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Difyで何ができる?特徴・使い方・活用事例をわかりやすく解説

最終更新日:2026/05/11

Difyで何ができる?

「AIを使って業務を効率化したいけれど、プログラミングの知識がない」「ChatGPTだけでは自社データを活用しきれない」そんな悩みを抱えていませんか。

Difyは、ノーコードでAIアプリケーションを構築できる次世代プラットフォームです。この記事では、以下を解説します。

  • 社内FAQやナレッジベースを短時間でチャットボット化する方法
  • 複数のAIモデルを使い分けながら業務を自動化する具体的手順
  • セキュリティを保ちながら自社データをAIに活用させる仕組み

IT部門の担当者や業務効率化を推進する方、AIツールの導入を検討している経営者の方に役立つ内容です。

Dify(ディフィ)とは?読み方・意味・概要

Dify(ディフィ)は、ノーコードでAIアプリケーションを開発できるオープンソースのプラットフォームです。プログラミングスキルがなくても、チャットボットやワークフロー型のAIアシスタントを直感的に構築できます。

Difyには2つの利用形態があります。

  • クラウド版(SaaS):すぐに利用開始でき、インフラ管理が不要
  • セルフホスト版(OSS):自社サーバーで運用でき、データの完全管理とカスタマイズが可能

どちらの形態でも、ChatGPTClaudeGeminiなど複数のAIモデルを利用でき、用途に応じて最適なモデルを選択できます。

利用形態 概要 メリット デメリット
クラウド版(SaaS) Difyのサーバーを使って利用 環境構築不要・すぐ始められる 機密データの入力は非推奨
セルフホスト版(OSS) 自社サーバーにインストールして利用 データを自社管理・フル機能が無料 インフラ知識・運用工数が必要

ChatGPT APIや他のAIツールとの違い

ChatGPT APIを直接利用する場合、社内システムとの連携、会話フローの設計、ナレッジベースとの統合、ユーザー管理などはすべて自前でコーディングする必要があります。Difyはこうした開発をGUI操作のみで直感的に構築できる点が最大の違いです。

ChatGPT APIが「素材」であるとすれば、Difyは「調理器具一式が揃ったキッチン」のような存在です。

無料プランで利用できる機能の範囲

Difyは無料のSandboxプランでも、チャットボット作成やRAGによるナレッジベース構築、複数のLLMの切り替えといった基本機能をひと通り試せます。小規模なプロジェクトであれば、無料プランで十分に対応可能です。

無料プランと有料プランの主な違いは、以下の点です。

  • 作成できるアプリケーション数の上限
  • 月間で利用可能なメッセージクレジット数
  • チームメンバーの招待可能人数
  • サポート体制の充実度

本格的な社内展開が必要な場合は有料プランへの移行を検討しましょう。最新のプラン比較は公式サイト(https://dify.ai/jp/pricing)で確認できます。

比較項目 無料プラン(Sandbox) 有料プラン(Professional〜)
メッセージクレジット 200件(全期間) 5,000件〜/月
アプリ作成数 5個 50個〜
チームメンバー 1名 3名〜
サポート体制 コミュニティフォーラム メール・チャット・専用Slack
商用利用 条件付きで可

Difyの5つの主要機能

Difyが多くの企業に選ばれている理由は、AIアプリ開発に必要な機能がワンストップで揃っている点にあります。

プログラミング不要の開発環境から、自社データを活かすRAGエンジン、セキュリティ要件に応える自社サーバー運用まで、導入から本格運用までをカバーする5つの主要機能を紹介します。

  • ノーコード・ローコード開発:プログラミング不要でAIアプリを構築でき、開発期間を大幅に短縮
  • RAGエンジン:社内文書をナレッジベースとして登録し、ハルシネーションを抑えた正確な回答を生成
  • 複数AIモデル対応:GPT・Claude・Geminiなど多様なLLMを用途に応じて切り替え、コストと性能を最適化
  • 外部ツール・API連携:SlackやNotionなど既存の業務ツールにAI機能をシームレスに組み込み
  • オンプレミス運用:自社サーバー内で完結でき、セキュリティ要件の厳しい企業でも導入可能

ノーコード・ローコードによるアプリ開発機能

Difyの最大の特徴は、ドラッグ&ドロップのビジュアルエディタでAIアプリケーションを構築できるノーコード・ローコード環境です。

処理フローは部品を線でつなぐだけで完成し、基本的なチャットボットであれば数分程度で作成できます。テンプレートを活用すればさらに短時間で構築できます。

また、管理画面は日本語に対応しているため、IT部門以外のビジネスパーソンでも直感的に操作できます。

RAGエンジンによる外部データ参照機能

DifyのRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)機能は、外部のナレッジベースから関連情報を自動検索し、その内容を参照しながら精度の高い回答を生成する仕組みです。LLMが学習データだけに頼らず、最新かつ正確な情報をもとに応答できるようになります。

対応データソースはPDF、Word、Excel、CSV、テキストファイル、Webページ、Notionなど多岐にわたります。登録データは自動的にベクトル化され、質問に応じて関連性の高い情報だけが抽出されてAIに渡されます。

複数AIモデルへの対応と切り替え機能

Difyは、OpenAIのGPTシリーズ、AnthropicのClaude、GoogleのGeminiをはじめとする数百種類ものLLMに対応しています。

用途やコスト、精度の要件に応じて最適なモデルを選択でき、マーケットプレイスを通じて新しいモデルを追加することも可能です。

実際のビジネスシーンでは、次のような使い分けが効果的です。

  • セキュリティ要件の厳しい社内業務には、オンプレミス環境で動作するLLMを選択
  • 外部公開アプリや顧客対応には、安定性の高いChatGPT APIを活用
  • コスト重視の大量処理には、より安価なモデルを使用

モデルの性能比較やA/Bテストも簡単に実施できるため、自社に最適なAI活用の形を見つけやすくなります。

外部ツール・APIとの連携機能

Google検索やSlack、DALL-E、Stable Diffusionといった多様な外部ツールやAPIをアプリケーションに直接組み込めます。標準で用意されていないサービスでも、カスタムAPIツールをインポートすることで柔軟に接続可能です。

加えて、Dify上で構築したアプリケーションはRESTful API形式で外部から呼び出せるため、既存の業務システムやWebサイト、モバイルアプリとの統合も容易です。

オンプレミス・セルフホストによる自社運用機能

クラウド版だけでなく、Dockerを用いたセルフホスト環境での運用にも対応しています。オンプレミス環境で稼働させることで、すべてのデータが社内ネットワーク内に留まり、機密情報や個人情報の外部流出リスクを抑えられます。

特に以下のような業種や組織にとって、大きなメリットとなります。

  • 金融機関や保険会社など、顧客の資産情報を扱う業種
  • 医療機関や製薬会社など、患者データや臨床情報を管理する組織
  • 公共機関や自治体など、住民情報を厳格に保護する必要がある機関

ビジネスシーン別のDify活用例5選

「自社のどの業務にDifyを使えば効果が出るのか」を判断するには、部門別の活用パターンを知ることが近道です。総務・人事の定型対応から営業・マーケティングのナレッジ活用まで、よくある課題とDifyによる解決方法を5つ紹介します。

  • 総務・人事部門:社員からの定型問い合わせをFAQチャットボットで自動化
  • 営業・企画部門:属人化した提案書やノウハウをRAGでナレッジベース化
  • カスタマーサポート:FAQ自動応答で一次対応を効率化し、複雑な案件に人員を集中
  • マーケティング:テンプレート化したワークフローでコンテンツを半自動生成
  • 経営企画・管理部門:翻訳・要約・メール作成をワークフローでワンクリック処理

社内FAQを30分でチャットボット化する活用例

社内FAQやマニュアルをナレッジベースに登録すれば、チャットボットのプロトタイプを約30分で構築できます。DifyのナレッジベースにExcelファイルやPDFをアップロードし、チャットボットのテンプレートを選択してナレッジを参照するよう設定するだけで準備は完了です。

導入後は総務・人事・情報システム部門への定型的な問い合わせが削減され、担当者は本来の業務に集中できます。社員側も24時間いつでも疑問を自己解決できる環境が整います。小規模な部署から試験導入し、効果を確認しながら全社展開するアプローチが有効です。

社内PDF・Excelを”聞けば答える”ナレッジベースにする活用例

社内に散在するPDFやExcelファイルは、必要な情報を探すだけで多くの時間を浪費しがちです。DifyのRAG機能を活用すれば、これらを一元的なナレッジベースとして統合し、自然な言葉で質問するだけで必要な情報を即座に引き出せます。

具体的な活用シーンは以下の通りです。

営業支援では、過去の提案書や成功事例をナレッジとして登録することで、「A社に似た業種の成功事例を教えて」と質問するとAIが最適な資料を提示してくれます。

ノウハウ引継ぎ支援では、ベテラン社員が作成した技術文書をアップロードしておけば、若手社員の課題に対してAIが適切なヒントを提供します。

属人化しがちな業務知識を組織全体で共有し、生産性向上につなげられます。

メール下書きから翻訳、要約までをワンクリックで自動化する活用例

海外とのやり取りが多い部署では、メール作成から翻訳、要約までの一連の作業に時間を取られがちです。Difyのワークフロー機能で、これらをワンクリックで自動化できます。

具体的なワークフローの設計例は以下の通りです。

  • 日本語でメールの下書きを入力
  • 自動的に英語へ翻訳
  • 要点を3行で要約
  • 下書き・翻訳文・要約を一括出力

ChatGPTと翻訳ツールを往復する手間や、コピー&ペーストのミスがなくなり、従来10分以上かかっていた作業が1分程度に短縮されます。

顧客サポート・問い合わせ対応自動化の構築例

製品FAQやトラブルシューティング情報をナレッジベース化し、24時間体制で即時応答するチャットボットを構築できます。

手順は次の通りです。

  1. 製品マニュアル、FAQ、過去の対応記録などをナレッジベースに登録する
  2. チャットボットにナレッジ参照の設定を行い、対応できない場合はオペレーターへ転送する条件分岐を設定する
  3. WebサイトへHTML埋め込みコードを使って公開する

定型的な問い合わせをAIが自動処理することで、オペレーターは複雑な案件に集中でき、対応品質の向上とコスト削減を両立できます。

コンテンツ・資料作成を半自動化する活用例

ブログ記事の下書き、商品説明文、営業メールのドラフトなど、日常的なコンテンツ作成業務を効率化できます。テキストジェネレーター機能でAIが文章を自動生成し、作業時間を削減します。

企業独自の用語や文体、トンマナをカスタムプロンプトに組み込める点も特徴です。

例えば、

  • 自社製品の専門用語を事前に登録
  • 「です・ます調」「だ・である調」などの文体指定
  • 顧客層に合わせた言葉遣いの設定

といったカスタマイズにより、ブランドトーンを統一した文章を量産できます。

さらにDALL-Eなどの画像生成AIと連携させれば、広告バナーやキャンペーン資料の画像生成まで自動化できます。

Difyの始め方|アカウント登録からアプリ公開までの手順

Difyは、アカウント登録から最初のAIアプリ公開まで専門知識なしで進められるよう設計されています。クラウド版ならサーバーの準備も不要で、基本的なチャットボットであれば数分で形にできます。

GitHubまたはGoogleアカウントがあればすぐに作業を開始できます。

アプリ公開までの流れは以下の通りです。

  • アカウント登録(GitHubまたはGoogleで認証)
  • ダッシュボードから「新規アプリ作成」を選択
  • アプリのタイプを選択(チャットボット、テキスト生成など)
  • 使用するLLMとAPIキーを設定
  • 必要に応じてナレッジベースにデータをアップロード
  • プロンプトや動作設定をカスタマイズ
  • テスト実行で動作を確認
  • 公開設定から共有リンクを発行

作成したアプリはURLを共有するだけで公開でき、Webサイトへの埋め込みも可能です。

LLMのAPIキー設定とナレッジベース登録の手順

DifyでLLMを利用するには、管理画面の「Model Providers」セクションで使用したいAIモデルのAPIキーを設定します。OpenAI、Claude、Geminiなど主要なプロバイダーが一覧表示され、取得済みのAPIキーをペーストするだけで接続が完了します。

複数のプロバイダーを同時に設定しておけば、用途に応じてモデルを切り替えられます。

次にナレッジベースの登録です。「Knowledge」セクションから以下の方法でデータを追加できます。

  • PDFやWord、Excelなどのファイルを直接アップロード
  • WebサイトのURLを指定してクロール
  • テキストを直接入力して登録

アップロードしたデータは内部で自動的にベクトル化され、RAGによる高精度な回答が可能になります。ナレッジベースは複数作成でき、アプリごとに紐付けることで専門性の高いチャットボットを構築できます。

チャットボット作成からテスト・公開までの手順

ダッシュボードから「スタジオ」メニューを開き、新規アプリケーションを作成します。「最初から作成」で完全カスタマイズ、「テンプレートから作成」で素早い開発が可能です。

作成画面では以下の項目を設定します。

  • アプリケーションタイプ(チャットボット、テキスト生成、エージェントなど)
  • アプリケーション名と説明
  • 使用するLLMの選択
  • システムプロンプトやパラメータの調整
  • ナレッジベースの紐付け

画面右側のデバッグエリアで動作を確認し、プロンプトやパラメータを調整して品質を高めます。

公開方法は3つの選択肢があります。

  • Webアプリとして独立したURLで公開
  • 既存のHTMLサイトに埋め込みコードで設置
  • API経由で外部システムから呼び出し

公開後も設定の変更は随時可能です。

Difyの商用利用とライセンスの注意点

Difyは、Apache License 2.0をベースとした独自ライセンスで公開されており、個人利用や企業の社内利用は無償で行えます。ただし、以下のケースでは商用ライセンスの取得が必要です。

  • マルチテナントSaaSとしてDifyを使ったサービスを第三者に提供する場合
  • DifyのロゴまたはDifyコンソールの著作権表示を削除・変更する場合

該当する場合はDifyの商用ライセンスを別途購入する必要があります。判断に迷う場合は、Difyのビジネスチーム(business@dify.ai)に直接問い合わせることを推奨します。

business@dify.ai

まとめ

Difyは、ノーコード・ローコードでAIアプリケーションを構築できるプラットフォームです。複数のAIモデルに対応し、RAGエンジンによる外部データ参照や各種ツールとの連携機能を備えています。

社内FAQのチャットボット化、ナレッジベース構築、メール業務の自動化、顧客サポートの効率化、コンテンツ作成の半自動化など幅広く活用可能です。無料プランから始められ、オンプレミス運用にも対応しているため、セキュリティを重視する企業でも導入しやすい設計です。

商用利用時にはライセンスの確認が必要ですが、適切に運用すれば業務効率化とコスト削減を同時に実現できます。

アイスマイリーでは、Dify構築のサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。

AIsmiley編集部

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