生成AI

最終更新日:2026/09/16
OpenAI 金融機関向けChatGPT
米OpenAIは、金融サービス向け「ChatGPT for Financial Services」を発表しました。金融データや「GPT-6 Astra」を活用し、調査、財務モデリング、顧客向け資料の作成などを支援します。
このニュースのポイント
米OpenAIは、金融サービス向けに調査や財務モデリング、顧客向け資料作成を支援する「ChatGPT for Financial Services」を発表しました。

本サービスは、Morgan StanleyおよびEvercoreとのデザインパートナーシップを通じて開発されました。両社との協業から、データへの確実なアクセスと、高品質な成果物の作成が最大の課題として明らかになったとしています。

本サービスには、Daloopa、PitchBook、LSEG News、Crunchbaseなどが提供する金融データセットが搭載されています。決算報告の議事録や財務諸表、企業の基本情報、非公開企業の情報などを同社のインフラ上でインデックス化・ホストすることで、検索速度、レイテンシ、データの表示方法を改善しています。
これにより、行員は数値や出典を追跡し、分析の進展に合わせて証拠を確認できます。金融データは、個別契約や接続設定は不要で、すぐに利用できます。

加えて、既存契約を持つ金融機関向けには、S&P Capital IQ、LSEG、MSCI、Dow Jones Factiva、Moody’sと連携し、ChatGPTのサインインを通じて契約済みデータへ自動でアクセスできる仕組みを進めています。

あわせて、金融業界でよく使われるMCPコネクタの動作を最適化しています。Datasite、Box、Preqin、FactSet、Intappなど、50種類以上のコネクタに対応するエコシステムも備えています。

「GPT-6 Astra」は、金融サービス業務に必要な情報検索・金融推論・成果物生成において、最先端の性能を発揮するとしています。米国財務省の公報を対象に金融関連の複雑な財務表やグラフ、補足脚注などを分析する能力を測るベンチマーク「OfficeQA Pro」では、「GPT-6 Astra」が69.9%を記録し「GPT-5.6 Sol」の60.2%を上回りました。

管理者専用ページから、Excel、Word、PowerPointの各テンプレートを公開する機能も備えています。企業独自のテンプレートやスタイルガイドを設定し、分析結果をバリュエーションモデルやリサーチノート、ピッチブックとして、自社のフォーマットやスタイルに沿って出力できます。
また、セキュリティ面では「ChatGPT Enterprise」が備えるSAML SSOやSCIMプロビジョニング、およびロールベースのアクセス制御を基盤としています。企業の業務データは標準設定でモデル学習には使用されず、保管時・転送時に暗号化され、管理者はワークスペースの保持期間を設定できます。
コンプライアンスチームは「OpenAI Compliance Platform」を通じてサポートされているワークスペースのログを既存の監査および調査ワークフローに出力できます。さらに、企業は役割に応じてスキルやアプリへのアクセス、読み書き権限を管理できるほか、情報バリア確保のため複数ワークスペースを作成することも可能です。
「ChatGPT for Financial Services」は、対象となる金融機関向けに提供されます。なお、利用を希望する場合は、OpenAIまたは担当のアカウントチームへ問い合わせる必要があります。
出典:OpenAI
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら