生成AI

最終更新日:2026/05/26
Claude Codeの使い方を解説
「毎日の面倒なファイル整理やデータ集計、AIに丸投げできたらいいのに……」 そんな願いを叶えるのが、Anthropic社が提供するAIエージェント「Claude Code」です。
本来はエンジニア向けのコーディング支援ツールですが、実は「大量のCSVデータのグラフ化」「フォルダ内のPDF一括整理」「複数資料からの提案書ドラフト作成」など、エンジニア以外のビジネスパーソンにとっても圧倒的な業務効率化をもたらす強力な武器になります。
「でも、黒い画面(ターミナル)を使うのは難しそう…」と不安に感じる方もご安心ください。本記事では、初心者でも迷わず導入できるよう、ブラウザやデスクトップアプリを使った簡単な始め方から、安全に使うための設定までを徹底解説します。
なお、本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。Claude Codeは機能追加や料金変更が行われる可能性があるため、最新情報については公式ドキュメントと料金ページをご確認ください。

「Claude Code」は、Anthropic社が提供しているAIコーディングエージェントです。ChatGPTやClaudeのWeb版が「会話するAI」として使われることが多いのに対し、Claude Codeはファイルの読解、コードの編集、コマンド実行、テスト実行など、作業そのものを支援する点に特徴があります。
たとえば、プロジェクト内のファイルを読み込んでバグの原因を探したり、コードを修正したり、テストを実行して結果を確認したりできます。
使い方も簡単で「このエラーの原因を調べて」「このCSVを集計してグラフ化して」「この関数にテストを追加して」などと自然言語で指示できるため、コーディング以外のファイル処理やデータ整理にも応用しやすい万能ツールなのです。
近年は、CSVの集計、議事録の整形、提案資料の下書き作成、画像やPDFを含む資料の確認など、ファイルとプログラムが絡む業務全般を支援する汎用エージェントとしての色合いも強まっています。
ただし、実際にファイルやコマンドを扱う力を持つため、権限管理やサンドボックスなどの安全設定もあわせて理解しておくことが重要です。

出典:Claude Code by Anthropic | AI Coding Agent, Terminal, IDE

Claude Codeは、同じ基盤を複数の環境から使えるように設計されています。ターミナルで使うCLI、VS CodeやJetBrains IDEから使う拡張機能、デスクトップアプリ、ブラウザで動くClaude Code on the Webなどがあり、用途やスキルレベルによって適した環境が異なります。
公式ドキュメントでは、主な利用環境や連携先として以下が紹介されています。
出典:Platforms and integrations – Claude Code Docs

Claude Codeのターミナル画面イメージ 出典:Claude Code by Anthropic | AI Coding Agent, Terminal, IDE
ターミナル(CLI)版は、Macの「ターミナル」、Windowsの「PowerShell」や「CMD」、Linuxのシェルなどで動かすClaude Codeです。CLIは「Command Line Interface」の略で、文字でコマンドを入力して操作する仕組みを指します。
作業フォルダでclaudeを起動して自然言語で指示を出すと、Claude Codeがプロジェクト内のファイルを読み取って必要に応じてファイルの編集やコマンド実行を提案・実行します。コードベース全体を確認したい場合や、テスト、ビルド、Git操作などを組み合わせたい場合に向いています。
Claude Codeの機能を幅広く使いたい場合、CLIは最も機能がそろった基本の選択肢です。ターミナル操作に慣れているエンジニアはもちろん、AIにファイル整理やデータ処理を任せたい方も、基本的なコマンドだけ覚えれば活用できます。
出典:Advanced setup – Claude Code Docs

VS CodeでClaude Codeを使う画面イメージ 出典:Claude Code by Anthropic | AI Coding Agent, Terminal, IDE
VS Code拡張機能は、Microsoft社が提供するエディタ「Visual Studio Code」(VS Code)の中でClaude Codeを使えるようにする拡張機能です。
VS Code内にClaude Codeのパネルを表示し、ファイルを開いた状態で質問したり、選択範囲を文脈として渡したりできます。インラインの差分表示、@メンションによるファイル指定、計画の確認、会話履歴の参照、複数会話のタブ・ウィンドウ表示などが可能です。
開発中のコードを見ながらClaude Codeに相談したい方や、ターミナルとチャット画面を行き来したくない方には、VS Code拡張機能が使いやすいでしょう。インストール時には、発行元が「Anthropic」であることを確認してください。
Visual Studio Marketplace – Claude Code

VS Code MarketplaceのClaude Code拡張機能ページ 出典:Use Claude Code in VS Code – Claude Code Docs
JetBrains IDEプラグインは、IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm、Android Studio、PhpStorm、GoLandなどのJetBrains製IDEでClaude Codeを使えるようにするプラグインです。
IDE内で差分を確認したり、現在の選択範囲や開いているタブの情報をClaude Codeに渡したりできます。MacではCmd+Esc、Windows/LinuxではCtrl+Escでクイック起動でき、@src/auth.ts#L1-99のようなファイル参照も挿入できます。
利用方法は、IDE内蔵のターミナルでclaudeを実行するか、外部ターミナルから/ideコマンドで接続します。普段からJetBrains系のIDEを使っている方は、開発環境を変えずにClaude Codeを組み込めます。
Claude Code [Beta] – JetBrains Marketplace

JetBrains MarketplaceのClaude Codeプラグインページ 出典:JetBrains IDEs – Claude Code Docs

Claudeデスクトップアプリの画面イメージ 出典:Claude Code by Anthropic | AI Coding Agent, Terminal, IDE
Claudeのデスクトップアプリでは、Claude Codeをターミナルなしで操作できます。Claude Desktopには「Chat」「Cowork」「Code」のタブがあり、「Code」タブからプロジェクトフォルダやリポジトリを指定して作業を始められます。
デスクトップアプリでは、差分レビュー、アプリのプレビュー、内蔵ターミナル、ファイルエディタ、複数セッションの並行利用などができます。フォルダを指定して「この中のCSVを集計して」「この資料の内容を確認して」といった指示を出せるため、ターミナルに慣れていない初心者でも安心です。
デスクトップアプリはMacOSとWindows向けに提供されています。Linuxでは利用できないため、Linux環境ではCLIを使います。利用にはPro・Max・Team・EnterpriseなどのClaude Codeに対応したプランが必要です。
出典:Use Claude Code Desktop – Claude Code Docs

Claude Code on the Webの画面イメージ 出典:Claude Code by Anthropic | AI Coding Agent, Terminal, IDE
Claude Code on the Webは、ブラウザだけでClaude Codeを使えるWeb版です。ローカルPCにClaude Codeをインストールしなくても、Claude.ai上からコード関連の作業を開始できます。
Web版では、Anthropic管理のクラウド環境上でセッションが実行されます。GitHubリポジトリと連携し、Issueへの対応やコード変更の作成をブラウザから依頼するような使い方ができます。ローカルPCが閉じられていてもクラウド上で作業を継続できるため、長めのタスクや並行タスクにも向いています。
一方で、ローカルPC上のファイルやツール、ローカルのMCPサーバーをそのまま使う用途には向きません。ローカル環境を使い続けたい場合は、後述するRemote Controlの方が適しています。
Claudeのモバイルアプリでは、クラウド上のClaude Codeセッションを開始・監視できます。外出先で簡単な修正依頼を出したり、長めのタスクの進行状況を確認したりする用途に向いています。
また、デスクトップアプリのDispatchやRemote Controlと組み合わせることで、スマホからローカルまたはクラウドの作業を確認できます。PCの前にいなくてもタスクの完了通知を受けたり、追加指示を出したりできるため、移動中に作業を見守りたい場合に便利です。

Remote Controlの画面イメージ 出典:Claude Code by Anthropic | AI Coding Agent, Terminal, IDE
Remote Controlは、ローカルPC上で動いているClaude Codeセッションを、スマホ・タブレット・別PCのブラウザから操作できる機能です。2026年5月時点では研究プレビューとして提供されています。
作業フォルダで以下のように実行すると、Remote Controlのセッションを開始できます。
claude remote-control
通常のClaude Codeセッションをリモート操作可能にしたい場合は、次のように起動できます。
claude --remote-control
すでにClaude Codeのセッション内にいる場合は、以下のコマンドでも開始できます。
/remote-control
Remote Controlでは、Claude Code自体はローカルPC上で動き続けます。ブラウザやモバイルアプリは、そのローカルセッションを操作するための窓口です。Claude Code on the Webのようにクラウド上で作業環境を新たに作るわけではないため、ローカルのファイル、MCPサーバー、ツール、プロジェクト設定をそのまま使える点が特徴です。
接続はAnthropic API経由のTLS通信で行われ、外部からのインバウンドポート開放は不要です。Team・Enterpriseでは、管理者がRemote Controlの有効・無効を制御できます。
出典:Continue local sessions from any device with Remote Control – Claude Code Docs
Chrome拡張機能は、ブラウザ上の操作をClaude Codeに補助させるための連携機能です。Webアプリのテスト、フォーム入力、管理画面の確認など、ログイン済みのブラウザ操作が必要な作業に使えます。
2026年5月時点ではβ版として提供されているため、利用できる機能や対象環境は変わる可能性があります。業務で使う場合は、対象サイトの利用規約や社内ルール、機密情報の扱いを確認したうえで導入しましょう。
出典:Use Claude Code with Chrome – Claude Code Docs
Slack連携を使うと、Slackワークスペース上からClaude Codeに開発タスクを依頼できます。たとえば、Slackチャンネルで@Claudeにメンションしてバグ調査や小さな修正を依頼すると、Claude Code on the Webのセッションが作成され、リポジトリに対する作業につなげられます。
利用には、ClaudeアプリのSlack導入、Claudeアカウントとの接続、Claude Code on the Webの有効化、GitHubアカウントやリポジトリの接続などが必要です。チームの会話の流れを止めずにAIへタスクを渡せるため、リモートワークや開発チームの問い合わせ対応と相性が良い連携です。
出典:Claude Code in Slack – Claude Code Docs
CI/CDとは、コードを変更するたびに自動でテストやビルド、リリースに関する処理を実行する仕組みです。Claude Codeは、GitHub ActionsやGitLab CI/CDと連携できます。
GitHub Actionsでは、PRやIssueに@claudeとメンションすることで、Claudeがコードを分析し、機能実装、バグ修正、PR作成などを支援できます。簡単なセットアップ方法として、CLIで次のコマンドを実行する方法があります。
/install-github-app
ただし、GitHub Actionsの実行時間やAPI利用料金が発生する場合があります。また、Claudeが作成した変更をそのままマージするのではなく、人間によるレビューとテスト確認を挟むことが重要です。
GitLab CI/CD連携は2026年5月時点でβ版として案内されています。GitLabを中心に開発しているチームは、GitLab CI/CD上でClaude Codeを実行し、IssueやMRに関連する作業を支援させることができます。
出典:Claude Code GitHub Actions – Claude Code Docs/Claude Code GitLab CI/CD – Claude Code Docs
Claude Codeは、Claudeの無料プランでは利用できません。Claude Codeを使うには、Pro・Max・Team・Enterprise、またはAnthropic Consoleアカウントが必要です。APIキーやサードパーティプロバイダーを使って動かす方法もありますが、日常的に使う場合はサブスクリプションの方が費用を把握しやすいでしょう。
以下は、2026年5月時点のClaudeの主な料金プランです。価格やプラン内容は変更される可能性があるため、導入前に必ず公式料金ページを確認してください。
| プラン | 月額(USD) | Claude Code | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | × | Claude Codeは対象外。Claudeの基本機能を試せる |
| Pro | $20(月払い)/年払いは月あたり$17 | ◎ | 個人利用向け。Claude CodeやClaudeの主要機能を利用可能 |
| Max 5x | $100 | ◎ | Proより多い使用量。日常的にClaude Codeを使う方向け |
| Max 20x | $200 | ◎ | Proより大きな使用量。長時間・高頻度の利用向け |
| Team Standard | $25/席(月払い)/年払いは月あたり$20 | ◎ | 5〜150名のチーム向け。管理機能やチーム利用に対応 |
| Team Premium | $125/席(月払い)/年払いは月あたり$100 | ◎ | Team Standardより多い使用量。Standardの5倍の使用量として案内 |
| Enterprise | 要問い合わせ | ◎ | 大規模組織向け。監査ログ、SCIM、IP許可リスト、SSOなどに対応 |
Proは、個人でClaude Codeを試したい方にとって最初の候補になります。毎日長時間使う、複数のタスクを並行して動かす、使用上限に頻繁に達する場合は、Max 5xやMax 20xを検討するとよいでしょう。
Teamプランは、チームでClaude CodeやClaudeの各種機能を使いたい場合に向いています。StandardとPremiumでは使用量が異なり、PremiumはStandardより多い使用量が提供されます。組織管理、SSO、管理コンソール、データの取り扱いなども含めて検討する場合は、TeamまたはEnterpriseが候補になります。
また、API従量課金で使う場合は、モデルごとの入力・出力トークン単価や、Web検索、コード実行などの追加費用を別途確認する必要があります。サブスクリプション利用とAPI利用は費用の考え方が異なるため、導入目的に合わせて分けて確認しましょう。
Claude Opus 4.7は2026年4月16日に発表された、コーディングやエージェント用途に強いモデルです。Claude Codeでは、Opus 4.7に対してデフォルトのeffortがxhighに引き上げられています。ただし、利用できるモデルやデフォルト設定はプランや時期によって変わる可能性があるため、最新の公式情報を確認してください。
出典:Introducing Claude Opus 4.7 – Anthropic

ここからは、Claude Codeのインストールから導入初期の基本操作までを解説します。ターミナルに慣れていない方は、まずデスクトップアプリやVS Code拡張機能から試す方法もあります。

Claude Codeのインストール手順イメージ
2026年5月時点では、Claude Codeのインストール方法としてネイティブインストーラーが公式に推奨されています。以前はNode.jsを前提にした導入方法が使われていましたが、現在は公式インストーラーを使う方法が中心です。
出典:Advanced setup – Claude Code Docs
ターミナルを開きます。ターミナルは「アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル」から起動できます。以下のコマンドを実行します。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Homebrewでもインストールできます。
brew install --cask claude-code
Homebrewでインストールした場合は自動更新されないため、必要に応じて以下のコマンドで更新します。
brew upgrade claude-code
Claude Codeは、Windows 10 1809以降またはWindows Server 2019以降で利用できます。Windowsでは、PowerShellまたはCMDからインストールできます。ネイティブWindows環境ではGit for Windowsの導入が推奨されています。
PowerShellを開き、以下の公式インストーラースクリプトを実行します。管理者権限は不要です。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
CMDを使う場合は、以下のコマンドを実行します。
curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd
Windowsでは、ネイティブ環境とWSL環境のどちらでもClaude Codeを使えます。Windowsネイティブ環境はWindows向けのプロジェクトやツールを扱う場合に便利です。一方、サンドボックス機能を重視する場合やLinux系の開発環境を使う場合は、WSL2を選ぶとよいでしょう。
LinuxやWSL2では、Macと同じくcurlベースのネイティブインストーラーを利用できます。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
公式サポートの範囲は、Ubuntu 20.04以上、Debian 10以上、Alpine Linux 3.19以上です。サンドボックス機能を使う場合は、LinuxまたはWSL2でbubblewrapやsocatなどの依存パッケージが必要になる場合があります。
Ubuntu/Debianでは、以下のコマンドで必要なパッケージをインストールします。
sudo apt-get install bubblewrap socat
インストールしたら、作業したいフォルダへ移動し、以下のコマンドでClaude Codeを起動します。
claude
初回起動時にはブラウザが開き、Claudeアカウントでログインします。Claude Codeを使うには、Pro・Max・Team・Enterprise、またはConsoleアカウントなどが必要です。Anthropic Console経由のAPIキーや、Amazon Bedrock、Google Vertex AI、Microsoft Foundryなどのサードパーティプロバイダーを使う方法もあります。
インストール状況を確認したい場合は、以下のコマンドを実行します。
claude --version
より詳しい状態確認には、次のコマンドを使います。
claude doctor
Claude Codeは自然言語で指示を出すのが基本ですが、/から始まるコマンドを覚えておくと作業しやすくなります。最初に押さえておきたいのは次のコマンドです。
ターミナルの対話モードでは、Shift+Tabでモードを切り替えられます。大きな変更を行う前は、/planやPlan Modeで方針を確認してから実行に移ると安心です。
日本語での指示や応答にも対応しているため、「このCSVを読んで月別売上をグラフにして」「このReactコンポーネントのバグを調べて」のように、日本語でそのまま依頼できます。コードのコメントやファイル名は英語、説明文や議事録は日本語といった使い分けも可能です。
出典:Commands – Claude Code Docs

Claude Codeは、単に「AIにコードを書かせるツール」ではありません。プロジェクトの前提を覚えさせたり、外部サービスとつないだり、作業ごとに小さな専門エージェントを分けたりすることで、より使いやすくなります。
ここでは、導入後に押さえておきたい6つの機能を紹介します。
CLAUDE.mdは、プロジェクトのルートに置くMarkdownファイルです。プロジェクト固有のルール、技術スタック、コーディング規約、テストコマンド、ディレクトリ構成、注意事項などを書いておくと、Claude Codeが作業時に参照できます。
たとえば、以下のような内容を入れておくと便利です。
# Project Guide
## Commands
- Install: npm install
- Test: npm test
- Lint: npm run lint
## Rules
- TypeScriptを使用する
- 既存の命名規則に合わせる
- 変更後は必ずテストを実行する
最初は/initでひな形を作成し、Claude Codeにプロジェクト構成を確認させながら内容を整えていくとよいでしょう。毎回同じ前提をプロンプトに書かなくても、プロジェクトの基本ルールを共有しやすくなります。
Plan Modeは、Claude Codeがいきなりファイルを編集せず、まず調査と計画提示を行うモードです。大きな改修や影響範囲が広い変更を依頼する前に使うと、作業内容を確認してから実行に移れます。
CLIでは/planコマンドやShift+Tabで切り替えられます。デスクトップアプリやVS Codeでも、権限モードの選択肢としてPlan Modeを利用できます。
たとえば、「この認証処理をOAuth対応に変更して」といきなり依頼するのではなく、まずPlan Modeで「どのファイルを見て、どのように変更するか」を確認します。計画に問題がなければ、編集を許可して作業を進める流れです。
初心者や非エンジニアの方も、Claude Codeが何をしようとしているのかを確認しやすくなるため、最初はPlan Modeを挟む使い方をおすすめします。
サブエージェントは、メインのClaudeとは別の文脈で動く専門エージェントです。/agentsコマンドで作成・管理でき、特定の役割を持たせて作業を分けられます。
たとえば、次のような役割分担ができます。
メインの会話にすべての文脈を詰め込むのではなく、役割ごとに作業を分けることで、長い会話になっても整理しやすくなります。大きなコードベースを扱う場合や、複数観点で確認したい場合に役立ちます。
出典:Create custom subagents – Claude Code Docs
スキル(Skills)は、特定タスクの手順やチェックリストをClaude Codeに追加する仕組みです。SKILL.mdというファイルを作成し、よく使う作業手順や参照情報をまとめておくと、Claude Codeが必要に応じてそのスキルを使えるようになります。
たとえば、以下のようなスキルを作れます。
スキルは、毎回同じ長い指示を貼り付けている作業を再利用しやすくするための仕組みです。CLAUDE.mdがプロジェクトの前提知識を書く場所だとすると、スキルは「特定作業の手順」をまとめる場所と考えると分かりやすいでしょう。
出典:Extend Claude with skills – Claude Code Docs
MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeと外部ツールやデータソースをつなぐためのオープンな規格です。MCPサーバーを設定すると、Claude CodeからGitHub、Notion、Google Drive、Slack、Jira、PostgreSQLなどの情報を参照したり、操作できるようになります。
たとえば、次のような使い方ができます。
MCPサーバーは、claude mcp addコマンドや.mcp.json、~/.claude.jsonなどの設定ファイルで登録できます。たとえば、NotionのMCPサーバーを追加する場合は、以下のようなコマンドを使います。
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
MCPは便利な一方で、外部サービスのデータにアクセスする仕組みでもあります。接続するMCPサーバーが信頼できるものか、どの情報にアクセスできるのか、社内ルールに反していないかを確認してから導入しましょう。
出典:Connect Claude Code to tools via MCP – Claude Code Docs
プラグインは、Skills、エージェント、hooks、MCPサーバー、LSP設定などをまとめて配布できる仕組みです。個別の設定ファイルを都度コピーするのではなく、チームや複数プロジェクトで同じ機能を使い回したい場合に役立ちます。
たとえば、以下のようなプラグインが考えられます。
既存のプラグインを導入する場合は、/plugin installを使います。自分で作成する場合は、プラグイン用のディレクトリに.claude-plugin/plugin.jsonやskills/、agents/などを配置します。
プラグインは便利ですが、外部から取得したプラグインには、スキル、hooks、MCP設定などが含まれる場合があります。導入前に内容を確認し、信頼できる提供元のものを使うようにしましょう。
出典:Create plugins – Claude Code Docs
Claude Codeは名前に「Code」と入っていますが、コードを1行も書かないユーザーでも活用できる場面があります。ファイル、表計算データ、テキスト、PDF、画像などを扱う作業で、手作業の確認や整形を補助する用途に向いています。
実際にデスクトップアプリで、架空の商店の売上CSVファイルをグラフ化する作業を依頼すると、集計とグラフ生成の下準備を行えます。

Claude CodeでCSVを読み込む画面イメージ

Claude Codeでグラフを生成する画面イメージ
ここでは、コーディング以外での代表的な活用例を紹介します。
ダウンロードフォルダにたまった画像、PDF、動画、請求書などを、種類別や取引先別に分類する作業に使えます。たとえば、次のように依頼できます。
このフォルダ内のPDFを確認して、請求書・領収書・契約書に分類してください。ファイル名は「YYYY-MM-DD_取引先_書類種別.pdf」の形式に変更してください。
ファイル数や確認作業の有無によっては、手作業より短時間で整理できます。ただし、重要な契約書や請求書を扱う場合は、変更前のバックアップを残し、最終的なファイル名や分類結果を人間が確認することが大切です。
会議の文字起こしテキストを渡して、「決定事項・担当別TODO・次回確認事項に分けてください」と依頼すれば、構造化された議事録の下書きを作れます。
録音から文字起こし、整形、Slackやメールへの共有までを一連の流れにすると、会議後の事務作業を減らしやすくなります。ただし、会議内容に個人情報や機密情報が含まれる場合は、社内のAI利用ルールに従ってください。
WordやMarkdownのテンプレート、顧客情報、ヒアリングメモなどを渡して、「この情報を反映して提案書の下書きを作ってください」と依頼できます。
Claude Codeはファイルを読み取りながら作業できるため、複数資料から必要な情報を抜き出し、指定のフォーマットに整える用途に向いています。最終的な表現や数値、顧客名、条件などは、人間が確認したうえで納品・提出する必要があります。
ウェブ検索や外部データとの連携、表計算ファイルの作成を組み合わせると、競合・市場調査の下書きにも使えます。
たとえば、「指定ジャンルの主要3サービスについて、料金、主要機能、対応国、法人向け機能を比較表にしてください」と依頼すると、情報収集から表の作成までを一連の作業として進められます。
ただし、料金や仕様、対応エリアなどは変わりやすいため、公開前には公式サイトや一次情報での確認が必要です。調査資料として使う場合は、参照日や出典URLもあわせて残しておきましょう。

Claude Codeは便利な反面、ファイルやコマンドを実際に扱う力を持っています。思わぬファイル変更、機密情報の読み取り、外部サービスへのアクセスを防ぐために、安全設定を理解しておくことが重要です。
Claude Codeでは、設定ファイルや権限モードによって、どの操作を自動許可・確認制・拒否にするかを調整できます。
たとえば、.envファイルにはAPIキーやデータベース接続情報などが含まれる場合があります。こうしたファイルはClaude Codeに読ませない設定にしておくと安心です。
基本的には、次のように分けて考えるとよいでしょう。
デスクトップアプリやVS Codeでは、権限モードを画面上で切り替えられます。慣れるまでは、Claude Codeが行う編集やコマンドを確認しながら進める設定にしておくのがおすすめです。
出典:Claude Code settings – Claude Code Docs
サンドボックスは、プログラムやコマンドを隔離された環境で実行し、アクセスできるファイルやネットワークを制限する仕組みです。Claude Codeでは、サンドボックス化されたBashツールを使うことで、ファイルシステムやネットワークの境界を設定できます。
サンドボックスは、MacOSではSeatbelt、LinuxやWSL2ではbubblewrapなどのOSレベルの仕組みを使って実現されます。ネイティブWindowsのサンドボックス対応は、2026年5月時点では予定段階です。
Claude Code内では、以下のコマンドからサンドボックス設定を開けます。
/sandbox
デフォルトでは、現在の作業ディレクトリとその配下への書き込みを中心に扱う設計です。ネットワークアクセスも許可ドメインを制御できます。重要なプロジェクトでは、サンドボックス設定と権限設定を組み合わせて使いましょう。
出典:Sandboxing – Claude Code Docs
Claude Codeでの危険な使い方の一つが、内容を確認しないまま広い権限で作業を任せることです。特に、–dangerously-skip-permissionsに相当する権限確認を省略するモードは、隔離されたコンテナやVMなど安全な環境以外では避けるべきです。
通常の開発や業務利用では、まずPlan Modeで調査と作業計画を出してもらい、人間が内容を確認してから実行に移る流れが安全です。
「まずPlan Modeで、どのファイルを変更するか、どのテストを実行するかを説明してください。まだファイルは編集しないでください」
このように指示しておくと、いきなり編集される不安を減らせます。慣れてきたら、影響範囲の小さい作業だけ自動承認にするなど、少しずつ権限を広げるとよいでしょう。
組織でClaude Codeを使う場合は、個人ごとに設定がばらばらにならないように、プロジェクト単位または組織単位で設定を共有することが大切です。
Claude Codeには、以下のような設定スコープがあります。
たとえば、プロジェクトの.claude/settings.jsonをリポジトリに含めると、チームメンバーに共通の権限・サンドボックス設定を共有できます。一方、個人の認証情報やローカル固有の設定は、.claude/settings.local.jsonのように共有しない設定ファイルで管理します。
組織導入では、管理者が上書きできないルールを設定し、機密ファイルへのアクセスや危険なコマンドの実行を制限しておくと安心です。
Claude Codeをどこで動かすかによって、アクセスできるファイルや安全性の考え方が変わります。
Claude Code on the Webは、Anthropic管理のクラウド環境上で動きます。ローカルPCのファイルには直接触れないため、ローカル環境を汚しにくい一方で、GitHubリポジトリなど接続したクラウド上のデータを扱うことになります。
Remote Controlは、ローカルPC上のClaude Codeセッションを別の端末から操作する仕組みです。作業自体はローカルで動くため、ローカルのファイルやツールにアクセスできます。
機密性の高い案件では、Web版、ローカル環境、DevContainer、仮想マシンなどのどれを使うかを、社内のセキュリティ要件に合わせて判断してください。Web版だから常に安全、ローカルだから常に危険ということではなく、扱うデータ、接続先、権限、監査要件に応じて使い分けることが大切です。
Claude Codeを始めるときの現実的な流れは、「Proプラン以上のClaude Code対応プランを用意する → CLI・VS Code拡張機能・デスクトップアプリのいずれかを選ぶ → /initでCLAUDE.mdを作成する → Plan Modeで計画を確認しながら小さなタスクから試す」という順番です。
ターミナルに慣れている方はCLIから始めると、Claude Codeの機能を幅広く試せます。VS CodeやJetBrains IDEを使っている方は、拡張機能やプラグインを入れると、普段の開発画面からClaude Codeを使えます。ターミナルに苦手意識がある方や非エンジニアの方は、デスクトップアプリやClaude Code on the Webから始めると入りやすいでしょう。
慣れてきたら、サブエージェント、Skills、MCP、プラグイン、GitHub Actions、GitLab CI/CDなどへ広げることで、より多くの作業を支援できます。ただし、Claude Codeは実際にファイルやコマンドを扱うツールです。権限管理、サンドボックス、Plan Mode、人間によるレビューを組み合わせ、安全に使うことが前提です。
CSVの集計、議事録の整形、ファイル整理、簡単なコード修正など、まずは影響範囲の小さいタスクから試してみてください。料金プランや機能は更新が早いため、本格運用前には公式ドキュメントと料金ページで最新情報を確認することをおすすめします。
アイスマイリーでは、生成AIのサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
無料プラン(Free)ではClaude Codeは利用できません。Claude Codeを使うには、Pro・Max・Team・Enterprise、またはAnthropic Consoleアカウントなどが必要です。 最安の個人向けプランはProで、月払いは月額20ドル、年払いの場合は月あたり17ドルです。APIキー経由で使う方法もありますが、利用量に応じて費用が変わります。日常的に使う場合は、まずProから試し、使用量に応じてMaxやTeamを検討するとよいでしょう。
使えます。Claude Codeは日本語の自然文で指示できるため、プログラミング知識がない方でも、ファイル整理、CSV集計、議事録の整形、資料作成の下書きなどに活用できます。 ただし、ファイル編集やコマンド実行を伴うため、最初は影響範囲の小さい作業から試すことをおすすめします。ターミナル操作に不安がある方は、デスクトップアプリ、Claude Code on the Web、VS Code拡張機能から始めるとよいでしょう。
エディタ内で完結させたい方や、コードの差分を画面で確認したい方にはVS Code拡張機能が向いています。ファイルを開いた状態で相談でき、インライン差分や@メンションによるファイル指定も使えます。 一方、サブエージェント、MCP、スクリプト実行、リモートサーバー作業、Agent SDKなどを含めて幅広く使いたい場合は、CLI版が向いています。VS Code拡張機能にはCLIも含まれているため、最初はVS Code拡張機能を入れて、必要に応じてCLIも使う運用が現実的です。 JetBrains IDEを普段使っている方は、JetBrains IDEプラグインも選択肢になります。
日本語で指示できます。プロンプトも応答も日本語でやり取りでき、エラーの説明や設計の相談も日本語で進められます。 ただし、コード、コマンド、ライブラリ名、ファイル名、外部ツールのエラーメッセージなどは英語のまま表示されることがあります。VS Code本体のメニューを日本語化したい場合は、VS Code側で「Japanese Language Pack」拡張機能を入れる必要があります。
基本操作はほぼ同じで、claudeコマンドで起動する流れも共通です。違いが出やすいのは、インストール手順、推奨シェル、サンドボックス機能の対応状況です。 macOSでは、標準のSeatbelt機能を使ってサンドボックスを利用できます。LinuxやWSL2ではbubblewrapを使います。ネイティブWindowsでもClaude Codeは利用できますが、2026年5月時点ではサンドボックス機能はネイティブWindowsでは未対応で、WSL2を使う方法が選択肢になります。 Windows 10 1809以降であれば、PowerShellやCMDからネイティブインストールできます。Windows環境ではGit for Windowsの導入が推奨されています。
週に数回から毎日数時間程度の利用であれば、まずはProから始めるのが現実的です。Proで使用上限に頻繁に達するようになったら、Max 5xへの切り替えを検討するとよいでしょう。 長時間のコーディング作業、複数セッションの並行利用、重めの調査や実装を日常的に行う場合は、Max 20xも候補になります。チームで導入する場合は、個人のMaxではなくTeamまたはEnterpriseを検討し、管理機能やデータの扱い、SSO、監査ログなども含めて比較してください。 なお、利用できるモデルや使用上限、プランごとの詳細は変更される可能性があります。導入前には公式料金ページで最新情報を確認しましょう。
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