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最終更新日:2026/07/27
Claude Opus 5が発表され、「Opus 4.8とどう変わったのか」「Fable 5やSonnet 5と比べて、性能はどうなのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Anthropicの公式情報をもとに、料金・性能・モデル移行時の注意点を整理します。モデルごとの使い分けや企業導入の判断基準も紹介するため、読み終える頃には、どのような時にどのモデルを使用すべきか判断できるようになります。

Claude Opus 5は、Anthropicが2026年7月24日に発表・提供開始した新モデルです。一部のコーディングやエージェント型タスクで、最上位モデルClaude Fable 5に迫る性能を示します。また、API基本料金は前世代Opus 4.8と同額に据え置かれました。Claude Maxでは新しいデフォルトモデル、Claude Proでは選択できる最上位モデルです。
一般企業が主に比較するClaudeシリーズの主要4モデルは、以下の通りです。
| モデル | 主な特徴・向いている業務 | 入力/出力価格(100万トークンあたり) | コンテキストウィンドウ |
| Claude Fable 5 | 最上位の推論性能。長時間の自律作業や最高難度の設計・検証に向く | 10ドル/50ドル | 100万トークン |
| Claude Opus 5 | 複雑なエージェント型コーディングとエンタープライズ業務の主力モデル | 5ドル/25ドル(Opus 4.8と同額。Fable 5の半額) | 100万トークン |
| Claude Sonnet 5 | 速度と知能のバランス型。日常業務やスケールの大きい処理に向く | 2ドル/10ドル(2026年8月31日まで。以降は3ドル/15ドル) | 100万トークン |
| Claude Haiku 4.5 | 軽量・高速。大量の定型処理・分類・要約向け | 1ドル/5ドル | 20万トークン |
先に結論をお伝えしておきます。
コンテキストウィンドウはデフォルト・最大ともに100万トークン、最大出力は12万8,000トークンです。詳しい選び方は後述の「使い分け」で解説します。
出典:Introducing Claude Opus 5|Anthropic

Anthropicの公式評価では、Claude Opus 5はコーディングや業務自動化などのエージェント型タスクで、前世代Opus 4.8から大きく性能が向上したとされています。主なベンチマークを、評価する能力と合わせて整理しました。
| ベンチマーク | 評価する能力 | Opus 5の結果(Anthropicの公式評価) |
| Frontier-Bench v0.1 | コーディング・エージェント能力 | Opus 4.8の性能を2倍以上上回り、タスク当たりのコストも低下 |
| ARC-AGI 3 | 未知の新しい問題を解く力 | 次点モデルの3倍のスコア |
| GDPval-AA v2 | 知識労働(分析・資料作成など経済価値の高い業務) | 主要モデル中で最高のスコアを記録し、Fable 5を上回る |
| Zapier AutomationBench | 複数ツールをまたぐ業務の完遂力 | 同コストで次点モデルの約1.5倍の完遂率 |
| OSWorld 2.0 | PC操作の自律実行力 | Fable 5の最高スコアを約3分の1のコストで上回る |
強みはコーディングだけでなく、文書作成・データ分析・スライド作成・長文資料の処理といったオフィス業務にも及びます。
公式発表は前世代比や次点モデル比といった相対表現が中心で、effort(推論に使う計算量の設定)やコスト条件がベンチマークごとに異なります。数値だけを単純比較せず、自社データでの検証を挟むことが重要です。
出典:Introducing Claude Opus 5|Anthropic

Claude Opus 5のAPI料金は、入力100万トークンあたり5ドル、出力25ドルです。これは前世代Opus 4.8と同額、Fable 5の半額にあたります。ただしeffort設定や出力トークン数によって実際の総コストは変動するため、「利用料金が必ず半額になる」わけではない点に注意してください。
| 課金項目 | Opus 5 | Fable 5 | Sonnet 5 | Haiku 4.5 |
| 入力(100万トークン) | 5ドル | 10ドル | 2ドル(2026年8月31日まで、以降3ドル) | 1ドル |
| 出力(100万トークン) | 25ドル | 50ドル | 10ドル(2026年8月31日まで、以降15ドル) | 5ドル |
| Batch API(入力/出力) | 2.50ドル/12.50ドル | 5ドル/25ドル | 1ドル/5ドル | 0.50ドル/2.50ドル |
| Fast mode(入力/出力) | 10ドル/50ドル | ー | ー | ー |
Fast modeは、1秒当たりの出力トークン数を最大2.5倍に高めるリサーチプレビュー機能です。料金は通常モードの2倍で、モデル自体が変わるわけではありません。2026年7月時点では、Claude Managed Agentsを含むClaude APIに限って利用できます。Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryでは利用できません。
入力100万トークン・出力20万トークンを使う場合の概算は、入力5ドル+出力5ドル(25ドル×0.2)=合計10ドル程度が目安です。日本円換算はあくまで計算時点の為替レートによるもので、正確な予算計画には公式の料金ページと自社の利用量を照らし合わせてください。
2026年7月時点で、公式に案内されている対象プランはPro・Max・Team・Enterpriseです。無料プランは対象に含まれていません。Maxではデフォルトモデル、Proでは選択できる最上位モデルとして提供されます。

Claude Opus 5では、API基本料金は変わりませんが、動作の前提にいくつか変更が加わりました。
一つ目は「思考(thinking)」がデフォルトでオンになったことです。Opus 4.8では明示的に指定しない限り思考なしで動作していましたが、Opus 5では同じリクエストが思考ありで動作します。二つ目はeffort(推論に使う計算量の設定)の位置づけです。effort自体はOpus 4.8でもlow・medium・high・xhigh・maxの5段階で使えましたが、Opus 5では追加のeffortを性能向上へ変換する能力が高まり、設定の重要性が増しています。
三つ目は、effortをxhighまたはmaxにした状態で思考を無効化しようとするとエラーになる点です。四つ目は、プロンプトキャッシュを利用できる最小長がOpus 4.8の1,024トークンから512トークンへ引き下げられた点です。
安全性判定でリクエストが拒否された場合に、別のClaudeモデルで自動的に再試行する「自動フォールバック」機能もベータ提供されています。提供状況や設定方法は変更される可能性があるため、利用時点の公式ドキュメントを確認してください。
出典:Claude Opus 5の新機能|Claude Platform Docs/モデルバージョン間のアップグレード|Claude Platform Docs/Model deprecations|Claude Platform Docs

Claude Opus 5は、Claude.ai、Claude Code、Claude API・主要クラウドを中心に利用でき、AWSのKiroからも条件付きで利用できます。
Claude.ai(Pro・Max・Team・Enterprise)では、モデル選択メニューから「Opus 5」を選ぶだけで利用できます。長文資料を扱う場合は、100万トークンのコンテキストウィンドウを活かせます。
Claude Code(開発者向けCLI)では、起動時の指定やセッション中の切り替えでモデルを選べます。非エンジニアの方は「開発者向けの機能である」という位置づけだけ押さえれば十分です。
Claude APIのほか、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryなどの主要クラウド環境からも利用できますが、モデルの指定方法は経路ごとに異なります。
| 利用経路 | モデルの指定方法 |
| Claude API | claude-opus-5 |
| Amazon Bedrock | anthropic.claude-opus-5 |
| Google Cloud | claude-opus-5 |
| Microsoft Foundry | デプロイ時に設定したデプロイメント名 |
AWSのエージェント型開発環境「Kiro」でもOpus 5を利用できます。ただし対象プランやリージョンを限定した実験的なロールアウトであるため、導入前に最新の公式情報を確認してください。
出典:Claude Opus 5の新機能|Claude Platform Docs/Claude Opus 5 が Kiro で利用可能になりました|AWS

モデル選びは「精度」と「料金」の2軸だけでなく、必要な推論能力・応答速度・処理量・料金という4軸で考えるのがおすすめです。
| ユースケース | 推奨候補 | 理由 |
| 複雑な企画・分析 | Opus 5 | 性能と料金のバランスを取りやすい |
| 長時間の高度な自律処理 | Fable 5 | 最上位の性能が必要な場合に向く |
| 日常的な業務支援 | Sonnet 5 | 速度と性能のバランスを取りやすい |
| 大量の分類・要約 | Haiku 4.5 | 速度とコストを優先しやすい |
| 高難度のコード生成 | Opus 5またはFable 5 | 要求精度と予算に応じて選ぶ |
Anthropicは「モデル選びに迷う場合はOpus 5から始めるとよい」という指針を示していますが、あらゆる場面での最適解ではなく、業務が複雑・高度な場合の出発点と捉えてください。
Claude Mythos 5は、Fable 5と同等の仕様を持つ招待制の限定提供モデルです。サイバーセキュリティ関連のタスクや長時間の生物学研究ではOpus 5はMythos 5に及びませんが、一般企業が通常選択するモデルではないため、本記事ではOpus 5・Fable 5・Sonnet 5・Haiku 4.5を主要な比較対象とします。
出典:Introducing Claude Opus 5|Anthropic

ここからは、非エンジニアのDX推進担当者や経営層が「自社は導入すべきか」を判断する材料を整理します。
判断ポイントは①業務の難易度②月間処理量と予算③必要な応答速度④セキュリティ・データ保持条件の4つです。
特に誤解しやすいのがデータ保持です。Anthropicは、Opus 5について「一般アクセス時にモデル固有の追加データ保持要件はない」と説明しています。一方、Fable 5とMythos 5はCovered Modelsに指定されており、ゼロデータ保持(ZDR)を利用する組織や対象クラウド経由では、プロンプトと出力を30日間保持する条件が適用されます。
ただし、これはOpus 5の入力データが一切保存されないことや、すべての利用者にゼロデータ保持が適用されることを意味しません。なお、Free・Pro・Maxなどのコンシューマープランは、もともと入力と出力を保持する仕組みのため、このCovered Modelsに関する変更の影響対象外です。保存期間や処理主体、学習利用の条件は、プラン・機能・利用経路・契約内容によって異なるため、自社の契約内容は法務・情報システム部門にも確認してください。
| 自社の状況 | 推奨アクション |
| Opus 4.8をAPI利用中 | 一部のワークロードをOpus 5に切り替えて並行検証する |
| Claude.aiを業務利用中 | 代表的な業務で出力品質と利用上限を比較する |
| Sonnet系・Haiku系を大量処理に利用中 | 全面移行せず、難易度の高い処理だけOpus 5を試す |
| Claudeを新規導入予定 | Opus 5・Sonnet系・Haiku系を同じ業務で比較する |
| 高度な自律処理が必要 | Fable 5を含めて精度・コスト・データ条件を比較する |
PoC(試験導入)の手順は次の通りです。
出典:Introducing Claude Opus 5|Anthropic/API and data retention|Claude Platform Docs/Data retention practices for Mythos-class models|Claude Help Center

Claude Opus 5は、一部のタスクで最上位モデルFable 5に迫る性能を、Opus 4.8と同額・Fable 5の半額の価格で利用できる新モデルです。思考のデフォルトオン化やeffortの重要性増大など動作の前提が変わった点、Fable 5・Sonnet 5・Haiku 4.5とは速度・処理量・料金のバランスで使い分ける点を押さえておきましょう。自社導入は、いきなり全面移行せず、代表的な業務でのPoCと法務・情報システム部門への確認を経てから範囲を広げるのが手堅い進め方です。
アイスマイリーでは、生成AI のサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
2026年7月時点で、公式に案内されている対象プランはPro・Max・Team・Enterpriseです。無料プランは対象に含まれていません。提供条件は変更される可能性があるため、利用前に公式プランページをご確認ください。
Fast modeは、1秒当たりの出力トークン数を最大2.5倍に高めるリサーチプレビュー機能です。料金は通常モードの2倍で、2026年7月時点ではClaude Managed Agentsを含むClaude APIに限って利用できます。
複雑な分析やエージェント型業務、精度を重視する処理にはOpus 5が向いています。応答速度と料金のバランスを重視する日常業務や大量処理には、Sonnet 5が候補になります。
はい。Claude Opus 5は日本語を含む多言語での入力・出力に対応しています。ただし、専門用語や固有名詞を含む重要な文書では、人による内容確認も行ってください。
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