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Suno AIとは?使い方からかかる料金まで詳しく解説

最終更新日:2025/08/25

Suno AIとは?

自分で作った動画にオリジナルのBGMを入れたいけれど、作詞や作曲といった音楽製作経験がなく悩んでいる人はいませんか?

近年、生成AIの技術は急速に進化し、音楽の知識がなくても新しい曲やBGMを生成できるようになってきています。

本記事では、音楽生成AIの1つである「Suno AI」の使い方からその費用まで詳しく解説します。

Suno AIは定期的にアップデートされており、2025年8月時点での最新バージョンはv4.5+です。このバージョンでは、新機能の「Add Vocals」「Add Instrumentals」「Inspire」が追加され、最大で8分の長さの楽曲を作成できるようになりました。

最新のバージョンを活用することで、よりクリエイティブな音楽制作が可能になります。

Suno AIとは?

Suno AIとは、アメリカ合衆国の会社Suno, Inc.が2023年12月20日に発表した音楽生成AIで、ボーカルと楽器演奏を組み合わせた楽曲や、楽器だけで演奏されるインストゥルメンタルを生成することができます。

PCとスマートフォン(iOS、Android)の両方から利用でき、曲のアイデアをすぐに形にしやすいのが特徴的です。

Suno AIの使い方

Suno AIの使い方を、アカウントを作る方法と曲を作る方法の2つにわけて紹介します。

アカウントを作る方法

Suno AIを使うためには、最初にアカウントを作る必要があります。アカウントを作る手順は以下の通りです。

  1. PCやスマホでSuno AIのトップページにアクセスするか、スマートフォン用のSuno AIアプリをダウンロードする。iOSはこちらからダウンロードダウンロードAndroid用はこちらからダウンロード
  2. 「Sign in」をタップする
  3. Apple、Discord、Google、Windows、Facebook、電話番号のいずれかを選ぶ
  4.  「continue」をタップする

それほど複雑な手順ではないため、画面を確認しながら進めましょう。

曲を作る方法

Suno AIでは、以下の手順で曲が作れます。

  1. 画面左のメニューの中から「Create」を選択する
  2. 「Song Description」の枠の中に、曲の説明(プロンプト)を200文字以内で入力する
  3. 画面中央のプルダウンでバージョン(v4、v4.5+など)を選ぶ
  4. ピンクの「Create」ボタンをクリックする

上記の手順は1つの画面内で完結するため、どこをクリックするか迷うことが少なく、曲を簡単に生成できるようになっていることが特徴的です。

Suno AIにかかる料金

Suno AIにかかる料金は「Manage Subscription」のページに記載されています。

月ごとに支払いをする方法と年間の料金をまとめて支払う方法が選べ、プランは次の3つにわかれています。

項目 概要
ベーシックプラン
  • 無料
  • 毎月50クレジットが提供される(1日で10曲が作れる)
  • 毎月50クレジットが提供される(1日で10曲が作れる)
  • バージョン:v3.5
プロプラン
  • 月額10ドル(年払いなら96ドル)
  • 毎月2,500クレジットが提供される(500曲が作れる)
  • 商用利用:可
  • バージョン:v4.5+
プレミアプラン
  • 月額30ドル(年払いなら288ドル)
  • 毎月10,000クレジットが提供される(2000曲が作れる)
  • 商用利用:可
  • バージョン:v4.5+

プロプランとプレミアプランでは、さらにクレジットが必要な場合は追加購入もできるため、柔軟性の高いプランだといえます。

対応している支払い方法は以下の通りです。

支払い方法 種類
クレジットカード
  • VISA
  • Mastercard
  • American Express
デビットカード
  • VISA
  • Mastercard
  • American Express
電子マネー(一部の地域に限定)
  • Google Pay
  • Apple Pay
  • Cash App Pay

PayPal、電信送金などは未対応のため注意が必要です。

Suno AIで作った曲の利用について

Suno AIで作った曲の利用について知っておきたいことを、3つの観点から紹介します。

所有権

Suno AIで作った曲の所有権を誰が持つのかは料金プランによって異なります。曲を作った時点でプロプランとプレミアプランの有料プランを選んでいた場合、曲の所有者はユーザー自身にあります。

ベーシックプランを選んでいた場合、曲の所有者はSuno, Inc.ですが、利用規約を守ることを条件に、生成した曲は非営利目的での使用は許可されています。

楽曲の所有権を持ちたい場合は、有料プランへの加入が必須です。

商用利用と非営利利用

ベーシックプランでは非営利目的での楽曲利用が許可されていますが、Suno AIにおける商用利用と非営利利用の違いを下記にまとめました。

項目 概要 プラン 利用対象
商用利用
  • Spotify、Apple Musicなどに生成した音楽を掲載する(配布)
  • 収益化されたYouTubeチャンネルに曲をアップロードする(コンテンツ)
  • 曲をテレビ・映画・ビデオゲームに収録する(同期ライセンス)
有料プラン(Pro・Enterpriseなど) 企業・クリエイター
非営利利用
  • Suno AI内で曲を聴く
  • Suno AIで生成した楽曲をダウンロードして聴く
  • 曲のリンクやダウンロードしたファイルを友人と共有する
  • 収益化されていないプラットフォームで楽曲を使う
無料プラン 個人利用のみ

商用利用とは、曲の利用にあたって金銭が発生し、非営利使用とは金銭が発生しないことです。

Suno AIを使う際は、曲をどのように利用したいのかを考え、ルールを守り活用しましょう。

著作権

2025年8月現在、Suno AIは50か国語以上に対応しており、ユーザーの住むそれぞれの国の法律によって著作権の見解が異なります。

例えば、アメリカでは著作権法の対象が人間のため、AIで生成した楽曲は著作権保護の対象にはなりません。日本でも同様に、AIのみで作成した楽曲には著作権が認められていません。ただし、ユーザーが生成AIで作った楽曲を編集したり、リズム調整をしたりした場合には、その編集作業に対して著作権が認められることがあります。

自分の住む国では、AIで生成した楽曲の著作権者が誰になるのかをあらかじめサービス規約をよく確認しておきましょう。

Suno AIの著作権についての法的な問題

2024年6月25日に、ソニーミュージック、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックの3社が、Suno AIを運営するSuno, Inc.とUDIOを運営するUncharted Labs, Inc.を連邦裁判所に提訴したと発表しました。

3社は提訴理由を、音楽生成AIの学習に音源を許可なく使用し著作権を侵害したためと主張し、Suno, Inc.とUncharted Labs, Inc.が無断使用した楽曲1曲につき、最高15万ドルの損害賠償命令を下すよう求めました。

提訴に対し、Suno, Inc.は、この訴訟は業界による競争の阻害を反映しており、AIツールの技術は著作権を侵害しない形での新しい作品を生み出している、と主張しています。

この訴訟は、音楽生成AIに対し提起された初めての事例となるため、その結果に注目が集まっています。

Suno AIで使えるプロンプト

Suno AIで使えるプロンプトを解説します。Suno AIのプロンプト入力欄である「Song Description」は、日本語で最大200文字までしか入力できないため、簡易的で短いプロンプトでないと使えません。

細かく指定することで、イメージに合った楽曲を作りやすくなりますが、日本語の文字数の制約を踏まえて、指定すべき基本の3種類のプロンプト「ジャンル」「楽器」「テンポ」を解説します。

文字数に余裕があれば、他にも音楽の形式(ソナタ形式、ロンド形式など)、音色、曲の雰囲気などを追加で覚えておくとよいでしょう。

1.ジャンル

Suno AIでは、まず曲のジャンルを短い単語で指定しましょう。おすすめのプロンプトは以下の通りです。

プロンプト 概要
Pop キャッチーなメロディーや歌詞が特徴的で幅広いリスナーに好まれる
Rock ギター、ドラム、ベースを中心にしたリズムとパワーを重視した音楽
Jazz アフリカ系アメリカ人の伝統に基づく即興演奏が特徴的な音楽
Hip-Hop 都市文化に根ざしていてリズミカルなラップと強いビートが特徴的
Classic 西洋音楽の伝統的な形式で管弦楽や吹奏楽、ピアノなどで演奏されることが多い
R&B(Rhythm and Blues) ソウルフルなボーカルとメロディアスなサウンドが特徴的
Reggae ジャマイカ発祥のリズミカルな音楽で、リラックスした雰囲気と社会的メッセージが特徴
Blues 感情的でソウルフルな音楽で、12小節からなる決まったコード進行で構成される
Disco 1970年代に流行したダンスミュージックで、キャッチーなメロディーとリズムが特徴
Soul ゴスペルやR&Bに影響を受けており、深い感情表現と力強いボーカルが特徴
House 1980年代のシカゴで誕生したエレクトロニックビートが中心のダンスミュージック
Techno デトロイト発祥のエレクトロニックダンスミュージック
Folk 民族や文化に基づいた音楽で、民族楽器が多用される
Latin ラテンアメリカのリズムやメロディーをベースにした音楽
Metal ハードロックから派生したジャンルで重厚なギターサウンドと力強いボーカルが特徴的
Punk 短い曲、速いテンポ、反抗的な歌詞を特徴とするロックのサブジャンル
Bossa Nova ブラジル起源のリズミカルで穏やかなサウンド
Gospel 宗教的なテーマを持つソウルフルなスタイルが特徴的

このように、曲のジャンルを具体的に指定することで、Suno AIはユーザーが持つ楽曲のおおまかなイメージをしっかりと理解できます。

2.楽器

次に曲で使う楽器を指定しましょう。

プロンプト 概要
Piano 和音楽器(複数の音を同時に演奏できる楽器)の鍵盤楽器で、メロディーでも伴奏でも幅広いジャンルで使われる
Guitar 和音楽器の弦楽器でアコースティックとエレクトリックの2種類がある
Drums 打楽器でリズムを担当する楽器の中心的な存在
Bass 単音楽器(1つの音だけを演奏する楽器)の弦楽器で、コードの一番下のルート音(根音)を担当することが多い
Violin 単音楽器の弦楽器でクラシックではメロディーを担当することが多い
Saxophone 単音楽器の木管楽器でジャズやポップスでよく使われる
Trumpet 単音楽器の金管楽器で吹奏楽ではメロディーを担当することが多い
Flute 単音楽器の木管楽器でリードを使わない横笛
Accordion 和音楽器の鍵盤楽器で空気を送り込んで音を出す
Marimba 和音楽器の打楽器で、木製の鍵盤を叩いて演奏するため暖かく柔らかい音が出る
Trombone 単音楽器の金管楽器でスライドで音の高さを変える

楽器には他にもたくさんの種類があるため、自分の作りたい音楽のジャンルでは主にどのような楽器が使われているのかを調べて指定するとよいでしょう。

3.テンポ

テンポとは曲を演奏する早さのことです。

Suno AIのプロンプトでは、1分間に何回リズムを刻むかを表す「Beats Per Minute」の頭文字を取った「BPM」に数字をつけて「BPM100」と表現します。

具体的なイメージがわかない場合でも、「早め」「遅め」など何かしら指定するとよいでしょう。

活用事例や具体的な使用例

Suno AIは、さまざまな分野で活用されています。以下に、実際の利用シーンを紹介します。

YouTubeやTikTokのBGM制作

動画クリエイターがオリジナルのBGMを作成し、著作権リスクなく動画に使用。

ポッドキャスト・ラジオ番組のジングル作成

番組ごとのオリジナルサウンドを短時間で作成可能。

ゲーム開発におけるBGM制作

インディーゲーム開発者が低コストでユニークな楽曲を作成し、ゲームに組み込む。

アーティストの作曲補助

AIが提供するメロディーを参考に、新しい楽曲のアイデアを得る。

このように、 Suno AIは初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに利用されており、音楽制作の可能性を大きく広げています。

まとめ

本記事では音楽生成AIのSuno AIを解説しました。Suno AIは、アメリカ合衆国の会社Suno, Inc.が作った音楽生成AIで、ボーカルと楽器演奏を組み合わせた楽曲や、楽器だけで演奏されるインストゥルメンタルを生成できます。

楽曲を生成AIで作成してみたいと考えている方は、以下の記事も参考にして、ぜひ自分のイメージに合ったオリジナルの曲を作ってみてください。

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