生成AI

最終更新日:2026/05/20
英会話を練習したいけれど、教室の予約が面倒だったり、人前で間違えるのが怖かったりと、なかなか一歩を踏み出せない人も多いはずです。
そんな悩みを解決するツールとして、いま注目されているのが生成AIサービスの「ChatGPT(チャットジーピーティー)」です。スマホ一つで24時間いつでも練習でき、文法ミスを何度繰り返しても相手が嫌な顔をしません。
本記事では、ChatGPTを使った英会話練習の具体的なやり方から、そのまま使えるプロンプト例、音声機能の活用法、オンライン英会話との使い分けまで解説します。

英会話の練習相手を探すとき、真っ先に思い浮かぶのは「オンライン英会話」や「英会話教室」ではないでしょうか。
しかしChatGPTには、対人スクールにはない3つの圧倒的な強みがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
スクールやオンライン英会話は予約や講師の空き状況に左右されますが、ChatGPTなら深夜0時でも早朝5時でも、思い立った瞬間に練習を始められます。
たとえば、通勤電車の中でイヤホンをつけて音声会話モードを起動し、5分間だけリスニングすることも可能です。お風呂に入りながら今日あったことを英語で話す「ながら練習」も、AIが相手なら気軽に試せるでしょう。
毎日少しずつ英語に触れる習慣を作るうえで、予約不要でいつでも使えるChatGPTは、英会話スクールとは異なる強みを持っています。
英会話学習における最大の壁は、「間違えたら恥ずかしい」という心理的なプレッシャーです。ネイティブ講師を前にすると、完璧に話そうとするあまり言葉に詰まってしまう人は少なくありません。
ChatGPTはAIであるため、何度同じ文法ミスを繰り返しても呆れません。「I go to Tokyo yesterday.」のような明らかな文法のミスをしても、淡々と「I went to Tokyo yesterday.」が自然だと教えてくれるでしょう。
また「この単語の使い方、何度聞いても忘れてしまって…」という場合も、同じ質問をして構いません。
特に初心者にとって、失敗を恐れずに口を動かすことが上達への近道であり、ChatGPTはその環境を自然に作ってくれます。
「英語初心者なので、中学生レベルの単語だけで話してください」と指示すれば、ChatGPTは短くシンプルな文章で返してくれます。
逆に「ビジネス会議の想定で、専門用語も使いながら議論してください」と指示すれば、途端にフォーマルなトーンに切り替わります。
その日の目標に応じてレベルや内容を自由に変えられる点は、カリキュラムが固定されたスクールにはないメリットです。
フリートーク・ロールプレイ・文章添削・単語解説など、1つのアプリでいくつもの練習に対応できるため、「今日は添削中心にしよう」「明日はカフェのシチュエーションで練習しよう」と計画を立てやすいでしょう。

ChatGPTで英会話練習を始めるために必要なものは、「スマホまたはPC」と「インターネット環境」だけです。アカウント登録は無料です。
音声で会話したいならスマホアプリが便利で、テキストで文章を読みながら練習したいならPCブラウザが使いやすいです。
ここでは、それぞれの始め方と、無料版・有料版の違いを説明します。
iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playで「ChatGPT」とキーワード検索し、開発元が「OpenAI」と表示されているアプリをインストールします(※OpenAI以外の同名アプリは偽物の恐れがあります)。

インストール後、アプリを開いてGoogleアカウントまたはメールアドレスでアカウントを作成します。

ログイン後、画面下部にある「会話アイコン」をタップすると音声モードが起動します。

初回は「マイクへのアクセスを許可しますか?」という確認が表示されるので「許可」を選んでください。ChatGPTの音声モードで英会話ができる状態になります。
マイク付きイヤホンを使うと、画面を手に持たなくてもハンズフリーで話せます。通勤中や家事中でも口を動かせるため、ながら練習の効果が上がります。
PCからはchatgpt.comにアクセスし、アカウントにログインするだけで使えます。

ログイン後、チャット形式でChatGPTに英文を打ち込んで添削を頼んだり、会話形式でやり取りしたりできます。
PC版でも「音声モード」は同じく使えます。チャット入力欄の右端にある「会話アイコン」をクリックして「音声モード」を起動すると、スマホと同じく口頭でやり取り可能です。

テキストベースの練習では入力した英文が画面に残るため、後から読み返して復習しやすいのがメリットです。また、タイピングで英文を入力する練習も、スピーキングとは別のトレーニングとして効果的です。
無料版は利用回数に上限がありますが、まず試してみる分には十分です。一方、毎日の練習に活用したいなら有料版が向いています。
特に音声モードは無料版では回数制限が厳しいため、毎日話す習慣をつけたいならPlusプランがおすすめです。
各プランの特徴を以下にまとめました。
無料版と有料版の特徴・英会話練習との相性
| プラン | 月額料金 | 英会話練習に関わる主な特徴 | 英会話練習との相性 |
| 無料(Free) | 0円 | 最新モデルを利用できるが、5時間あたりの利用回数に上限がある。音声モードも試せるが回数制限が厳しい | まずChatGPTでの英会話がどんなものか体験してみたい人に向いている。毎日の練習には回数が足りなくなりやすい |
| Go | 8ドル | 無料版と比べて利用回数の上限が約10倍に緩和される。音声モードも無料版より多く使える | 1日15〜20分ほどの軽めの練習を続けたい人に適している。コストを抑えつつ無料版の制限を解消したい場合の選択肢 |
| Plus(英会話練習に最適) | 20ドル | 音声モードを含む主要機能を十分な回数で利用できる。推論モデルへのアクセスも可能 | 毎日の英会話練習を習慣化したい人に最もバランスが良い。音声での会話量を確保でき、英会話以外の用途にも活用しやすい |
| Pro | 100ドル〜 | 最高精度の推論モデルを含むすべての機能にアクセスできる。利用上限も最も緩い | 英会話練習だけが目的であればオーバースペック。研究や高度な業務利用を兼ねる場合に検討する位置づけ |
参考:ChatGPT 料金

ChatGPTを英会話の練習相手として機能させるには、プロンプト(指示文)の書き方が重要です。
プロンプトとは、ChatGPTに送るメッセージのことで、「役割」「状況」「依頼」の3つを明確にするほど、練習の質が上がります。
たとえば「英語で話して」と送るだけより、「やさしい英語で話す英会話の先生になって。私が間違えたら日本語で教えて」と送るほうが、意図した練習ができます。
以下に、レベル別・目的別のプロンプト例を紹介します。
英語に自信がないうちは、短い質問に答えるだけのシンプルな設定にし、『英語が通じた!』という成功体験を積むと挫折しにくくなります。
以下のプロンプトをそのまま使ってみてください。
初心者向けプロンプト
このプロンプトを送ると、たとえば「What do you do on weekends?(週末は何をしますか?)」のような短い質問から始まり、こちらの回答にフィードバックをもらえます。
旅行先のホテルでのチェックインや、カフェでの注文など、「具体的なシーン」を想定した練習は、実際の英会話での不安を減らします。
以下のプロンプトで、具体的なシーンを設定してロールプレイが始められます。
日常英会話向けプロンプト
ビジネス英会話向けプロンプト
ロールプレイは「仕事の場面」を英語で何度も繰り返すことで、本番でも言葉が出やすくなる効果があります。
英語の瞬発力とは、「頭の中で日本語から翻訳することなく、反射的に英語が口から出てくる」状態のことです。フリートークの練習を積むことで、反射的に英語が出てくる感覚を養えます。
フリートーク向けプロンプト
「短い質問を次々に出してもらい、すぐに答える」という形式にすると、さらに瞬発力を鍛えられます。映画・旅行・趣味など好きな話題を設定することで、会話が続きやすくなります。
自分が書いた英文や話した内容に、すぐに間違いを指摘してもらえる環境は非常に価値があります。
以下のプロンプトを送ると、1文ごとに止まって間違いを教えてもらえます。
英文添削用プロンプト
たとえば「I am very boring yesterday.」と話した場合、「boringはものや状況を説明するときに使います。人の感情にはboredを使うのが自然です。→ I was very bored yesterday.」のように理由まで教えてもらえるでしょう。
英語力に自信がついてきたら、意見を英語で論理的に組み立てて相手に伝えるトレーニングに進みましょう。
ディベート形式では、自分の発言に対して反論が来るため、すぐに英語で考えて返す練習になります。
上級者向けプロンプト
英語のみのプロンプトにすることで、ChatGPTも基本的に英語だけで返答するようになり、より実戦に近い環境での練習が可能です。

テキストでのやり取りだけでなく、「音声モード」を使うことで、スピーキング力とリスニング力を同時に鍛えられます。
音声モードでは自分が英語で話すと、ChatGPTが英語で声に出して返してくれます。あたかも本物の外国人と話しているような感覚で練習できるのが魅力です。
音声モードでChatGPTが話すとき、画面には同時に字幕が表示されます。耳で音を聞きながら目で文字を確認することで、「聞こえた音がどんな単語なのか」を一致させるトレーニングができます。
ニュースや映画の英語が速くて聞き取れないと感じている人は、この方法で耳を慣らすと効果が出やすいです。
また、リスニングに自信がない場合は「ゆっくり話してください」と指示するだけで、ChatGPTはスロースピードで話してくれます。オンライン英会話の先生に「Please speak slowly.」と頼むのと同じ感覚で使えます。
練習を続けながら少しずつ速度を上げていくと、自然なリスニング力がつくでしょう。
通勤中・入浴中・家事中に、マイク付きイヤホンをつけて英会話を行う「ながら練習」を毎日10分だけでも続けると、半年で約30時間の練習になります。
これは週1回・1時間のスクール通いを1年以上続けた時間に相当します。実は毎日10分でも大きな差になります。
継続のコツとして、練習した内容を簡単にメモしておくか、ChatGPTに「今日の練習で使った表現を5つまとめて」と頼んで復習用の一覧を作ってもらうといいでしょう。
毎日同じタイミングで練習する習慣をつけると、英語を話すことへの心理的な抵抗が薄まっていくでしょう。

ChatGPTは毎日の練習に最適なツールですが、人間とのリアルな会話で得られる経験はAIでは代替できない部分があります。
たとえば、沈黙の間の取り方、相手の表情や声のトーンから意図を読む力、場の雰囲気に合わせたニュアンスの調整などは、実際の会話でしか鍛えられません。
ChatGPTとオンライン英会話の特徴を整理すると以下のようになります。
| 比較項目 | ChatGPT | オンライン英会話・教室 |
| 利用時間 | 24時間いつでも利用できる | 予約が必要で講師の空き状況に左右される |
| 心理的ハードル | 間違いを気にせず練習できる | 適度な緊張感があり実戦に近い環境で鍛えられる |
| 料金の目安 | 無料〜月約3,000円で話し放題 | 月6,000〜12,000円ほどが相場 |
| 発音の矯正 | 大まかな傾向は指摘できるが細かい指導は難しい | 口の形や声を直接確認しながら矯正してもらえる |
| フィードバック | 文法ミスや表現の不自然さをすぐに指摘してくれる | 全体的な弱点の把握や学習方針のアドバイスが得られる |
| 対人スキル | 間の取り方や相手の反応を読む練習には向かない | 実際の会話テンポや非言語コミュニケーションが身につく |
| おすすめの位置づけ | 毎日の自主練 | 定期的な実戦 |
ChatGPTが得意なのは、表現の意味や使い方の説明、例文の生成、英文添削、ロールプレイ、24時間いつでも対応できる柔軟性です。
「この表現とあの表現の違いは?」「もっと丁寧な言い方は?」という細かい質問にもすぐに答えてくれます。
一方で苦手なことは、口の形や息の使い方を見ながらの発音矯正、会話での表情や身振りを読む練習、長期的な学習方向性のコーチングです。
たとえば「”tha”音が上手く発音できない」という悩みは、ChatGPTよりも発音専門のアプリや対面指導のほうが効果的でしょう。
スポーツに例えると、ChatGPTでの練習は毎日の「素振りや壁打ち」、オンライン英会話や英会話教室でのレッスンは「練習試合」です。
素振りだけ続けても実戦感覚は身につかず、練習試合だけでは基礎が育ちません。両方を組み合わせることで、それぞれの弱点を補い合えます。
発音やスピーキングの弱点をさらに補いたい場合は、シャドーイング専用アプリの併用も効果的です。ChatGPTで練習した表現をシャドーイングで口に刷り込むことで、より自然に英語が出てくるようになります。
週2〜3回はオンライン英会話で人間と話す場を設け、残りの日はChatGPTで自主練を積む、というサイクルが現実的でしょう。
ChatGPTは、24時間いつでも使えて、間違えても気まずくならず、自分のレベルに合わせて練習内容を変えられる英会話ツールです。スマホアプリをインストールしてアカウントを作るだけで今日から始められ、無料版でも十分に試せます。
プロンプトの書き方次第で初心者向けのやさしい会話から上級者向けのディベートまで対応でき、音声モードを使えばスピーキングとリスニングを同時に練習可能です。毎日10分のながら英会話を習慣にするだけで、半年後には30時間分の積み重ねになります。
ただし、ChatGPTだけで英会話のすべてが身につくわけではありません。人間同士の会話で得られる緊張感や、発音の細かな矯正はAIが苦手とする分野です。
ChatGPTを日々の自主練の場として活用しながら、定期的にオンライン英会話や英会話教室で実戦練習を積む、という組み合わせが、最も効率よく英会話力を伸ばす方法です。
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