生成AI

最終更新日:2025/12/17
NTTドコモ AI活用実証実験
NTTドコモビジネスは、ドコモ・テクノロジ、NICT、ポケット・クエリーズ、横須賀リサーチ・パーク、大林組、東北大学、仙台市、他2社と共に、実現場でのAI活用に係る実証実験を開始しました。
このニュースのポイント
NTTドコモビジネス株式会社は、12月5日から12月19日まで、ドコモ・テクノロジ株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、株式会社ポケット・クエリーズ、株式会社横須賀リサーチ・パーク、株式会社大林組、国立大学法人東北大学、仙台市、他2社と共に、実現場におけるAI活用の実証実験を開始しました。
工事現場や農場などの現場では、労働力不足の中で危険箇所での作業や広範囲での業務が求められています。そのため、リアルタイム監視や自動制御の安定化、省人化を目指し、AIやロボット活用の検討が進んでいます。
AIやロボットを効率的に活用するには、映像や制御データを現場とクラウドでやり取りするための安定した通信環境が必要です。しかし、建物や地形による電波の遮蔽、広大なエリアをカバーする基地局配置の難しさが課題となっています。また、大容量データをクラウドに送信して分析する場合、通信量や帯域確保の負荷が顕在化しています。

本実証では、移動型ロボットが通信制限のある環境でも安定してAI画像解析を行えるよう、メタサーフェス反射板による通信不感エリアの解消と、画像解析AIのエッジ・クラウド連携による通信量削減を検証します。実証は、仙台市新庁舎建替現場および東北大学青葉山新キャンパスにて行います。

エッジ・クラウド連携では、通信が安定した環境下で画像データの前処理をエッジ側で行い、必要なデータのみをクラウドに送信することで、通信量の軽減を図ります。これにより、AI・ロボット活用を拡張する上での有効性を検討します。
メタサーフェス反射板による電波不感エリアの解消では、5G通信やWiGigといった大容量通信が実現できる高周波帯電波の不感エリアを、メタサーフェス反射板により適応的に削減することを目指します。
仙台市新庁舎建替現場では、工事現場内における公衆5Gの不感エリアを対象に、メタサーフェス反射板を活用した電波反射によるエリア拡張の有効性を検証。東北大学では、キャンパス内の公衆5GおよびLTEの不感エリアを対象に、メタサーフェス反射板を用いたエリア拡張と、動的な反射方向制御による柔軟な通信環境改善の有効性を検証します。
本実証で得られた成果は、仙台市におけるAI活用の省力化・省人化推進に活かすほか、全国の類似分野や業種でのAI活用に向けた検討に役立てられます。さらに、AI連携型の情報処理基盤と通信範囲拡張技術を組み合わせたソリューションとして多分野への展開を目指し、AI・ロボット活用による労働力不足の解決を図ります。
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