生成AI

最終更新日:2026/07/15
オムロン ケアプラン作成専用AI
オムロンは、地域包括支援センター向けの介護予防ケアマネジメント支援システム「ハレクルWith」に搭載する専用AI機能「With.Ai」を開発しました。現場の負担軽減と質の高いケアマネジメントの両立を実現します。
このニュースのポイント
オムロン株式会社は、地域包括支援センター向けの介護予防ケアマネジメント支援システム「ハレクルWith」に搭載する専用AI機能「With.Ai」を開発しました。本機能は2026年度中に搭載予定です。
高齢化が進む中、2024年3月末時点で要介護・要支援認定者は708万人にのぼります。2040年度には介護職員が約57万人不足し、介護給付費は約24兆円(現在の約2倍)に達すると推計されており、担い手拡大に向けた介護保険法改正が2027年4月に施行予定です。
ケアマネジメントの質と量を高めることが急務となる一方、地域包括支援センターでは職員の業務負担が過大となっています。そのため、自立支援に資するケアプランの設計に十分な時間を割けないというジレンマが発生していました。オムロンは、この課題の解決に向けて「With.Ai」の開発に着手しました。
「With.Ai」は、高齢者一人ひとりに合わせたケアプラン作成を支援するAI機能です。本機能の搭載により、さらなる業務効率化と、自立支援に資するケアプランの質的向上を同時に実現するプラットフォームへと進化します。
システムには独自のアルゴリズムを採用しており、高齢者一人ひとりの心身機能や生活状況を因果のつながりで解析する能力と、熟練専門職のノウハウを形式知化する能力で構成されています。これにより、経験年数によらず熟練者に近い水準でケアマネジメントを実践できる環境を目指します。
具体的な機能として、まず高齢者の心身機能や生活課題を網羅的かつ素早く把握する「Quickチェック機能」を備えています。詳細なアセスメントの前段階として全体像を捉え、一人ひとりへの支援内容の検討を効率化できます。
また、本人の身体状況・意向・生活背景や日常生活の工程分析を通じて必要な支援を見極める「見極めアドバイザー機能」を搭載しています。入力内容に応じて必要なアセスメントや支援方針のヒントを提示し、自立支援に資する高品質なケアプランの土台を作ります。
さらに、高齢者本人の意見を取り入れながら段階的に組み立てる「ステップ式ケアプラン生成機能」を利用できます。各ステップで専門的かつ適切な文章をAIが自動生成し、個別具体性のある質の高いケアプランを作成できます。
プロトタイプ検証では、ケアプランの作成時間が最短10分にまで短縮され、80%以上の業務時間削減を実証しています。なお、本機能は高度なセキュリティを備えているため、個人情報を取り扱う業務でも安心して利用できます。
オムロンは、長期ビジョンとして「健康寿命の延伸」を取り組むべき社会的課題のひとつに設定し、事業を行っています。今後も自治体や地域包括支援センターとの継続的な伴走を通じて、データに基づく政策づくりと現場の実践を一体で支え、いきいきとした高齢者にあふれる社会づくりを目指すとしています。
出典:オムロン株式会社
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