生成AI

最終更新日:2026/08/28
大林組 AIで法令対応業務を効率化
大林組は、建設プロジェクトの設計初期段階における法令調査・要件整理業務に生成AIを活用しました。検証の結果、対応時間を約67%短縮しています。
このニュースのポイント
株式会社大林組は、建設プロジェクトの設計初期段階における法令調査・要件整理業務の効率化に向け、法令データや社内に蓄積された知見を活用した生成AIを業務に適用しました。本取り組みの結果、対応時間の短縮が確認されました。
建設プロジェクトの設計においては、法令・顧客要件・地域条件・環境に関する条例など、多岐にわたる事項の整理や検討が必要です。特に、基本方針の策定や基本計画、基本設計といった上流段階では、必要な情報が関係者間に分散しやすく、確認や判断に時間を要しています。
これらの業務効率化は、設計品質の維持・向上と顧客への価値提供を両立する上で重要な課題となっています。また、社内の設計部門を対象にした意識調査において「法令・条例・基準の調査」が最も時間を要する業務として挙げられ、情報整理の効率化が強く求められています。

この課題に対し、同社は設計初期段階の法令調査・要件整理業務の効率化を図るため、Tektome社が提供する建設特化型のAIエージェントプラットフォームを活用しました。本取り組みにより、関連法令や設計要件を抽出・整理し、留意点を可視化しました。
法令データに加え、社内に蓄積された過去の法令解釈や設計検証の知見をAIエージェントプラットフォームに組み込み、設計初期に確認すべき論点や留意事項を根拠資料と共に参照できる仕組みを構築しています。
これにより、法令対応業務の効率化に加え、設計者と法令確認を担う関係部門との認識共有の促進、設計後半で顕在化するリスクの早期把握や手戻りの抑制などにつなげています。
また、同社は生成AIを活用した業務効率化の効果を確認するため、実務者を対象に検証を実施しています。その結果、法令調査と要件整理に要する時間を従来より約67%短縮しました。

さらに、法的検証における論点整理・確認観点の明確化に効果を実感した割合は100%に達しています。これらの結果から、生成AIの補助的な活用により、設計初期段階における法令・条例対応の効率向上が確認されました。
大林組は今後、本取り組みで得られた知見をもとに、設計プロセスにおける生成AI活用をさらに深化させ、設計者がより創造的な業務に注力できる環境整備を進める方針です。これにより、法令順守と設計品質のさらなる向上を図るとともに、顧客への提供価値につなげていくとしています。
出典:株式会社大林組
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