GMOインターネットグループと東京大学、老化細胞研究における生成AIの共同研究を開始

最終更新日:2023/10/12

GMOインターネットグループと東京大学医科学研究所は、人間の老化細胞の解析に生成AIを活用する共同研究を開始しました。この研究は老化細胞の選択的除去を人間に応用し、健康寿命の延長を目指すもので、医学界における重要な進展と期待されています。

このAIニュースのポイント

生成AI技術を用いて、人間の老化細胞の選択的除去の可能性を探る革新的な研究を開始
GMOインターネットグループが提供する高性能GPUとAI技術により、大量の生命科学データの解析を進めていく
今回の共同研究は、人間の健康寿命延長や老年病の改善・治療法開発に貢献し、医学における重要なブレイクスルーとなる可能性を持つ

2023年10月1日、GMOインターネットグループと国立大学法人東京大学医科学研究所の癌防御シグナル分野は、人間の老化細胞のシグナル解明を目的とした共同研究を開始しました。この研究は、生成AI技術を活用して、老化細胞の選択的除去を人間に応用することを目指しています。既にマウスで成功を収めているこの方法が人間にも適用されれば、人類の健康寿命の延長や老化現象の改善が期待されます。

GMOインターネットグループは、今回の共同研究において高性能GPU「NVIDIA H100」搭載サーバーの提供やデータサイエンティスト、機械学習エンジニアの派遣など、実務的なAI技術の提供を通じて生命科学の発展を目指します。人間の老化メカニズムの解明と、老化細胞の特定と取り除きに向けたAIモデルの構築が進められており、老化細胞の選択的除去が実現すれば、加齢現象や老年病、生活習慣病の改善や治療法の開発につながる重要なブレイクスルーとなります。

東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野の中西教授は、老化の原因となる老化細胞の研究を進めており、今回の共同研究では、これまでにマウスで証明された成果を人間に応用するための重要な一歩です。大量の遺伝子データの解析を通じて、マウスと人間の細胞内の遺伝子の機能の違いを特定し、人間の老化メカニズムの解明を目指します。

東京大学の中西教授は「GMOインターネットグループの持つAI技術を駆使することで、ヒトの老化細胞を同定し、これを制御することで老化を予防・改善する技術や、多様な老年病の発症を予防する技術の開発を目指します」とコメントしています。

出典：PR TIMES