生成AI

最終更新日:2026/06/02
「高品質な動画を作りたいが、撮影機材も編集スキルもない」「Soraの提供終了で、代わりの動画生成AIを探している」——そんなクリエイターやマーケターの救世主としていま注目を集めているのが、ByteDance(TikTokを運営する中国企業)発の動画生成AI「Seedance 2.0」です。
短いテキストや1枚の画像から、BGM・効果音・リップシンクまで完全に同期した高品質な短尺動画をたった数分で生成可能。第三者機関からも世界トップクラスの評価をされています。
本記事では、Seedance 2.0の具体的な使い方やプロンプトのコツ、無料枠の有無から、気になる商用利用・著作権の注意点まで、あなたが「今日から実務で使いこなす」ための情報を完全網羅して解説します。

Seedance 2.0は、ByteDance傘下のSeedチームが2026年2月12日に公開した、動画生成AIモデルです。
テキスト・画像・動画・音声の4種類の入力形式に対応し、公式発表では最大15秒の動画生成や1080p動画への対応が案内されています。
前バージョンのSeedance 1.5 Proと比べると、画像最大9枚、動画最大3本、音声最大3ファイルなどの参照入力に対応し、生成速度も改善されています。
Seedance 2.0は、第三者機関のArtificial Analysis Video Arenaという評価指標で上位にランクインしています。Artificial Analysisは、生成された2つの動画をユーザーが見比べて優れた方を選ぶブラインド比較投票を集め、その結果から相対的な品質をスコア化する仕組みです。
2026年5月時点では、Dreamina Seedance 2.0 720pが音声付きのText to Video、Image to Videoカテゴリで上位に掲載されています。
GoogleのVeoシリーズやKuaishou(クアイショウ)のKlingシリーズなどの主要競合モデルと比較しても高い評価を得ており、第三者の比較指標でも注目されている動画生成AIモデルなのです。
ただし、順位は評価カテゴリや時期によって変わるため、最新の順位はArtificial Analysisの公式ランキングで確認する必要があります。

Seedance 2.0が他の動画生成AIと差別化される機能は、主に次の3つです。
画像・動画・音声などの参照素材を組み合わせ、@メンション構文で各参照の役割を指定できます。
たとえば「@Image1のキャラクター」「@Video1のカメラワーク」「@Audio1のリズム」と指定することで、複数の素材から別々の要素を反映した動画を作成しやすくなります。複数種類の参照素材を組み合わせられる点は、Seedance 2.0の大きな特徴です。
従来の動画生成AIで映像作品を作る場合、映像制作後にナレーションやBGMなどの音声を別途追加するケースが多いです。
Seedance 2.0は映像と音声を同時に生成でき、映像に合わせた効果音やBGM、ナレーションなどを出力できます。口の動きと音声を合わせるリップシンクにも対応しているのが特長です。
生成済みの動画を後から部分修正したり、続きのカットを生成してつなぎ合わせたりできます。
生成できる動画の長さは利用経路によって異なります。なお、公式発表では最大15秒の動画生成に対応しています。
Seedance 2.0が注目される理由の一つは、少ない入力から短尺動画を生成できる点にあります。
短いテキストプロンプトと1〜数枚の参照画像があれば、撮影機材や高度な編集スキルがなくても、映画調の演出やカメラワークを取り入れた動画を作成できます。
ByteDance公式やAPIプロバイダーが紹介する活用例には、次のようなものがあります。
Dreaminaで生成したイメージを、Seedance 2.0で動画化した例
ByteDance公式の発表では、フィギュアスケートのペア競技でシンクロしたジャンプ、空中スピン、氷面着地などの複雑な動きを表現できる例が紹介されています。従来のAI動画では崩れやすかった身体の動きや接地表現に対応しやすくなっている点も、Seedance 2.0の特徴です。


日本から利用しやすい選択肢の一つが、ByteDanceの国際版クリエイティブプラットフォームDreamina(ドリーミナ)です。基本的な手順は次の通りです。


無料トライアルクレジットで試せる場合がありますが、利用回数、解像度、生成時間、商用利用条件はアカウントやプランによって異なります。
継続利用や本格利用の前に、Dreamina上の最新プランをご覧ください。
Dreamina以外にも、Seedance 2.0を利用できる経路は複数あります。
| プラットフォーム | 種類 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| CapCut(キャップカット) | 動画編集アプリ | 編集作業のなかで動画生成も行いたい |
| fal.ai(ファル) | 開発者向けAPI | Webサービスや社内ツールに組み込みたい |
| Higgsfield | 複数モデル対応のサードパーティ | いろいろなモデルを1か所で試したい |
入力プロンプトは英語の方が現状の生成精度が高い傾向にあります。日本語入力にも対応していますが、商用利用で品質を重視するなら英語プロンプトの併用を検討するのがおすすめです。
「無料でどれくらい使えるか」は、フリーランスや個人クリエイターにとって重要な関心事の一つです。Seedance 2.0は、無料トライアルや無料クレジットで試せる場合があります。
ただし、継続利用や商用利用では有料プランまたはAPI課金への移行が必要です。各プラットフォームにおける無料枠の扱いは、以下の点にご留意ください。
無料トライアルクレジットで試せる場合があります。利用回数や生成条件は、アカウントやプランによって異なります。
開発者向けにSeedance 2.0 APIを提供しています。無料クレジットの有無や金額は、登録時の最新条件をご参照ください。
API経由でSeedance 2.0を利用できる選択肢です。無料枠やキャンペーンの有無は、公式ドキュメントや管理画面に記載されています。
トークン数や無料枠の仕様は変更されやすいため、本格利用に入る前に各プラットフォームの最新情報を必ず確認してください。

Seedance 2.0は、利用経路によってFastとStandardという生成モードを選べる場合があります。Fastは速度や試作を重視する場合に向き、Standardは画質や仕上がりを重視したい場合に向きます。
用途別の選び方は、以下の早見表にまとめました。目的に応じて、適したモードを選びましょう。
| 用途 | 向いているモード |
|---|---|
| 試作用の短尺動画を作る | Fast |
| SNS用ショート動画を複数作る | Fast |
| 商品広告・PR動画の候補を作る | Standard |
| 画質を重視した動画を作る | Standard |
| ゲームやアニメ風の短いカットを試す | FastまたはStandard |
Seedance 2.0で意図に近い動画を作るには、プロンプトの書き方が重要です。意識したいポイントは次の4つです。
| ポイント | 書き方の例 |
|---|---|
| カメラワークを具体的に書く | 「ローアングルで近づくトラッキングショット」「俯瞰からのパン」 |
| 光・影・色彩を描写する | 「夕暮れの逆光」「鏡面反射」「ネオンサインの色温度」 |
| 音を描写する | 「足音」「環境音」「BGMの雰囲気」 |
| 情報を構造的に並べる | シーン・キャラ・カメラ・音・スタイルを段落分けして書く |
なお、現状は英語プロンプトの方が精度が高い傾向にあります。日本語でも入力できますが、品質を重視する場面では英訳プロンプトの併用がおすすめです。
要素ごとに行を分けて書くと、Seedance 2.0が指示を読み取りやすくなります。前項のポイント(カメラワーク・光・音・構造)を盛り込んだ、用途別のプロンプト例を紹介します。
Scene: A wooden kitchen counter at golden hour.
Subject: A ceramic coffee mug with steam gently rising from the surface.
Camera: Slow dolly-in from a low angle, ending with a close-up on the rim.
Lighting: Warm side light through a window, soft shadows.
Sound: Subtle kitchen ambience, distant birdsong, light piano.
Style: Cinematic, warm, advertising-grade.
朝の光のなかで湯気が立つコーヒーマグを、ローアングルから寄っていく構図を想定したプロンプトです。
Scene/Subject/Camera/Lighting/Sound/Styleの6要素を行ごとに分けて書くことで、各要素の指示が明確に伝わります。
Scene: A Tokyo crosswalk at night, wet pavement after rain.
Subject: A young person in a denim jacket walking toward the camera.
Camera: Handheld tracking shot, eye-level, slight wobble.
Lighting: Neon signs reflecting on the ground, blue and magenta tones.
Sound: Ambient city noise, soft synth beat.
Style: Music-video, energetic, 9:16 vertical.
ネオンの反射する夜の街を歩く人物を、手持ちカメラ風に追いかける構図のプロンプトです。同じ6要素の構造を使い回せるので、用途が変わっても応用しやすくなります。
英語プロンプトを用いるのが精度を高めるコツですが、まずは日本語で書きたい内容を整理してから英訳し、出力結果を見ながら調整する流れがおすすめです。
Seedance 2.0と主要な動画生成AIモデルの機能を比較すると、以下表のようになります。生成時間、解像度、音声生成、API提供の条件は、利用するプランや提供経路によって異なる場合があります。
| 項目 | Seedance 2.0 | Veo 3.1 | Kling 3.0 | Runway Gen-4.5 |
|---|---|---|---|---|
| 開発元 | ByteDance | Kuaishou | Runway | |
| 最大解像度 | 1080p | 4K | 1080p | 720p |
| 最大生成時間 | 15秒 | 8秒 | 15秒 | 10秒 |
| 音声生成 | 同時生成(リップシンク対応) | 同時生成(48kHz) | 同時生成(多言語リップシンク) | 別途生成 |
| マルチモーダル入力 | テキスト+画像+動画+音声 | テキスト+画像 | テキスト+画像+動画+音声 | テキスト+画像 |
| API提供 | BytePlus/fal.ai/Atlas Cloud等 | Gemini API/Vertex AI/fal.ai | Kuaishou公式/fal.ai等 | Runway公式 |
2026年5月時点での各モデルの料金は以下表のとおりです。個人向けサブスクリプションやAPI利用の料金は、プラン・年払い・月払い・キャンペーンによって変わります。
| モデル | 料金の目安(個人向け月額) |
|---|---|
| Seedance 2.0 | Dreamina Basic 月額15〜18ドル |
| Veo 3.1 | Google AI Plus 月額7.99ドル |
| Kling 3.0 | Pro 月額29.90ドル/Max 月額59.90ドル/Ultra 月額99.90ドル |
| Runway Gen-4.5 | Standard 月額12〜15ドル/Unlimited 月額76〜95ドル |
OpenAIのSoraがサービスを終了する現在、「次にどの動画生成AIをメインにすべきか」は多くのクリエイターにとって悩ましい問題です。ご自身の制作スタイルや目的に合わせて、どのモデルを選ぶべきかの最適解を紹介します。
最大の強みは、画像・動画・音声(BGMや効果音)をワンストップで組み合わせて生成できる点です。リップシンク機能にも対応しているため、完成度の高いSNS向け短尺動画や広告クリエイティブを手間なく作りたい場合の最有力候補となります。
GoogleのAIプランやFlowなど、普段からGoogleの制作環境に依存している業務フローへ組み込む場合に圧倒的なシームレスさを発揮します。Google環境下で動画制作を完結させたい時に最適です。
一貫したキャラクター表現や、Soraのように物理法則に沿ったダイナミックな動きを重視したい場合に適しています。ショート動画はもちろん、物語性のある動画を作りたい場合の強力な代替ツールとなります。

Seedance 2.0は技術面で高い評価を受けている一方、著作権や肖像権をめぐる問題でも議論を呼んでいます。
2026年2月のリリース直後、X(旧Twitter)では実在の俳優や著作権キャラクターを想起させる動画が拡散され、権利侵害の懸念が指摘されました。
主な経緯は、次の通りです。
このような経緯もあり、Seedance 2.0を使う場合は、著作権キャラクター、実在人物の顔や声、既存作品に似せた表現を避ける運用が重要です。
前項のようなリスクのある生成を避けるために、企業や個人が利用する際に確認したい注意点を紹介します。
透かしが付くかどうかは利用先によって異なります。公開時は、AI生成であることを明示する運用を検討しましょう。
利用するプラットフォームの規約に従います。広告や公開コンテンツに使う場合は、素材の権利関係もあわせて確認してください。
無許可の人物、既存キャラクター、映画やアニメに似せた生成は、権利侵害や規約違反につながるおそれがあります。
社外秘情報・個人情報・未公開資料は、プロンプトや参照画像に含めないようにします。
利用目的・公開前の確認手順・禁止事項・権利確認の担当者を、事前に決めておきましょう。
Seedance 2.0は、画像、動画、音声などの参照素材を扱えることや、映像と音声を同時に生成できることが特徴の動画生成AIです。
Artificial Analysisでも上位に掲載されており、広告制作、SNSコンテンツ、ゲーム向けの短尺動画などで候補になります。ただし、商用利用前には著作権や肖像権のリスクを確認し、利用するプラットフォームの規約を確認することが大切です。
まずはDreaminaなどの無料トライアルや無料クレジットの有無を確認し、実際の出力品質を試したうえで、自分や自社の用途に合うか判断しましょう。
アイスマイリーでは、生成AI のサービス比較と企業一覧(動画生成AI)を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
DreaminaのUIは日本語で利用できる場合があります。プロンプトの入力も日本語で可能ですが、現状は英語の方が意図を反映しやすい場面があります。商用利用や品質を重視する場面では、日本語で作成した指示を英語に直して試す方法もあります。
完全無料・無制限で継続利用できるとは考えない方がよいでしょう。Seedance 2.0は、無料トライアルや無料クレジットで試せる場合がありますが、継続利用や商用利用では有料プランまたはAPI課金が必要になる場合があります。Dreamina、fal.ai、BytePlus ModelArk、Higgsfieldなど、利用するサービスごとに無料枠や料金条件を確認してください。
商用利用の可否は、利用するプラットフォームやプランの規約によって異なります。Dreamina、CapCut、fal.ai、BytePlus ModelArkなどの規約を確認し、広告や公開コンテンツに使える条件を確認してください。著作権のある素材や実在人物の顔・声を参照する場合は、別途の権利確認が必要です。
BytePlus ModelArkやfal.aiなどから、Seedance 2.0をAPI経由で利用できる場合があります。API経由を選ぶと、自社サービスや社内ツールから動画生成機能を呼び出せます。公開時期、対象地域、利用条件、料金は変わる可能性があるため、導入前に公式ドキュメントで最新情報を確認してください。
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