生成AI

最終更新日:2026/07/27
LINEのトーク画面に「返信を提案」と表示されたり、「Agent i」という文字を見かけたりして、何の機能なのか、勝手に返信が送信されてしまうのではないかと戸惑っていませんか。
実は現在のLINEには、質問や情報収集ができる対話型の「Agent i」と、トーク内で返信文などを提案する「トークルームのAgent i」という、名前は似ていても役割が異なるサービス・機能があります。
本記事では、両者の違いから使い方、邪魔なときの非表示方法、料金、トーク履歴の扱いまで、公式情報をもとに解説します。

現在のLINE公式ヘルプでは、トーク画面で返信文などを提案してくれる機能を「トークルームのAgent i」と案内しています。「LINE AI 返信」「Agent i 返信」と検索する方に向けて、本記事ではこの機能を中心に解説します。
LINEヤフーは2025年4月15日、「LINE AI」と「LINE AIトークサジェスト」という2つの生成AIサービスを新たに提供開始しました。その後2026年4月20日には、「LINE AI」と「Yahoo! JAPAN」の「AIアシスタント」を統合し、新ブランド「Agent i」の提供を開始しています。
現在の「トークルームのAgent i」は、返信提案や口調変換など、2025年提供開始の「LINE AIトークサジェスト」と機能面で共通点がありますが、名称変更や統合とは公式に明言されていません。
本記事では、対話型のAgent iとの違い、返信を提案してもらう使い方、邪魔なときの非表示方法、利用回数と料金、トーク履歴の扱い、そして企業向けサービスとの違いまで順番に解説します。
出典:「LINE AI」「LINE AIトークサジェスト」を提供開始|LINEヤフー/LINEヤフー、AIエージェントの新ブランド「Agent i」を本日スタート|LINEヤフー/トークルームのAgent iとは?|LINEヘルプセンター

「Agent i」という名前は、実は性質の異なる2つの機能に使われています。混同したままだと、使いたい機能になかなかたどり着けません。
1つ目は、質問や情報収集、画像生成などができる対話型の「Agent i」です。LINEのホーム画面をはじめ、トークタブやニュースタブなど複数の導線から起動でき、Yahoo! JAPANアプリからも利用できます。「京都の観光モデルコースを作って」のように、友だちと話すような感覚で相談できるのが特徴です。
2つ目は、LINEの個別・グループトーク内に表示される「トークルームのAgent i」です。メッセージ入力欄の下に「返信を提案」などのボタンが表示され、会話の内容に合わせて返信文や話題などを提案してくれます。
両者の違いを表で整理します。
| 項目 | Agent i(対話型) | トークルームのAgent i |
| 位置付け | 質問・情報収集・画像生成などができる対話型AI | トーク内のメッセージ作成支援機能 |
| 主な利用場所 | LINE内の各導線、Yahoo! JAPANなど | LINEの個別・グループトーク |
| 主な機能 | 質問、情報収集、領域別提案、画像生成・編集 | 返信提案、話題提案、ムード分析、口調変換、誤字修正 |
出典:Agent iとは?|LINEヘルプセンター/トークルームのAgent iとは?|LINEヘルプセンター/LINEヤフー、AIエージェント「Agent i」の機能を拡大|LINEヤフー

トークルームのAgent iで返信を提案してもらうには、事前の同意設定を済ませれば、あとはボタンをタップするだけです。
利用を始める前に、利用規約と情報利用に関するポリシーへの同意が必要です。メイン端末とAndroidのサブ端末では、LINEの「ホーム」>「設定」>「Agent i」>「情報利用に関するポリシーへの同意」をオンにします。iPadのサブ端末では、「設定」>「Agent i」から同意設定を変更してください。
画面内の「メッセージスタイル」オプションを選択すると、提案される返信の口調やトーンを変更することもできます。忙しいときや、うまい返し方が思いつかないときに役立つ機能です。
出典:トークルームのAgent iとは?|LINEヘルプセンター

トークルームのAgent iには、「返信を提案」のほかにも4つの機能があります。シーンに応じて使い分けることで、より快適にトークを楽しめます。
「話題を提案」は、最近のメッセージを分析し、会話に合った話題を提示する機能です。「ほかの提案を見る」をタップした場合も、利用回数に含まれます。「ムードを分析」「口調を変換」「誤字を修正」の用途や制限は、以下の表をご確認ください。
なお、「スタンプ提案」はこの5機能とは別枠の機能です。利用するには、ホームの「設定」>「スタンプ」>「サジェスト表示」をオンにし、言語メニューから使用する言語を追加する必要があります。
| 機能 | できること | 使うタイミング | 制限事項 |
| 話題を提案 | 会話に合った話題を提案 | 会話のネタに困ったとき | 「ほかの提案を見る」も利用回数に加算 |
| ムードを分析 | 相手との関係性をアドバイス | 相手との距離感に迷ったとき | メッセージ履歴が少ないと利用不可 |
| 口調を変換 | 下書きメッセージの口調を変換 | 表現に迷ったとき | 300文字超は利用不可 |
| 誤字を修正 | 下書きメッセージの誤字を修正 | 送信前の確認時 | 300文字超は利用不可 |
出典:トークルームのAgent iとは?|LINEヘルプセンター/「Agent i in chat」2026年内に提供予定|LINEヤフー

トークルームのAgent iは無料でも利用できますが、1日あたりの利用回数には上限があります。
無料利用の場合は1日3回まで、対象のLYPプレミアム会員(LYPプレミアム スタンダードプラン・LYPプレミアム with Netflix)は1日10回まで、LINE AI サービス使い放題プラン会員は無制限で利用できます。この利用回数は、「返信を提案」「話題を提案」「ムードを分析」「口調を変換」「誤字を修正」の合計でカウントされるため、複数の機能を組み合わせて使う場合は注意が必要です。
| プラン | 1日の利用回数 | 料金 |
| 無料利用 | 3回 | 無料 |
| LYPプレミアム スタンダードプラン/LYPプレミアム with Netflix | 10回 | スタンダードプランのウェブ版は月額508円(税込)。アプリ版・Netflix付きプランは登録経路やプランにより異なる |
| LINE AI サービス使い放題プラン | 無制限 | LINEアプリ内の加入画面で確認 |
※料金やプラン内容は変更される可能性があります。申し込み前に、LINEアプリやLYPプレミアム公式サイトで最新情報をご確認ください。
出典:トークルームのAgent iとは?|LINEヘルプセンター/LINE AI サービス使い放題プランとは?|LINEヘルプセンター/LYPプレミアム利用ガイド

「メッセージ入力欄が占有されて邪魔」「意図せず表示されてうっとうしい」と感じる方も少なくないでしょう。トークルームのAgent iは、任意のトークルームから表示設定を変更できます。ただし、この設定はすべてのトークルームに一括で適用される点に注意してください。特定の相手とのトークだけを非表示にすることはできません。
表示をオフにした場合、30日間表示されません。しばらく使う予定がない場合は、この手順でオフにしておくとよいでしょう。
出典:トークルームのAgent iとは?|LINEヘルプセンター

トーク履歴やプライバシーの扱いが気になる方もいるでしょう。トークルームのAgent iは、返信提案などの機能を提供するために、同意した利用者のトーク履歴を必要な範囲で分析・処理します。一方でLINEヤフーは、「トーク履歴がAIの学習に利用されることはありません」と明言しています。利用規約では扱う情報を大きく2種類に分けて説明しているため、それぞれ見ていきましょう。
利用するトークルーム内で送受信した最大300件のメッセージ本文は、サービスの提供・維持と不正利用防止を目的に利用されます。また、「口調を変換」など、入力した文言の表現を変更する機能で使用する下書きメッセージも、同じ目的で利用されます。
プロフィール情報、内部識別子、利用したトークルームのタイプ、機能の利用日時など、コンテンツ以外の情報は、不正利用防止のほか、サービスの開発・改善・統計分析、広告表示や入力補助機能を含む最適なサービス提供のために利用される場合があります。
LINEヤフーは公式に「トーク履歴がAIの学習に利用されることはありません」と説明しています。「機能提供のために分析・処理される」ことと「AIモデルの学習データとして使われる」ことは、意味が異なる点を押さえておきましょう。
利用規約では、生成AIによる提案や分析の正確性、有効性、適切性などは保証されないと案内されています。AIが提案した返信をそのまま送る前に、相手との関係性や会話の流れに合っているか、一度確認する習慣をつけると安心です。また、氏名や住所、メールアドレスなど、自分や第三者の個人に関する情報は入力しないでください。秘密情報や、第三者が著作権・商標権などを持つ情報についても、当該第三者の許諾なく入力しないよう注意が必要です。
出典:「Agent i in chat」2026年内に提供予定|LINEヤフー/本サービスの利用条件および注意事項|LINE

現在の「返信を提案」などに加え、2026年内には新機能「Agent i in chat」が順次提供される予定です。トークルーム内でAgent iを呼び出すと、会話の文脈を理解したうえで質問に答えたり、タスクの整理やカレンダーへの登録、アルバムへの登録などを支援したりしてくれます。「タスクを代行する」というより、「作業の一部を支援してくれる」機能とイメージするとよいでしょう。ほかにも、トークルーム内の会話を要約する機能や、食事のレシートの写真から割り勘の金額を計算する機能なども順次提供される予定です。
なお、2026年6月22日から提供されている「トークリストからAgent iへシームレスにアクセスできる機能」は、Agent iを利用したあとにトークリストへAgent iのトークルームが表示され、対話を再開しやすくなる機能です。これは、友だちとのトークルーム内でAgent iを呼び出す「Agent i in chat」とは別の機能なので、混同しないようにしましょう。
返信を提案する機能から、会話の文脈に基づいてタスクの整理や登録を支援する機能へと、機能の拡張が予定されています。
出典:「Agent i in chat」2026年内に提供予定|LINEヤフー

ここまで紹介した「トークルームのAgent i」は、あくまで一般ユーザー向けのメッセージ作成支援機能です。企業がLINE公式アカウントでの顧客対応にそのまま利用できるものではありません。
企業・店舗向けには、LINE公式アカウント上で誰でも簡単にAIエージェントを構築できる別サービス「LINE OA AIモード」が発表されています。2026年4月20日の発表時点では2026年夏頃より順次提供予定とされており、ユーザーのニーズや状況に応じた最適なコミュニケーションの提供を目指すとされています。
なお、予約や購入、アフターフォローまでを含めたタスク実行支援については、Agent iとLINE公式アカウントとの将来的な連携構想として案内されているものです。LINE OA AIモードそのものの現時点の機能とは分けて捉えておくとよいでしょう。企業の顧客対応での活用を検討している方は、提供開始後の対応状況を公式サイトで確認することをおすすめします。
出典:LINEヤフー、AIエージェントの新ブランド「Agent i」を本日スタート|LINEヤフー

本記事では、LINEのトーク画面で返信文などを提案してくれる「トークルームのAgent i」について解説しました。対話型の「Agent i」とは別の機能であること、非表示にするとすべてのトークルームに適用され30日間表示されなくなることを押さえておきましょう。また、トーク履歴はAIの学習には利用されない一方、機能提供のために必要な範囲で分析・処理されます。こうした仕組みを理解したうえで、自分に合う使い方を判断することが大切です。
まずはホームの設定から情報利用ポリシーに同意し、実際に「返信を提案」を試してみてはいかがでしょうか。不要だと感じた場合は、いつでも非表示にできます。企業の顧客対応にAI活用を検討している方は、個人向け機能とは別サービスである「LINE OA AIモード」の今後の動向にも注目してみてください。
アイスマイリーでは、生成AI のサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
自動送信はされません。提案された返信文の中から送信したいメッセージをタップし、あらためて送信ボタンをタップする必要があります。
できません。任意のトークルームから設定を変更できますが、適用はすべてのトークルームに共通です。
LINEヤフーは、トーク履歴がAIの学習に利用されることはないと説明しています。機能提供のために必要な範囲で分析・処理はされます。
無料でも1日3回まで利用できます。対象のLYPプレミアムプラン(LYPプレミアム スタンダードプラン・LYPプレミアム with Netflix)に加入すると1日10回まで、LINE AI サービス使い放題プランに加入すると無制限で利用できます。
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