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最終更新日:2026/07/29
Moonshot AI Kimi K3発表
Moonshot AIは、世界初となる3Tクラスのオープンモデル「Kimi K3」を発表しました。2.8兆パラメータを備え、100万トークンのコンテキスト処理や高度なコーディング、視覚的推論機能を実現します。
このニュースのポイント
中国Moonshot AIは、世界初となる3Tクラスのオープンモデル「Kimi K3」の提供を開始しました。

本モデルは2.8兆パラメータを持ち、画像認識機能と100万トークンのコンテキストウィンドウを備えており、長文コーディングなどの高度な作業で優れた性能を発揮します。

また、シーケンス長とモデル深度全体にわたる情報フローを改善するために設計された2つのアーキテクチャ「Kimi Delta Attention(KDA)」と「Attention Residuals(AttnRes)」に基づいて構築されています。これにより、前世代モデル「Kimi K2」と比較して、全体的なスケーリング効率が約2.5倍向上しました。

総合的な性能は「Claude Fable 5」や「GPT 5.6 Sol」などの最先端モデルには及ばないものの、評価スイート全体を通して最先端レベルに迫る性能を発揮しました。

また、本モデルはエンドツーエンドの知識作業を推進し、「Kimi K3(max)」は公開ベンチマークや実際のワークフローに基づく社内評価で一貫した性能向上を示しています。こうした実運用ワークフローにおける優位性は、エージェント型知識作業能力の大幅な向上を反映しています。

本モデルは長期的なコーディング作業で高い性能を示し、最小限の人的監視で大規模リポジトリの操作やターミナルツールを制御できます。さらに、ソフトウェアエンジニアリングと視覚的推論を融合させたタスクにも優れており、スクリーンショットやビジュアルなどを活用したゲーム開発・フロントエンド・CADの最適化に対応しています。

GPUカーネルの最適化テストでは、15 時間ノンストップで反復処理を行い、処理時間を半減させています。また、GPUプログラミングシステムの構築検証では、NVIDIAの「Triton」に類似する独自のコンパイラ「MiniTriton」をゼロから開発しました。

高度な3D推論やコーディング、ビジョン機能を組み合わせ、ゲームの開発も可能です。チップ設計の分野では、48時間の自立実行でチップを構築、最適化、検証し、独自モデルのチップを設計しました。研究用途においても、科学文献と実行可能なコードを結びつけ、研究者が通常数週間かかる作業を約2時間で完了しました。
さらに、インタラクティブな視覚化を用いた研究をはじめ、ウィジェットやダッシュボードの構築、動画編集、建築およびインフラストラクチャ分野など、幅広い領域での応用も進められています。
「Kimi K3」は、Kimi.com、Kimi Work、Kimi Code、およびKimi APIでの利用を開始しました。しかし、予想を上回る需要により公開から48時間で計算リソースが限界に達したとしています。これを受け同社は公式Xアカウントにて、既存ユーザーのリソースを優先する目的で「新規有料サブスクリプションの受付を一時停止する」と発表しました。
今後は迅速に容量を追加して再開を目指すとともに、メンバーシップを一般用途向けの「Kimi Membership」とコーディング用途に特化した「Kimi Code Membership」2種類に分割し、サービスの安定化を図る方針です。
当初のデフォルトは最大思考努力モードを使用し、低努力モードと高努力モードは今後のアップデートで導入されるほか、フルモデルウェイトは2026年7月27日までに公開される予定です。
Moonshot AIは、推論パートナーおよびオープンソースのメンテナーと緊密に連携して技術的な詳細を調整し、エコシステム全体での確実な展開を目指すとしています。
出典:Moonshot AI
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