人工知能学会、大規模生成モデルに対してのメッセージを表明。長所・短所を理解した上での利用を推奨
最終更新日:2023/12/20
人工知能学会は、ChatGPTをはじめとする大規模生成モデルに対してのメッセージを表明しました。
このAIニュースのポイント
- 人工知能学会の会長である津本周作氏は、大規模生成モデルに対してメッセージを表明
- 「社会」「教育の場」そして「研究コミュニティ」に向けて大規模生成モデルの利用に対して発言
- 大規模生成モデルは有用性の高いAIであるが、仕組みや長所・短所を理解した上で活用することが重要だと述べた
一般社団法人人工知能学会は、ChatGPTをはじめとする大規模生成モデルに対してメッセージを表明しました。
ChatGPTをはじめとする大規模生成モデルは、高い自律性と汎用性を持つより完成された「人工的な知能」としてのAIに近づく可能性が高いとされています。
その一方で、人工知能学会倫理委員会が公開している「人工知能学会倫理指針」においては、高度に自律的なAIは「人類の平和、安全、福祉、公共の利益に貢献し、基本的人権と尊厳を守り、文化の多様性を尊重し、誠実に振る舞うことの遵守」を求めています。
人工知能学会の社会的役割として大規模生成モデルの問題や限界を社会に伝えることもその一つであり、それらのことを背景に今回、人工知能学会の津本周作会長は「社会」「教育の場」そして「研究コミュニティ」に向けてメッセージを表明しました。
大規模生成モデルは、文章の生成や相談事、検索的用途などさまざまな使い方ができる有用性の高いAIではあるが、まだ発展途上の技術であり、社会規範や倫理にそぐわないものを生成する可能性があるなどの課題もあります。社会生活で活用する上では、大規模生成モデルの簡単な仕組みや長所・短所を理解した上での利用が大切だと述べています。
また教育の場での利用においては、どのように教育に活用するかを検討し、積極的に活用する場面、禁止すべき場面を考えていくことが重要だと語りました。
最後に、研究コミュニティではAIを開発する側としての自覚を持ち、野心を持ちつつも節度のある研究開発を心がけることを呼びかけており、また研究者の創造的活動を支援するための大規模生成モデルの積極的な利用は推奨すべきだと述べています。
出典:人工知能学会倫理委員会
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI・人工知能記事カテゴリ一覧
AI・人工知能サービス
- 生成AI
- 画像生成AI
- ChatGPT
- AI研究開発
- LLM
- DX推進
- おすすめAI企業
- チャットボット
- ボイスボット
- 音声認識・翻訳・通訳
- 画像認識・画像解析
- 顔認証
- AI-OCR
- 外観検査
- 異常検知・予知保全
- 自然言語処理-NLP-
- 検索システム
- 感情認識・感情解析
- AIモデル作成
- 需要予測・ダイナミックプライシング
- AI人材育成・教育
- アノテーション
- AI学習データ作成
- エッジAI
- IoT
- JDLA
- G検定
- E資格
- PoC検証
- RPAツール
- Salesforce Einstein
- Watson(ワトソン)
- Web接客ツール
- サプライチェーン
- メタバース
- AR・VR・デジタルツイン
- MI
- スマートファクトリー
- データ活用・分析
- 機械学習
- ディープラーニング
- 強化学習
- テレワーク・リモートワーク
- マーケテイングオートメーション・MAツール
- マッチング
- レコメンド
- ロボット
- 予測
- 広告・クリエイティブ
- 営業支援・インサイドセールス
- 省人化
- 議事録自動作成
- 配送ルート最適化
- 非接触AI
業態業種別AI導入活用事例
今注目のカテゴリー
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら