生成AI

最終更新日:2024/03/05
アドビは、画像生成機能およびテキストエフェクトを中心とした生成型AIモデル「Adobe Firefly」を発表しました。
このAIニュースのポイント
アドビ株式会社は、画像生成機能およびテキストエフェクトを中心とした、クリエイティブな生成型AIモデル「Adobe Firefly」を発表しました。それに伴い、商業利用に特化したジェネレーティブAIのプライベートベータ版を提供開始しました。
アドビは10年以上にわたるAIイノベーションの歴史を持ち、Adobe Senseiを通じて何百ものインテリジェントな機能を何億人もの人々が信頼しているアプリケーションに提供しています。
今回発表されたFireflyは、画像生成機能およびテキストエフェクトを中心としたジェネレーティブAIモデルで、将来的にはAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloud、Adobe Expressのワークフローに直接搭載される予定です。またFireflyは、アドビのクラウドアプリケーションを横断する新しいAdobe SenseiのジェネレーティブAIサービスシリーズの一部となるとされています。
アプリケーションに順次統合される予定で、まずはAdobe Express、Adobe Experience Manager、Adobe Photoshop、Adobe Illustorator上で、Fireflyが利用できるよう計画が進められています。
現在、先行する画像生成AIでは権利侵害が問題となっていますが、Adobe Fireflyの初期搭載モデルはAdobe Stock内のライセンス取得済み画像や一般に公開されているライセンスコンテンツ、著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツを対象としています。そのため、画像やテキストエフェクトを中心に、商業利用として安全性を考慮したコンテンツを生成するように設計されています。
加えて、アドビはこれまで同社がAdobe StockやBehanceで行ってきたような、プロフェッショナルクリエイターが自身の作品を収益化できるような機会や仕組み作りを目指し、ジェネレーティブAIサービスの構築を予定しています。Adobe Stockで、AIのトレーニングにクリエイターがストック素材を提供した場合、そのデータセットをもとにFireflyが生成した画像から得られる収益を、クリエイターが享受できるような方法を検討しているということです。
そのほか、ジェネレーティブAIを活用したスマーかつ便利に作業できるソリューションも提供予定だということです。それには、ユーザーが所持するコラテラルでFireflyをトレーニングし、固有のスタイルやブランド言語に基づいてコンテンツを生成できるような機能も含まれます。
また、クリエイター所有のコンテンツがFireflyのトレーニングに使われないようにするため、コンテンツが使用、公開、保存される場所に関わらず、コンテンツに関連付けられる「Do Not Train」タグが導入されました。
なお、米国時間2023年3月21日~23日の3日間にわたって行われる年次のデジタルエクスペリエンスカンファレンス「Adobe Summit」にて、Fireflyに関するキーノートが公開されます。
今後アドビはFireflyにおいて自身の作品を使用し、ユーザーのスタイルやブランド言語に基づいたコンテンツ生成を可能にすることを予定しているということです。
出典:アドビ
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