生成AI

最終更新日:2026/10/16
CTCら3社 原子力申請書作成支援
伊藤忠テクノソリューションズ、東京電力HD、ストックマークは、生成AIおよびRAG技術を活用した「原子力申請書作成支援システム」のPoC環境を、東京電力HDの原子力部門に導入しました。申請書の作成段階から、関連文書や図表に基づく記載漏れや不整合の確認を支援します。
このニュースのポイント
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)、東京電力ホールディングス株式会社(東京電力HD)、ストックマーク株式会社の3社は、生成AIおよび検索拡張生成(RAG)技術を活用した「原子力申請書作成支援システム」の共同開発を進めています。今回、本システムのPoC環境を東京電力HDの原子力部門に導入し、有効性の評価を開始しました。
東京電力HDの原子力部門では、設備設計や工事などの計画を行政機関へ申請する際、膨大な資料の整合性を複数の部門で確認しています。申請文書などは数万ページに及ぶ場合もあり、正確性の確保と担当者の負担軽減が課題となっていました。
今回開発を進める「原子力申請書作成支援システム」は、生成AIやOCR、画像認識AIなどの技術を組み合わせています。過去の文書や図表から関連情報を検索・参照し、申請書の作成および確認を支援します。
本システムには、ストックマークのデータ構造化プラットフォーム「SAT」を基盤としたRAG技術を採用しています。文書や図表をAIが活用しやすい形式に構造化し、検索した関連情報を、生成AIの回答に反映して必要な情報を迅速に確認できるようにします。
申請書の作成段階から、関連文書や図表に基づく記載漏れや不整合の確認を支援し、後工程での確認や修正にかかる負荷を軽減します。これにより、申請書の作成・確認業務の品質向上と効率化を図ります。
なお、AIによる確認結果の妥当性や申請書修正の必要性については、人が最終的に判断します。また、本システムは機密情報を安全に扱うため、オンプレミス環境に構築されています。
開発にあたっては、東京電力HDが業務要件の整理や評価・検証を担当し、CTCが要件定義から技術検証、システム開発までを担いました。ストックマークは「SAT」の提供および技術支援を担当しています。
3社は、今後もPoCの評価結果を踏まえ、本システムの機能強化と拡充を進める方針です。さらに、東京電力HDの他部門や他の電力会社への展開を目指し、電力業界全体における申請書作成・確認業務の品質向上と効率化に貢献するとしています。
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