生成AI

最終更新日:2026/06/25
ChatGPTでジブリ風イラストを作る方法
近年、AI技術の進化により、文章だけでなくイラストの生成にもChatGPTが活用され始めています。中でも「ジブリ風のイラストを作りたい」というニーズが高まっており、独自の世界観をAIで再現する方法に注目が集まっています。
本記事では、ChatGPTを活用してジブリ風のイラストを制作する方法を、プロンプト設計や生成の流れ、著作権の考慮点まで含めて詳しく解説します。

現在のChatGPT(最新のGPT-5シリーズなど)は「GPT Image 2」という強力な画像生成機能を搭載しており、チャット上で直接イラストを作成することが可能です。また、MidjourneyやStable Diffusionといった他の画像生成AIに入力するための高品質なプロンプト(命令文)を作成する役割としても非常に優秀です。ユーザーの意図を正確に言語化し、ジブリ風の要素を自然に取り込んだ指示を出すことで、理想的なビジュアルが得られます。
ジブリ風とは、以下のような特徴を持つ表現スタイルを指します。
「ジブリ風イラスト」とは、スタジオジブリ作品に見られる自然の描写、柔らかな色使い、温かみのあるタッチなどをイメージしたアートスタイルを指します。特定のキャラクターや場面の再現ではなく、「雰囲気」を重視しています。
このような表現をChatGPTに学習させたり、プロンプトで調整することで「ジブリ風」の出力を得ることが可能になります。

実際にChatGPTでジブリ風イラストを作成するには、以下のような手順があります。
まず、描きたいイラストのイメージをChatGPTに伝えましょう。ここでは難しい表現を使う必要はありません。たとえば「森の中にある静かな村の夕暮れを描きたい」「猫が小道を歩いているような情景にしたい」といったように、できるだけ情緒的かつ具体的に伝えることで、AIがより的確に解釈できます。
次に、画像生成AIの多くは英語での入力を想定しています。ChatGPTに「英語のプロンプトに変換して」と依頼すると、以下のような形で提案してくれます。
| シーンテーマ | ChatGPTが生成するプロンプト例(英語) |
|---|---|
| 朝の森の中 | A misty forest in the early morning soft light Studio Ghibli inspired |
| 古い町の通り | A quiet street in an old Japanese town autumn leaves hand-drawn texture |
| 子猫の冒険 | A small kitten walking along a grassy path whimsical mood fantasy-style |
この段階で、イメージに近いかどうかを確認し、必要に応じて「もっと幻想的に」「色合いは秋っぽく」といった調整も可能です。
そして、生成したプロンプトをそのままChatGPT内の「GPT Image 2」に指示して画像を生成させるか、MidjourneyやStable Diffusionなどの外部の画像生成AIに入力します。各ツールには独自の操作方法がありますが、基本的にはプロンプトを入力して「生成」ボタンを押すだけです。複数枚の候補が出力される場合も多く、自分の好みに合うビジュアルを選ぶことができます。
最後に、生成された画像を見て、理想に近いかどうかを判断しましょう。「もう少し明るくしたい」「キャラクターの配置を変えたい」といった要望がある場合は、再度ChatGPTに修正のためのプロンプトを作成させることで、微調整が可能です。
Midjourneyは、自然や情緒的な描写を得意とする画像生成AIです。ChatGPTで生成したプロンプトをMidjourneyに入力することで、ジブリ風の作品に近いビジュアルが得られます。
Prompt(英語): A peaceful village in the forest during sunset, Studio Ghibli style, soft lighting, watercolor texture, cinematic composition
また、最新バージョンのパラメータ(「–v 8.1」や「–v 8」など)を加えることで、Midjourneyではより高精度で表現力豊かな出力が得られます。
Midjourneyの詳しい使い方については、こちらの記事もご覧ください。
Midjourney(ミッドジャーニー)とは?イラストを自動生成するお絵描きAIの使い方
Stable Diffusionは、オープンソースの画像生成AIで、カスタマイズ性と拡張性の高さが大きな特徴です。Web UI(AUTOMATIC1111など)を使用することで、解像度やサンプリング方式、ポーズ指定、LoRA・ControlNetなどの追加機能を用いた精密な制御が可能になります。ChatGPTで日本語から英語へのプロンプト翻訳も行えば、より理想的なイラストに近づくでしょう。
Stable Diffusion Web UIの使い方については、こちらをご覧ください。
Stable diffusion Web UIとは?使い方を詳しく解説
最新のGPT-5シリーズの推論能力を組み込んだ「GPT Image 2」を使えば、ChatGPTのチャット画面内で直接ジブリ風イラストを生成することが可能です。自然言語による指示の手軽さと、従来モデルを凌駕する圧倒的な出力の安定性が特長です。ChatGPT内で完結するため、プロンプトの微調整や再生成も対話形式でシームレスに行えます。
外部ツールのような複雑な設定は不要で、操作が非常に簡単なうえに、プロンプトの意図を正確に汲み取った高品質なビジュアル表現が直感的に得られる点が最大の魅力です。

ジブリ風のイラストを作るためには、プロンプト設計に幾つかのポイントがあります。
ジブリ風のイラストを成功させる鍵は、具体的かつ情緒的な背景設定を丁寧に描写することです。特に、「森の中の小屋」「夕暮れの草原」「魔法が息づく村」「小さな森の動物たちの会話」など、背景や設定を具体的に与えることでジブリらしさが表現されます。
プロンプト内に「淡い水彩タッチ」「逆光に照らされるシルエット」など、視覚的な特徴を明記することで、AIによる再現度が高まります。
「そよ風が窓辺を優しく撫でる午後」「星明かりに照らされた小道」など、詩的な言い回しがジブリ風の雰囲気を強化します。Midjourneyなど外部の画像生成AIを使用する場合は「Studio Ghibli style」などの表現を英語に置き換えて盛り込みますが、「GPT Image 2」など最新のAIを利用する場合は、日本語のままでも細かなニュアンスを精確に汲み取ってくれます。なお、著作権保護の観点から「ジブリ風」という直接的な指定は、システム内部で自動的に「90年代の日本アニメ風のノスタルジックな風景」といった表現に変換されて生成されることがありますが、雰囲気はしっかりと再現されます。
キャラクターを描画する場合は、「赤いリボンをつけた好奇心旺盛な少女」や「少し不器用そうに歩くロボット」など、外見だけでなく性格や背景にあるストーリーまで伝わるような指示を入れることで、作品全体の物語性がさらに深まります。

画像生成AIを利用するうえで、最も注意すべきなのが権利関係です。「ジブリ風」というノスタルジックな雰囲気を活用するにあたり、以下のリスクとルールを必ず把握しておきましょう。
「ジブリ風」という言葉自体は一般的なスタイル(画風)を指すため、画風そのものを真似ること自体が直ちに著作権侵害になるわけではありません。
しかし、特定のジブリ作品のワンシーンをそのまま再現したり、既存のキャラクターに酷似した画像を出力・公開したりすると、著作権侵害などの法的な問題に発展するリスクが高まります。また、AIが意図せず既存の著作物に酷似した画像を生成してしまうケースもあります。
出力されたイラストを公開する前には必ず目視確認を行い、文化庁などが発表しているAIと著作権に関する最新のガイドラインを参照するなど、社内での法的レビュー体制を整えることが推奨されます。
生成したイラストを自社メディアのアイキャッチや広告、商品化などで商用利用する場合、「ジブリ風」であってもより慎重な対応が求められます。明確なオリジナリティを保ちつつ、あくまで参考的な表現手法に留めるのが安全です。
特に商用利用を検討している場合は、公開前に以下の3点を必ず確認してください。
企業で利用する場合は自己判断を避け、法務担当と連携しながら、使用目的に適した安全な形で運用することが重要です。

ChatGPTのジブリ風イラストを作成する際には、様々な注意点があります。
画像生成AI特有のリスクとして、背景の建築構造やキャラクターの手指など、細部が不自然に描画される(破綻する)ケースがあります。パッと見の雰囲気だけでなく、細部のクオリティも必ず拡大して確認することが重要です。また、メディア内で一貫したジブリ風のトーンを保つには、シード値の固定やプロンプトのフォーマットを統一するなどの工夫が求められます。
ジブリ風のノスタルジックなトーンが常に効果的とは限りません。親しみやすさを演出できる反面、BtoB向けの堅いサービスや、先進的なテクノロジーを訴求する場面などでは、ブランドイメージと合致しない場合もあります。読者の属性や業界の文化に応じた適切な判断が求められます。
最新のChatGPT(GPT-5シリーズ等)を使えば、外部ツールに頼らずともチャット内で直接、ジブリ風の世界観を視覚的に表現したイラストを生成できます。もちろん、作成したプロンプトを他の画像生成AIと連携させて活用することも可能です。温かみと幻想性にあふれたビジュアルは、マーケティングやブランディングの強力な武器となるでしょう。ただし、著作権やAI出力の精査も忘れず、表現の自由と責任のバランスを持って運用することが大切です。
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