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最終更新日:2026/09/25
Claude Sonnet 5は、Anthropicが2026年6月30日に公開したSonnet系の最新モデルです。
速度・知能・コストのバランスに優れた設計で、コーディングや日常的な業務に向くモデルとして位置づけられています。Sonnet 4.6から大幅な進化を遂げており、Claude APIのモデルIDは「claude-sonnet-5」で利用できます。
本記事では、Claude Sonnet 5の性能や料金、比較、使い方について順を追って解説します。Opus 5やFable 5も登場しているため、現在のモデル体系のなかでのSonnet 5の立ち位置も整理します。

Claude Sonnet 5(クロード・ソネット・ファイブ)は、AnthropicがClaude Sonnet 4.6の後継として2026年6月30日に公開したSonnetクラスのモデルです。
APIのモデルIDは「claude-sonnet-5」で、Claude APIを通じて呼び出せます。公開と同時にClaude.aiのFreeプランとProプランで既定モデルとして設定されました。Max・Team・Enterpriseプランでも利用でき、Claude CodeやClaude APIからも使えます。
出典: Introducing Claude Sonnet 5|Anthropic / Claude Sonnet 5の新機能|Claude Platform Docs

Sonnet 5の進化は、単なる性能向上ではなく実務での使い勝手の改善に表れています。
コーディング・ツール利用・エージェント処理・知識業務・適応的思考の各領域で、Sonnet 4.6から明確な改善が確認されています。また、コンテキストウィンドウを最大100万トークンとしたまま、新しいトークナイザーを採用して処理精度を高めています。
最大出力128,000トークン・適応的思考(アダプティブシンキング)の既定化・effortによる推論量の調整機能も追加されており、実務での柔軟な使い分けが可能になりました。
主なスペックの変化を整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | Claude Sonnet 4.6 | Claude Sonnet 5 |
| モデルID | claude-sonnet-4-6 | claude-sonnet-5 |
| リリース日 | 2026年2月17日 | 2026年6月30日 |
| コンテキストウィンドウ | 最大100万トークン | 最大100万トークン |
| 最大出力トークン | 128,000 | 128,000 |
| ナレッジカットオフ(信頼できる知識の範囲) | 2025年8月 | 2026年1月 |
| 適応的思考(アダプティブシンキング) | 明示指定時のみ有効 | 既定で有効 |
| 手動の拡張思考(budget_tokens指定) | 非推奨ながら利用可 | 利用不可(エラーになる) |
| サンプリングパラメータ(temperature等) | 既定値以外も指定可 | 既定値以外を指定するとエラー |
注目すべきポイントは、適応的思考が既定でオンになった点です。Sonnet 4.6では思考フィールドを指定しなければ思考なしで動作していましたが、Sonnet 5では指定がなくても適応的思考で動作します。
思考を無効にしたい場合は、APIリクエストにthinking: {type: “disabled”}を渡す必要があります。
出典: Introducing Claude Sonnet 5|Anthropic / Claude Sonnet 5の新機能|Claude Platform Docs
Sonnet 5では、effortパラメータを使って思考量を調整できます。
設定できるレベルはlow・medium・high・xhigh・maxの5段階で、Claude APIとClaude Codeではhighが既定値です。
各effortの使い分けは以下のとおりです。
なお、Sonnet 5のmediumはSonnet 4.6のhighに近い水準とされており、名称だけでは単純に比較できない点に注意が必要です。

出典:Introducing Claude Sonnet 5|Anthropic(https://www.anthropic.com/news/claude-sonnet-5)
Sonnet 5は、コーディング・エージェント操作・知識業務など用途ごとにスコアが異なります。
単一の数値だけで優劣を判断するのではなく、自分のユースケースに近い評価指標を参照することが重要です。公式のベンチマークはAnthropicが2026年6月30日に公開したSystem Cardと発表ページの数値を参照してください。
コーディング性能を測る代表的な評価として、SWE-bench ProとSWE-bench Verifiedがあります。
SWE-bench Proは実際のGitHubイシューをベースにした難易度の高い評価で、Sonnet 5は63.2%を記録しました(Sonnet 4.6は58.1%)。SWE-bench Verifiedの500問サブセットでは85.2%に達しています。
ターミナル操作を含む自律的なコーディングを測るTerminal-Bench 2.1では、Sonnet 5が80.4%を記録しました。これはOpus 4.8の74.6%を上回る結果で、ツールを使った実作業における強さを示しています。
Sonnet 4.6からの改善幅は大きく、FrontierCode v1では38.8%を記録し、Sonnet 4.6の15.1%から2倍以上のスコアになっています。
エージェントの検索・コンピュータ操作能力を測る評価としてBrowseCompとOSWorld-Verifiedがあります。
BrowseCompのエージェント検索評価では84.7%(シングルエージェント)・86.6%(マルチエージェント)を記録しています。OSWorld-Verified(コンピュータ操作タスク)では81.2%で、Sonnet 4.6から2.7ポイント上昇しました。
effortをxhigh設定にすることで、BrowseCompのスコアでOpus 4.8と同水準に達する場合があります。ただし、xhigh設定ではトークン消費が増えるため、コストとのバランスを考慮して設定を選ぶことが重要です。
知識業務の評価であるGDPval-AA v2では1,618 Eloを記録し、Opus 4.8の1,615 Eloをわずかに上回りました。Sonnet系モデルとして初めて同世代のOpusフラッグシップを上回った評価として注目されています。

Claudeのサブスクリプション料金とAPIの従量課金を混同しないことが重要です。
それぞれ別の課金体系になっており、どちらを利用しているかで確認すべき情報が変わります。
Claude Sonnet 5はClaudeのFreeプランとProプランで既定モデルとして利用できます。Max・Team・Enterpriseプランでも使えます。
Claudeの各料金プランは、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Claudeのプランを比較!料金・機能の違いと選び方を解説
Anthropicの2026年8月10日の発表により、Sonnet 5のAPI料金は恒久化されました。
当初は2026年8月31日までの導入価格とされていましたが、9月1日以降の値上げが撤回され、現在の価格が標準価格として継続されることが確定しています。
| 課金項目 | Claude Sonnet 5 | Claude Sonnet 4.6 |
|---|---|---|
| 入力(100万トークン) | $2 | $3 |
| 出力(100万トークン) | $10 | $15 |
| キャッシュ書き込み(100万トークン) | $2.50 | $3.75 |
| キャッシュ読み込み(100万トークン) | $0.20 | $0.30 |
出典:料金|Claude Platform Docs(https://platform.claude.com/docs/ja/about-claude/pricing)
関連記事:Claude(クロード)のAPIとは?使い方からかかる料金まで詳しく解説
Sonnet 5では新しいトークナイザーを採用しているため、同じテキストを入力した場合でも、Sonnet 4.6より約1.0〜1.35倍のトークンに換算される場合があります。
単価はSonnet 4.6より低くなりましたが、実際のコストはトークン数も含めて評価することが重要です。
Anthropicは「$2/$10の価格はトークナイザーの変更によるトークン増加を考慮してコスト中立になるよう設定した」と説明しています。ただし、コスト変化はコンテンツの種類やeffortの設定によって異なります。
Sonnet 5は、モデルをローカルへダウンロードする方式ではなく、クラウド上のサービスを通じて利用します。
Claude.aiのWeb・デスクトップ・モバイルアプリ、Claude Code、Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、GitHub Copilotなど複数の環境から利用できます。
Claude.aiにアクセスしてログインすると、FreeプランとProプランではSonnet 5が既定モデルとして利用できます。
モデル選択が可能なプランでは、チャット画面のモデル選択メニューからSonnet 5を選ぶことも可能です。
Claude CodeではSonnet 5が既定モデルとなっています。
モデルを明示的に選ぶ場合は、/modelコマンドまたは–modelフラグで「claude-sonnet-5」を指定します。
Claude CodeでのeffortはAPIと同様にhighが既定値です。
関連記事:Claude Code入門ガイド|インストールから基本操作・活用方法まで解説
Claude APIでは、リクエストのmodelパラメータに「claude-sonnet-5」を指定することで呼び出せます。
APIキーはClaude ConsoleでAnthropicアカウントを作成・ログインして発行します。発行したキーは環境変数(ANTHROPIC_API_KEYなど)に格納して利用することをおすすめします。
Amazon BedrockでもSonnet 5は一般提供(GA)されています。Amazon BedrockでのモデルIDは「anthropic.claude-sonnet-5」です。利用可能なリージョンはAWSの公式ページで確認してから導入してください。
Claude Sonnet 5は、2026年6月30日にGitHub Copilotで一般提供が開始されました。
Copilot Pro・Pro+・Max・Business・Enterpriseの各プランで利用でき、VS Code・Visual Studio・JetBrains IDEs・Xcode・Eclipse・GitHub CLI・モバイルアプリ・WebのCopilot画面から選択できます。
Enterprise・Businessプランでは、管理者がCopilotのモデルポリシー設定から利用可否を管理できます。
利用はGitHubのAIクレジット制(トークン従量課金)で計算されます。

AnthropicはSonnet 5について、Sonnet 4.6よりも全体的な不適切動作の発生率が低いと安全性評価で確認しています。
エージェントの安全性でも改善が見られ、悪意あるリクエストへの拒否精度が上がり、プロンプトインジェクションへの耐性も高まっています。ハルシネーションやへつらいの発生率も、Sonnet 4.6より低下しました。
サイバーセキュリティの観点では、Anthropicは意図的にSonnet 5をサイバー攻撃向けに訓練していないと説明しています。Firefox 147の脆弱性を利用したエクスプロイト開発テストでは、Sonnet 5は完全に機能するエクスプロイトの開発に成功しませんでした。
ただし、部分的な成功率がSonnet 4.6より若干高くなったため、Sonnet 5はリアルタイムのサイバーセキュリティセーフガードを既定で有効にした状態で公開されています。
このセーフガードはSonnet 5を含む「サイバー検証プログラム(Cyber Verification Program)」で管理されており、既にプログラムに参加している組織は申請なしで同等のアクセスを継続できます。
高度なサイバーセキュリティ作業でガードレールを下げる必要がある場合は、Anthropicの公式推奨に従いOpus 4.8を使うことが案内されています。
Sonnet 4.6からSonnet 5への切り替えは、利用環境によって必要な対応が異なります。
Claude.aiでチャットとして使っている場合と、APIでシステムに組み込んでいる場合では、それぞれ確認すべき点が変わります。
Claude.aiのFree・Proプランでは、Sonnet 5がすでに既定モデルになっています。
特別な操作をしなくても、Sonnet 5が使われている状態になっています。引き続きSonnet 4.6を使いたい場合は、モデル選択メニューから明示的に切り替えることが可能です。
Messages APIでSonnet 4.6を明示指定している場合は、モデルIDを「claude-sonnet-5」に変更します。
変更後は、非既定のtemperature・top_p・top_kを使っている箇所が400エラーになっていないかを確認してください。
また、適応的思考が既定でオンになることで、レスポンスに思考ブロックが含まれるようになります。レスポンスのパース処理を行っている場合は、思考ブロックへの対応が必要になる場合があります。
2026年9月時点のAnthropicのモデル体系は、用途と価格によって複数の階層に分かれています。
それぞれの位置づけを整理します。
| モデル | モデルID | 価格(入力/出力・100万トークン) | 位置づけ・用途 |
| Claude Fable 5 | claude-fable-5 | $10/$50 | 広く公開されているモデルのなかで最高の性能。最難度の推論・長時間エージェント処理向け |
| Claude Opus 5 | claude-opus-5 | $5/$25 | Fable5に迫る知能をOpus4.8と同価格で提供。複雑なエージェント型コーディング・企業業務向け |
| Claude Sonnet 5 | claude-sonnet-5 | $2/$10 | 速度と知能のバランスに優れたモデル。日常的な開発・業務での標準的な選択肢 |
| Claude Haiku 4.5 | claude-haiku-4-5-20251001 | $1 / $5 | 速度とコストを最優先した軽量モデル。大量処理・低レイテンシ向け |
Sonnet 5は「速度と知能のバランスが最も取れたモデル」として設計されており、多くの開発者にとって日常的なデフォルト選択肢として想定されています。
Opus 5は2026年7月24日に発表されたモデルで、価格をOpus 4.8から据え置いたままFable 5に迫る知能を備えています。複雑なエージェントや企業の業務システムに向きます。
Fable 5は最も広く公開されているモデルのなかで最高能力を持ち、最難度の推論・長時間エージェント処理に向きます。Claude Mythos 5はFable 5と同等の性能を持ちますが、Project Glasswingを通じた承認済みパートナーへの限定提供となっています。
「クロード・ソネット・ファイブ」と読みます。
Claude.aiのFreeプランで利用できます。ただし、利用回数に上限があります。API利用はFreeプランとは別の従量課金となり、無料の利用枠はありません。
モデル自体をローカルへダウンロードする必要はありません。Claude.aiのWebサイト・デスクトップアプリ・モバイルアプリ、またはAPIを通じてクラウド経由で利用します。
Claude ConsoleにAnthropicアカウントでログインし、APIキーを発行します。発行したキーは環境変数として安全に設定し、ソースコードへの直接記載は避けることを推奨します。
Claude Sonnet 5は、Sonnet 4.6からエージェント処理・コーディング性能を大きく伸ばし、100万トークンのコンテキストウィンドウと恒久化されたAPI価格(入力$2・出力$10/100万トークン)を備えたバランス型モデルです。
2026年9月時点では、Opus 5・Fable 5といった上位モデルも登場しており、用途・コスト・必要な性能に応じてモデルを選ぶことが重要です。
次のステップとしては、以下をご参照ください。
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