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Suno AIとは?使い方からかかる料金まで詳しく解説

最終更新日:2024/11/08

自分で作った動画にオリジナルのBGMを入れたいけれど、作詞や作曲の経験がなく悩んでいる方はいませんか?

近年、生成AIの技術は急速に進化し、音楽の知識がなくても新しい曲やBGMを生成できるようになってきています。

本記事では、音楽生成AIの1つである「Suno AI」の使い方からその費用まで詳しく解説します。

Suno AIとは?

Suno AIとは、アメリカ合衆国の会社Suno, Inc.が2023年12月20日に発表した音楽生成AIで、ボーカルと楽器演奏を組み合わせた楽曲や、楽器だけで演奏されるインストゥルメンタルを生成することができます。

PCとスマホ(iOS)の両方から利用でき、曲のアイデアをすぐに形にしやすいのが特徴的です。

現在使用できるバージョンは、古い順にV2、V3、v3.5となっており、作れる曲の内容や長さが異なりますが、プルダウンで簡単に切り替えられるため、曲によって使い分けも可能です。

Suno AIの使い方

Suno AIの使い方を、アカウントを作る方法と曲を作る方法の2つにわけて紹介します。

アカウントを作る方法

Suno AIを使うためには、最初にアカウントを作る必要があります。アカウントを作る手順は以下の通りです。

  1. PCやスマホでSuno AIのトップページにアクセスするか、iPhone用のSuno AIアプリをダウンロードする
  2. 「Sign in」をタップする
  3. Apple、Discord、Google、Windows、電話番号のいずれかを選ぶ
  4. continueをタップする

それほど複雑な手順ではないため、画面を確認しながら進めましょう。

曲を作る方法

Suno AIでは、以下の手順で曲が作れます。

  1. 画面左のメニューの中から「Create」を選択する
  2. 「Song Description」の枠の中に、曲の説明(プロンプト)を200文字以内で入力する
  3. 画面中央のプルダウンでバージョン(V2、V3、v3.5)を選ぶ
  4. ピンクの「Create」ボタンをクリックする

上記の手順は1つの画面内で完結するため、どこをクリックするか迷うことが少なく、曲を簡単に生成できるようになっていることが特徴的です。

Suno AIにかかる料金

Suno AIにかかる料金は「Manage Subscription」のページに記載されています。

月ごとに支払いをする方法と年間の料金をまとめて支払う方法が選べ、プランは次の3つにわかれています。

項目 概要
ベーシックプラン ●無料

●毎月50クレジットが提供される(1日で10曲が作れる)

プロプラン ●月額10ドル(年払いなら96ドル)

●毎月2,500クレジットが提供される(500曲が作れる)

プレミアプラン ●月額30ドル(年払いなら288ドル)

●毎月10,000クレジットが提供される(2000曲が作れる)

プロプランとプレミアプランでは、さらにクレジットが必要な場合は追加購入もできるため、柔軟性の高いプランだといえます。

対応している支払い方法は以下の通りです。

支払い方法 種類
クレジットカード ●VISA

●Mastercard

●American Express

デビットカード ●VISA

●Mastercard

●American Express

電子マネー(一部の地域に限定) ●Google Pay

●Apple Pay

●Cash App Pay

PayPal、電信送金などは未対応のため注意が必要です。

Suno AIで作った曲の利用について

Suno AIで作った曲の利用について知っておきたいことを、3つの観点から紹介します。

所有権

Suno AIで作った曲の所有権を誰が持つのかは、前の項目で紹介した料金プランによって異なります。

曲を作った時点でプロプランとプレミアプランを選んでいた場合、曲の所有者は自分です。

また、ベーシックプランを選んでいた場合、曲の所有者はSuno, Inc.ですが、利用規約を守ることを条件に生成した曲を非営利目的で使用することができます。

楽曲の所有権を持ちたい場合は、プロプランかプレミアプランを選択する必要があります。

商用利用と非営利利用

前の項目において、ベーシックプランでは非営利目的での楽曲利用ができるとお伝えしましたが、Suno AIにおける商用利用と非営利利用では本質的にどのような違いがあるのかを紹介します。

項目 概要
商用利用 ●Spotify、Apple Musicなどに生成した音楽を掲載する(配布)

●収益化されたYouTubeチャンネルに曲をアップロードする(コンテンツ)

●曲をテレビ・映画・ビデオゲームに収録する(同期ライセンス)

非営利利用 ●Suno AI内で曲を聴く

●Suno AIで生成した楽曲をダウンロードして聴く

●曲のリンクやダウンロードしたファイルを友人と共有する

●収益化されていないプラットフォームで楽曲を使う

商用利用とは、曲を利用するにあたって金銭が発生することを指し、非営利使用とは金銭が発生しないことをいいます。

Suno AIを使う際は、曲をどのように利用したいのかを考え、ルールを守り活用しなければいけません。

著作権

2024年10月現在、Suno AIは50か国語に対応しており、ユーザーの住むそれぞれの国の法律によって著作権の見解が異なります。

例えば、アメリカでは著作権法の対象が人間のため、AIで生成した楽曲は著作権保護の対象にはなりません。

自分の住む国では、AIで生成した楽曲の著作権者が誰になるのかをあらかじめ調べておくとよいでしょう。

Suno AIの著作権についての法的な問題

イギリスの通信会社ロイターは、2024年6月25日に、ソニーミュージック、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックの3社が、Suno AIを運営するSuno, Inc.とUDIOを運営するUncharted Labs, Inc.を連邦裁判所に提訴したと報じました。

3社は、提訴理由を音楽生成AIの訓練に音源が許可なく使用され著作権を侵害されたためと主張し、Suno, Inc.とUncharted Labs, Inc.が無断使用した楽曲1曲につき、最高15万ドルの損害賠償命令を下すよう求めました。

提訴に対し、Suno, Inc.とUncharted Labs, Inc.はコメントをしていません。

この訴訟は、音楽生成AIに対し提起された初めての事例となるため、その結果に注目が集まっています。

Suno AIで使えるプロンプト

Suno AIで使えるプロンプトには、どのようなものがあるのでしょうか。

前の項目でも紹介した通り、Suno AIのプロンプト入力欄である「Song Description」は、日本語で最大200文字までしか入力できないため、簡易的で短いプロンプトでないと使えません。

これを踏まえて、指定すべき基本の3種類のプロンプトを紹介します。また、他にも音楽の形式(ソナタ形式、ロンド形式など)、音色、曲の雰囲気など細かく指定するほどイメージに合った楽曲が作れるのを覚えておくとよいでしょう。

1.ジャンル

Suno AIでは、まず曲のジャンルを短い単語で指定しましょう。おすすめのプロンプトは以下の通りです。

プロンプト 概要
Pop キャッチーなメロディーや歌詞が特徴的で幅広いリスナーに好まれる
Rock ギター、ドラム、ベースを中心にしたリズムとパワーを重視した音楽
Jazz アフリカ系アメリカ人の伝統に基づく即興演奏が特徴的な音楽
Hip-Hop 都市文化に根ざしていてリズミカルなラップと強いビートが特徴的
Classic 西洋音楽の伝統的な形式で管弦楽や吹奏楽、ピアノなどで演奏されることが多い
R&B(Rhythm and Blues) ソウルフルなボーカルとメロディアスなサウンドが特徴的
Reggae ジャマイカ発祥のリズミカルな音楽で、リラックスした雰囲気と社会的メッセージが特徴
Blues 感情的でソウルフルな音楽で、12小節からなる決まったコード進行で構成される
Disco 1970年代に流行したダンスミュージックで、キャッチーなメロディーとリズムが特徴
Soul ゴスペルやR&Bに影響を受けており、深い感情表現と力強いボーカルが特徴
House 1980年代のシカゴで誕生したエレクトロニックビートが中心のダンスミュージック
Techno デトロイト発祥のエレクトロニックダンスミュージック
Folk 民族や文化に基づいた音楽で、民族楽器が多用される
Latin ラテンアメリカのリズムやメロディーをベースにした音楽
Metal ハードロックから派生したジャンルで重厚なギターサウンドと力強いボーカルが特徴的
Punk 短い曲、速いテンポ、反抗的な歌詞を特徴とするロックのサブジャンル
Bossa Nova ブラジル起源のリズミカルで穏やかなサウンド
Gospel 宗教的なテーマを持つソウルフルなスタイルが特徴的

このように、曲のジャンルを具体的に指定することで、Suno AIはユーザーが持つ楽曲のおおまかなイメージをしっかりと理解できます。

2.楽器

次に曲で使う楽器を指定しましょう。

プロンプト 概要
Piano 和音楽器(複数の音を同時に演奏できる楽器)の鍵盤楽器で、メロディーでも伴奏でも幅広いジャンルで使われる
Guitar 和音楽器の弦楽器でアコースティックとエレクトリックの2種類がある
Drums 打楽器でリズムを担当する楽器の中心的な存在
Bass 単音楽器(1つの音だけを演奏する楽器)の弦楽器で、コードの一番下のルート音(根音)を担当することが多い
Violin 単音楽器の弦楽器でクラシックではメロディーを担当することが多い
Saxophone 単音楽器の木管楽器でジャズやポップスでよく使われる
Trumpet 単音楽器の金管楽器で吹奏楽ではメロディーを担当することが多い
Flute 単音楽器の木管楽器でリードを使わない横笛
Accordion 和音楽器の鍵盤楽器で空気を送り込んで音を出す
Marimba 和音楽器の打楽器で、木製の鍵盤を叩いて演奏するため暖かく柔らかい音が出る
Trombone 単音楽器の金管楽器でスライドで音の高さを変える

楽器には他にもたくさんの種類があるため、自分の作りたい音楽のジャンルでは主にどのような楽器が使われているのかを調べて指定するとよいでしょう。

3.テンポ

テンポとは曲を演奏する早さのことです。

Suno AIのプロンプトでは、1分間に何回リズムを刻むかを表す「Beats Per Minute」の頭文字を取った「BPM」に数字をつけて「BPM100」と表現します。

具体的なイメージがわかない場合でも、「早め」「遅め」など何かしら指定するとよいでしょう。

まとめ

Suno AIとは、アメリカ合衆国の会社Suno, Inc.が作った音楽生成AIで、ボーカルと楽器演奏を組み合わせた楽曲や、楽器だけで演奏されるインストゥルメンタルを生成することができます。

以下の記事も参考にして、ぜひ自分のイメージに合ったオリジナルの曲を作ってみてください。

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