豚のAI発情検知サービス「PIG LABO® Breeding Master」国内初 テスト販売開始
最終更新日:2022/10/14
日本ハムとNTTデータは、共同開発を進めている養豚支援システムの第一弾として、発情検知サービス「PIG LABO® Breeding Master」のテスト販売を開始し、参画農場を募集します。
このAIニュースのポイント
- 豚のAI発情検知サービス「PIG LABO® Breeding Master」テスト販売開始
- 発情判定のAI化により、作業時間短縮、受胎率向上が実現
- 養豚・畜産業の活性化と社会・地域課題の解決を目指していく方針
日本ハム株式会社とNTTデータグループは、共同開発を進めている養豚支援システムの第一弾として、10月12日より発情検知サービス「PIG LABO® Breeding Master」のテスト販売を開始し、参画農場を募集します。
世界人口の増加に伴い、食肉全体の需要が増加傾向にある中、国内では豚肉消費の約半分を輸入に頼っている状況です。一方、畜産農家数は1980年以降、減少し続け、国内の養豚経営が中小規模から大規模へと移り変わり、熟練した技術と経験を持つ養豚従事者の高齢化や飼育技術の継承が問題となっています。
このような社会背景の中で、畜産業では他の農業と比べてもデジタル技術の活用が進んでおらず、家畜飼育生産業務の全般を支援するシステムの導入・活用によって、これらの課題解決につながると期待されています。
PIG LABOは、豚舎に設置した複数のカメラから、母豚の種付け適正時期を意味する発情をAIにより検知します。これまで熟練した飼育作業員による長時間の観察が必要だった発情判定を、効率的かつ高精度に判定することが可能となり、高い生産レベルを安定的に維持することができます。実証試験では受胎率が1.4%改善し、熟練した飼育作業員の受胎率を上回ることに成功。さらに、人による判定作業が79%削減されました。
両社は、養豚生産における労働環境の改善や生産性の向上・安定化を図ることで、養豚・畜産業の活性化と社会・地域課題の解決を目指していきます。
出典:NTT DATA
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