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Claude(クロード)のAPIとは?使い方からかかる料金まで詳しく解説

最終更新日:2026/10/29

Claude(クロード)のAPIとは?

自社で新しく開発するAIサービスにClaudeを組み込みたいものの、何から始めればよいかわからず困っていませんか?

Claudeを自社のアプリやシステムで使うには、Anthropicが提供する「Claude API」を利用します。APIキーを発行すれば、数行のコードでClaudeを呼び出せます。

2026年10月時点で、公式が最初に試すよう勧めているモデルは「Claude Opus 5.5」です。5.5世代では料金が下がった一方、一部のパラメータが使えなくなるなど、APIの仕様も変わりました。

この記事では、Claude APIで使えるモデル、できること、使い方、料金、利用規約を公式情報にもとづいて解説します。

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Claude(クロード)のAPIとは?

Claude APIとは、Anthropicが開発したAI「Claude」を、自社のシステムに組み込むための窓口です。旧称は「Anthropic API」です。

APIを通じて、文章の生成や要約、データの抽出、コードの作成、画像の分析などを自社サービスの機能として提供できます。

項目 内容
提供元 Anthropic
主なAPI Messages API、Claude Managed Agents(ベータ)
最初に試すモデル Claude Opus 5.5(公式の推奨)
料金体系 トークン単位の従量課金(月額固定費なし)
利用できる環境 Claude API、Amazon Bedrock、Claude Platform on AWS、Google Cloud、Microsoft Foundry
対応地域 日本を含む170以上の国・地域

Claude APIを使った開発方法は、大きく2つあります。自由度を重視するならMessages API、長時間の作業を任せるならManaged Agentsが向いています。

方法 特徴 向いている用途
Messages API モデルに直接指示を送り、応答を受け取る 独自のエージェントや細かい制御が必要な開発
Claude Managed Agents Anthropicが管理する環境でエージェントを動かす 長時間かかる作業や非同期の処理

使える国や地域は変わる可能性があるため、利用前に公式の「サポートされている地域」のページで確認しましょう。

Claude APIの管理には、ブラウザ上の管理画面「Claude Console」を使います。Consoleの「プレイグラウンド」では、コードを書かずにモデルや設定を試せます。

プレイグラウンドは、以前の「ワークベンチ(Workbench)」に代わる機能です。試したリクエストはコードとして書き出せるため、そのまま開発に移れます。

出典:Intro to Claude|Claude Platform Docs/Supported countries and regions|Claude Platform Docs/How do I use the playground?|Claude Help Center

Claudeアプリ(claude.ai)との違い

Claude APIとClaudeアプリは、同じClaudeのモデルを使いますが、目的と料金体系が異なります。アプリは人がチャットで使うサービス、APIは開発者が自社の製品に組み込むための仕組みです。

項目 Claudeアプリ(claude.ai) Claude API
主な利用者 個人・チーム 開発者・企業のシステム
使い方 ブラウザやアプリで対話する プログラムからリクエストを送る
料金 月額制のプラン(Free・Pro・Max・Team・Enterprise) 使ったトークン量に応じた従量課金
適用される規約 Free・Pro・Maxは消費者向け利用規約、Team・Enterpriseは商用利用規約 商用利用規約

なお、MaxプランとTeamプランには、毎月のAPIクレジットが付きます。クレジットを使うには、Consoleの組織と連携する手続きが必要です。詳しくは料金の章で紹介します。

関連記事:Claude(クロード)とは?できること・料金・使い方を解説

Claude(クロード)のAPIで使えるモデル

2026年10月23日時点で、Claude APIの最新モデルは次の4つです。公式ドキュメントでは、多くの用途でClaude Opus 5.5から試すよう勧めています。

モデル名 API ID 特徴 料金(入力/出力)
Claude Fable 5.1 claude-fable-5-1 最も高性能。高度な推論や長時間のエージェント作業向け 10ドル/50ドル
Claude Opus 5.5 claude-opus-5-5 長時間のコーディングや知的作業向け。最初に試すモデル 4ドル/20ドル
Claude Sonnet 5.5 claude-sonnet-5-5 速度と知能のバランスに優れる 2ドル/10ドル
Claude Haiku 5.5 claude-haiku-5-5 最速。分類・抽出・振り分けなど大量の処理向け 0.10ドル/0.50ドルから

※料金は100万トークンあたりの米ドル。Haiku 5.5は、プロンプトが10万トークンを超えると単価が上がります。

4つのモデルは、いずれもコンテキストウィンドウが100万トークン、1回の最大出力が12万8,000トークンです。テキストと画像を入力でき、信頼できる知識の期限は2026年6月です。

モデル 思考(thinking) 既定のeffort 速度
Claude Fable 5.1 アダプティブ(常にオン) high 遅め
Claude Opus 5.5 アダプティブ(常にオン) medium 中程度
Claude Sonnet 5.5 アダプティブ high 速い
Claude Haiku 5.5 アダプティブ medium 最速

effortは、Claudeがどの程度じっくり考えて出力するかを指定する設定です。low、medium、high、xhigh、maxの5段階があり、下げるほどトークン消費を抑えられます。

旧世代のモデルも、多くは引き続き使えます。ただしClaude Sonnet 4.5は非推奨となり、2026年11月30日に提供終了の予定です(暫定)。Claude Opus 4.1やClaude Haiku 3.5などは、すでに提供を終えています。

モデルの提供状況は変わるため、利用前に公式の「モデル概要」と「モデルの廃止予定」のページで確認しましょう。

出典:Models overview|Claude Platform Docs/Model deprecations|Claude Platform Docs/Effort|Claude Platform Docs

5.5世代とFable 5.1で変わったAPIの仕様

最新モデルに切り替える際は、旧モデル向けのコードがそのまま動かない場合があります。主な変更点は次のとおりです。

変更点 対象モデル 対応方法
思考を無効にできない Fable 5.1、Opus 5.5 thinkingの指定を外し、effortで深さを調整する
特定ツールの強制呼び出し(tool_choiceのanyやtool)が使えない Fable 5.1、Opus 5.5 autoを使い、strictなツール定義や構造化出力と組み合わせる
temperatureなどのサンプリング設定が使えない Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5など パラメータを外し、プロンプトで出力を調整する
応答の書き出しを指定するプレフィルが使えない Fable 5.1、Opus 5.5、Haiku 5.5 構造化出力やシステムプロンプトの指示に置き換える

また、APIバージョン「2026-10-21」では、temperature、top_p、top_kが廃止されました。このバージョンでは、どのモデルでも送るとエラーになります。

思考のトークンは出力トークンとして課金されます。応答の先頭に思考のブロックが入る場合があるため、本文は位置ではなく種類(type)で取り出しましょう。

出典:Migrating to Claude Opus 5.5|Claude Platform Docs/Migrating to Claude Fable 5.1|Claude Platform Docs/Migrating to Claude Haiku 5.5|Claude Platform Docs/Versions|Claude Platform Docs

安全機構による拒否とフォールバック

Fable 5.1や5.5世代のモデルには、有害な利用を防ぐ安全機構が組み込まれています。サイバー攻撃や生物学的な危険につながる依頼などは、断られる場合があります。

拒否されたときは、エラーではなく正常な応答(HTTP 200)が返ります。応答のstop_reasonがrefusalになり、本文は空です。拒否の分類はstop_detailsで確認できます。

拒否されたリクエストの課金は、分類によって異なります。

分類 内容 出力前に拒否された場合の課金
cyber マルウェアや攻撃手法の開発など なし
bio 危険な実験手法など あり
frontier_llm 競合するAIモデルの開発支援 あり
reasoning_extraction モデル内部の推論を出力させる依頼 あり
general_harms 上記以外の利用ポリシー違反 なし

拒否された依頼は、別のモデルで自動的に再実行させることもできます。ベータ機能のfallbacksパラメータを指定すると、API側で再実行先のモデルに切り替えます。

指定しない場合は自動で切り替わらないため、拒否時の処理を自分で実装しましょう。なお、Haiku 5.5はAPI側のフォールバックに対応していません。

Fable 5.1は、30日間のデータ保持が必要なモデルに指定されています。データを保存しない契約(ZDR)の組織では、原則として利用できない点にも注意が必要です。

関連記事:Claude Fable 5とは?性能・料金・使い方やMythos 5との違いを解説

出典:Refusals and fallback|Claude Platform Docs/API and data retention|Claude Platform Docs

Claude(クロード)のAPIでできること

 

Claude APIでできることを13個ご紹介します。2026年10月時点の提供状況は次のとおりです。

機能 できること 提供状況
バッチ処理 大量のリクエストを半額でまとめて処理する 正式提供
引用機能 回答の根拠となる文書の箇所を示す 正式提供
パソコン利用 画面を見てマウスやキーボードを操作する 正式提供(一部の環境はベータ)
PDFサポート PDFの文章と図表を読み取る 正式提供
プロンプトのキャッシング 繰り返し送る内容を保存してコストを下げる 正式提供
トークンカウント 送信前にトークン数を無料で数える 正式提供
ツールの使用 外部のAPIや関数を呼び出す 正式提供
MCPコネクタ リモートのMCPサーバーにAPIから接続する ベータ
ウェブ検索・ウェブ取得 最新の情報を検索し、ページを読み込む 正式提供
ファイルAPI ファイルを保存して何度も使い回す 正式提供
構造化出力 指定したJSONの形式で回答させる 正式提供
コード実行 隔離された環境でコードを実行する 正式提供
Claude Managed Agents 管理された環境でエージェントを動かす ベータ

※提供状況はClaude APIの場合。Amazon BedrockやGoogle Cloudなどでは、使えない機能もあります。

出典:Features overview|Claude Platform Docs

バッチ処理

バッチ処理とは、複数のリクエストをまとめて送り、非同期で処理する機能です。正式には「Message Batches API」といいます。

即時の応答が不要な処理に使うと、入力と出力の料金がどちらも50%引きになります。次のような用途に向いています。

  • 大量の文書の要約や分類
  • 評価用データセットの一括処理
  • 商品説明文などのまとめての生成

多くのバッチは1時間以内に完了します。24時間以内に終わらなかったリクエストは期限切れになり、その分は課金されません。

項目 内容
1回のバッチの上限 10万リクエストまたは256MBのどちらか先に達したほう
結果の保存期間 バッチの作成から29日間
対応モデル 提供中のすべてのモデル
使えない機能 ストリーミング、Fast mode、API側のフォールバック

一部のモデルでは、ベータのヘッダーを指定すると、1回の出力を最大30万トークンまで増やせます。この設定はバッチ処理でのみ使え、長い文書の生成に便利です。

出典:Batch processing|Claude Platform Docs

引用機能

引用機能とは、Claudeが回答の根拠にした文書の箇所を、回答とあわせて示す機能です。回答が正しいかどうかを、元の文書で確かめやすくなります。

ここでいう「引用」は、著作権法上の「引用」とは意味が異なる点に注意しましょう。引用の対象にできる文書の種類は次の3つです。

種類 向いている内容 引用箇所の示し方
プレーンテキスト 一般的な文章 文字の位置
PDF 文字情報を含むPDF ページ番号
カスタムコンテンツ リストや文字起こしなど ブロックの番号

提供中のすべてのモデルが引用機能に対応しています。ただし、画像は引用できません。文字情報のないスキャンPDFも対象外です。

引用された文章(cited_text)は、出力トークンに数えられません。なお、後述する構造化出力とは同時に使えません。

出典:Citations|Claude Platform Docs

パソコン利用(コンピュータ利用)

パソコン利用とは、Claudeが画面のスクリーンショットを見て、マウスやキーボードを操作する機能です。公式には「コンピュータ利用(Computer use)」と呼ばれます。

Claudeが直接パソコンに接続するわけではありません。Claudeが指示した操作を自社のアプリが実行し、結果をClaudeに返す仕組みです。そのため、次の環境を用意する必要があります。

項目 概要
仮想ディスプレイ Claudeが見る画面を描画する(Xvfbなど)
デスクトップ環境 軽量な画面操作の仕組みを用意する
アプリケーション ブラウザや表計算ソフトなど、操作させるアプリを入れておく
ツールの実装 クリックや入力の指示を実際の操作に変換するプログラム
エージェントループ 指示の実行と結果の返却を繰り返すプログラム

現在の推奨は、新しいツール「computer_toolset_20260801」です。Claude APIとGoogle Cloudでは、ベータのヘッダーなしで使えます。

5.5世代のモデルは、Claude APIとGoogle Cloudではこの新しいツールしか受け付けません。旧版のcomputer_20251124などは、引き続きベータとして提供されています。

操作の対象がWebページだけなら、ブラウザ操作用の「browser_toolset_20260801」も使えます。ページの構造を読み取れるため、画面の座標だけに頼らずに操作できます。

パソコン利用では、ツールの定義だけで1リクエストあたり約4,500トークンの入力が加わります。スクリーンショットも画像として課金されるため、コストの見積もりが重要です。

安全に使うには、専用の仮想マシンやコンテナで動かし、アクセスできるサイトを限定しましょう。決済や規約への同意など重要な操作は、人が確認してから実行するのがおすすめです。

出典:Computer use tool|Claude Platform Docs/Browser use tool|Claude Platform Docs

PDFサポート

PDFサポートとは、ClaudeがPDFを直接読み込み、内容を理解して回答する機能です。各ページの文章と画像の両方を読み取るため、グラフや図表の内容も扱えます。

項目 内容
リクエストのサイズ 最大32MB(PDF以外の内容も含む。プラットフォームにより異なる)
ページ数 最大600ページ(コンテキストウィンドウが100万トークン未満の場合は100ページ)
形式 パスワード保護や暗号化のない標準的なPDF
渡し方 URL、Base64、ファイルAPI

提供中のすべてのモデルがPDFに対応しています。追加料金はありませんが、文章は1ページあたり1,500〜3,000トークンが目安で、ページの画像も別に課金されます。

文字が細かいPDFや図の多いPDFは、ページ数の上限より前にコンテキストを使い切る場合があります。その場合は、文書を分けて送りましょう。

出典:PDF support|Claude Platform Docs

プロンプトのキャッシング

プロンプトのキャッシングとは、繰り返し送る長い指示や文書を保存し、次回以降の処理を速く安くする機能です。同じシステムプロンプトや資料を何度も使う場合に効果があります。

有効にする方法は2つあります。1つの指定で済む「自動キャッシング」と、保存する位置を細かく決める「キャッシュの区切り」です。保存できる主な内容は次のとおりです。

項目 概要
ツール(Tools) Claudeが使うツールの定義
システムメッセージ(System) Claudeへの役割や動作の指示
メッセージ(Messages) ユーザーの入力やClaudeの返答
画像や文書 ユーザーが送った画像やPDFなど
ツールの使用結果 ツールの呼び出しとその結果

キャッシュできる最小のプロンプトの長さは、モデルによって異なります。2026年10月23日時点の主なモデルは次のとおりです。

モデル キャッシュできる最小の長さ
Claude Fable 5.1 512トークン
Claude Opus 5.5 512トークン
Claude Sonnet 5.5 512トークン
Claude Haiku 5.5 512トークン
Claude Opus 4.8、Claude Sonnet 5 1,024トークン
Claude Haiku 4.5 4,096トークン

キャッシュの保存期間は、標準の5分と、追加料金で選べる1時間の2種類です。料金は、通常の入力単価に次の倍率をかけて計算します。

処理 料金の倍率
5分キャッシュの書き込み 1.25倍
1時間キャッシュの書き込み 2倍
キャッシュの読み込み 0.1倍(Opus 5.5とSonnet 5.5は0.05倍、Fable 5.1は0.025倍)

キャッシュは組織ごとに分けて保存され、他の組織とは共有されません。内容が完全に一致した場合だけ、キャッシュが使われます。

出典:Prompt caching|Claude Platform Docs

トークンカウント

トークンカウントとは、リクエストを送る前に、入力のトークン数を数える機能です。Claude APIの料金はトークン数で決まるため、長いプロンプトのコスト管理に役立ちます。

トークンカウントは無料で、提供中のすべてのモデルに対応しています。メッセージの作成とは別に、1分あたりのリクエスト数の上限があります。使い方の流れは次のとおりです。

  1. /v1/messages/count_tokensのエンドポイントにリクエストを送る
  2. ヘッダーに認証情報(APIキー)を入れる
  3. 本文に、使うモデル(model)と数えたいメッセージ(messages)を指定する

システムプロンプト、ツール、画像、PDFも数えられます。ただし、ウェブ検索などAnthropic側で動くツールや、MCPコネクタを含むリクエストは数えられません。結果は目安で、実際の値とわずかにずれる場合があります。

Claude Opus 4.7以降のモデルは、新しいトークナイザーを採用しています。同じ文章でも、旧モデルより約30%多いトークン数になるため、使うモデルで数え直しましょう。

出典:Token counting|Claude Platform Docs

ツールの使用

ツールの使用とは、Claudeが外部のAPIや関数を呼び出して作業を進める機能です。「Function calling」とも呼ばれ、社内システムとの連携に欠かせません。

ツールには2種類あります。自社のアプリで実行する「クライアントツール」と、Anthropic側で実行される「サーバーツール」です。サーバーツールには、ウェブ検索やコード実行などがあります。

自社のツールを定義するときは、主に次の3つを記載します。

項目 概要
name ツールの名前
description ツールの動作や使うタイミングの説明
input_schema ツールに渡すパラメータの定義(JSONスキーマ)

定義にstrict: trueを加えると、Claudeが呼び出すときの入力が、定義した形式と必ず一致します。

ツールを使うと、モデルごとに数百トークンの指示が自動で加わる点も覚えておきましょう。料金は、追加分を含む入出力のトークンと、サーバーツールの利用料で決まります。モデルはタスクに合わせて選びましょう。

タスクの種類 適するモデル
複雑な開発や、あいまいな依頼への対応 Claude Opus 5.5、Claude Fable 5.1
品質と速度のバランスを取りたい処理 Claude Sonnet 5.5
分類や抽出など、大量で速さが重要な処理 Claude Haiku 5.5

なお、Fable 5.1とOpus 5.5では、ツールを強制的に呼び出す指定が使えません。tool_choiceのanyやtoolを送ると、エラーになります。

出典:Tool use with Claude|Claude Platform Docs/Pricing|Claude Platform Docs

MCPコネクタ(ベータ)

MCPコネクタとは、Messages APIから外部のMCPサーバーに直接接続できる機能です。MCPクライアントを自分で作らなくても、外部のツールやサービスをClaudeに使わせられます。

項目 内容
提供状況 ベータ(ヘッダーmcp-client-2025-11-20が必要)
接続できるサーバー インターネット上のリモートサーバー(https、Streamable HTTPまたはSSE)
使える機能 ツールの呼び出しのみ
認証 OAuthで取得したトークンを指定できる
対応環境 Claude API、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundry

ローカルのMCPサーバーには直接接続できません。また、データを保存しない契約(ZDR)の対象外です。書き込みを伴うツールは無効にするなど、使わせるツールを絞ると安全です。

出典:MCP connector|Claude Platform Docs

関連記事:MCPとは?AIの機能拡張を簡単にするプロトコルをご紹介

ウェブ検索・ウェブ取得

ウェブ検索とは、Claudeがリアルタイムでウェブを検索し、最新の情報をもとに回答する機能です。回答には、情報源への引用が必ず付きます。

あわせて使える「ウェブ取得(Web fetch)」は、指定したWebページやPDFの全文を読み込む機能です。2つの違いは次のとおりです。

項目 ウェブ検索 ウェブ取得
できること キーワードで検索して結果を読む 会話に出てきたURLのページを読む
追加料金 1,000回あたり10ドル(別途トークン代) なし(読み込んだ内容のトークン代のみ)
主な設定 回数の上限、許可・除外するドメイン、地域 回数の上限、許可・除外するドメイン、読み込む量の上限

新しい版のツールでは、Claudeがコードを書いて検索結果を絞り込み、不要な情報を減らせます。組織の管理者は、Consoleでウェブ検索を無効にしたり、検索するドメインを制限したりできます。

出典:Web search tool|Claude Platform Docs/Web fetch tool|Claude Platform Docs

ファイルAPI

ファイルAPIとは、ファイルをアップロードして保存し、複数のリクエストで使い回せる機能です。同じファイルを毎回送る必要がなくなります。以前のベータ版から、正式な機能になりました。

項目 内容
ファイルの上限 1ファイル500MB、組織全体で1TB
対応する形式 PDF、テキスト、画像(JPEG・PNG・GIF・WebP)など
料金 アップロードや削除などの操作は無料。リクエストで使った内容は入力トークンとして課金
保存期間 削除するまで保存(期限の設定も可能)
対応環境 Claude API、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundry(一部)

文書として読み込ませる場合、WordやExcelのファイルはそのままでは使えません。テキストやPDFに変換してから送りましょう。また、ファイルはワークスペース単位で共有されるため、利用者ごとの管理は自社のアプリで行う必要があります。

出典:Files API|Claude Platform Docs

構造化出力

構造化出力とは、指定したJSONスキーマの形式に沿って、Claudeに回答させる機能です。回答をそのままプログラムで処理できるため、データの抽出や分類の自動化に向いています。

使い方は2つあります。回答の形式を指定する「JSON出力」と、ツールの入力を定義どおりにする「strictなツール使用」です。ベータのヘッダーは不要です。

Fable 5.1や5.5世代のモデルを含む、主要なモデルが対応しています。ただし、引用機能やプレフィルとは同時に使えません。文字数の上限など、指定できないスキーマの条件もあります。

出典:Structured outputs|Claude Platform Docs

コード実行

コード実行とは、Anthropicが用意した隔離環境で、Claudeがコードを書いて実行する機能です。データの集計やグラフの作成、ファイルの加工を任せられます。

実行環境はLinuxで、Python 3.11とpandasなどのライブラリが入っています。メモリとストレージは各5GiBで、インターネットには接続できません。

料金は、新しい版のウェブ検索かウェブ取得と一緒に使う場合は無料です。それ以外は実行時間で課金され、組織ごとに月1,550時間の無料枠があります(料金ページでは1日50時間と表記)。超えた分は1時間あたり0.05ドルです。

出典:Code execution tool|Claude Platform Docs/Plans & Pricing|Claude

Claude Managed Agents(ベータ)

Claude Managed Agentsとは、Anthropicが管理する環境でエージェントを動かせる仕組みです。エージェントの実行ループやツールの実行環境を、自分で作る必要がありません。

エージェントは、コマンドの実行、ファイルの読み書き、ウェブ検索、MCPサーバーとの連携を標準で使えます。長時間かかる作業や、非同期で進めたい作業に向いています。

項目 内容
提供状況 ベータ(すべてのAPIアカウントで利用可能)
主な要素 エージェント、実行環境、セッション、イベント
料金 トークン代に加え、実行中のセッション1時間あたり0.08ドル
対応環境 Claude API、Claude Platform on AWS、Google Cloud(Anthropic管理)

会話の履歴や実行環境の状態はAnthropic側に保存されるため、ZDRやHIPAAの対象外です。機密データを扱う場合は、保存の扱いを確認してから使いましょう。

出典:Claude Managed Agents overview|Claude Platform Docs/Pricing|Claude Platform Docs

ClaudeのAPIの使い方

Claude APIは、Claude Consoleのアカウントを作り、APIキーを発行すれば使い始められます。まずはプレイグラウンドで試し、使い方をつかんでから開発に移るとスムーズです。

事前に準備するもの

Claude APIを使うには、次のものを準備しましょう。

  • Claude Consoleのアカウント(platform.claude.com)
  • APIキー
  • APIの利用料を支払うためのクレジット
  • Python、TypeScriptなど、SDKに対応した言語の開発環境

新規の利用者には、APIを試せる少額の無料クレジットが付きます。本格的に使う場合は、ConsoleのBilling(請求)ページでクレジットを購入しましょう。

公式のSDKは7つの言語で提供されています。コマンドラインから使える公式の「ant」CLIもあります。

言語 パッケージ名
Python anthropic
TypeScript @anthropic-ai/sdk
C# Anthropic
Go github.com/anthropics/anthropic-sdk-go/v2
Java com.anthropic:anthropic-java
PHP anthropic-ai/sdk
Ruby anthropic

出典:Get started with Claude|Claude Platform Docs/Client SDKs|Claude Platform Docs/Pricing|Claude Platform Docs

APIキーを発行する

APIキーは、Claude Consoleの設定画面から発行します。手順は次のとおりです。

  1. platform.claude.comにログインし、設定のAPIキーのページ(/settings/keys)を開く
  2. 「Create key」を選び、キーの名前と有効期限を設定する
  3. 必要に応じて、キーを使えるワークスペースを選ぶ
  4. 表示されたキー(sk-ant-で始まる文字列)をコピーし、安全な場所に保存する

キーの全体が表示されるのは、作成したときの1回だけです。紛失した場合は、新しいキーを作り直しましょう。

キーには、個人用、CIや本番環境向けのサービスアカウント用などの種類があります。共有して使う仕組みには、サービスアカウント用のキーが推奨されています。

APIキーは、ソースコードやブラウザで動くコード、プロンプトに含めてはいけません。有効期限を設定し、シークレット管理の仕組みで保管しましょう。

出典:Get an API key|Claude Platform Docs

SDKをインストールしてAPIを呼び出す

ここでは、公式のクイックスタートに沿ってPythonでClaudeを呼び出す手順を紹介します。まず、APIキーを環境変数に設定しましょう。SDKはANTHROPIC_API_KEYを自動で読み込みます。

Bash

export ANTHROPIC_API_KEY="your-api-key-here"

次に、作業用のフォルダと仮想環境を作り、Python SDKをインストールします。

Bash

mkdir claude-quickstart && cd claude-quickstart
python3 -m venv .venv && source .venv/bin/activate
pip install anthropic

quickstart.pyというファイルを作り、次のコードを書きます。

Python

import anthropic

client = anthropic.Anthropic()

message = client.messages.create(
    model="claude-opus-5-5",
    max_tokens=1000,
    messages=[
        {
            "role": "user",
            "content": "What should I search for to find the latest developments in renewable energy?",
        }
    ],
)

for block in message.content:
    if block.type == "text":
        print(block.text)

python quickstart.pyで実行すると、Claudeの回答が表示されます。応答には思考のブロックが含まれる場合があるため、種類が「text」のブロックだけを表示しています。

SDKを使わずにHTTPで呼び出す場合は、APIキーとあわせてanthropic-versionヘッダーを送ります。公式の例をもとにすると、次のとおりです。

Bash

curl https://api.anthropic.com/v1/messages \
  -H "anthropic-version: 2026-10-21" \
  -H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
  -H "content-type: application/json" \
  -d '{"model": "claude-opus-5-5", "max_tokens": 1024, "messages": [{"role": "user", "content": "Hello"}]}'

出典:Get started with Claude|Claude Platform Docs/Versions|Claude Platform Docs

APIバージョン「2026-10-21」への移行に注意する

Claude APIでは現在、新しいAPIバージョン「2026-10-21」が推奨されています。ただし、従来のコードが動かなくなる変更を含みます。

主な変更点 内容
サンプリング設定の廃止 temperature、top_p、top_kを送ると、すべてのモデルでエラーになる
文書の配置 assistantのメッセージに直接置いた文書はエラーになる
SDKの認証方法 新しいSDKは、APIキーをAuthorizationヘッダーで送る
SDKのバージョン 新バージョンに対応したSDKのメジャー版が必要(Pythonは2.0.0)

SDKは、メジャー版ごとに送るAPIバージョンが決まっています。SDKを更新する前に、公式の移行ガイドで影響を確認しましょう。

出典:Versions|Claude Platform Docs/Migrating to API version 2026-10-21|Claude Platform Docs

利用上限(使用ティア)を確認する

Claude APIには、1分あたりのリクエスト数やトークン数の上限(レート制限)と、月ごとの支出の上限があります。上限は「使用ティア」で決まり、利用実績に応じて自動で引き上げられます。

使用ティア 月の支出上限
Start 500ドル
Build 1,000ドル
Scale 20万ドル
Custom 上限なし(個別に相談)

利用実績の少ない新しい組織は、より低い上限の「Evaluation」ティアから始まる場合があります。

Startティアでは、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5の上限がそれぞれ次のとおりです。

項目 1分あたりの上限
リクエスト数(RPM) 1,000回
入力トークン(ITPM) 200万トークン
出力トークン(OTPM) 40万トークン

多くのモデルでは、キャッシュの読み込みは入力トークンの上限に数えられません。

上限に達すると、エラー(HTTP 429)が返ります。より高い上限が必要な場合は、ConsoleのRate limitsページから引き上げを申請できます。

出典:Rate limits|Claude Platform Docs

Claude APIの料金体系

Claude APIの料金は、モデルごとに入力と出力のトークン量で決まる従量課金です。月額の固定費はなく、使った分だけ支払います。

2026年10月23日時点の最新モデルの料金は次のとおりです。

モデル 入力 出力 バッチ処理(入力/出力) キャッシュ読み込み
Claude Fable 5.1 10ドル 50ドル 5ドル/25ドル 0.25ドル
Claude Opus 5.5 4ドル 20ドル 2ドル/10ドル 0.20ドル
Claude Sonnet 5.5 2ドル 10ドル 1ドル/5ドル 0.10ドル
Claude Haiku 5.5(10万トークン以下) 0.10ドル 0.50ドル 0.05ドル/0.25ドル 0.01ドル
Claude Haiku 5.5(10万トークン超) 0.50ドル 2.50ドル 0.25ドル/1.25ドル 0.05ドル

※料金は100万トークンあたりの米ドル。

Opus 5.5は、前世代のOpus 5(入力5ドル/出力25ドル)より安くなりました。Haiku 5.5以外の最新モデルは、100万トークンまで追加料金なしで使えます。

トークン以外にかかる主な料金は次のとおりです。

項目 料金
ウェブ検索 1,000回あたり10ドル
ウェブ取得 追加料金なし
コード実行 組織ごとに月1,550時間まで無料、以降1時間あたり0.05ドル
Claude Managed Agents 実行中のセッション1時間あたり0.08ドル
Fast mode(Opus 5.5) 入力8ドル/出力40ドル
データ処理地域を米国に限定 全トークンの料金が1.1倍

※Fast modeは、より速く出力するための上位の料金設定です。

なお、Opus 4.7以降のモデルは、同じ文章でも旧モデルより約30%多いトークン数になります。単価だけでなく、トークン数の変化も見込んで比較しましょう。

出典:Pricing|Claude Platform Docs/Plans & Pricing|Claude

料金の計算例

1回あたり入力2,000トークン、出力500トークンのリクエストを1,000回送る場合で比べます。出力には、思考のトークンも含まれる点に注意してください。

モデル 通常の料金 バッチ処理の料金
Claude Fable 5.1 45ドル 22.5ドル
Claude Opus 5.5 18ドル 9ドル
Claude Sonnet 5.5 9ドル 4.5ドル
Claude Haiku 5.5 0.45ドル 0.225ドル

※税や為替は含まない概算。

たとえばOpus 5.5の場合、入力は200万トークンで8ドル、出力は50万トークンで10ドル、合計18ドルです。

共通の長い指示を毎回送る場合は、キャッシングの効果が大きくなります。1万トークンの指示に500トークンの質問を加え、Opus 5.5で1,000回送るとします(出力は各500トークン)。

キャッシュなしでは約52ドルかかります。5分キャッシュがすべて有効に働けば、約14ドルまで下がります。

料金を抑えるポイント

料金を抑えるポイントは、主に次の6つです。

  • 処理の難しさに応じてモデルを使い分ける(大量の処理はHaiku 5.5、高度な処理はOpus 5.5など)
  • effortを下げて、思考と出力のトークンを減らす
  • 繰り返し送る長い指示や文書は、プロンプトのキャッシングを使う
  • すぐに結果が要らない処理は、バッチ処理で半額にする
  • 送る前にトークンカウントで、トークン数を見積もる
  • ConsoleのBilling(請求)ページで、自社の支出上限を設定する

出典:Pricing|Claude Platform Docs/Effort|Claude Platform Docs/Rate limits|Claude Platform Docs

Max・Teamプランに付くAPIクレジット

ClaudeアプリのMaxプランとTeamプランには、毎月のAPIクレジットが付きます。プランの設定画面からConsoleの組織と連携すると、受け取れます。

プラン 毎月のAPIクレジット
Max 5x 100ドル
Max 20x 200ドル
Team(Standardシート) 1席あたり20ドル(組織全体で最大500ドル)
Team(Premiumシート) 1席あたり100ドル(組織全体で最大500ドル)

クレジットは、Claude API、Managed Agents、Agent SDK、プレイグラウンドで使えます。Claude Codeや、Amazon BedrockなどのクラウドサービスのAPIには使えません。

FreeプランやProプラン、Enterpriseプランは対象外です。使わなかったクレジットは翌月に繰り越せません。

関連記事:Claudeのプランを比較!料金・機能の違いと選び方を解説

出典:API credits for Max and Team plans|Claude Platform Docs

Claude APIの利用規約

Claudeの規約には、個人向けの「消費者向け利用規約」と、企業向けの「商用利用規約」があります。APIキーを使うClaude APIには、商用利用規約が適用されます。

あわせて、すべての利用者に「利用ポリシー(Usage Policy)」が適用されます。サービスを公開する前に、両方に目を通しましょう。

商用利用規約の主なポイント

商用利用規約は、事業での利用を前提とした規約です。主なポイントは次のとおりです。

項目 内容
出力の権利 規約を守る限り、出力(Output)の権利は利用者に帰属する
学習への利用 Anthropicは、APIで送られた顧客のコンテンツをモデルの学習に使わない
知的財産権の補償 有料での利用や出力が第三者の知的財産権を侵害すると訴えられた場合、Anthropicが一定の条件で防御・補償する
禁止事項 競合するAIモデルの学習を含む競合製品の開発、無断の再販、リバースエンジニアリング
利用者の責任 利用ポリシーの順守、アカウントの管理、出力を人が確認する必要性の判断

補償には、利用者が入力した内容が原因の場合など、対象外となる条件があります。詳細は規約の本文で確認してください。

出典:Commercial Terms of Service|Anthropic/Consumer Terms of Service|Anthropic

利用ポリシー(Usage Policy)で求められること

利用ポリシーは、Claudeを使ってはいけない用途や、慎重な扱いが必要な用途を定めたものです。違法行為や武器の開発、詐欺などへの利用は、すべての利用者に禁止されています。

法律、医療、金融、雇用、教育などの「高リスクな用途」では、追加の対策が求められます。たとえば、資格を持つ人が出力を確認する体制や、AIを使っていることの開示です。

また、外部の利用者と直接やり取りするチャットボットやAIエージェントには、別のルールがあります。相手が人間ではなくAIであることを伝える必要があります。

出典:Usage Policy|Anthropic

データの保持と学習への利用

Claude APIで送った入力と出力は、原則として受信または生成から30日以内に自動で削除されます。ただし、利用ポリシー違反の疑いで検知された場合は、最大2年間保存されることがあります。

さらに厳しい管理が必要な企業向けに、データを保存しない契約(ZDR)があります。ZDRは組織単位で、営業窓口への申請で有効になります。

ただし、バッチ処理、ファイルAPI、コード実行、MCPコネクタ、Managed AgentsなどはZDRの対象外です。また、Fable 5.1は30日間のデータ保持が必要です。

医療情報を扱う場合は、業務提携契約(BAA)を結んだうえで、HIPAA向けの設定を使えます。

出典:How long do you store my organization’s data?|Anthropic Privacy Center/API and data retention|Claude Platform Docs

まとめ

Claude APIは、Anthropicが開発したAIのClaudeを、自社のアプリやシステムに組み込むための窓口です。旧称は「Anthropic API」です。

最新モデルとして、Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5が提供されています。公式は、多くの用途でOpus 5.5から試すよう勧めています。

料金はトークン単位の従量課金で、モデルの使い分けやバッチ処理、キャッシングでコストを抑えられます。新しいモデルやAPIバージョンでは仕様が変わっているため、移行ガイドの確認も欠かせません。

まずはClaude Consoleのプレイグラウンドで試し、小さな機能からClaude APIを組み込んでみてください。

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