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PFU、「廃棄物分別特化AIエンジン」の提供開始。青森市の資源ごみ処理施設で導入

最終更新日:2024/04/17

PFUは、光学技術・画像認識技術を応用し、廃棄物の分別を自動化する「廃棄物分別特化AIエンジン」シリーズの提供を開始します。

このAIニュースのポイント

  • PFUが、廃棄物の分別を自動化する「廃棄物分別特化AIエンジン」シリーズの提供を開始
  • 高精度な認識機能を実現し、AI再モデル学習機能も搭載
  • すでに青森市の施設で導入されており、今後は産業廃棄物にまで適応領域を広げ、持続可能な社会の実現を目指す

株式会社PFUは、光学技術・画像認識技術を応用し、自社で開発した独自アルゴリズムを用いて廃棄物の分別を自動化する「廃棄物分別特化AIエンジン」シリーズの提供を開始します。シリーズ第1弾として、ビンの色選別を自動化するAIエンジン「Raptor VISION BOTTLE」を提供しており、本サービスはすでに青森市の資源ごみ処理施設に導入されています。

持続可能な社会の実現のためには、地球上の限られた資源の有効活用や環境の保護が求められており、大量に捨てられるごみの再利用も大きな課題の一つです。資源再利用のためには、資源を正しく分別する必要がありますが、現状、分別は人手に頼っている部分が大きいです。

さらに、廃棄物を分別する中間処理施設では、慢性的な人手不足や作業の複雑化といった問題があり、自動化による省人化が喫緊の課題となっています。このような環境の中で、PFUは、この課題を解決するべく、廃棄物分別に特化したAIエンジンを開発しました。

まず、シリーズ第一弾として、ビンの色選別を自動化するAIエンジン「Raptor VISION BOTTLE」を提供開始します。これは、ベルトコンベア上を流れてくるビンをカメラで撮影し、各種ビン・ボトルを高精度で識別するとともに、ピッキング位置をロボット側に通知して分別します。これにより、廃棄物を処理する中間処理施設において、大幅な省人化を実現します。

「Raptor VISION BOTTLE」は、複合照明技術・特徴融合認識技術・禁忌品認識技術の3つを組み合わさせ、人と同等かそれ以上の高い認識精度でビンの色ごとの分別を実現しており、現時点での認識精度は99.8%です。

また、AIモデル再学習機能も搭載されています。これは、認識精度の維持のため、現場のデータを継続的に収集・学習してモデルをアップデートする仕組みです。この機能を活用することで、認識精度の維持・向上が可能です。

さらに、各種ツール群の併用も可能です。ダッシュボードツールやアノテーションツールを併用することで、リソースの最適化やハンディキャップ人材の雇用創出が期待されます。

今後は、他に課題となっているリチウムイオン電池の発火を事前に検知できる仕組みの作成や、対象領域を産業廃棄物にまで拡げる予定です。PFUは、「廃棄物分別特化AIエンジン」を用いて、資源ごみの分別を自動化し、持続可能な社会の実現を目指します。

出典:PFU

AIsmiley編集部

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