生成AI

最終更新日:2026/06/25
PFN PLaMo 3.0 Prime提供開始
Preferred Networks(PFN)は、国産生成AI基盤モデル「PLaMo 3.0 Prime」の正式提供開始を発表しました。NICTとの共同研究で得られた事前学習モデルをベースに開発され、企業利用における実用性を高めています。
このニュースのポイント
株式会社Preferred Networks(PFN)は、フルスクラッチで開発する国産生成AI基盤モデル「PLaMo」の最新フラッグシップモデル「PLaMo 3.0 Prime」の提供開始を発表しました。
本モデルは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)との共同研究で得られた事前学習モデルをベースに開発されました。
2026年3月に発表されたβ版をもとに、モニター利用や社内評価で得られた知見を反映し、企業利用における実用性を高めており、API経由またはオンプレミス環境での利用が可能です。
最大の特徴は、企業の用途に応じて使い分けられる2種類のモデルを搭載している点です。「Reasoningモデル」は、複数の条件を整理しながら段階的に結論を導く能力に優れ、複雑な指示への対応や数理・アルゴリズム問題、業務上の意思決定支援などに適しています。
一方「Non-reasoningモデル」は応答速度を重視した設計で、社内文書の要約や定型的な問い合わせ対応、チャットボットなど幅広い業務を効率化できます。

また、独自開発のトークナイザによりトークン効率を高め、コストパフォーマンスが向上しました。
同社が収集した複数の日本語ベンチマークの平均スコアとその評価にかかる推論・応答のコストにおける比較評価では、高い日本語性能と低い推論コストを両立していることが確認されています。

対応コンテキスト長は64kから256kへと大幅に拡張されました。さらに、日本語の指示追従性の向上に加え、外部ツールの呼び出し、複数ステップの処理、コード生成・修正、業務システム連携など、実務に必須の機能を強化しています。
これにより、単発の質問応答にとどまらず、業務プロセスの一部を担うAIエージェントとしての応用が可能です。

同社の社内評価においても、本モデルはβ版および「PLaMo 2.2 Prime」と比較して、主要ベンチマークの大幅な性能向上が確認されています。
同性能帯のオープンモデルや同価格帯のクローズドモデルと比較し、日本語での指示追従、コーディング、ツール利用などの領域で競争力のある結果を示しています。

さらに、NICT提供のデータを活用して安全性の向上を図った結果、スタンフォード大学基盤モデル研究所が開発・運用する安全性評価ベンチマークスイート「HELM Safety」において海外モデルと同程度以上の高い安全性能を達成しました。
PFNは、今後も日本語性能に優れた国産生成AI基盤モデル「PLaMo」の開発と社会実装を進め、企業・自治体・研究機関における生成AI活用を支援するとともに、日本の産業競争力の強化に貢献していく方針です。
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