生成AI

最終更新日:2026/09/15
宮城大学 NTT 共同研究
宮城大学は、NTT ExCパートナーと「医療系人材育成のためのAIアバターを用いた革新的教育教材の開発と評価」をテーマとする共同研究を開始しました。
このニュースのポイント
宮城大学看護学群・地域看護学領域および基礎看護学領域は、株式会社NTT ExCパートナーと「医療系人材育成のためのAIアバターを用いた革新的教育教材の開発と評価」をテーマとする共同研究を開始しました。
その第1弾として、保健師課程の学生がAIアバターとの対話を通して、保健指導を実践的に学習できる教材を開発しました。
保健指導では、疾病予防などに関する知識だけでなく、対象者の健康に対する考えを理解し、主体的に健康行動を選択できるよう支援する力が求められます。そのため学生には、知識の習得に加え、対象者から情報を引き出し、状況に応じて説明や働きかけを調整するといった実践的な能力が必要です。
一方、能力習得にはロールプレイなどの反復演習が重要ですが、時間や人員の確保に限界があり、学生ごとの必要な練習量を満たすことは困難です。また「もう一度試したい」「異なる聞き方を試したい」といった要望を授業内で叶えることも難しく、実習施設や期間にも制約があるため、十分な実践経験を積みにくいという課題があります。

そこで本共同研究では、宮城大学の知識・技術とNTT ExCパートナーのAIアバター技術を組み合わせ、学生が自分のペースで保健指導を繰り返し練習できる学習教材を開発しました。AIアバターを学生の問いかけに応答する「模擬対象者」として活用します。

本教材は「特定保健指導における積極的保健指導」を想定した対話型シミュレーション教材です。AIアバターには年齢や生活背景などを設定しており、学生は相手の反応を予測しながら質問や説明を工夫する必要があり、対人支援に近い形で学習できます。
また、同じ事例に取り組むことができるため、質問の順序や説明方法を変えて何度でも再挑戦できるため、試行錯誤を通した学習を促します。
しかし、本教材は教員や模擬対象者による対面演習の代替を目的とするものではありません。事前練習や復習として対話を取り入れ、対面演習でより深い学びに取り組めるようにします。これにより、限られた教育資源の中で学生の練習機会を広げることを目指します。
宮城大学は今後、本教材を用いた教育プログラムを実施し、学習成果や教材の有用性を多面的に評価するとしています。知識や意欲、教材の受容性などを確認し、得られた結果をもとに改善し、AIアバターを活用した教育方法の有効性と課題を明確にする方針です。
さらに、AI技術の利便性だけを追求するのではなく、対人援助職の教育において「人と向き合う力」をどのように育てるかという観点から、対面教育とAI技術を適切に組み合わせた教育モデルの構築を目指すとしています。
出典:宮城大学
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