず、ChatGPTに質問を投げる際にはできるだけ明確かつ具体的に入力しましょう。情報が不足している場合や解釈があいまいな指示をした場合は、希望する回答を得られないことがあります。精度の高い出力を得るためにも、要件の詳細などを的確に入力することが大切です。例えば、「エラーメッセージが出ましたがどうすればいいですか?」と入力しても、何を質問しているかが明確ではなく、求める回答を得られにくい可能性があります。

エラーメッセージをそのままChatGPTに入力し「Pythonでエラーが出たので、対処法を説明してください」といった質問をすることで、適切な対処法を得られる可能性が高まります。

質問内容・指示内容を簡潔に記述する

ChatGPTでは、質問や指示の内容を簡潔かつわかりやすく述べることも大切です。複雑や冗長なプロンプトを入力すると、内容が適切に伝わらず、誤ったコードが生成されるリスクがあります。

指示文が端的であるほど、正確な回答が得られる可能性は高まります。

質問に関連する情報を与える

スムーズに回答を得るために、プログラミングを使った処理の流れや使用言語、ライブラリなど、質問に関する情報を明示しましょう。プログラミングコードを書く際に必要なファイル形式や保存場所、データ構造などの詳細情報を与えることで、回答の精度が高まる可能性があります。

必要に応じてデータ表やコード例などを提供し、「今何をしようとしているのか」を明確に提示することが大切です。関連情報や前提条件は、質問文とは別に入力欄を設けて箇条書きにすると効果的です。

段階的に質問する

ChatGPTで複雑な処理を依頼する場合には、段階的に質問するとスムーズです。具体的な指示内容でも情報量が多いと、AIが正しく理解できず、コードの生成ミスが起きる可能性があります。機能やタスクごとの短いプロンプトに分けて入力することで、指示内容が簡潔になるため、より高精度な回答を得られます。

また、連続した処理を行うコード作成をまとめて依頼する際に、1つ目の処理に誤りがあると全体を検証しなければなりません。段階的に質問すれば不具合を特定しやすいため、該当箇所のみの修正で解消できます。

ChatGPTが得意なプログラミング言語をサポートしてもらう

ChatGPTでは、JavaやC言語、C++、Python、JavaScriptといった主要なプログラミング言語はもちろん、R言語など数理系に特化した言語や、Swiftといったモバイルアプリ向け言語にも対応しています。

得意とする言語を使用したい旨を入力することで、回答の精度が高まります。Web開発に関する質問はJavaScript、データ分析や統計に関する質問はPythonなど、言語を使い分けたい場合にも便利です。

プロンプトエンジニアリングを学ぶ

ChatGPTなどAIで使用するプロンプト作成に特化した技術者を、プロンプトエンジニアと呼びます。プロンプトエンジニリングを学ぶことで、より効率的にChatGPTにおけるプログラミング活用が実現します。

プロンプトにはさまざまな種類があり、特定の型を応用することでコード作成やレビュー、エラー解消といった作業が効率化できます。

ChatGPTをプログラミング活用する際の注意点

ChatGPTは優秀なツールですが、決して万能ではないため、使用時には気をつけるべき点もあります。ここでは、ChatGPTのプログラミング活用における3つの注意点について解説します。

情報が正しくない場合がある

ChatGPTの回答には誤りが含まれている可能性があります。膨大な学習データをもとに指示内容に対して出力する仕組みのため、情報源に間違いがあるとアウトプットにも影響してしまいます。

ChatGPTは日々進化していますが、現時点では回答精度にムラがある状態であり、出力結果が常に正しいとは限らないことを前提とすることが大切です。

実際に動作確認を行う

ChatGPTは完璧ではないため、生成されたコードは必ずテスト環境にて動作確認を行うことが大切です。前述の通り、ChatGPTが正常に機能しないプログラムコードを提供することも考えられます。

回答のコードを鵜呑みにせずに、必要な機能が実装されているか、バグはないか、などを検証する必要があります。

機密情報や自社開発コードを送信しない

ChatGPTで入力した内容は、学習データとしてOpenAI社が利用する可能性があるため、機密情報の取り扱いに注意が必要です。プロンプトに顧客情報や社外秘情報を盛り込んだ場合、情報漏えいのリスクが高まります。

2023年6月に公開された記事によると、10万以上のChatGPTアカウントが盗まれたことが公表されています。セキュリティ対策のためにも、社内で独自に開発したソースコードやトークンをはじめ、パスワードなどの個人情報をChatGPTで共有することは避けるべきでしょう。

ChatGPT プログラミング まとめ

ChatGPTは、プログラミング作業の効率化に役立つ人工知能サービスです。プログラミングコードの作成やレビュー、エラー解消など幅広いタスクに対応でき、初心者が知識を学習したい場合にも便利です。

ただ、出力結果が完全に正解であるとは限らないため、生成されたコードが正しく動作するかどうか、テスト環境などで必ず検証する必要があります。また、セキュリティ対策として機密情報の入力は避けることも重要です。

ChatGPTを活用して作業を効率化するためには、適切なプロンプトの入力が必須です。ただ、プロンプトエンジニアリングを自社で学ぶとなると大変な場合もあるでしょう。プログラミング向けのChatGPT連携サービスを提供する企業リストをご覧いただけますので、比較検討にぜひお役立てください。

プログラミング向けChatGPT連携のサービス比較と企業一覧

AIsmiley編集部

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