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最終更新日:2024/04/08
2022年2月3日(木)から 4日(金)までの2日間、ヤフー株式会社の主催する「Yahoo! JAPAN Tech Conference 2022」がオンラインで開催されました。初日レポートは、AIテックカンパニーとして目指す世界と取り組みについてを、全社員AI人財化にフォーカスして紹介しました。2日目はYahoo! JAPANの未来創出に必要な要素をより技術的な視点から掘り下げ、自社の研究開発や事例を詳しく解説しています。ヤフーのAI人財達が見つめる課題と、それを解決するための施策とは何か。オンラインイベント2日目の様子をお届けします。
Yahoo! JAPANのエンジニアやデザイナー、データサイエンティストなど様々なクリエイターが発表・講演を行うエンジニア・デザイナー向けのカンファレンスです。今年は「AI」をテーマとし、ヤフーCTO 藤門 千明氏をはじめYahoo! JAPAN研究所所長やクリエイター、エンジニアなど総勢30名の登壇者が、全14本の講演・セッションを2日間に渡って行いました。

2日目のKeynoteでは、ヤフー執行役員兼テクノロジーグループサイエンス統括本部長の塚本 浩司氏と Yahoo! JAPAN研究所所長兼テックラボ本部長の田島 玲氏が登壇。1日目の講演で触れたAIテックカンパニーとしての取り組みについてを、ヤフーエンジニアの指導者2名がより技術的な視点から掘り下げ、より具体的な研究の内容や手法、開発事例をレクチャーしました。
ヤフーがAIをいかに自社サービスやプロダクトに導入し、目指す世界像の達成やビジネス成長に結びつけているのか。その必須要素となるのが「データサイエンス」です。この領域においてヤフーが取り組んでいるデータ利活用のアプローチは、大きく分けて4つのタスクに分けられます。

この中でもポイントとなるのが、基盤技術開発と「レディーメイド化」でした。レディーメイドとは、オーダーメイドの反対語で「既製品」を意味します。つまり、既に作成したデータやソフトウェアを再活用するということです。オーダーメイド構築したデータサイエンスのソフトウェア(技術)の中でも汎用的なものをレディーメイド化し取り込むことで、一から独自開発する手間を省き、効率よくデータを利活用できるのです。この技術を含めたアプローチサイクルの実現で、データサイエンティストの業務負担を軽減すると共に社内外へ活用結果を発信し関わる人財のレベルアップを図るなど、サービスだけでなく自社内にも良い影響を与えているという様子が伺えました。
AIの学習データは、従来の方法では過去のユーザーのログ(実績)や検索結果、世間的なイメージ画像等をもとに作られます。しかしこれでは学習データに偏りが出てしまい、自然とAIの挙動も偏ったものになってしまうという問題があります。ヤフーはこの課題に対し、実績と反実仮想の両方のデータをAIの精度に問題がないかの評価に活用することで課題解決を図っています。

例えば、検索画面で「CEO」と入力すると、スーツをきた中年の白人男性が表示されます。この検索結果が、すでにAIの学習データの偏りを表しているのです。CEOは若年の方もいれば、女性の方も当てはまります。普段私たちが言葉から連想するイメージも、世間から学習した偏りのあるデータだと思うと、面白くもあり、いかに周りに影響されているのかを実感しますよね。
ヤフーは、自社を含めたZホールディングスの事業領域が、AI社会実装という面でも先進的なポジションであると考えています。ミスの深刻性が低くAIの寄与度が高いサービス・システムを取り扱うという事は、AIという領域を先行し切り開いていく立場でいなければならないと述べています。

こうしてマッピングされたものを見ると、私たちが普段何気なく使っているWebサービスは勿論、命に係わるような場面でもAIの実装が進んでいるというのを実感します。ヤフーは、このような重要度の高いAIの開発に繋がる概念的な部分の創造を担っているとも言えます。
データの利活用をキーワードに、データサイエンスやAI人財育成に力を入れるヤフー。その取り組みの中でも特に大きなプロジェクトとして挙げているのが「Z AI アカデミア」です。

このプロジェクトは、ヤフーを含めZホールディングス全体の取り組みであり「AI人財が集まり共に学ぶ場」として経営陣や研究所所長など、各グループ企業の経営陣も多数参加しています。AI領域の先駆者として学び想像し続ける姿勢は、社員も経営陣も同じであるという意欲が感じられました。
ヤフーでは自社の研究開発で得た知見を、社内外、そして世界へと積極的に発信しています。例えば、技術の内部連携として、サイエンスシェア会と呼ばれる共有の場が毎週1時間行われています。また、ポスターセッションなど、一堂に会して議論する場も不定期で行われるなど、社員が自身の有志で参加できる学びの場を日頃から設けているのです。

また、オープンコラボレーションと呼ばれる大学との共同研究や、世界への論文発信なども率先して行われています。社員のみでは限界のある想像の幅を、外部の企業や大学教授の知識を得ることで更に広げているのです。
ヤフーは「AIとは動きが激しい領域だからこそ、世界に発信する存在となることで初めてその動きに追い付くことができる」と考えています。そして世界のリーディングカンパニーとして、未来創出のために学び、創造し、発信をしています。2日目のKeynoteでは、そんな彼らの想像力と技術の成すAIの可能性が垣間見れたのではないでしょうか。
2日間に渡って開催された「Yahoo! JAPAN Tech Conference 2022」、いかがでしたか?ご紹介できたのはイベントのほんの一部でしたが、今回のイベントはどのセッションも非常に興味深く、中身の詰まった内容でした。Day.1でもご紹介した通り、来年からはLINE株式会社と共催し、更にパワーアップしたカンファレンスが予定されています。AIテックカンパニーとしての今後のYahoo! JAPANの飛躍が私たちの生活にどのような可能性をもたらすのか、目が離せません。

今回のカンファレンスをもう一度見たい、見逃してしまったという方は、YouTube公式チャンネルよりアーカイブを視聴することも可能です。気になる方は是非、下記のリンクより視聴してみてください。
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