オルツ社、大規模言語処理モデル「LHTM-2」を開発

最終更新日:2024/03/04

オルツは、大規模言語処理モデル「LHTM-2」を開発し、個人のライフログを利用して、個人の思考を再現させることに成功しました。

このAIニュースのポイント

機械翻訳や自動要約、テキスト生成、対話など、様々な用途に利用可能
LHTM-2は、OpenAIの提供する大規模言語処理モデルGPT-3等と同水準のパラメーター数で構成されている
個人のライフログをLHTM-2に入力することで、当該個人に類似した言語活動を行うモデルを開発することに成功

パーソナル人工知能をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行う株式会社オルツは、大規模言語処理モデル「LHTM-2」を開発し、加えて、個人のライフログを利用しLHTM-2を個性化させ、個人の思考を再現することに成功したと発表しました。

LHTM-2は、OpenAIの提供する大規模な言語処理モデルであるGPT-3等と同水準のパラメータ数で構成されており、機械翻訳や自動要約、テキスト生成、対話など、様々な用途に利用できます。また、オルツ社が展開する「AI GIJIROKU」や「AIコールセンター」に、LHTM-2を導入することにより、精度の高い議事録の作成や、より自然でパーソナライズされた対話も可能です。

また、LHTM-2に個人のライフログを入力し、個人の思考を再現する形で対話を行う実験を行い、結果として、実際に入力された個人に似た言語活動を行うモデルの開発が成功しました。LHTM-2はリアルタイムな学習を前提とした設計や、出力の事実性を重視するようカスタマイズを施すことによって、日々の社会の変化に対応したり、モデルが事実に基づく出力を行うことが可能です。

オルツ社は「AIクローンの社会実装は、教育や医療、金融、小売、情報サービス、通信など、社会の幅広い産業への貢献に資するものと確信しています。今回のLHTM-2の開発、実験の成果に基づき、個人のAIクローン化の社会実装を本格化していき、卓越した能力を持つ方々のスキルが、時間や空間といった制約に縛られることなく活かされる社会、またミッションである、人類の労役からの解放の実現を目指していきます」とコメントしています。

出典：PR TIMES