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                            最終更新日:2025/06/04
                                  大規模言語モデル(LLM)とは?
                                              ChatGPTを筆頭に生成系AIサービスが世界的に浸透するとともに、個人だけでなくビジネスシーンにおける利用も増加の一途を辿っています。文章や画像、動画などさまざまな生成AIサービスが登場する中、テキスト向けAIモデルにおいて欠かせないのが大規模言語モデル(LLM)です。
生成系AIサービスの登場に伴い、AI技術が専門の域を超えて社会生活に浸透している現在、LLMの基本的な情報や課題を押さえておくことはAIサービスを活用する上で重要です。
本記事では、大規模言語モデル(LLM)の概要や種類、LLMでできること、代表的なLLM製品などについて解説します。

LLM(Large Language Models)とは、大量のデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された、機械学習の自然言語処理モデルのことです。一般的には、特定のタスクでトレーニングする「ファインチューニング」と呼ばれる手法を用いて、テキスト分類・生成や感情分析、文章要約、質問応答といったさまざまな自然言語処理(NLP)タスクに適応させます。
大規模言語モデルでは、従来の自然言語モデルと比べて「計算量(コンピュータが処理する仕事量)」「データ量(入力された情報量)」「パラメータ数(ディープラーニング技術に特有の係数の集合体)」という3つの要素を巨大化させている点が特徴です。
そのため人間の自然な会話に近い流暢なやり取りや、自然言語のさまざまな処理を高精度で行うことができます。大規模言語モデルの代表例には、Googleによる「BERT」やOpenAIの「ChatGPT」などがあります。
そもそも「言語モデル」とは、文章や単語の出現確率を用いてモデル化したものです。言語モデルでは、人間が使う言い回しや意味を理解した上で、次にどの単語が続くのかを推測します。
人間の自然な会話や文章に対して高い確率を割り当て、文章として成立しない単語の並びには低い確率を割り当てます。選択肢の中から最も高い確率の単語の並びを採用することで、違和感の少ない文章を出力する仕組みです。
大規模言語モデルは、言語モデルにおける種別の1つです。近年では、ニューラルネットワークを用いた言語モデル(ニューラル言語モデル)が自然言語処理の分野で広く使われています。
LLMは、大量のデータセットと深層学習技術を採用したAIモデルで、自然言語処理タスクを実行します。ChatGPTとは、OpenAI社が開発したGPT(Generative Pre-trained Transformer)アーキテクチャに基づくAIモデルであり、LLMの事例の1つがChatGPTと言えます。
LLMが特定のパラメータや条件に基づいて文章を生成するのに対し、ChatGPTではより自然な会話や人間らしい文章を生成することを得意としています。
生成AIとは、テキストや画像、動画、音声などを生成できるAI技術の総称であり、AIが新しい情報やアイデアを生成する技術のことを指します。一方、LLMは自然言語処理に特化した言語モデルであり、生成AIの種類の1つです。
また、テキストの理解や生成を担うLLMであるChatGPTも、生成AIと呼ぶことができます。

大規模言語モデルの仕組みを見ていきましょう。まず、大規模言語モデルでは、巨大テキストデータセットを用いた事前学習(Pre-Training)と、性能を最適化する微調整(Fine-Tuning)の2段階のプロセスを通ります。
その後、LLMが入力(プロンプト)を受け取り、適切な反応を出力するまでの主な流れは、以下のようになっています。
LLMでは、基本的に上記の手順を繰り返し、文書生成が実行されます。LLMのモデルにより細かな点は異なりますが、多くのLLMでは単語や部分単語をトークンとして扱っています。
以下に、詳しい手順を解説します。
LLMの最初のステップは「トークン化」です。ここでは、ユーザーから入力された生のテキストが、モデルが処理可能なデータ形式へと変換されます。ここでは、テキストが小さな単位(トークン)に分割され、単語、サブワード(単語の一部)、あるいは記号まで分解されます。
文脈理解のステップでは、モデルがトークン化された単語やフレーズの意味だけでなく、それらがどのように互いに関連しているかを学びます。このプロセスには、共参照解析や依存関係解析といった高度な技術が用いられます。
これらの解析を通じて、モデルは入力されたプロンプト内の各トークンがどのように相互作用するかを理解し、文全体の意味を正確に捉えることができます。
エンコードの段階では、文の意味をコンピュータが理解できる形、つまり数値のデータに変換します。この過程は次のように進められます。
このようにして、モデルは文の意味を数値の形で正確に把握し、その情報を基に次のステップへ進みます。このステップが、言語モデルが言葉を正確に理解するための基礎となります。
デコードの段階では、モデルがこれまでに集めた情報を使って新しい言葉を生成します。このプロセスは、文の流れに基づいて何が自然に続くかを予測する作業です。モデルは、過去の文脈から得た知識を活用して、次に最適な単語やフレーズを選び出します。
最終ステップでは、モデルが選択したトークンがユーザーにとって理解しやすい形式のテキストに変換され、出力されます。
これらのステップを通じて、LLMは複雑な自然言語のテキストを効率的に処理し、新しいテキストを生成する能力を持っています。この技術は、質問応答、文章生成、翻訳など、多くの応用分野において重要な役割を果たしています。
ここ数年で多数の大規模言語モデルが発表されています。ここでは、代表的な製品を含むLLMの一覧を紹介します。
| 言語モデル名 | 概要 | 企業名 | パラメータ数 | 発表年 | 
| BERT | データセットの規模を増やし精度を向上させた 初期の言語モデル  | 
3.4億 | 2018年 | |
| GPT-4 | GPT-3に、画像や音声などテキスト以外のデータを 学習させたモデル  | 
OpenAI | 非公開 | 2023年 | 
| LaMDA(Language Model for Dialogue Applications) | Transformerをベースとし、対話に特化させたモデル。 1兆5,600億語のテキストコーパスで事前学習を実施  | 
未公開 | 2021年 | |
| PaLM(Pathways Language Model) | 論文「Scaling Language Modeling with Pathways」を元にしたモデル。 Transformerのパラメータ数を大幅に拡大し、高性能を実現  | 
5,400億 | 2022年 | |
| LLaMA(Large language Model Meta AI) | GPT-3と同等の性能を、圧倒的に少ないパラメータ数で実現。 GitHub上でオープンソースとして公開  | 
Meta | 70~650億 | 2023年 | 
| NEMO LLM | 独自の学習データで 多様なサイズにカスタマイズ可能  | 
NVIDIA | 未公開 | 2022年 | 
| Claude | GPT-2とGPT-3の開発に携わったエンジニアによるモデル | Anthropic | 未公開 | 2023年 | 
| Alpaca 7B | LLaMAをベースとし、Instruction-following(指示実行)の結果を使って ファインチューニングしたモデル  | 
スタンフォード大学 | 70億 | 2023年 | 
| Vicuna 13B | LLaMAをベースに、ChatGPTとユーザの会話を学習させた オープンソースのチャットボット  | 
カリフォルニア大学 | 未公開 | 2023年 | 
| OpenFlamingo | DeepMindが開発したマルチモーダルモデル 「Flamingo」をオープンソース化  | 
LAION | 未公開 | 2023年 | 
| Llama 3 | Metaが開発したLLaMAの第3世代モデル。 4050億パラメータのモデルを含む複数のサイズで提供され、高度な言語理解と数学的問題解決能力を持つ  | 
Meta | 80億・700億・4050億 | 2024年 | 
| Gemini 1.5 | Google DeepMindが開発したマルチモーダルモデル。 長いコンテキスト理解能力を強化し、1,000,000トークンのコンテキストウィンドウを実現  | 
未公開 | 2024年 | |
| OpenELM | Appleが開発した効率的な言語モデルファミリー。 レイヤーごとのスケーリング戦略を採用し、各層内のパラメータを効率的に配置することで精度を向上  | 
Apple | 約10億 | 2024年 | 
| Llama 4 | AMetaが開発した最新のマルチモーダルAIモデル群で、テキスト、画像、音声など多様なデータ形式を処理可能。 特に、社会的・政治的に議論のある質問にも対応できるよう設計されています。  | 
Meta | Scout: 17Bアクティブパラメータ(総計109B)、Maverick: 17Bアクティブパラメータ(総計400B)、Behemoth: 288Bアクティブパラメータ(総計約2T) | 2025年 | 
| gemini 2.5 Pro | Google DeepMindが開発した最も高度なAIモデルで、推論能力が強化され、複雑な問題解決や分析が可能。 テキスト、画像、音声、ビデオなどのマルチモーダル入力に対応し、100万トークンのコンテキストウィンドウを持つ。  | 
未公開 | 2025年 | 
上記に挙げた主なLLMの多くは、「Transformer」と呼ばれるニューラルネットワークアーキテクチャをベースとしています。Transformerは、2017年に発表された「Attention Is All You Need」という論文で示されたディープラーニングのモデルです。
従来のニューラルネットワークより少ないレイヤーを使用する点がブレイクスルーとなり、「BERT」や「GPTシリーズ」の登場につながっています。

大規模言語モデル(LLM)ができることは多岐にわたります。ここでは、その一部を以下にまとめます。
最近では、画像や音声などテキスト以外のデータも学習させたLLMも登場しています。
LLMでは、指示を送る入力(プロンプト)により、さまざまな出力が可能です。ChatGPTなどのLLMを使いこなす上で欠かせないプロンプトの基礎知識や、出力精度の高め方については、下記記事にて解説しています。
ChatGPTを活用するためのプロンプトとは?例文を交えて精度が上がる命令方法を紹介

ここで、LLMの中でも知名度の高い「ChatGPT」とBingの「AIチャット」、そしてGoogleによる「Gemini」という3つのサービスについて、特徴をおおまかに紹介します。

ChatGPTは、OpenAIが開発した自然な対話が可能なAIチャットサービスです。
2022年11月に公開され、わずか2か月で1億ユーザーを突破。文章生成の精度や人間味ある応答で大きな注目を集めました。
その後、GPT-4(2023年3月)や音声・画像認識対応(2023年9月)など機能が進化し、企業や個人による活用が拡大。2024年5月には「GPT-4o」が発表され、Macアプリ対応やリアルタイム対話性能の向上が話題に。さらに2024年9月には高性能モデル「o1」が登場し、学術分野での推論力も強化されました。
2025年現在、ChatGPTはテキスト・音声・画像を自在に扱えるマルチモーダルAIへと進化し、特に画像生成機能がSNSで大きな反響を呼んでいます。
ChatGPTの登録方法やアプリの詳細については、下記記事をご覧ください。
ChatGPTとは?使い方や始め方、日本語対応アプリでできることも紹介!

Copilot(旧Bing AIチャット)とは、Microsoft(マイクロソフト)が提供する検索エンジン「Bing」に、GPT-4搭載のAIチャットを組み込んだ「Bing AI」内の機能です。
Copilotは、検索エンジンと連動しているため、リアルタイムの情報を反映しながら回答を行います。出力内容には参照ページURLが含まれており、ユーザーは参照ページにクリック1つで移行し、出力内容の効率的な事実確認を行うことが可能です。
また、AIチャットには「Bing Image Creator」とよばれる画像生成機能が搭載されており、チャットを使って画像の生成もできます。ただ、応答回数の制限やBing自体のシェアの低さといった課題も残されています。
CopilotでできることやChatGPTとの違いなど、下記記事で解説していますのであわせてご覧ください。
Bing AIとは?新機能やCopilot(旧Bing AIチャット)の使い方・生成のコツを丁寧に解説!

Googleが開発した「Gemini(旧Bard)」は、LaMDAと呼ばれる対話アプリケーション向けのモデルをベースに採用した対話型AIサービスです。世界中の幅広い知見を、LLMの知能や創造性と組み合わせることを目的として立ち上げられました。
人間のような自然な会話が可能なAIチャットシステムに、Googleの検索サービスを連携しており、インターネット上の最新情報を含む回答の提供が期待できます。
Gemini(ジェミニ)とは?料金・使い方・活用事例、アプリ最新情報を紹介
ここからは、企業におけるLLMの活用方法について解説します。
LLMは、AIチャットボットとして顧客対応に活用することで、大きな効果を発揮します。
たとえば、Webサイトやアプリ上でよくある質問に自動対応することで、オペレーターの負担を軽減しつつ、迅速な対応が可能になります。
LLMを活用することで、情報収集から文章作成、要約、分析までを一貫して行うことが可能です。
ソフトウェア開発分野でも、LLMはエンジニアの業務を強力にサポートします。

ここからは、実際に大規模言語モデル(LLM)を活用している企業の事例を紹介します。
フリマアプリで知られる株式会社メルカリでは、生成AIによる「メルカリAIアシスト」の提供を開始しました。機能の第一弾として、メルカリアプリ上の出品商品の改善提案を導入しています。
出品されている商品情報をAIが分析し、商品を売れやすくするためのアクションをユーザーに提案します。この機能により、購入者にとってより魅力的な商品情報が公開され、迅速な購入決断につながるというメリットも期待できます。
メルカリAIアシストでは、出品・購入だけでなく、メルカリを使用する際のさまざまな場面でAIによるサポートが受けられるよう機能のリリースが計画されています。
メルカリ、生成AI・LLMを活用した「メルカリAIアシスト」を提供開始
大規模言語モデル(LLM)は、言語モデルのうち、大規模なデータセットを使って学習させたモデルのことです。質問への回答や文章要約、機械翻訳など幅広いタスクに応用が可能で、教育や医療など幅広い場面ですでに利用されています。
ChatGPTをはじめ、多くのLLMが日々登場していますが、まだ完全とはいえず、いくつもの課題が残されています。ユーザー側はそのことを念頭に置いた上で、適切な使い方をする必要があります。
現在、日本語での自然な対話ができ、総合的な使用感の高いChatGPTの活用が有用です。ChatGPTのAPI連携もスタートした今、自社に最適なサービスの比較検討に以下「ChatGPT連携サービス一覧」をご活用ください。
AIについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
AI・人工知能とは?定義・歴史・種類・仕組みから事例まで徹底解説
AIsmileyではAIに関連するニュースをほぼ毎日更新しております。本記事で紹介しきれなかった技術や最新情報を確認することができますので是非ご活用ください。
LLMとは、大量のデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された、機械学習の自然言語処理モデルのことです。
大規模言語モデル(Large Language Models/LLM)は、言語モデルにおける種別の1つです。近年では、ニューラルネットワークを用いた言語モデル(ニューラル言語モデル)が自然言語処理の分野で広く使われています。
膨大なテキストデータを学習する大規模言語モデル(LLM)は、人間のようにクリエイティブな成果物を生み出せる生成AIの一例です。
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