生成AI

最終更新日:2026/05/27
三菱総合研究所 事業影響評価
三菱総合研究所は、外部環境の急激な変化による事業影響を定量的に評価するため、AIエージェントを活用した支援機能の提供を開始しました。
このニュースのポイント
株式会社三菱総合研究所は、企業向けに提供する戦略決定のための「インテリジェンス基盤」の新機能として、AIエージェントを活用した事業影響の定量評価支援を開始しました。
外部環境の急激な変化に対し、売上高や利益、生産量への影響シナリオの作成から試算、論拠提示まで一気通貫で行い、迅速な経営決断を支援します。
近年、中東危機や輸出規制など外部環境の急激な変化が、企業に損失と機会の両面で大きな影響を及ぼしています。こうした変化の影響を定量的に見積もるには、高度な専門知識や膨大な工数が必要なことから、多くの企業では迅速に試算することが困難です。
三菱総合研究所は、シンクタンク等で培ってきた情報収集・分析の知見をAIエージェントに実装した「インテリジェンス基盤」を企業に提供し、経営リスク評価、中長期経営計画策定・推進管理評価、事業機会探索の機能拡張を通じて、 経営の意思決定の高度化を支援しています。
今回、新たに定量的な影響評価を行う機能を追加することで、具体的な根拠に基づく経営の意思決定を支援できるようになりました。
本機能は、外部環境の変化を踏まえた影響シナリオに基づいて影響評価の対象を定義し、算出方法の提示から試算、論拠提示を行います。対象例としては、財務インパクトや企業活動が挙げられます。

本機能の特徴として、AIエージェントが、影響シナリオ作成から算出、論拠提示までを一気通貫で実行します。これをワークフローに組み込むことで継続的な事業影響評価が可能になり、チャット形式で前提の調整や深掘りを行いながら実務資料への落とし込みまでスムーズに支援します。
影響の規模感を、根拠とともに悲観・中立・楽観の3パターンで提示します。高精度の一点推定を目的とするのではなく、意思決定に必要な説明性・納得性を重視します。

本手法を同社内で精度検証した結果、チャット型生成AI単体利用の場合と比較して、9.2ポイントの精度向上を確認しました。
今後は外部環境の分析に加え、内部環境の分析に関する機能も段階的に拡張します。あわせて、売り上げ・利益といった経営指標だけでなく、サプライチェーンを含む企業活動への影響も定量評価できるよう機能を拡充予定です。
同社は、将来的に外部・内部の分析結果を統合し、戦略レビューから単年度計画への落とし込みまでを一貫して支援する、総合的な経営支援プラットフォームへの進化を目指すとしています。
出典:株式会社三菱総合研究所
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