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ClaudeとChatGPTの比較|料金・機能の違いを解説

最終更新日:2026/09/09

ClaudeとChatGPTの比較

ChatGPTClaudeのどちらを選ぶべきか分からない」と悩んでいないでしょうか。「法人で安全に導入できるのはどちらか確認したい」という声もよく聞きます。両サービスは文章作成やコーディング、Web検索などに対応しています。ただし、利用できるモデル、画像・音声機能、外部サービスとの連携、料金、管理機能は異なります。

本記事では、2026年9月時点の公式情報をもとに徹底比較します。軸は機能・料金・セキュリティ・外部連携・用途別の選び方の5つです。個人利用では、自分の用途に合うサービスとプランを判断できるようになります。法人担当者は、学習利用・データ保持・認証・管理機能など、社内稟議で確認すべき項目を整理できます。

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    ClaudeとChatGPTは用途別に使い分ける

    「ClaudeとChatGPTのどちらがよいか」という問いに対して、単純な優劣はありません。文章作成・コーディング・画像生成・業務連携・法人管理など、重視する用途によって選択基準が変わります。

    まずは無料版で同じタスクを試したうえで、有料プランへの課金や2サービスの併用を検討するのが、失敗しない進め方です。

    重視すること 第一候補 判断理由
    画像生成・音声・幅広い機能 ChatGPT マルチモーダル機能が豊富
    長文資料の読解・整理 Claude 長い資料を扱う用途で比較しやすい
    コーディング 両方を試す タスクや開発環境によって結果が変わる
    法人の業務ツール連携 自社環境で比較 管理機能と対応コネクタが異なる
    迷っている個人ユーザー 無料版で同一タスクを試す 文章の好みや利用上限に個人差がある

    文章作成・要約で使い分ける

    文章作成や要約の評価は、用途・モデル・プロンプトの条件によって変わります。「ClaudeとChatGPTのどちらが日本語として自然か」という問いに対して、公式に定量的な評価基準は公開されていません。

    実際に使って比較した例

    今回は、アイスマイリーの記事「Gemini(ジェミニ)とは?料金(プラン)・使い方・できることを解説」を要約させました。文字数は200字、ですます調に指定しています。

    【ChatGPTの出力】

    文章の構成がシンプルで、主な機能を無理なく一続きの文章としてまとめているため、短時間でざっと内容を把握したい人には読みやすい仕上がりになっています。

    情報の粒度が比較的荒く、機能名を並べる形にとどまっているため、具体的な数値や最新の動向といった、判断材料になりうる情報がやや薄い印象を受けます。

    【Claudeの出力】

    機能面の説明に加えて、時期や数値、利用シーン別の使い分けといった要素まで盛り込まれています。情報の密度と実用性が高い要約になっています。

    一文あたりに含む情報量が多いため、文章がやや詰まった印象になり、読み手によってはスムーズに読み進めにくく感じるかもしれません。

    【総評】
    どちらも記事の骨格となる要素は捉えていますが、要約としての完成度には差があります。

    情報の網羅性・具体性においてClaudeがChatGPTを上回っており、意思決定や比較検討の材料として使うならClaudeの方が実用的です。

    ChatGPTは簡潔で読みやすい一方、記事が持つ情報量を十分に活かしきれておらず、要約としての価値はClaudeに軍配が上がります。

    コーディングで使い分ける

    Claude CodeとCodexを中心に、IDE・CLI・クラウド実行など利用環境と開発タスクで選ぶ考え方が重要です。

    実際に使って比較した例

    今回は以下のバグ修正を依頼しました。

    以下のPython関数にバグがあります。原因を特定して修正してください。
    def get_average(numbers):
        total = 0
        for n in numbers:
            total += n
        return total / len(numbers) + 1
    期待する動作:リストの平均値を返す(例:[1, 2, 3] → 2.0)
    

    修正前のコードを実際に「実行する」ボタンで動かせる形式になっており、get_average([1, 2, 3]) の実行結果として 2.0 が示されています。実行可能なコードブロックによる実証が特徴です。

    最後に「元のコードでは total / len(numbers) + 1 なので、平均2.0にさらに1が足されて3.0になっていました」と、バグが起きていた際の具体的な誤った挙動(3.0になる理由)を数値で説明しています。

    しかし、追加の改善提案には触れていません。

    【Claudeの出力】

    修正の説明に加え、「検証」として total = 6、len(numbers) = 3 という計算過程の内訳を示し、6 / 3 = 2.0 となることを明記しています。

    空リストを渡した場合のゼロ除算エラーへの言及があり、ガード処理(if not numbers: return 0)を追加したコードまで提示しています。これは元の依頼にはなかった付加価値です。

    さらに sum() を使ったループの簡潔化というコード品質向上の提案も行っています。

    【総評】
    ChatGPTは依頼された修正内容に忠実で実行結果による検証がわかりやすい一方、Claudeはバグ修正に加えてゼロ除算対策やコード簡潔化まで踏み込んでおり、実用性・発展性の面でより手厚い回答と言えます。

    Webリサーチで使い分ける

    両サービスともWeb検索に対応していますが、引用元の表示方法・一次情報への到達しやすさ・複数ソースの統合精度は異なります。

    実際に使って比較した例

    2026年9月時点で、生成AIチャットサービスの最新動向を3つ、それぞれ根拠となる情報源(URLまたは媒体名)付きで教えてもらいました。

    【ChatGPTの出力】

    テーマを「エージェント化」「記憶・パーソナライズ」「マルチモーダル化」という3つの潮流として整理しており、俯瞰的な業界動向として読みやすい構成です。

    Gemini、ChatGPT、Claudeの動きを横断的に比較しながら論じており、複数社の動向を統合した分析になっています。

    出典はGoogle公式ブログ、OpenAI Release Notes、Anthropic公式など、一次情報源が中心です。また、各項目に数値的根拠(月間利用者10億人、63%が音声利用など)が添えられ、説得力があります。

    【Claudeの出力】

    テーマは「音声対話機能の刷新」「高性能・低コストモデル競争」「xAIのSpaceX統合」という、個別の製品・企業ニュース寄りの切り口です。

    出典は主にBusiness Insider Japanという二次情報源に集中しており、情報源の多様性はやや乏しい印象です。

    末尾に「これは主に7月中の動きをまとめた記事に基づく」「他分野も深掘り可能」という調査範囲と今後の展開を示しています。

    【総評】
    ChatGPTは俯瞰的な分析力に優れる一方、Claudeは個別ニュースの具体性とURL明示・調査範囲の限界表示という透明性の高さに強みがあります。

    情報源の「質」ではChatGPT、「具体性」ではClaudeが優れていると言えます。ハルシネーションを防ぐ意味では、一次情報を扱ったChatGPTに軍配が上がるでしょう。

    画像・音声で使い分ける

    画像生成・音声対話まで一体で使いたい場合と、画像読解・図表作成を中心に使いたい場合では、選択基準が変わります。

    写真やイラストの生成が必要な業務にはChatGPTが向いています。

    Claudeは一般的な画像生成には対応していませんが、画像の内容を読み取る機能はあります。コードやArtifactsを使ったチャート・図・スライドの作成にも対応しています。

    音声面では、ChatGPTは音声対話機能が広く提供されており、ハンズフリーでの会話や読み上げに対応しています。一方Claudeの音声対話は現時点でベータ版としての提供にとどまり、対応環境や機能範囲がChatGPTより限定的です。

    日常的に音声でやり取りしたい場合はChatGPT、テキストベースでのビジュアル作成(図表・チャート)を重視する場合はClaudeが向いています。

    法人利用で使い分ける

    自社のSSO・SCIM・監査・データ保持・外部連携の要件を先に書き出し、両サービスを当てはめて選ぶ進め方が確実です。

    要件が曖昧なまま試用を始めると、情報システム部門や法務部門から差し戻しが発生し、導入までの時間が長くなります。まず外せない条件を洗い出してください。

    書き出した要件に両サービスを当てはめ、満たしているかどうかで選定を進めるのが、社内稟議を通しやすい方法です。

    ChatGPTとClaudeの基本的な違い

    まず開発企業とサービスの位置づけを整理します。ChatGPTは、OpenAIが開発した生成AIです。テキスト・画像生成・音声対話・Web検索・エージェント機能まで幅広くカバーする「汎用アシスタント」を志向しています。

    一方、Claudeは、Anthropicが開発した生成AIです。長文の読解・要約やコーディング支援の精度に定評があります。「Constitutional AI」という手法を採用していて、Anthropicが定めた原則をモデルの学習やアラインメントに活用しています。安全性を重視した設計方針の背景になっています。

    関連記事:Claude(クロード)とは?料金・使い方・ChatGPTとの違いを解説

    項目 ChatGPT Claude
    開発元 OpenAI Anthropic
    サービス開始 2022年11月 2023年3月
    サービスの特徴 幅広いマルチモーダル機能・外部連携 長文処理・コーディング・安全性設計
    業務ツール連携 Gmail・Google Drive・SharePoint等のアプリでデータを検索・参照可能 MCPを用いたコネクタでGoogle Workspace・GitHub・Microsoft 365等と連携
    向いている用途 画像生成・音声対話まで含めた幅広いマルチモーダル業務や、個人〜中小規模チームの汎用アシスタント利用 長文資料の読解・要約、コーディング・エージェント作業、SSO/SCIM・監査ログなどセキュリティ要件が厳しい法人導入

    ClaudeとChatGPTの機能を比較

    機能面は、Web・アプリ版とAPIで条件が異なります。特に違いが大きい部分は、各機能カテゴリの中でAPIについて補足します。

    Web・アプリ版で利用できる機能の違い

    機能 ChatGPT Claude
    テキスト生成 対応 対応
    コーディング 対応 対応
    ファイル読み込み 対応 対応
    Web検索 対応(ChatGPT search) 対応(Web検索ツール)
    画像認識(読み取り) 対応 対応
    画像生成 写真・イラスト等の生成に対応 写真・イラストの生成には非対応
    図表・ビジュアル作成 対応 チャート・図・Artifacts等に対応
    音声対話 対応 ベータ版で対応
    メモリ(過去の会話を記憶) 対応 対応
    エージェント機能 対応(Codex等) 対応(Claude Code等)
    ファイル作成(資料・スライド等) 対応 対応(Artifacts等)

    長文処理能力(コンテキストウィンドウ)

    長文処理の上限は、Web・アプリ版とAPIとで基準が異なります。

    Web・アプリ版の長文処理能力

    Web・アプリ版で実際に入力できる文章量は、契約プランと選択モデルによって上限が異なります。

    ただし、「APIで100万トークンに対応」という仕様が、そのままWeb・アプリ版でも常に使えるとは限りません。

    議事録や契約書など大量のテキストを扱う業務では、利用するプランとモデルの上限を事前に確認することが必要です。

    コンテキストウィンドウの上限は、以下のページで最新情報をチェックしましょう。

    ChatGPTの上限確認:Pricing|ChatGPT

    Claudeの上限確認:Plans&Pricing|Claude

    API

    APIモデルでは、ChatGPT系・Claude系の双方に、約100万トークン規模のモデルがあります。

    ChatGPTのGPT-5.6 SolとGPT-5.5は、いずれも約105万トークンです。Claudeの主要モデル(Claude Opus 5・Sonnet 5・Fable 5)も、標準料金のまま最大100万トークンに対応しています。

    ただし、APIでは処理するトークン量に応じて料金が発生します。「約100万トークン対応」は、追加費用なしで無制限に使えるという意味ではありません。

    公称の上限まで入力した場合でも、すべての情報を同じ精度で処理できるとは限らない点も踏まえてご利用ください。

    参考:How large is the context window on paid Claude plans?|Anthropic Help CenterGPT-5.6 in ChatGPT|OpenAI

    コーディング支援・エージェント機能の違い

    コーディングエージェントの利用方法も、Web・アプリ版とAPIとで前提が異なります。

     Web・アプリ版

    ClaudeのコーディングエージェントはClaude Codeです。ターミナル・VS Code・ブラウザから利用でき、ファイル操作やコマンド実行を伴う開発作業を自動化できます。

    ChatGPTのコーディングエージェントはCodexです。どちらもリポジトリ全体を読み込んだうえで、複数ファイルにまたがる変更やテストコードの生成に対応しています。

    関連記事:https://aismiley.co.jp/ai_news/claude-code-vscode-web/

    API

    ChatGPTのCodexは、推論の実行にResponses APIを使ってエージェントループを動かす設計です。

    ClaudeはClaude Agent SDKを提供しています。

    Claude Codeを動かしているのと同じエージェントループ(ツール実行・コンテキスト管理・権限システム・サブエージェントの仕組み)を、自分のPythonやTypeScriptのプログラムから操作できます。

    参考:Unrolling the Codex agent loop|OpenAI

    Claude Agent SDK overview|Claude Code Docs

    Web検索・リサーチ機能

    Web検索機能についても、Web・アプリ版とAPIとで提供形態や課金方式が異なります。

    Web・アプリ版

    ChatGPTとClaudeは、いずれもWeb検索を利用した情報収集に対応しています。ただし、引用元の表示方法・一次情報への到達しやすさ・複数ソースを統合して回答する精度は異なります。

    また両サービスとも、通常の検索に加えて、より多くのソースを参照する「深い調査(Deep Research)」機能を備えています。

    API

    ChatGPTのResponses APIでは、Web検索をツールとして組み込むことができ、他のツールや関数呼び出しと組み合わせて使えます。

    Claude APIでも、Messages APIにweb_searchツールを追加するだけで、Claudeが必要に応じて自律的に検索クエリを生成し、結果を取得・分析したうえで、引用付きの回答を返せます。

    参考:Web search tool|Claude Platform Docs

    New tools for building agents|OpenAI

    画像生成・画像認識・ビジュアル作成

    「画像機能」と一口に言っても、ChatGPTとClaudeでは役割が異なります。写真やイラストを生成したい場合は、DALL·E等の画像生成モデルを組み合わせたChatGPTが向いています。

    Claudeは一般的な画像生成には対応していませんが、アップロードした画像の内容を読み取る機能はあります。

    また、コードやArtifactsを使ったグラフ・図・インタラクティブなビジュアルの作成にも対応しています。「広告用の画像を作りたい」のか「データを図表化したい」のかで、選ぶべきサービスが変わります。

    MCP・外部アプリ・社内データ連携

    ClaudeとChatGPTは、いずれもMCPや専用コネクタを通じて外部の業務ツールと連携できます。ただし、標準で使えるコネクタの種類・書き込み操作の可否・管理者による承認や権限制御の仕組みはそれぞれ異なります。

    連携できるサービスの数だけでなく、自社が使うツールで必要な操作が実際にできるかを確認することが重要です。

    たとえばSlackへの投稿や、Google Driveへのファイル書き込みが必要な場合、読み取りのみ対応のコネクタでは要件を満たせません。

    管理者側で利用できる連携先を制限できるかも、法人導入の観点から確認しておくべきポイントです。

    ClaudeとChatGPTの料金を比較

    料金は「個人向け」「チーム・法人向け」「API」の3つに分けて確認します。異なる課金体系を1つの表にまとめると誤解を招くため、本記事では分けて整理しています。

    月額料金だけでなく、利用上限・含まれる機能・最低契約人数も合わせて比較することが、選定の失敗を防ぐうえで確実です。

    個人向けプランの料金

    サービス プラン 月額 主な対象 注意点
    ChatGPT Free $0 個人のお試し 利用上限あり。一部広告表示
    ChatGPT Go $8 個人 広告あり。Free より上限が広い
    ChatGPT Plus $20 個人 最新モデルに対応
    ChatGPT Pro(5x) $100 ヘビーユーザー Plusの5倍の利用量
    ChatGPT Pro(20x) $200 ヘビーユーザー Plusの20倍の利用量
    Claude Free $0 個人のお試し 利用上限あり
    Claude Pro $17(年払い)/$20(月払い) 個人 Claude Code・Coworkなどを含む
    Claude Max(5x) $100 ヘビーユーザー Proの5倍の利用量。月払いのみ
    Claude Max(20x) $200 ヘビーユーザー Proの20倍の利用量。月払いのみ

    チーム・法人向けプランの料金

    サービス プラン 月額(1ユーザーあたり) 最低契約人数 年払い条件 主な管理機能
    ChatGPT Business $20(年払い)/$25(月払い) 2ユーザー 年払いで割引 SAML SSO・管理者コンソール・データ非学習が標準
    ChatGPT Enterprise 個別見積もり 要問い合わせ 要問い合わせ SCIM・EKM・データレジデンシー・Compliance API等
    Claude Team(Standard) $20(年払い)/$25(月払い) 2ユーザー 年払いで割引 SSO・JIT・ロールベース権限・コネクタなど
    Claude Team(Premium) $100(年払い)/$125(月払い) 2ユーザー 年払いで割引 Standardの全機能+Standardシートの5倍の利用量
    Claude Enterprise $20/席/月+従量課金 自己契約20席/営業経由50席~ 要問い合わせ SSO・SCIM・監査ログ・Compliance API等

    API料金

    モデル 入力料金(100万トークン) 出力料金(100万トークン) コンテキスト
    GPT-5.6 Sol $4 $20 約105万トークン
    GPT-5.6 Terra $2 $12 約105万トークン
    GPT-5.6 Luna $0.2 $1.2 約105万トークン
    Claude Fable 5 $10 $50 100万トークン
    Claude Opus 5 $5 $25 100万トークン
    Claude Sonnet 5 $2 $10 100万トークン

    10名・50名・100名で導入した場合の試算

    年払い・Standardシートのみで試算した月額の目安です。税・為替・追加利用量は含みません。

    人数 ChatGPT Business(年払い・1席$20) Claude Team(Standardシート・年払い・1席$20)
    10名 $200(3.2万円)程度 $200(3.2万円)程度
    50名 $1,000(16万円)程度 $1,000(16万円)程度
    100名 $2,000(32万円)程度 $2,000(32万円)程度

    ※Premiumシートや開発者向けシートを混在させる場合は追加費用が発生します。ClaudeはUSD建て請求のため、為替と消費税で円換算額は変動します。

    最低契約人数と年払い条件

    ChatGPT BusinessとClaude Teamは、いずれも最低2ユーザーから契約できます(2026年8月時点の公式情報による)。

    年払いを選ぶと、どちらのサービスも月払いより1ユーザーあたり約20%割安になります。少人数チームでの導入でも最低契約人数の壁がなくなったため、2〜4名規模の検討が以前より進めやすくなっています。

    なお、Claudeの150席超・ChatGPTのより高度な管理要件が必要な場合は、それぞれEnterpriseプランへの移行が必要です。

    参考:Claude Support|What is the Team plan?

    セキュリティ・プライバシー比較

    法人でAIチャットツールを導入する際は、機能の豊富さよりも先に確認すべきことがあります。セキュリティとデータの取り扱い方針です。

    学習利用・データ保持期間・SSO・SCIM・監査ログ・データレジデンシー・外部連携の条件は、機能比較とは切り離して確認することが必要です。

    入力データは学習されるのか

    個人向けと法人向け・APIでは、データ利用条件が異なります。

    個人向けプランでは、入力内容がモデル改善に利用されるかどうかが、設定や同意状態によって変わります。一方、法人向けプランやAPIでは、デフォルトでモデル学習に利用されないのが原則です。

    ただし、契約条件やフィードバックの任意提供など、詳細は公式規約で確認する必要があります。

    契約形態 ChatGPT Claude
    個人向け モデル改善に利用される場合がある。設定で停止可能 オプトアウト方式に変更されており、オプトアウトしない場合は学習利用・最長5年保持(設定から無効化可能)
    法人向け・API 原則としてデフォルトでは学習に利用されない 原則としてデフォルトでは学習に利用されない

    参考:料金|OpenAIPlans&Pricing|Claude

    個人向けプランでは、データ利用設定や管理機能が法人向けプランと異なります。機密情報を扱う業務では、学習利用の有無だけで判断しないでください。保持期間・アクセス制御・監査ログ・SSOなども含めて契約条件を確認してください。

    データ保持期間

    ChatGPTとClaudeでは、通常チャット・削除後・API・フィードバックの提供有無など、条件によって保持期間が異なります。

    項目 ChatGPT Claude
    通常のチャット履歴の保持期間 通常チャットは、ユーザーが削除するまでアカウントに保存。削除後は原則30日以内にシステムから削除。 通常チャットをユーザーが削除した場合、原則30日以内にバックエンドから削除。
    削除後にバックエンドから消去されるまでの期間 原則30日以内。ただし、法的・セキュリティ上の理由などによる例外あり。 原則30日以内。ただし、法令遵守やポリシー違反への対応などによる例外あり。
    一時チャット・履歴非保存モードの扱い モデル改善に利用されず、原則30日以内にシステムから削除される。安全確保のためコピーを最長30日保持する場合がある。 モデル改善には利用されない。保持期間は、データ保持ルールやポリシー違反などの例外が適用されるため、一律に「30日」とは限らない。
    APIの入出力ログの保持期間 原則30日以内に自動削除(ゼロデータリテンション契約時を除く)。 原則30日以内に自動削除(ゼロデータリテンション契約時を除く)。
    フィードバックとして送信したデータの扱い 関連する会話全体がモデル改善に利用される場合がある。保持期間は公式情報上明示されていない。 フィードバックに関連するデータを最大5年間保持する。
    法令・セキュリティ上の例外条件 セキュリティ、不正利用への対応などのため、通常の保持期間を超えてデータを保持する場合がある。 利用規約違反として自動検知システムにフラグが立った場合、入出力データを最長2年、信頼・安全性スコアを最長7年保持。

    参考:How long do you store my data?|Anthropic Privacy CenterHow long do you store my organization’s data?|Anthropic Privacy CenterChat and File Retention Policies in ChatGPT|OpenAI Help CenterEnterprise privacy at OpenAI|OpenAI

    ゼロデータリテンション

    ゼロデータリテンション(ZDR)とは、リクエストを処理した後にログや入出力データを保持しない契約上の取り決めです。通常のAPI利用で発生するログ保存を行わないことで、データ残存のリスクを低減します。

    ただしZDRは、Web・アプリ版の法人プランに一律で適用される機能ではありません。AnthropicのZDRはClaude APIと、Enterpriseプランで有効化したClaude Codeが対象です。

    標準のEnterpriseプランには含まれず、アカウントチームによる審査と承認が必要です。対象範囲は、営業担当者や契約窓口に確認してください。

    参考:Data controls in the OpenAI platform|OpenAI DevelopersData retention practices for Covered Models|Anthropic Help Center

    SSO・SCIM・監査ログ

    項目 概要
    SSO 1つのアカウントで複数サービスにログインできる仕組みです。不正アクセスのリスクを低減します。
    SCIM ユーザーアカウントの追加・削除を自動化するプロビジョニング規格です。退職者のアカウント停止に役立ちます。
    監査ログ 誰がいつ何の操作を行ったかを記録する機能です。内部統制やセキュリティ調査の根拠になります。

    Claude EnterpriseはSAML SSO・JITプロビジョニング・SCIM・ロールベース権限管理・監査ログ・Compliance APIに対応しています。

    ChatGPT BusinessはSAML SSOと管理者コンソールに対応しますが、SCIM・Compliance APIはEnterprise契約が必要です。

    >退職者アカウントの自動停止などを運用要件とする場合、SCIMの対応プランを事前に確認してください。

    参考:ビジネスデータのプライバシー、セキュリティ、コンプライアンス|OpenAIEnterprise|Claude

    データレジデンシー

    データの保管・処理地域を指定できる機能です。業種や社内規定によっては、データを特定国内に限定する要件がある場合があります。

    OpenAIは、ChatGPT Enterprise・Edu・API Platform向けに、米国・EU・英国・日本など10地域でのデータレジデンシーを提供しています。ChatGPT BusinessはEnterprise契約が必要です。

    AnthropicのClaudeは、一部のモデルで推論を特定地域に限定するオプションを提供しています。追加の料金乗数が発生するため、要件がある場合は契約前に個別に確認してください。

    参考:ビジネスデータのプライバシー、セキュリティ、コンプライアンス|OpenAIRegional compliance|Claude

    セキュリティ認証と適用範囲

    認証の名称だけでは、何がカバーされているか判断しにくい場合があります。主な認証の概要を事前に把握しておきましょう。

    • SOC 2:情報セキュリティ管理の第三者審査。Type IIは一定期間の運用実績を評価します
    • ISO/IEC 27001:2022:情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格です>
    • ISO/IEC 42001:2023(AI管理):AI固有のリスク管理を対象とした国際規格です
    • HIPAA対応:米国の医療情報保護法への対応です。BAA(事業提携契約)の締結が必要です
    • PCI DSS v4.0.1:クレジットカード情報のセキュリティ基準です
    • FedRAMP:米国連邦政府機関向けのクラウドセキュリティ認可プログラムです
    認証・対応 OpenAI Anthropic 対象サービス・適用範囲 確認日
    SOC 2 Type 2 Type I・Type II API Platform・ChatGPT Enterprise等/Claude商用製品 2026年8月26日
    ISO/IEC 27001:2022 対応 対応 API・ChatGPT Enterprise等/Claude商用製品全般 2026年8月26日
    ISO/IEC 42001:2023(AI管理) 対応 対応 全社的な認証として公開 2026年8月26日
    HIPAA対応 個別契約でBAA対応 対応構成あり(BAA利用可) 通常プランには含まれない場合がある。個別確認が必要 2026年8月26日
    PCI DSS v4.0.1 対応 記載なし OpenAI側のみ公式Trust Portalで確認 2026年8月26日
    FedRAMP FedRAMP 20x Moderate認可 FedRAMP High認可 OpenAIはChatGPT EnterpriseとAPI Platformが対象。Anthropicは政府専用製品「Claude for Government」がFedRAMP High認可を取得済み。 2026年8月26日

    参考:OpenAI Trust Portal

    外部アプリ連携時のデータ送信

    MCPや外部アプリ連携を有効にすると、連携先サービスに対して入力データの一部が送信されます。連携するコネクタごとに、読み取りのみか書き込みも可能か、管理者承認が必要かを確認してください。

    シャドーAI(未承認のAIツール利用)対策として、利用できる連携先を管理者側で制限できるかも確認しておくことをおすすめします。

    法人導入チェックリスト

    社内で稟議を通す際は、以下のチェックリストを使うと確認漏れを防げます。機能だけで選定すると、データ保持やアクセス管理・外部アプリへの情報送信について、審査で追加確認が必要になる場合があります。

    これらの項目は、契約前に情報システム部門と一緒に確認することをおすすめします。

    • □ 入力データが学習に利用されない設定になっているか
    • □データ保持期間と、保持期間の変更可否
    • □API利用時にゼロデータリテンションを契約できるか
    • □対象となるAPIエンドポイントと例外条件を確認したか
    • □SSO(シングルサインオン)に対応しているか
    • □ 監査ログを取得できるか
    • □ 管理者コンソールでユーザー権限を管理できるか
    • □ データレジデンシー(データの保管・処理地域)の指定が可能か
    • □ 通信・保存データの暗号化方式
    • □ DPA(データ処理契約)を締結できるか
    • □ 必要な場合、BAA(HIPAA対応の契約)を締結できるか
    • □ 外部アプリ連携時にどこまでデータが送信されるか
    • □ シャドーAI対策(未承認ツールの利用制限)ができるか
    • □ 退職者アカウントを即座に停止できるか
    • □ APIキーの発行・失効を管理できるか
    • □ 利用状況を可視化できるか
    • □ 利用上限を組織単位で管理できるか
    • □ 契約終了時にデータを完全削除できるか

    用途別の選び方

    用途ごとの向き・不向きは、モデルの世代交代が速いため断定しにくい領域です。以下は選定の出発点としてご利用ください。

    用途 考慮すべきポイント
    文章作成・要約 トーンや文章の長さの好みには個人差があります。同じプロンプトを両サービスで試すことをおすすめします
    長文要約・契約書確認 利用できるコンテキスト上限、対応ファイル形式、資料内の情報を正確に参照できるかを両サービスで確認してください
    コーディング Claude CodeとCodexのどちらが向くかは、開発環境やタスクによって変わります
    Webリサーチ 両サービスともWeb検索に対応しています。引用元URLの表示、一次情報の優先度、情報の新しさ、複数ページの統合精度を同じテーマで比較してください
    データ分析 両者ともWeb検索・エージェント機能を組み合わせた分析に対応しています
    画像・音声 画像生成が必要ならChatGPT、画像認識のみで足りるならClaudeも選択肢です
    社内データ連携 MCP・外部アプリ連携で対応できる範囲を自社ツールと突き合わせて確認してください
    法人管理 SSO・SCIM・監査ログなど、管理機能の対応状況を比較してください

    日本語ライティングや要約の評価は、文章の用途・求めるトーン・入力資料の長さ・使用モデルによって変わります。公式仕様だけで優劣を断定せず、同じプロンプトを両サービスで試すことが確実です。なお、Googleサービスとの連携を重視する場合はGeminiも選択肢に入るでしょう。まずはChatGPTとClaudeの2サービスで基準を作ることをおすすめします。

    ChatGPTとClaudeを併用するメリット・デメリット

    実務では、どちらか一方に絞らず併用しているユーザーも見られます。ただし、併用には相応のコストと管理負担が伴う点に注意が必要です。

    【併用のメリット】

    • 片方の出力をもう片方でチェックできる
    • タスクに応じて得意な方を使い分けられる
    • 特定のモデルに障害が起きた際の代替手段になる

    【併用のデメリット】

    • 月額費用が単純に増える
    • アカウント・権限管理が複雑になる
    • 機密情報の送信先が増える
    • 社内ルールの整備負担が増える
    • 操作教育のコストが増える
    • 出力結果の管理方法が分散する

    用途を明確に分けられる企業や、複数モデルによる検証が必要な業務では、併用は有効な選択肢です。一方、利用頻度が低い場合や管理対象を増やしたくない場合は、1サービスに統一した方が運用しやすいこともあります。

    まとめ|無料版で同じタスクを試してから選ぶ

    法人での導入を検討している方は、まず本記事のセキュリティチェックリストを使って社内で確認を進めてください。

    個人の方は、無料版で同じタスクを両サービスで試してから有料プランを検討すれば、失敗を避けやすくなります。

    アイスマイリーでは、生成AI のサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。

    よくある質問

    ClaudeとChatGPT、課金するならどっちがいい?

    料金はほぼ同額($20/月)です。マルチモーダル機能(画像生成・音声)重視ならChatGPT Plus、コーディングや長文読解中心ならClaude Proが向いています。無料版で試してから判断するのがおすすめです。

    ChatGPTからClaudeへ乗り換えるべき?

    乗り換えの前に、現在のワークフローで何が必要かを確認することが重要です。会話履歴は移行できません。連携ツール(Drive・Slack等)がClaudeでも使えるか確認し、文章作成かコーディング中心かで判断しましょう。まず無料版で1〜2週間試すのがおすすめです。

    ChatGPTとClaude、無料でも十分使える?

    軽い調べものや文章の下書き程度であれば、どちらの無料プランでも対応できます。ただし利用上限があるため、業務で継続的に使うなら有料プランの検討をおすすめします。

    日本語の文章作成はどちらが自然?

    公式に定量的な評価基準は確認できていません。文章の用途や好みによって評価が分かれるため、同じプロンプトを両サービスで試して比較することをおすすめします。

    法人導入ではどちらが安全?

    どちらもSOC 2・ISO/IEC 27001等の主要な認証を取得しています。ただし認証の適用範囲は契約形態によって異なります。自社が求める認証項目と対象範囲を照らし合わせて選ぶことが確実です。

    コーディングではどちらを選ぶべき?

    Claude Codeは複雑なコードベースの理解・修正に定評があります。ChatGPTのCodexも実務で使われています。単一のベンチマーク数値だけで判断せず、実際の開発タスクで試すことをおすすめします。

    両方を併用する必要はある?

    必須ではありません。用途を明確に分けられる場合や検証目的がある場合は有効ですが、管理負担とコストが増える点も踏まえて判断してください。

    AIsmiley編集部

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