生成AI

最終更新日:2026/04/23
スクエニ マンガ業務AIツール
スクウェア・エニックスは、マンガ編集における写植指定業務の効率化を目的に「写植指定AI」を導入すると発表しました。AIが吹き出し形状や文字データを解析し、最適なフォントや配置を提案します。
このニュースのポイント
株式会社スクウェア・エニックスは、マンガ編集の工程におけるセリフへの「写植指定」業務の効率化を目的に「写植指定AI」を出版事業本部のコミック編集部内への導入を発表しました。
本ツールは、2024年末に社内で実施したAI活用による業務改善アイデアコンペにて、現場編集者の提案をきっかけに開発されました。
スクウェア・エニックスがデジタルエンタテインメント領域で10年以上にわたり蓄積してきたAIのR&D(研究開発)と実装の知見を融合させることで、実現した取り組みです。

「写植指定」は、マンガのセリフやナレーションの文字に対し、感情やシーンに合わせたフォント、サイズ、配置などを、編集者が専用のツールで調整・選定する重要な工程です。読者の可読性を高めるだけでなく、没入感のある読書体験を提供する演出の役割を担っています。
一方、同社の編集部では、年間3,000時間以上がこの業務に費やされていると試算されています。特に、業務がひっ迫する校了時期に集中するため、作品数や刊行点数の増加に伴い、効率化が喫緊の課題となっていました。
今回発表されたAIツールは、同社グループの出資先であるMantra株式会社とのパートナーシップのもと、Mantra社が独自開発したマンガ特化型の翻訳・組版・画像編集ツール「Mantra Engine」の一部を応用する形で共同開発しました。

本ツールは、AIが原稿の「吹き出しの形状」と「記号としての文字データ(フォント、文字数、行数、句読点など)」を認識し、最適なフォントサイズ、スタイル、配置の候補を編集者に提案します。最終的な判断は編集者が行い、品質を維持したまま作業時間を短縮することを目指しています。
また、一部の編集者が計1,516ページを対象とした本ツールのβテストを実施し、継続利用意向が100%、総合満足度が73%となり、高い評価を得ました。
スクウェア・エニックスは今後も、フォントサイズの精度や処理速度などのさらなる向上を図り、継続的なアップデートを行う方針です。AIによる業務最適化を通じて、編集者の業務負荷を軽減し、作家の創作性向上支援や作品プロモーションなどの業務に対して、より注力できる環境整備を目指します。
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