生成AI

最終更新日:2026/06/24
「CopilotとChatGPTは何が違うのか」「自社が導入するならどちらを選ぶべきか」と迷っていませんか。どちらも文章作成やデータ分析に使える生成AIですが、提供元も得意分野も異なります。
さらに2026年は、両者の料金やAIモデルが大きく変化しました。本記事では、CopilotとChatGPTの違いを6つの観点で比較します。あわせて共通点やメリット・デメリット、ビジネス活用例、目的別の選び方、法人導入前のチェックポイントまでを2026年6月時点の最新情報で解説します。
読み終えるころには、自分や自社に合うツールを判断できるようになります。
ChatGPTはOpenAIが提供する汎用的な対話型AIです。これに対しCopilotは、MicrosoftがMicrosoft 365に統合したAIアシスタントです。ただし2026年現在、両者は基盤となるAIモデルを一部共有しており、単純な対立関係ではなくなっています。
まずは両者の違いを一覧表で確認しましょう。細かな項目は、このあとのセクションで詳しく解説します。
| 比較項目 | ChatGPT | Microsoft Copilot |
| 提供元 | OpenAI | Microsoft |
| 基盤モデル | OpenAIのGPT(GPT-5.5系) | GPT+Claudeのマルチモデル |
| 主な利用場所 | Web・スマホアプリ | Microsoft 365アプリ内・Web |
| Microsoft 365連携 | 一部プランで外部連携 | 標準で深く統合 |
| 個人向け料金 | 無料〜(有料は月1,400円〜) | 無料〜(有料は月2,130円〜) |
| 法人向け料金 | 月3,050円~/ユーザー | 月3,148円(税抜)〜/ユーザー |
| データの扱い | 個人向けは学習利用あり(除外可) | 法人向けは組織データを学習に不使用 |
| 向いている人 | 文章作成・アイデア出しなどで使いたい人 | Officeを使う組織・チーム |
※2026年6月時点の各社公式情報に基づきます。料金は為替や契約条件により変動するため、最新の金額は公式サイトでご確認ください。
ここからは、それぞれの特徴と違いを順番に見ていきます。
出典: ChatGPT のプラン|OpenAI / Microsoft 365 Copilot プランと価格|Microsoft

ChatGPTは、OpenAIが開発・提供する対話型の生成AIです。質問や指示を入力すると、自然な文章で回答してくれます。
ChatGPTの中核にあるのは「大規模言語モデル」です。これは、大量のテキストを学習し、文脈に沿った文章を生成するAIの仕組みを指します。2026年6月時点の主力モデルは3種類あります。応答が速い「GPT-5.5 Instant」、複雑な推論が得意な「GPT-5.5 Thinking」、そして最上位の「GPT-5.5 Pro」です。用途や契約プランによって、使えるモデルが変わります。
ChatGPTは特定のアプリに縛られず、Webブラウザやスマホアプリから手軽に使える点が特徴です。主な機能は次のとおりです。
ChatGPTは、特定の業務システムに依存せず、文章作成やアイデア発想、コンテンツ制作といった幅広い作業に使える汎用性の高さが強みです。新しい機能がいち早く追加される傾向もあり、最新のAI技術を試したい人にも向いています。
一方で、Microsoft 365などの業務アプリと標準で連携しているわけではありません。社内のファイルやメールをふまえた作業をしたい場合は、別途の設定や上位プランが必要になる点には注意が必要です。

Microsoft Copilotは、Microsoftが提供するAIアシスタントです。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・TeamsといったMicrosoft 365アプリに統合されています。使い慣れた業務環境の中でAIの支援を受けられる点が、最大の特徴です。
Copilotという名称は、もともと「Bing Chat(Bing AI)」と呼ばれていたサービスを統一して改称したものです。現在は、Microsoftが提供する各種AI機能が「Copilot」のブランドにまとめられています。
Copilotは1つではなく、用途や契約形態によって複数の種類があります。導入を検討する際は、この違いを押さえておくと混乱を防げます。
なお、開発者向けの「GitHub Copilot」は別の製品です。本記事では、主にビジネス利用で注目される法人向けの「Microsoft 365 Copilot」を中心に解説します。
Copilotの主な機能は、Microsoft 365アプリとの連携を前提としたものが中心です。
Copilotは、Microsoft 365を日常的に使う組織で、社内データを安全に活用しながら業務を任せたい場面に強みを発揮します。普段の作業環境を変えずにAIを使い始められるため、社員が新しいツールに慣れる負担も小さく済みます。
一方で、Copilotの機能を十分に活かすにはMicrosoft 365の契約が前提になります。Officeをあまり使わない組織や個人にとっては、メリットを実感しにくい場合もあります。
出典: Microsoft 365 Copilot|Microsoft
CopilotとChatGPTの違いは、次の6つの観点に整理できます。①提供元・基盤モデル、②料金、③連携・使える場所、④機能・拡張性、⑤データの扱い・セキュリティ、⑥得意分野です。順番に見ていきましょう。
最も理解しておきたいのが、提供元と基盤モデルの違いです。ここを誤解している記事も多いため、最新の正確な情報を押さえましょう。
ChatGPTはOpenAIが提供し、自社のGPTモデルで動いています。一方Copilotは、Microsoftが提供しています。
注目すべきは、Copilotの基盤モデルの変化です。従来のCopilotはOpenAIのGPTを基盤としていました。しかし2026年のアップデート(Wave 3)で、AnthropicのAIモデル「Claude」も選べる「マルチモデル」へと進化しました。Microsoftの公式リリースノートでも、Copilot ChatでGPT-5.5系のモデルとClaudeを選択できると案内されています。
つまり、Copilotの中ではChatGPTと同じOpenAIのGPTが動く場面があるということです。両者は完全に対立する競合ではなく、基盤モデルを一部共有する関係にあります。だからこそ「どちらが賢いか」で選ぶのではなく、「どこで・どう使うか」で選ぶのが正しい考え方です。
なお、Copilotがマルチモデルを採用した狙いは、回答の精度と信頼性を高めることにあるとされています。複数のモデルが役割を分担することで、1つのモデルだけに頼るより誤りを減らしやすくなる、という考え方です。「Copilot=GPT-4ベース」という以前の理解は、すでに古くなっている点を押さえておきましょう。
出典: Microsoft 365 Copilot のリリース ノート|Microsoft Learn
料金体系は、両者で大きく異なります。次の表で個人向け・法人向けを比較しましょう。
| 区分 | ChatGPT | Microsoft Copilot |
| 個人・無料 | 無料版 | 無料版 |
| 個人・有料 | Go(月1,400円)/Plus(月3,000円)/Pro(月16,800円〜) | Microsoft 365 Personal(月2,130円)/Family(月2,740円)/Premium(月3,200円) |
| 法人・無料 | なし(無料は個人向けのFreeのみ) | Microsoft 365 Copilot Chat |
| 法人・有料 | Business(月3,050円/ユーザー)/Enterprise(個別見積もり) | Microsoft 365 Copilot Business(月3,148円・税抜/ユーザー〜)/Enterprise(月4,497円・税抜/ユーザー) |
ここで注意したいのが、Copilotの法人向けプラン特有の前提条件です。Microsoft 365 Copilotを使うには、対象となるMicrosoft 365のベースライセンスが別途必要とされています。表に記載した月額はCopilot機能のみの価格であり、ベースライセンス分を合わせた総額で考える必要があります。
また、2026年は両社とも料金改定が続いています。ChatGPT Proは2026年に料金が見直され、Microsoftは2026年7月にベースライセンスの価格改定を予定しているとされています。導入を検討する際は、最新の条件を公式サイトで必ず確認してください。
出典: ChatGPT のプラン|OpenAI / 個人向け Copilot の価格プラン|Microsoft / Microsoft 365 Copilot プランと価格|Microsoft
使える場所と連携範囲も、両者の大きな違いです。
ChatGPTは、Webブラウザやスマホアプリでの利用が中心です。法人向けのBusinessプランでは、SlackやGoogleドライブ、SharePoint、GitHubなど60以上の外部アプリと連携できるとされています。
一方Copilotは、Microsoft 365アプリにネイティブに統合されています。対象ライセンスがあれば、社内のメールや予定表、ファイルを直接参照しながら作業を進められます。
選ぶ際の分かれ目は「日常的にMicrosoft 365を使っているかどうか」です。Officeが業務の中心なら、Copilotの統合性が活きてきます。
機能の幅と拡張の方向性にも違いがあります。
ChatGPTは、カスタムGPT(GPTs)やCodex、Deep Researchなど、汎用的に幅広い機能を備えています。用途を選ばず使える点が魅力です。
Copilotは、Office文書の自動生成・編集やTeams議事録、Researcher・Coworkといったエージェント機能など、業務に統合された機能が中心です。
ひと言でまとめると、「汎用的な幅広さならChatGPT、業務統合の深さならCopilot」という整理ができます。
法人で導入する場合、「入力した会話データがAIの学習に使われるか」は重要な判断材料です。ここは特に注意して比較しましょう。
ChatGPTの場合、無料版・Go・Plus・Proでは、入力したコンテンツがモデルの学習に使われる可能性があります。ただし設定で無効化(オプトアウト)できるとされています。一方、法人向けのBusinessとEnterpriseでは、データは学習に使われない設計です。Enterpriseでは、カスタムのデータ保持ポリシーなど、より高度なプライバシー機能も提供されます。
Copilotの場合、法人向けは「エンタープライズデータ保護」の枠組みで提供され、組織のデータを外部のモデル学習に使わない設計とされています。
ここから言えるのは、無料プランや個人向けプランをそのまま機密性の高い業務に使うのはリスクがあるということです。法人利用では、データの扱いを必ず確認したうえでプランを選びましょう。
実務では、社員が個人アカウントの無料プランに社外秘の資料を入力してしまう、といった事態が起こりがちです。これを防ぐには、会社として利用するプランを統一し、入力してよい情報の範囲を周知することが大切です。ツールの性能だけでなく、こうした運用ルールまで含めて検討すると、安全に導入できます。
なお「ZDR(ゼロデータ保持)」とは、入力データを保持しない設定を指す言葉で、より厳格なセキュリティ要件に対応するものです。
最後に、ここまでの違いをふまえて、それぞれの得意分野を整理します。どちらが優れているかではなく、活きる場面が異なると考えるのが正しい見方です。
ChatGPTが得意なのは、特定のアプリに縛られない汎用的な作業です。文章の作成、アイデアの発想、調査、カスタムGPTによる業務の自動化など、用途を選ばず幅広く対応できます。新しい機能が早く追加される点も、最新のAIを活用したい場面で強みになります。
一方Copilotが得意なのは、Microsoft 365に統合された業務です。Excelでのデータ分析、Wordでの文書作成、Teams会議の議事録、Outlookのメール作成など、Officeアプリの中で完結する作業に力を発揮します。社内データを安全に参照できる点も、組織での活用に向いています。
ひと言でまとめると、ChatGPTは「幅広い汎用作業」、Copilotは「Office業務への密着」が得意分野です。次のセクションからは、共通点や具体的な活用例を見ていきます。
出典: ChatGPT のプラン|OpenAI / Microsoft 365 Copilot プランと価格|Microsoft
ここまで違いを見てきましたが、両者には共通点も多くあります。対立点ばかりに注目すると、本質を見誤ります。
主な共通点は次のとおりです。
つまり、できること自体は大きく重なります。違いがはっきり出るのは「使う場所」と「データの安全性」です。この2点を軸に選ぶと、判断がしやすくなります。

ここまでの違いと共通点をふまえ、それぞれのメリットとデメリットを整理します。導入後のミスマッチを防ぐために、両面を確認しておきましょう。
| ツール | メリット | デメリット |
| ChatGPT | 用途を選ばない汎用性/新機能の追加が早い/個人でも始めやすい | 業務アプリとの標準連携は限定的/社内データ活用には設定や上位プランが必要 |
| Copilot | Microsoft 365に深く統合/社内データを安全に活用/使い慣れた環境で導入しやすい | ベースライセンスが前提/Officeを使わないと利点が薄い/プラン体系がやや複雑 |
ChatGPTのメリットは、なんといっても汎用性の高さです。文章作成からアイデア発想、調査まで、業務の種類を問わず幅広く使えます。デメリットを挙げるなら、Microsoft 365のような業務アプリとの一体感は弱く、社内データを扱うには工夫が必要な点です。
Copilotのメリットは、Microsoft 365との統合の深さです。普段使うWordやExcelの中でAIを呼び出せるため、作業の流れを止めずに済みます。デメリットは、利用にベースライセンスが必要なことと、プランの種類が多く分かりにくいことです。
どちらのデメリットも、自社の利用環境しだいで気にならない場合があります。「Officeを使うか」「機密データを扱うか」を軸に、自社にとってどちらの利点が大きいかを見極めましょう。

得意分野が異なるため、業務シーンに応じて使い分けると効果的です。それぞれの向いている活用例を見てみましょう。
| ツール | 向いている活用例 |
| ChatGPT | ブログ・SNSなどのコンテンツ制作/アイデア発想・企画/汎用的な調査やリサーチ/カスタムGPTによる定型業務の自動化 |
| Copilot | Excelでのデータ集計・分析/Wordでの報告書作成/Teams会議の議事録作成/Outlookのメール下書き |
たとえばExcelのデータ分析では、Copilotの強みが分かりやすく表れます。売上データが入ったシートに対し、「地域別の売上を集計してグラフ化して」と指示するだけで、Copilotが表計算の操作を補助し、集計結果やグラフを作成します。Excel上で完結するため、データを別のツールに移す手間がかかりません。
一方、ゼロから記事やキャッチコピーを作る、複数のアイデアを発想するといった作業では、ChatGPTの汎用性が活きます。たとえば新商品のキャッチコピーを10案出してもらい、その中から良いものを選んで磨き上げる、といった使い方が得意です。会議の議事録づくりであればCopilot、SNS投稿文の量産であればChatGPT、というように作業内容で使い分けるとよいでしょう。
判断の目安はシンプルです。自社の業務がOffice中心ならCopilot、文章作成やアイデア発想が中心ならChatGPTが向いています。
出典: Microsoft 365 Copilot|Microsoft

どちらを選ぶべきかは、「どちらが優れているか」ではなく「目的・利用環境・セキュリティ要件」で決まります。タイプ別のおすすめを整理しました。
なお、両方を併用する選択肢も現実的です。前述のとおりCopilotの中でGPTが動く場面もあり、両者は排他的な関係ではありません。文章作業はChatGPT、Office業務はCopilotといった使い分けも有効です。
コスト面で迷う場合は、まず利用人数と用途を洗い出しましょう。少人数で文章作業が中心なら、ChatGPTの個人向け有料プランから始める方法があります。全社的にOfficeを使うなら、Copilotの法人向けをベースライセンスとセットで検討するのが現実的です。いきなり全員分を契約せず、一部のメンバーで試してから広げると、無駄なコストを抑えられます。

法人で生成AIを導入する際は、ツールの機能だけでなく、運用面の確認も欠かせません。導入後の後悔を防ぐために、次の3点を事前に確認しましょう。
表面的な月額料金だけで判断するのは危険です。特にCopilotの法人向けは、対象となるMicrosoft 365のベースライセンスが別途必要とされています。Copilot機能の料金とベースライセンスの料金を合算し、ユーザー数を掛けた総額で試算してください。2026年7月に予定されている価格改定の影響も考慮しておくと安心です。
無料プランや個人向けプランを業務でそのまま使うと、入力データが学習に使われるリスクがあります。法人利用では、学習除外の有無やデータ保持ポリシーを確認し、必要に応じて法人向けプランを選びましょう。機密情報を扱う場合は、より厳格な設定に対応したプランの検討が必要です。
ツールを導入しても、使われなければ意味がありません。「どの業務にどちらのツールを使うか」のガイドラインを整えておくと、定着しやすくなります。あわせて、AIに入力してよい情報の範囲を明確にし、情報漏えいのリスクを抑えましょう。
導入前のチェックリストとして、次の項目を確認しておくことをおすすめします。
出典: Microsoft 365 Copilot プランと価格|Microsoft / ChatGPT のプラン|OpenAI
CopilotとChatGPTの違いを、改めて整理します。
おすすめの進め方は、まず無料プランで使い勝手を試し、自社の用途とセキュリティ要件に照らして本契約を判断することです。両者は排他的ではないため、業務に応じた併用も選択肢になります。
また、両ツールは料金もモデルも頻繁に更新されます。導入後も定期的に公式情報を確認し、自社にとって最適なプランかを見直す習慣をつけると、コストと効果のバランスを保ちやすくなります。
自社に最適な生成AIツールの選定や導入に迷ったときは、AIsmileyの資料もぜひご活用ください。ツールの比較や導入のポイントを整理した資料をご用意しています。
アイスマイリーでは、生成AI のサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
提供元は異なります。ChatGPTはOpenAI、CopilotはMicrosoftが提供します。ただし、CopilotはOpenAIのGPTを基盤に使う場面があり、基盤モデルを一部共有しています。完全に同じではありませんが、無関係でもありません。
どちらも無料プランがあります。ChatGPTには無料版があり、Copilotにも無料で使えるバージョンがあります。まずは無料で試し、機能が足りなければ有料プランを検討するのがおすすめです。
いいえ。2026年時点では、CopilotはGPT-5.5系のモデルに加え、AnthropicのClaudeも選べるマルチモデルへと進化しています。「Copilot=GPT-4」という理解は古くなっています。
法人向けプランを選んだうえで、データの学習除外などの設定を確認してください。ChatGPTはBusiness以上、CopilotはMicrosoft 365 Copilotの法人向けが、組織データを保護する設計とされています。
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