【セミナーレポート】イケてるAIサービスとAIを活用した多言語・インバウンド対策
最終更新日:2024/04/04
こんにちは。AIsmileyの編集部です。10月16日に「イケてるAIサービスとAIを活用した多言語・インバウンド対策のセミナー」を開催しました。
おかげ様でAIに関心のある多くの方に恵比寿ガーデンプレイスまでお越しいただきました。ご来場いただけましたことを御礼申し上げます。今回は、AIセミナーに登壇した3社の講演をレポートします。
話題のAIデータ解析サービス「AMATERAS RAY」の活用方法
-株式会社aiforce solutions 代表取締役CEO 西川 智章氏
AMATERAS RAYは、データ分析の専門家でなくても数クリックで機械学習によるデータ分析を自動実行できるツールです。GUI上で簡単にAIモデルが作成でき、簡単にモックアップの元になる AI の学習済みモデルを構築することができます。
株式会社 aiforce solutions 代表取締役CEO 西川智章氏は、講演の中でAIの役割を「分類」と「回帰」の2つに区別し、データの入力と出力をRPAで自動化し、データの分析や予測をAIが担うようになるというビジョンを展望しています。
また、AIモデルの開発期間の長期化という大きな課題については、「AMATERAS RAY」によってAIモデル作成を中小企業でも自社で内製できるような時代をリードしていきたいと語っていました。
独自のAIモデルを自社で開発する場合、高価な計算環境、機械学習用の言語のノウハウなどが必要で、専門家のいない中小企業にとってはハードルはかなり高いというのが実情です。
専門家に委託すれば、数百万円~数千万円の費用で、プロトタイプの完成まで1~3か月かかってしまうところを、他社の1/3のコストで、ユーザー自らがデータを活用し、何度でも繰り返し機械学習することが出来る「AMATERAS RAY」は、AI開発の常識を変える革新的なツールだと思います。
AIが最適のトラベルコースをレコメンドしてくれる「Konomy」
-EXest株式会社 代表取締役CEO 中林 幸宏氏
訪日旅行客向けにAIを活用し旅行者に適した観光スポットをレコメンドする 「 Konomy AI travel consultant (Konomy)」 を提供するEXest株式会社の代表取締役CEOの中林幸宏氏にお話を聞きました。
旅行、ホテル、飲食業界などの観光業において、訪日外国人観光客・インバウンド対策が急務と言われています。外国人観光客が増え集客競争が行われている中、AIによる観光スポットのレコメンドが注目を集めています。旅行客の好みと観光スポットのデータを、AIの機能を使ってマッチングさせることで、日本全国さまざまな観光地への誘致の可能性が期待されています。
EXest株式会社が提供する旅行者に適した観光スポットをレコメンドする「Konomy」は、AIが旅行者本人にとって適したツアーや体験プランを提案するサービスです。旅行者は、利用者の感想や口コミなどの「レコメンド」が記載されたガイドブックや評価サイト、ツアーガイドの情報を参考にします。しかし、この「レコメンド」は推薦者に依存し、属人的なため、個人の持つ知識や主観の中でしか提案ができないという限界がありました。EXest社が提供する「Konomy」は、7 つの簡単な質問に答えるだけで、旅行者の属性と好みをAIがマッチングさせ適切なスポットのレコメンドを実現します。
多言語対応AIチャットボット「Obot AI」を活用したインバウンド対策
-株式会社ObotAI 代表取締役CEO 北見 好拡氏、大西 克明氏
3番目の登壇は株式会社ObotAIの代表取締役CEO 北見 好拡 氏。ObotAI社は多言語に特化したAIチャットボット「Obot AI」と立体映像AIコミュニケーションツール「Obot AI 3D」、機械翻訳サービス「shutto翻訳」を紹介。
◆多言語に特化したAIチャットボット「Obot AI」
多言語対応に特化したAIチャットボット「Obot AI」は日本語、英語、中国語を含めた7ヶ国語に対応しており、現地ネイティブスタッフにるリアルな対話をもとにした精度の高いチャット対話を実現しています。そのため、外国人のユーザーにも快適に利用ができると好評です。スピーカーの大西氏はAIチャットボット「Obot AI」は訪日外国人の対応が必須であるホテルやレストランは勿論、外国人向けの政策を検討する自治体からのニーズが高いのも特徴と言います。
またインタフェースが多彩であることも強みで、各種SNSやAIスピーカー、IoTなどともチャットボットが連携し、多方面から顧客対応できます。今回はデジタルサイネージを活用した多言語タッチパネルと音声認識機能を搭載した無人インフォーメーションセンターのデモを実施していただきました。
このデジタルサイネージは「恵比寿ガーデンプレイス」の無人インフォーメーションとなり、各国の言語にて案内することが可能です。どんな言語でも素早く対応できるのがObot AIの強みです。
チャットボット導入にあたり面倒なシナリオ作成ですが、Obot AIは専用のデータ管理ツールを提供しており、運用はプログラミング不要で、早いスピードでチャットボットのセットアップが可能です。Obot AI専用のデータ管理ツールは会話履歴からニーズを分析することも可能で、より効果的なアプローチを可能にしてくれます。
来年2020年には東京でオリンピックが開催されます。AIを用いた多言語化やインバウンド対応がますます活発になりそうです。
イケてるAIサービスと、AIを活用した多言語・インバウンド対策のセミナー
主催:株式会社アイスマイリー
会期:2019年10月16日(水)13:30~16:00
会場:恵比寿ガーデンプレイス4F SPACE6
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