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Claude Coworkとは?料金・使い方・何ができるかを解説

最終更新日:2026/10/29

Claude Coworkとは?

Claude Coworkとは、Anthropicが提供するClaudeのAIエージェント機能です。ゴールを伝えると、Claudeが手順を組み立て、ファイル整理や資料作成などの作業を最後まで進めます。

2026年9月16日には、Coworkとチャットを1つのClaudeに統合すると発表されました。統合後は、モードを選ばずに同じ会話から作業を任せられます。現在は、Pro・Maxプランから順次切り替わっています。

本記事では、Claude Coworkでできること、始め方、料金、セキュリティ上の注意点を解説します。内容は、2026年10月26日時点の公式情報にもとづいています。Claude Code、ChatGPT Work、Microsoft 365 Copilotとの違いも紹介します。

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Claude Coworkとは?何ができるAIエージェントなのか

Claude Cowork(クロード・コワーク)は、ClaudeのAIエージェント機能です。Claude Codeと同じエージェントの仕組みを、ターミナルなしで一般の業務に使えるようにしました。

通常のチャットは、質問ごとに回答を返す仕組みです。一方Coworkは、ゴールから作業の手順を組み立て、複数の工程を自分で進めます。大きな作業は小さく分け、サブエージェントで並行して処理します。

項目 内容
提供元 Anthropic
位置づけ ClaudeのAIエージェント機能(2026年9月からチャットと統合)
対象プラン Pro、Max、Team、Enterprise(Freeは対象外)
利用環境 デスクトップアプリ(macOS・Windows・Linux)、Web、モバイル
料金 各有料プランに含まれる(使用量はプランの上限から消費)

Claude Coworkでできること(一例)

  • 接続したフォルダ内のファイル整理や内容の編集
  • PDFや画像からのデータ抽出と、Excelへの出力
  • 複数の資料やWebの情報を横断したリサーチ
  • 文書、スプレッドシート、プレゼン資料の作成
  • 毎日・毎週の定型業務を自動で実行するスケジュールタスク
  • デスクトップ、Web、モバイルをまたいだ作業の継続

具体的な活用シーンや自動化の機能は、後の章で詳しく解説します。

出典:Get started with Claude Cowork|Claude Help Center/Claude Cowork|Claude

関連記事:Claude(クロード)とは?できること・料金・使い方を解説

2026年9月からチャットと1つのClaudeに統合

2026年9月16日、AnthropicはCoworkとチャットを1つのClaudeに統合すると発表しました。公式の料金ページにも「Claude Cowork is now just Claude」と表示されています。

統合後は、メッセージ欄で「Chat」と「Cowork」を選ぶ必要がありません。簡単な質問にはその場で答え、手順の多い作業はCoworkの機能で進めるなど、Claudeが使う道具を判断します。

既存のCoworkのタスクやプロジェクト、設定は、アカウントとともに引き継がれます。ただし、新しい画面に切り替わると、元の画面には戻せません。2026年10月26日時点の提供状況は次のとおりです。

プラン 統合後の画面の提供状況
Pro・Max Web・デスクトップ・モバイルで順次提供中(設定は不要)
Team 管理設定「Chat and Cowork unified」がオンの組織でベータ提供
Enterprise 「Chat and Cowork unified」がオンの組織で提供
Free 公式ブログで「今後提供予定」と案内(時期は未定)

メッセージ欄に「Chat」と「Cowork」の選択肢が残っていれば、まだ従来の画面です。本記事では、統合後に使えるタスク実行の機能も含めて「Cowork」と呼びます。

出典:Claude Cowork and chat are now one Claude|Claude/Claude Cowork and chat are one Claude|Claude Help Center/Plans & Pricing|Claude

Claude Coworkの仕組み:クラウドでの実行とパソコンへのアクセス

Coworkの作業は、内容によって実行される場所が分かれます。大きめの作業の実行場所は、Anthropicのサーバー上のクラウドです。

クラウドでは、セッションごとに分けられた一時的な環境が使われ、セッションが終わると削除されます。この環境から、自宅や社内のネットワークには接続できません。パソコンを閉じたりページを離れたりしても作業は続き、終わると結果が会話に表示されます。

一方、パソコン内のファイルやアプリを使う作業は、パソコン上で実行されます。パソコン内のファイル、内蔵ブラウザ、コンピュータ操作を使うには、Claude Desktopの起動が必要です。アクセスできるのは、ユーザーが接続したフォルダの中だけです。

Desktopアプリを閉じても、クラウドのセッションは続きます。ただし、その間はパソコン内のファイルやアプリにアクセスできません。

セッションとファイルはClaudeアカウントに保存されるため、デスクトップ、Web、モバイルから同じ作業を確認できます。

出典:Get started with Claude Cowork|Claude Help Center/Use Claude Cowork safely|Claude Help Center

Claude CoworkとClaude Code・チャットの違い

Claude Cowork、Claude Code、Claudeのチャットは、目的と作業の進め方が異なります。最終的に何を完成させたいかで選ぶと判断しやすくなります。

項目 Claudeのチャット Claude Code Claude Cowork
主な用途 質問、相談、文章の作成 ソフトウェア開発 開発以外の業務・知的作業
主な利用画面 Web、デスクトップ、モバイル ターミナル、IDE、デスクトップ、Web、モバイル Web、デスクトップ、モバイル
作業スタイル 対話を重ねて進める 開発タスクを自律的に実行 多段階のタスクを自律的に実行
ファイルの扱い アップロードやプロジェクトで共有 コードベースを読み書きし、コマンドを実行 接続したフォルダを読み書きし、成果物を作成
主な成果物 回答、文章、アーティファクト コード、差分、テスト結果 文書、表計算、スライド、整理済みのファイル
向いている場面 短い質問や単発の作業 実装、修正、レビュー、開発の自動化 調査、資料作成、データ処理、定型業務

Claude CodeとCoworkの違い

Claude Codeは、コードベースを読み、ファイルを編集する開発向けのエージェントです。コマンドの実行や開発ツールとの連携にも対応します。

現在のClaude Codeは、ターミナルだけで動くツールではありません。IDE、デスクトップアプリ、Web、モバイルからも利用できます。

Coworkは、同じエージェントの仕組みを一般的な知的作業へ広げた機能です。資料作成、データ分析、ファイル整理などを、ターミナルなしで依頼できます。

両者の違いは、CLIかGUIかだけではありません。開発作業ならClaude Code、開発以外の業務ならCoworkが基本的な選び方です。なお、プラグインは両方で使えますが、プロジェクトは現時点でCowork側の機能です。

関連記事:Claude CodeとClaudeの違いを解説|用途・機能・料金を徹底比較

統合後のチャットとCoworkの関係

統合後の新しい画面では、チャットとCoworkを切り替える操作がなくなりました。同じ会話の中で、Claudeが作業の内容に合わせて進め方を選びます。

従来の画面では、メッセージ欄で「Chat」か「Cowork」を選んでから依頼します。その場で終わる質問や文章の下書きはChat、手順の多い作業はCoworkが向いています。

どちらの画面でも、Web検索やコードの実行、ファイルの作成を伴う作業は、簡単な質問より多くの使用量を消費します。短い用件と大きな作業を、同じ会話に詰め込みすぎないことも大切です。

目的別の使い分け

3つの使い分けの目安は、次のとおりです。

  • Claudeのチャット:短い質問、相談、要約、文章の下書き
  • Claude Cowork:調査、資料作成、ファイル処理、定期業務の自動化
  • Claude Code:実装、バグ修正、テスト、コードレビュー、開発の自動化

迷った場合は、完成させたい成果物で判断しましょう。コードならClaude Code、業務ファイルならCowork、回答文ならチャットが適しています。統合後の画面では、チャットとCoworkの使い分けはClaudeに任せられます。

関連記事:Claude Codeとは?できること・料金・使い方を徹底解説

出典:Claude Code overview|Claude Code Docs/Claude Cowork and chat are one Claude|Claude Help Center/Use plugins in Cowork|Claude Help Center

Claude Coworkの始め方・使い方【Web・PC・モバイル】

Claude Coworkは、Web、デスクトップ、モバイルから利用できます。どの環境でも、ほしい成果物を伝えて任せるという基本の使い方は共通です。

利用できるのは、Pro、Max、Team、Enterpriseの有料プランです。デスクトップアプリでは、すべての有料プランでベータ提供されています。WebとモバイルはPro・Max・Team(Teamはベータ)が対象です。Enterpriseは、管理者が有効にした場合に使えます。

Claude Coworkを始めるための準備

利用する環境に合わせて、次の準備を行います。

利用環境 準備するもの 主な特徴
Web claude.aiにアクセスできるブラウザ インストール不要で作業を始められる
macOS・Windows・Linux 最新版のClaude Desktop パソコン内のファイルやブラウザに接続できる
iOS・Android 最新版のClaudeモバイルアプリ 外出先から作業の開始・確認・修正ができる

デスクトップアプリは、Claude公式ダウンロードページから入手できます。すでに導入済みの場合も、最新版へ更新してください。

パソコン内のファイルを使う作業では、Claude Desktopを開いておく必要があります。WebやモバイルからPCのファイルを使う場合も、Desktopアプリを経由して接続します。

Coworkに作業を任せる手順

統合後の新しい画面では、次の手順で作業を任せられます。

  1. claude.ai、Claude Desktop、モバイルアプリのいずれかを開く
  2. メッセージ欄に、ほしい成果物、形式、使う資料(ファイル・リンク・アプリ)を書く
  3. パソコン内のファイルを使う場合は、Claude Desktopで対象フォルダへのアクセスを許可する
  4. Claudeからの質問や確認に答え、必要に応じて途中で指示を加える
  5. 完成したファイルを確認し、修正があれば追加で依頼する

作業を細かい手順に分けたり、モードを選んだりする必要はありません。同僚に仕事を頼むように、目的と条件を伝えるのがポイントです。

従来の画面では、メッセージ欄で「Cowork」を選んでから依頼します。作業を始めた後も、別の端末で同じセッションを開き、進み具合を確認できます。

統合後は、Web検索のオン・オフの設定もなくなり、必要に応じてClaudeが検索する仕組みです。詳しい調査をしたい場合は、「/deep-research」と入力するか、「+」ボタンの「Research」から始めます。

Claude in Chromeと内蔵ブラウザによるブラウザ操作

Coworkは、Webサイトの閲覧や操作もこなします。使えるのは、Claude Desktopの内蔵ブラウザと、Chromeの拡張機能「Claude in Chrome」です。

内蔵ブラウザは、普段使っているブラウザのログイン情報やタブと切り離されています。どちらを使うかは、Coworkの設定の「Preferred browser」で選べます。

Claude in Chromeは、すべての有料プランで利用できます。拡張機能を入れると、ページの読み取り、クリック、入力、画面の移動をClaudeが代わりに行います。

Claude Desktopでは、設定の「Customize」にある「Connectors」から有効にしましょう。会話ごとに手動でオンにする仕組みなので、意図しない自動操作を防げます。

ログイン済みのサイトや、お金・個人情報を扱うページには、プロンプトインジェクションなどのリスクがあります。操作できるサイトは信頼できるものに絞り、送信や購入などの重要な操作は自分で確認しましょう。

出典:Get started with Claude in Chrome|Claude Help Center/Claude Cowork|Claude

AutoとManualの承認モード

Coworkでは、Claudeが操作の前にどこまで確認を求めるかを選べます。設定はメッセージ欄から変更でき、会話全体に適用されます。

承認モード 動作 向いている場面
Auto(自動で承認) 自動の安全チェックを挟みながら、確認なしで作業を進める 信頼できる資料を使う日常業務
Manual(手動で承認) 操作のたびに停止し、許可するかどうかを確認する 初めての作業、重要なファイル、外部への送信
Skip all approvals(すべての承認を省略) 確認も自動の安全チェックも行わない 内容と接続先を完全に信頼できる限定的な作業

統合後の画面では、Pro・Max・TeamはAuto、EnterpriseはManualが既定です。Skipは、従来のCoworkの安全ガイドで紹介されているモードです。

どのモードでも、ファイルを完全に削除する前には許可を求められます。迷う場合や、お金・メッセージ送信・重要なファイルを扱う場合は、Manualを選ぶと安全です。

出典:Claude Cowork and chat are one Claude|Claude Help Center/Use Claude Cowork safely|Claude Help Center

Coworkが表示されない・使えない場合の確認事項

Coworkが見つからない場合は、プラン、画面、組織の設定の順に確認します。

まず、Coworkの対象はPro、Max、Team、Enterpriseです。Freeプランでは使えません。

次に、画面が統合後の新しいものかを確認しましょう。新しい画面では「Cowork」の選択肢がなくなりますが、不具合ではありません。同じ会話から作業を任せられます。

Team・Enterpriseでは、管理者がCoworkを無効にしている場合があります。Enterpriseでは、クラウドでCoworkを動かす設定(Cowork in the cloud)が既定でオフです。WebやモバイルでCoworkを使うには、管理者による有効化が必要です。HIPAA向けの設定をした組織では、Cowork自体が既定でオフになります。

パソコン内のファイルが使えない場合は、Claude Desktopが最新版か、起動しているかを確認します。シークレットチャットは従来の画面で開くため、ファイルの作成やコードの実行はできません。

以前のCoworkのタスクは、検索の対象外です。「Recents(最近の項目)」から名前で探しましょう。

出典:Get started with Claude Cowork|Claude Help Center/Claude Cowork and chat are one Claude|Claude Help Center/Use Claude Cowork on Team and Enterprise plans|Claude Help Center

Claude Coworkでできること・業務別の活用シーン6選

Claude Coworkは、使う資料と完成形がはっきりした業務に向いています。対象のファイル、出力の形式、完了の条件を具体的に伝えることがポイントです。

初回は、コピーしたテスト用のフォルダで動作を確認しましょう。結果を確認してから、本番のデータへ広げると安全です。

フォルダ整理:ファイル名の修正・重複候補の確認

接続したフォルダを分析し、ファイル名を統一できます。日付、取引先、書類の種類などを使った命名ルールも指定できます。

重複したファイルや古い版を見つけ、確認用の一覧を作ることも可能です。ファイルを完全に削除する場合は、ユーザーの明示的な許可が必要です。

依頼例:「請求書フォルダを確認し、ファイル名を日付・会社名・金額の順に統一してください。削除は行わず、重複候補を別表に出力してください」

領収書・請求書からのデータ抽出とExcel出力

複数のPDFや画像から、日付、金額、発行元、請求番号などを抽出できます。結果は、ExcelやCSV形式の一覧に整理されます。

Excelでは、合計やカテゴリ別の集計に使う数式も追加できます。ただし、画像の状態によって読み取りの精度が変わるため、人による確認は欠かせません。

依頼例:「領収書から日付・支払先・金額・税区分を抽出し、月別集計の数式を含むExcelを作成してください。判読できない項目は要確認と記録してください」

名刺や申込書の読み取り・データベース化

名刺や申込書の画像から、氏名、会社名、部署、連絡先を読み取れます。抽出した情報は、ExcelやCSVに整理して保存できます。

表記の揺れの統一や、重複候補の検出も依頼できます。文字が不鮮明な項目は推測させず、確認の対象として残すよう指示することが重要です。

依頼例:「名刺画像から連絡先を抽出し、会社名の表記を統一してください。不明な文字は補完せず、要確認列へ記録してください」

複数資料を横断したリサーチとレポート作成

PDF、議事録、表計算など、形式の異なる資料を横断して分析できます。共通する論点、数値の違い、未解決の課題を整理する用途に向いています。

コネクタやWeb検索を組み合わせれば、社内の資料と最新の情報を比べられます。情報源のリンクと確認日を付けるよう指示すると、内容を確かめやすくなります。

依頼例:「過去6カ月の会議資料を分析し、KPIの推移と課題をまとめてください。根拠となる資料名とページも記載してください」

コネクタ・ブラウザを使った情報収集

Google DriveやSlackなどのコネクタを設定すると、接続先の情報を検索できます。Claudeは最も正確な手段から順に使うため、コネクタがあればブラウザより優先されます。

コネクタがないサービスでは、内蔵ブラウザやClaude in Chrome、コンピュータ操作を使えます。アクセスできる範囲を絞り、信頼できるページだけを対象にしましょう。

依頼例:「接続した資料と公式Webサイトを確認し、競合3社の料金・機能・更新日を比較表にしてください」

資料作成とサブエージェントによる並列処理

複雑な作業では、Claudeが作業を小さく分けてサブエージェントに割り当てます。複数の分析を並行して進め、結果を1つの成果物にまとめられます。

文書、数式付きのExcel、PowerPointなどの作成にも対応しています。統合後のClaudeでは、会話の中で編集できるドキュメントやスライドも作れます(ベータ)。PowerPointやPDFとしてダウンロードすることも可能です。

完成後は数値、出典、レイアウトを確認し、必要な修正を追加で指示しましょう。

依頼例:「営業・財務・顧客対応の資料を別々に分析し、経営会議用のPowerPointへ統合してください。各スライドに根拠資料を記載してください」

出典:Get started with Claude Cowork|Claude Help Center/Let Claude use your computer in Cowork|Claude Help Center/Claude Cowork and chat are now one Claude|Claude

定期タスク・リモートセッション・コンピュータ操作で業務を自動化

Claude Coworkは、依頼した直後に実行する作業だけでなく、定期的な業務や時間のかかる作業にも対応します。どこで実行され、どこにアクセスするかを理解して使い分けることが重要です。

定期タスク:毎日・毎週の業務を自動で実行

スケジュールタスクは、保存した指示を決まった頻度で実行する機能です。デスクトップアプリでは、すべての有料プランで利用できます。

統合後の画面では、どの会話からでも、作業の内容と頻度を伝えるだけで作成できます。従来の画面では、左サイドバーの「Scheduled」から「New task」を選んで作ります。手動で設定する場合は、毎時、毎日、毎週、平日、手動実行から頻度を選べます。次のような定型業務に向いています。

  • Slack、メール、カレンダーをまとめる毎朝のブリーフィング
  • Google Driveや表計算のデータを集計する週次レポート
  • 競合企業や業界ニュースの定期的なリサーチ
  • プロジェクト管理ツールの情報から作る進捗のまとめ

スケジュールタスクは原則としてクラウドで実行されます。そのため、パソコンがスリープ中でも、Desktopアプリを閉じていても予定どおりに動きます。

一方、パソコン内のファイルやアプリが必要なタスクは、パソコン上でしか実行できません。その場合は、パソコンを起動しておく必要があります。

出典:Schedule recurring tasks in Claude Cowork|Claude Help Center

リモートセッション:別の端末から作業を継続

CoworkのセッションとファイルはClaudeアカウントに保存されます。パソコンで始めた作業を、Webやモバイルから確認したり、指示を加えたりできます。

クラウドで動くセッションは、端末を閉じてもAnthropicのサーバー上で続きます。完成した成果物は、別の端末から確認できます。

ただし、パソコン内のファイル、ブラウザ、アプリを使う間は、Claude Desktopが必要です。アプリを閉じると、セッションは続いても、パソコン内の情報にはアクセスできません。

プロジェクト:関連するタスクをまとめて管理

プロジェクトは、関連するタスク、ファイル、指示、メモリを1つにまとめるワークスペースです。顧客別や案件別に分けると、文脈が混ざりにくくなります。

Coworkで作った新しいプロジェクトはClaudeアカウントに保存され、別の端末からも使えます。統合後の画面では、どの会話でもプロジェクトを使えます。

項目 内容
保存先 Claudeアカウント(ローカルフォルダから移したものは、ファイルがパソコン内に残る)
メモリ 同じプロジェクト内のタスクで文脈を引き継ぐ。他のプロジェクトには引き継がない
共有 Team・Enterpriseで「閲覧のみ」「編集可」を選んで共有できる(グループ共有はEnterpriseでベータ)
対応範囲 Coworkで利用可能。Claude Codeへの対応は予定

プロジェクトのメモリは、既定ではプロジェクト外のチャットと共有されます。分けたい場合は、プロジェクトのページで「Use account memory」をオフにしましょう。

なお、統合の設定がオフのTeam・Enterpriseでは、フォルダを使うプロジェクトはパソコン内だけに保存されます。

出典:Organize your tasks with projects in Claude Cowork|Claude Help Center

コンピュータ操作:デスクトップアプリを直接操作

コンピュータ操作(Computer use)は、Claudeが画面をクリックし、文字を入力してアプリを操作する機能です。macOS・Windows版のClaude Desktopで使えます。

2026年10月26日時点では、Pro・Maxプラン向けのベータ機能です。Team・Enterpriseプランでは、現在は利用できません。Claudeは、次の順番で作業の手段を選びます。

  1. 使える場合はコネクタを使う(Gmail、Google Drive、Slackなど)
  2. コネクタがなければブラウザを使う(内蔵ブラウザやClaude in Chrome)
  3. 必要な場合に、画面を直接操作する

コンピュータ操作を使う間は、パソコンを起動し、Claude Desktopを開いておく必要があります。Claudeは、初めて操作するアプリごとにアクセスの許可を求めます。

Claudeとアプリの間には、サンドボックス(隔離の仕組み)がありません。銀行、医療、行政など、機密情報を扱うアプリへのアクセスは許可しないことが推奨されています。

投資・取引や暗号資産に関するアプリは、初期状態でブロックされています。ただし、安全機能は完全ではないため、実行中の操作を見守りましょう。

出典:Let Claude use your computer in Cowork|Claude Help Center

プラグインでClaude Coworkを業務向けにカスタマイズ

プラグインは、役割やチームに合わせてClaudeの動きをカスタマイズする仕組みです。営業、法務、財務、マーケティングなどの業務手順を、まとめて導入できます。

プラグインは、Pro、Max、Team、Enterpriseのすべての有料プランで使えます。共有や公開ができるのは、Team・Enterpriseです。

Claude Coworkプラグインの構造

プラグインは、スキル、コネクタ、サブエージェントなどを1つにまとめたパッケージです。主な要素を表にまとめました。

要素 役割 活用例
スキル 専門知識、判断基準、作業手順を定義する 契約書のレビュー、商談の準備、データ分析
コネクタ 外部のサービスやデータに接続する Google Drive、Gmail、Slack、CRM
サブエージェント 特定の役割を担当し、作業結果を返す 調査担当、分析担当、品質確認担当
スラッシュコマンド 「/」で呼び出す定型の操作を定義する 定例レポートの作成、通話後のフォローアップ

このほか、フックやローカルのMCPサーバーを含むプラグインもあります。使える範囲は、利用する画面によって異なります。

利用する画面 使える機能
チャット(Web、デスクトップのチャット) スキルとコマンド
CoworkとClaude Code フック、サブエージェント、ローカルのMCPサーバーを含むすべての機能

コネクタを含むプラグインなら、必要なサービスを業務の流れと一緒に設定できます。ただし、外部サービス側の契約やアクセス権限は別途必要です。

出典:Use plugins in Cowork|Claude Help Center/Customize Cowork with plugins|Claude

プラグインを探して追加する手順

プラグインは、次の手順で追加できます。

  1. Claudeの左サイドバーから「Customize」を開く
  2. 「Plugins」タブを開き、「Discover」タブを選ぶ
  3. 内容、接続先、提供元を確認する
  4. 使いたいプラグインを選び、「Add」をクリックする

従来の画面でCoworkを使う場合は、先にCoworkのタブを開いてから進みます。自作したプラグインや、社内で共有されたプラグインを追加することも可能です。

Coworkでは、「/プラグイン名:コマンド名」の形でコマンドを実行できます。Claude Code v2.1.273以降では、サインインするとClaudeアカウントのプラグインが同期されます。

主なプラグインの種類と選び方

Anthropicが公開している公式のプラグインには、次のようなものがあります。

  • Productivity:タスク、カレンダー、日々の業務の管理
  • Sales:見込み客の調査、商談の準備、アプローチ文の作成
  • Customer Support:問い合わせの振り分け、回答の作成、ナレッジ記事化
  • Product Management:仕様書、ロードマップ、ユーザー調査のまとめ
  • Marketing:コンテンツの作成、キャンペーンの企画、成果の報告
  • Legal:契約書のレビュー、NDAの振り分け、コンプライアンス対応
  • Finance:仕訳の準備、照合、財務諸表、差異分析
  • Data:SQLの作成、統計分析、ダッシュボードの作成
  • Enterprise Search:メール、チャット、文書をまとめて検索
  • Bio Research:ライフサイエンス分野の研究支援

プラグインの入手先(マーケットプレイス)は、「Knowledge Work」が既定で追加されています。ほかにFinancial Services、Legal、Life Sciencesなども選べます。GitHubなどのリポジトリを、URLで追加することも可能です。

提供元がわからないプラグインは、追加しないでください。ローカルのMCPサーバーを含む場合、パソコン上の一般的なプログラムと同じ権限で動きます。

出典:Use plugins in Cowork|Claude Help Center/Knowledge Work Plugins|GitHub(Anthropic)

カスタムプラグインの作成と組織での共有

新しいプラグインを作るには、作成を支援する「Plugin Create」を使えます。Anthropicのテンプレートをもとに、社内の用語、判断基準、出力の形式などを加える方法もあります。

初回はテスト用のデータで動作を確認し、想定外のアクセスや出力がないか確認しましょう。重要な業務に使う前に、権限を最小限に絞ることも大切です。

Team・Enterpriseでは、管理者がマーケットプレイスを通じて組織向けのプラグインを配布できます。配布の方法は「既定でインストール」「利用可能」「必須」「利用不可」から選べます。

必須に設定されたプラグインは、オフにしたり削除したりできません。組織のプラグインは編集できず、Enterpriseの管理者はローカルのMCPサーバーを無効にすることもできます。

出典:Use plugins in Cowork|Claude Help Center/Use Claude Cowork on Team and Enterprise plans|Claude Help Center

Claude Coworkの料金プランと使用量制限

Coworkを使えるのは有料プランだけです。Freeプランでは使えず、Pro、Max、Team、Enterpriseのプラン料金に含まれています。

ProとTeamは、月払いより年払いのほうが割安です。Teamは、StandardとPremiumで1席あたりの料金と使用量が異なります。

プラン 月払い 年払い(月あたり) 備考
Free 0ドル - Coworkは使えない
Pro 20ドル 17ドル(200ドルを一括払い) 個人向け
Max 5x 100ドル - Proの5倍の使用量
Max 20x 200ドル - Proの20倍の使用量
Team Standard 1席25ドル 1席20ドル 2〜150席
Team Premium 1席125ドル 1席100ドル Standardの5倍の使用量
Enterprise - 1席20ドル+使用量 年払いのみ。20席から。使用量はAPIの料金で課金

※税別。2026年10月26日時点の米国向けの料金ページの表示です。

料金は変わる可能性があるため、契約前には公式の料金ページで最新情報を確認してください。

出典:Plans & Pricing|Claude/Claude Cowork|Claude

関連記事:Claudeのプランを比較!料金・機能の違いと選び方を解説

Coworkの使用量は何で決まるか

Claudeの使用量は、決まったメッセージ数で数えるものではありません。次の要素によって、消費する量が変わります。

  • 会話やセッションの長さ
  • タスクの複雑さ
  • 読み込むファイルの量
  • 使うモデルと、effort(推論の深さ)の設定
  • コネクタ、ツール、Web検索などの機能

Coworkは多段階のタスクを実行するため、通常の質問より使用量が増えやすい機能です。Web検索やコードの実行、ファイルの作成を伴う作業は、特に多く消費します。

使用量は、claude.ai、Claude Code、Claude Desktopで共通です。Coworkだけに、別の利用枠があるわけではありません。

5時間・週次の制限と使用量クレジット

有料プランの使用量には、5時間ごとにリセットされるセッションの上限と、週ごとの上限があります。Maxでは、Proの5倍または20倍の使用量を選べるのが特徴です。

上限に達した場合も、使用量クレジットを有効にすれば作業を続けられます。対象はPro、Max、Team、席単位のEnterpriseです。使用量に応じて課金するEnterpriseは、使った分を支払います。

なお、MaxとTeamに付く月次のAPIクレジットは、Claude APIなどで使うものです。Claudeアプリの使用量の上限は変わらず、Coworkの追加利用にも使えません。

現在の使用量は、「設定」の「Usage」で確認できます。

出典:How do usage and length limits work?|Claude Help Center/Claude Cowork and chat are one Claude|Claude Help Center/API credits for Max and Team plans|Claude Platform Docs

使用量を抑えるコツ

Coworkの使用量を抑えるには、次の方法が有効です。

  • 関連する作業は、1つの会話にまとめる
  • 関係のない作業は、新しい会話に分ける
  • 必要なファイルだけを接続する
  • 出力の形式と完了の条件を最初に伝える
  • 使わないコネクタやツールはオフにする
  • 簡単な作業では、effortを下げる

頻繁に上限に達する場合は、どの作業で使用量が増えたかを確認しましょう。利用の頻度と必要な処理量をもとに、プランを選ぶことが重要です。

出典:How do usage and length limits work?|Claude Help Center/Get started with Claude Cowork|Claude Help Center

Claude CoworkとChatGPT Work・Microsoft 365 Copilotを比較

3つのサービスは、得意な作業環境が異なります。普段使うファイルやアプリ、任せたい成果物を基準に選びましょう。

比較項目 Claude Cowork ChatGPT Work Microsoft 365 Copilot
提供元 Anthropic OpenAI Microsoft
主な役割 ファイル処理や資料作成を自律的に実行 長い多段階の作業と、完成した成果物の作成 Microsoft 365内の業務を支援。Copilot Coworkで作業の委任も可能
作業環境 Anthropicのクラウド。Desktop経由でPCにも接続 クラウド。デスクトップアプリではPCのフォルダにも接続 Microsoft 365のクラウドと組織のデータ
主な成果物 文書、表計算、スライド、整理済みのファイル 文書、表計算、プレゼン、分析、Webサイト Word、Excel、PowerPoint、メール、会議の要約
拡張方法 スキル、コネクタ、サブエージェントを含むプラグイン 1,400を超えるプラグイン、Sites、スケジュールタスク Copilot Studioで作るエージェントなど
向いているケース PC内のファイルとクラウドの情報を横断したい 調査から共有できる成果物まで1つの環境で進めたい Word、Excel、Outlook、Teamsが業務の中心

3製品の特徴

Claude Coworkは、許可したパソコン内のフォルダを直接読み書きできる点が特徴です。2026年9月からはチャットと統合され、1つの会話で質問から作業の依頼までできます。

ChatGPT Workは、OpenAIが提供する、長い多段階の作業と成果物の完成に特化したエージェントです。作業前に手順を確認できるプランモード、内蔵ブラウザ、プラグイン、Webサイトを作るSitesなどを備えています。デスクトップアプリでは、許可したフォルダのファイルも扱えます。

Microsoft 365 Copilotは、WordやExcel、Outlook、Teamsを中心に働く組織向けです。OneDriveやSharePointの組織データを活用でき、既存の環境に組み込みやすい点が強みです。

名前が似た「Copilot Cowork」との違い

Microsoft 365 Copilotには、「Copilot Cowork」という機能があります。MicrosoftはAnthropicと協力し、Claude Coworkの技術を組み込んだと説明しています。

Copilot Coworkは、2026年6月16日に一般提供が始まりました。Microsoft 365のクラウドで動き、メールや会議、ファイルの情報をもとに作業を進めます。

項目 Claude Cowork Copilot Cowork
提供元 Anthropic Microsoft
利用に必要な契約 Claudeの有料プラン Microsoft 365 Copilotのライセンス
料金 Claudeのプラン料金に含まれる ライセンス料に加え、Copilot Creditsによる従量課金
有効にする方法 対象プランで利用可能 既定でオフ。管理者が組織で有効にする

名前は似ていますが、契約も料金も別のサービスです。社内で検討する際は、どちらを指しているかを確認しましょう。

選び方の目安

  • 許可したPC内のファイルを整理・加工したい:Claude Cowork
  • 調査から多様な成果物の完成まで任せたい:ChatGPT Work
  • Microsoft 365内の業務を効率化したい:Microsoft 365 Copilot

導入前には、データの保存場所、アクセス権限、監査の方法も比較してください。機密性の低いデータで試すと、実際の業務の流れとの相性を確認できます。

出典:Get started with Claude Cowork|Claude Help Center/ChatGPT Work|OpenAI/ChatGPT Work and Codex|OpenAI Help Center/Microsoft 365 Copilot Business|Microsoft/Copilot Cowork: A new way of getting work done|Microsoft/Copilot Cowork is now generally available|Microsoft

Claude Coworkのセキュリティと導入時の注意点

Claude Coworkは、ファイルの読み書きやWebの閲覧、アプリの操作まで行えます。そのため、通常のチャットより慎重な権限の管理が必要です。「何を読めるか」と「どこまで操作できるか」を必要最小限にしましょう。

隔離された環境とファイルへのアクセス

クラウドで動く作業は、Anthropicのサーバー上に作られる、セッション専用の隔離された環境で実行されます。この環境は、自宅や社内のネットワークに接続できません。

パソコン内のファイルが必要な場合は、Claude Desktopを経由し、ユーザーが接続したフォルダだけにアクセスします。ただし、接続したフォルダの中では、ファイルの読み書きや削除ができます。

また、Desktopアプリで開いたパソコン内のファイルも、Anthropicのサーバー上で処理されます。次の対策で、影響の範囲を抑えてください。

  • Cowork専用のフォルダに、必要なファイルだけをコピーする
  • 認証情報や、顧客・財務・医療の情報を対象から外す
  • 元のファイルをバックアップし、匿名化したデータでテストする
  • 信頼できるMCP、コネクタ、プラグインだけを有効にする

承認モードとプロンプトインジェクション

Webページ、メール、PDFに埋め込まれた悪意ある指示でAIを誘導する攻撃を、プロンプトインジェクションと呼びます。攻撃が成立するのは、Claudeが信頼できない内容を読み、かつ害のある操作ができる場合です。

AnthropicはClaudeが悪意ある指示を拒否するよう訓練し、信頼できない内容を分類器で検査しています。それでも危険はゼロではないため、承認モードの選び方が重要です。

Autoモードは操作ごとに安全性を確認し、危険な操作を止めますが、完全ではありません。Skipモードでは、Claudeの操作を事前に確認する仕組みが何も働かないため、特にリスクが高くなります。

重要な業務ではManualモードを選び、依頼していないサイトやファイルにアクセスしたら止めましょう。想定外の動きは、Anthropicに報告することも推奨されています。

コンピュータ操作は画面の情報も扱う

コンピュータ操作は、画面を見ながらクリックや入力を行うベータ機能です。Claudeとアプリの間にサンドボックスはなく、画面を理解するためにスクリーンショットを使います。

この機能では、Coworkの他のツールのような、ツールごとの許可の確認が働きません。リンクをクリックすると、許可していないアプリで開く場合もあります。

使う前に、機密情報を表示したアプリを閉じましょう。銀行、投資、医療、行政などのアプリには権限を与えず、最初は元に戻せる作業から試してください。

Team・Enterpriseでの管理と監視

Team・Enterpriseでは、管理者がCoworkの機能を組織単位で管理できます。主な設定は次のとおりです。

設定 内容
Cowork 既定でオン。管理者が無効にできる(HIPAA向けの組織は既定でオフ)
Cowork in the cloud WebやモバイルでのCowork。Teamは既定でオン、Enterpriseは既定でオフ
ブラウザ 内蔵ブラウザとClaude in Chromeを、それぞれ管理できる
プラグイン マーケットプレイスごとに配布の方法を設定できる
Web検索・通信先 Web検索のオン・オフや、コード実行の通信先を制限できる

監視には、役割の異なる2つの方法があります。

  • Compliance API:Web、デスクトップ、モバイルのCoworkセッションを記録として取得できる
  • OpenTelemetry:ツールの呼び出し、ファイルへのアクセス、承認の判断を、SIEMなどの監視ツールへ送れる

ただし、パソコン内に保存されるローカルのセッション履歴は、標準の保持ポリシーの対象外です。管理者が一括で管理・削除することもできません。また、HIPAA向けの設定をしない限り、CoworkはBAA(業務提携契約)の対象外です。

法人で導入する場合は、最小権限の設定、監視の体制、データの保存期間、機密情報のマスキングを、導入前に確認しておきましょう。

安全に導入する手順

  1. 機密性の低い業務と、専用のフォルダを用意する
  2. Manualモードで、読み取りだけの作業から試す
  3. 出力、アクセス先、ファイルの変更を人が確認する
  4. 問題がなければ、書き込みや定期実行を追加する
  5. 停止、権限の取り消し、トラブル時の報告の手順を決める

外部への送信、削除、購入、個人情報の処理では、人による最終確認を残してください。

出典:Use Claude Cowork safely|Claude Help Center/Let Claude use your computer in Cowork|Claude Help Center/Monitor Claude Cowork activity with OpenTelemetry|Claude Help Center/Use Claude Cowork on Team and Enterprise plans|Claude Help Center

Claude Coworkで使える日本語プロンプトのコツと例

Claudeは日本語に対応しており、Web版とデスクトップ版の表示言語も日本語に変えられます。画面左下のプロフィールアイコンから「Language」を開き、日本語を選びましょう。

複数のファイルやツールを扱う場合は、「何を使い、何を作り、どこまで操作してよいか」を具体的に伝えることが大切です。

指示に含めたい6つの要素

項目 指定する内容 記載例
目的 達成したいこと 月次会議用の売上報告書を作る
入力 使うファイルや情報源 salesフォルダ内の12個のCSV
対象範囲 期間、フォルダ、シート 2026年4〜6月の国内営業分
出力形式 形式、構成、保存先 Excel形式でoutputフォルダへ保存
制約 変更の禁止、除外、表記のルール 元のファイルは変更しない
確認条件 実行前に止める操作 削除、上書き、外部への送信

次のように、最初の確認と完成の条件まで指定すると安全です。

プロンプト例

「請求書」フォルダを年月別に整理してください。
最初にファイル一覧、分類案、変更予定を表で示し、承認までは変更しないでください。
承認後は「YYYY-MM_取引先名_金額」へ改名し、年月別フォルダへ移動してください。
重複候補は削除せず「要確認」へ分け、変更前後の対応表をCSVで保存してください。

資料作成では、読み手、枚数、構成、根拠の示し方も指定します。Webの調査では、調査日、対象の地域、優先する情報源を伝えましょう。「確認できない情報は推測しない」という条件を加えるのも効果的です。

Claudeへの共通の指示とフォルダの指示を使い分ける

繰り返し使う内容は、あらかじめ登録しておくと、毎回の指示の手間を減らせます。登録先は、すべての作業に適用する共通の指示と、フォルダごとの指示の2種類です。

共通の指示には、トーン、出力の形式、役割など、案件をまたいで変わらないルールを書きます。たとえば「報告書は結論を先頭に置く」「ファイル名は英数字で統一する」といった内容です。

統合後は、Coworkの「Global instructions」が「Instructions for Claude」に移りました。「設定」の「Your Claude」で、内容が意図どおりか見直しましょう。

フォルダの指示(Folder instructions)は、案件ごとのルールや背景を加える機能です。デスクトップでパソコン内のフォルダを選んだときに使えます。たとえば「salesフォルダでは金額を税別で扱う」といった使い方ができます。

フォルダの指示は、セッション中の気づきをもとにClaude自身が更新する場合もあります。これまでCoworkに許可したフォルダは、「設定」の「Trusted folders」で確認できます。

プロジェクトと共通の指示を使い分ける

毎回使う表記のルールや出力の形式は、共通の指示に登録しましょう。特定のフォルダだけに適用するルールは、フォルダの指示に設定します。

案件ごとにファイル、指示、メモリを分けたい場合は、プロジェクトが便利です。プロジェクトのメモリは別のプロジェクトに引き継がれないため、顧客別や部署別に分けると文脈が混ざりにくくなります。

ただし、料金や担当者などの重要な条件は、タスクごとに明記しましょう。

エラーや意図のずれを修正する方法

期待と違う結果になった場合は、「残す部分」「直す部分」「保存の方法」を指定します。たとえば「集計とグラフは残し、本文だけを初心者向けに修正する。上書きせず、末尾に_v2を付ける」と伝えます。

エラーが続く場合は、「一覧の作成」「分析」「成果物の作成」に工程を分け、対象のファイルを減らして試してください。日本語のファイル名を一律に変える必要はありません。ただし、古いアプリや外部のMCPで読み込めないときは、短い英数字の名前にして原因を切り分けます。

出典:How to use Claude in your preferred language|Claude Help Center/Get started with Claude Cowork|Claude Help Center/Claude Cowork and chat are one Claude|Claude Help Center/Organize your tasks with projects in Claude Cowork|Claude Help Center

まとめ:Claude Coworkでファイル業務を自動化しよう

Claude Coworkは、調査やファイル整理に加え、文書や表計算、プレゼン資料まで完成させるAIエージェント機能です。Pro、Max、Team、Enterpriseの有料プランで、デスクトップ、Web、モバイルから使えます。

2026年9月からはチャットとの統合が進み、1つの会話で質問から作業の依頼までできるようになりました。Pro・Maxから順次提供されています。プラグインやスケジュールタスクを組み合わせれば、毎週のレポート作成やデータの集計といった繰り返しの業務も自動化できます。

一方、ファイルの書き換えや外部サービスへの送信など、実際の業務環境に影響する操作も可能です。最初は専用のフォルダと機密性の低いデータを用意し、Manualモードで小さく試しましょう。出力と変更の内容を人が確認し、問題のない作業から段階的に範囲を広げることが、安全な活用につながります。

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