生成AI

最終更新日:2026/06/24
Google Project Genieとは?
新しいサービスや空間のイメージを伝えたいものの、文章や静止画だけでは十分に表現しきれないと感じたことはありませんか?
企画書やプレゼン資料では、完成後の世界観やユーザー体験を具体的に示すことが重要です。しかし、3Dモデルや動画を一から作るには時間がかかり、専門的な制作環境も必要になります。
こうした課題に対して注目されているのが、Google Labsの実験的な研究プロトタイプであるGoogle Project Genie(グーグル プロジェクト ジーニー)です。Project Genieは、Google DeepMindの汎用ワールドモデル「Genie 3」を基盤に、テキストや画像から探索可能な仮想世界を生成できる仕組みです。
この記事では、Google Project Genieの概要やGenie 3との関係、使い方、料金、業務での活用例について解説します。

Google Project Genieの読み方は「グーグル プロジェクト ジーニー」です。
Project Genieは、テキストや画像からインタラクティブな仮想世界を作成できるGoogle Labsの実験的な研究プロトタイプです。Google DeepMindが開発した汎用ワールドモデル「Genie 3」を基盤としており、ユーザーの移動や操作に応じて、進行方向の世界をリアルタイムに生成できます。
Project GenieとGenie 3は同じものではありません。Genie 3は、探索可能な世界を生成するための基盤モデルです。一方のProject Genieは、Genie 3を使って世界の作成・探索・リミックスを体験できるプロトタイプです。
プロンプトや画像(生成画像・アップロード画像)を入力すると、探索可能な仮想世界が生成されます。作成した世界は、プロンプトを調整して別の表現へ作り直すこともできます。
2026年6月時点では、Project Genieは対象のGoogle AI Ultra $200加入者に向けて、順次グローバル展開されています。利用には18歳以上の個人のGoogleアカウントが必要です。提供地域や利用条件は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認しましょう。
参考:Experimenting with infinite, interactive worlds
Google Project Genieの特徴は、Genie 3を使って見るだけの動画ではなく操作しながら探索できる世界を生成できる点にあります。
従来の画像生成AIや動画生成AIでは、入力したプロンプトに応じて静止画や動画を生成する使い方が中心でした。一方、Project Genieでは、ユーザーが生成された世界の中を移動し、その操作に応じて次の空間が作られます。
主な特徴は次の通りです。
Project Genieの基盤となるGenie 3は、Google DeepMindが開発した汎用ワールドモデルです。ワールドモデルとは、環境の変化やユーザーの行動による影響を予測し、仮想空間として表現するAIモデルを指します。
Genie 3は、テキストからフォトリアルな環境を生成し、ユーザーがリアルタイムで探索できるようにするモデルです。Google DeepMindは、Genie 3について24fpsでのリアルタイム操作、720p解像度での世界生成、数分間の一貫した探索に対応するモデルとして説明しています。
ただし、Project Genieで提供されている機能は、Genie 3の研究モデルとしての能力と完全に同じではありません。Project Genieは、Genie 3を一般ユーザーが試せる形にした実験的なプロトタイプであり、提供される機能や探索時間には制限があります。
主要な機能は次の3つです。Project Genieでは、世界を作る、探索する、作り直すという流れで仮想世界を体験できます。
ワールドスケッチとは、プロンプト・生成画像・アップロードした画像を基に、まるで生きているかのように拡張していく仮想環境を生成できる機能のことです。
ユーザーはキャラクターや世界観を設定し、徒歩・乗り物・飛行・運転など、さまざまな移動方法を指定しながら作成した世界の探索方法を定義できます。
また一人称視点や三人称視点など、キャラクターの視点も事前に設定できるため、自分に合った体験スタイルを選択できます。
「Nano Banana Pro」と統合されており、世界に入る前に完成イメージをプレビューして、画像を修正しながら微調整することも可能です。
また、Google Labsのヘルプでは、テキスト入力や画像に加えて、Maps Street Viewの場所を選んで世界を作成する方法も案内されています。現実の場所に紐づいた世界生成に対応することで、観光・施設案内・不動産・都市開発などの分野でも活用を検討しやすくなります。
ただし、Street Viewを使った場所指定は、現時点では米国内の場所に限られると案内されています。利用できる場所や条件は変わる可能性があるため、実際に使う前にGoogle Labsの案内を確認しましょう。
ワールドスケッチは仮想環境を生成し、スムーズに探索を行うための準備を整える、いわば「世界の設計図」を描くフェーズです。
ワールド探索とは、ワールドスケッチで生成した世界を自由に探索できる機能です。
Genie 3はユーザーの移動や操作に応じて、進行方向の世界をリアルタイムで生成します。Project Genieでは、作成された世界の中を移動しながら、静止画や動画ではなく操作可能な空間として体験できます。
Google Labsでは、WASDキーで移動し、Spaceキーでジャンプや上昇を行い、矢印キーでカメラの向きを変えられると案内されています。探索時間は1回あたり60秒に設定されており、画面上部のバーで残り時間を確認できます。
ワールド探索機能は、仮想環境を実際に操作しながら体験できる点が、従来の動画生成AIとの大きな違いです。
ワールドリミックスとは、既存のプロンプトやワールドの画像、生成済みの世界を基に世界を再構築できる機能のことです。
一度世界を生成したものの、探索を進める中で修正したり、新たな世界に作り直したくなったりすることもあるでしょう。
探索が終了した後は、同じプロンプトで新しい世界を作成したり、再生成したりできます。同じ指示でも生成結果が変わる場合があるため、複数の案を比較しながらイメージに近い世界を作成できます。
完成後は、自分が作成・探索した世界を動画としてダウンロードできます。
Genie 3とProject Genieは混同されやすい言葉ですが、役割が異なります。
Genie 3は、Google DeepMindが開発した汎用ワールドモデルです。テキストからフォトリアルな環境を生成し、ユーザーがその中をリアルタイムで探索できるようにする基盤モデルです。
一方のProject Genieは、Genie 3を使って世界の作成・探索・リミックスを体験できるGoogle Labsの実験的な研究プロトタイプです。
つまり、Genie 3が「世界を生成するモデル」であり、Project Genieが「そのモデルをユーザーが触れられる形にしたプロトタイプ」と考えるとわかりやすいでしょう。
| 項目 | Genie 3 | Project Genie |
|---|---|---|
| 位置づけ | 汎用ワールドモデル | Google Labsの実験的な研究プロトタイプ |
| 主な役割 | テキストから探索可能な世界を生成する | 生成された世界を作成・探索・リミックスできるようにする |
| 提供元 | Google DeepMind | Google Labs・Google DeepMind |
| 説明の軸 | モデル・基盤技術 | 体験・プロトタイプ |
| 読者が確認すべき点 | 何ができるモデルなのか | どの条件で使えるのか |
Genie 3では、テキストプロンプトをもとに動的な仮想世界を生成できます。単に映像を作るだけではなく、ユーザーの移動や操作に応じて世界が変化する点が特徴です。
Genie 3でできることは、主に次の通りです。
| できること | 内容 |
|---|---|
| テキストから世界を生成する | 入力した説明をもとに、探索可能な環境を作成します |
| リアルタイムに探索する | ユーザーの移動や操作に応じて、進行方向の世界を生成します |
| フォトリアルな環境を作る | 自然環境・都市・建物・架空の世界などを現実に近い表現で生成します |
| 環境の一貫性を保つ | 数分間の探索でも、世界の見た目や構造のつながりを保ちやすくします |
| AIエージェントの訓練に活用する | 仮想環境の中でAIエージェントが行動を学ぶための環境として期待されています |
AIエージェントとは、目標に応じて自律的に判断し、操作や行動を行うAIのことです。Genie 3のようなワールドモデルは、AIエージェントが現実に近い環境で行動を試し、結果を学ぶための基盤としても注目されています。
ただし、Project Genieで一般ユーザーが利用できる機能と、Genie 3の研究モデルとしての能力は完全には一致しません。Project Genieでは、探索時間や操作性などに制限があります。
2026年6月時点では、Google Project Genieは対象のGoogle AI Ultra $200加入者に向けて、順次グローバル展開されています。利用には18歳以上の個人のGoogleアカウントが必要です。
提供地域や利用条件は変更される可能性があります。アクセスできない場合は、Googleアカウント・Google AI Ultraの加入状況・対象地域・年齢条件を確認しましょう。
Project Genieの基本的な使い方は、次の流れです。
世界の作成方法には、テキストで環境やキャラクターを説明する方法、画像を使う方法、Maps Street Viewの場所を選ぶ方法などがあります。
Google DeepMindのYouTube動画でも、使い方の様子を確認できます。動画では「ENVIRONMENT」の欄に作りたい世界の内容を入力し、「CHARACTER」の欄に登場人物や操作キャラクターの内容を入力する流れが紹介されています。

Project Genieの提供地域や利用条件は、今後変更される可能性があります。まだ日本からはアクセスができませんが、アクセスできない場合でも、公式情報を確認しておくことで、提供対象が広がった際に気づきやすくなります。
最新情報は、次の方法で確認できます。
Project Genieは実験的な研究プロトタイプのため、機能や利用条件が変わる可能性があります。利用前には、必ず公式サイトの案内を確認しましょう。
Google Project Genieは、あくまで実験的な研究プロトタイプです。生成される世界は魅力的ですが、業務で使う場合は、できないことや制限も理解しておく必要があります。
主な注意点は次の通りです。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 探索時間に制限がある | Project Genieでは、生成された世界を探索できる時間が1回あたり60秒に設定されています |
| 生成結果が入力内容と完全に一致しない場合がある | プロンプトや画像に沿わない世界が生成される可能性があります |
| キャラクター操作が安定しない場合がある | 反応が遅れたり、思った通りに操作できなかったりする可能性があります |
| 現実の場所を完全に再現できるわけではない | Street Viewを使う場合でも、地理的に正確な再現を保証するものではありません |
| テキスト表現には弱い場合がある | 看板や文字などが正確に表示されない可能性があります |
| 長時間の探索には向いていない | 現時点では長時間の連続利用よりも、短い体験や試作向きです |
また、Genie 3自体にも制限があります。Google DeepMindは、複数の独立したエージェント同士の複雑な相互作用、現実世界の場所の正確な表現、長時間の連続操作などを今後の課題として説明しています。
業務で利用する場合は、完成した制作物として使うよりも、企画の初期段階で世界観・空間イメージを共有するための試作として考えるとよいでしょう。

Project Genieを業務で利用する際は、事前に必ず利用規約とプライバシーポリシーを確認しましょう。あわせて、Google Labsの生成AIに関するポリシーも確認しておく必要があります。
Project Genieは実験的な研究プロトタイプであり、生成結果が常に入力内容に沿うとは限りません。そのため、公開前提の制作物として使うよりも、企画や検討段階でイメージを共有するための試作として活用する方が向いています。
また、社外秘情報・顧客情報・未公開の製品情報などは入力しないようにしましょう。利用する場合は、入力できる情報の範囲を事前に決め、社内のルールに沿って使うことが重要です。
代表的な利用シーンを紹介します。
Google Project Genieは社内プレゼン用の素材として活用できます。
企業内でよくある以下のようなシーンで役立つでしょう。
| 活用シーン | 具体的な内容 | 活用メリット |
| 新規事業・新サービス企画 | 新サービスの利用シーンや世界観を3D空間で再現する | 抽象的なアイデアを視覚化でき、企画の説得力が高まる |
| マーケティング施策検討 | ターゲット顧客の生活環境や購買行動を仮想空間で表現する | ユーザー視点での施策検討がしやすくなる |
| 商品・サービス開発 | 試作品や利用シーンを仮想環境でシミュレーションする | 開発段階で課題を発見しやすくなる |
| 社内研修・教育 | 業務フローや接客シーンを仮想空間で再現する | 実践的な研修資料として活用できる |
| 営業・提案資料作成 | クライアント向けの導入後イメージを可視化する | 提案内容を直感的に伝えやすくなる |
商品やサービス自体はもちろん、それを使用する人や空間も含めてより具体的な情報として伝えられるため、プレゼンに説得力が生まれるのではないでしょうか。
ゲーム開発の工程において、Project Genieを使用できるタイミングは次の通りです。
| 開発工程 | 工程の内容 | 活用方法 | 活用メリット |
| 企画・構想段階 | 世界観・ストーリー・舞台設定を決める | コンセプトを3D空間として可視化する | イメージのズレを早期に防げる |
| プロトタイプ制作 | 試作版(デモ)を作成する | 仮想世界で操作感や雰囲気を検証する | 開発前に問題点を洗い出せる |
| レベルデザイン設計 | マップ構成や導線を設計する | マップの広さ・視認性を確認する | 遊びやすさを向上できる |
| プレゼン・共有 | 社内・出資者向け説明 | デモ映像として活用する | 説得力の高い資料になる |
| 改善・再設計 | フィードバック反映 | ワールドリミックスで再構築する | 修正コストを抑えられる |
チームで開発を行い複数の意見がある場合でも、Google Project Genieならその場で比較検討しながら進められるため、開発スピードの向上につながるのが大きなメリットです。
Genie 3は、AIエージェントの訓練や検証に活用される可能性があります。AIエージェントとは、指定された目標に向けて自律的に判断し、行動するAIのことです。
AIエージェントを現実世界で検証するには、コストや安全面の課題があります。一方、仮想環境であれば、さまざまな条件を試しながら、行動の結果を確認できます。
Project Genieは一般ユーザー向けのプロトタイプであるため、本格的なエージェント開発環境としてそのまま使えるわけではありません。しかし、Genie 3のようなワールドモデルは、将来的にロボティクス・自動運転・教育訓練・シミュレーション分野での活用が期待されています。
現時点で業務に取り入れる場合は、AIエージェントが動く環境のイメージを共有したり、将来の活用可能性を検討したりする用途が考えられます。
建築設計の現場では、経験を積んだ設計者同士が言葉だけで同じ空間イメージを共有できることがあります。
これは偶然ではなく、長年の経験によって、空間構成・法規・施工上の注意点・過去の事例などが頭の中に蓄積されているためです。
一方で、経験の浅い担当者や他部門のメンバーに同じ空間イメージを伝える場合、言葉や図面だけでは認識に差が出ることがあります。
このような場面でGoogle Project Genieを使用すれば、空間の雰囲気や導線を仮想世界として示しながら説明できます。新人の設計者やクライアントにも、完成イメージを共有しやすくなります。
ただし、Project Genieは建築設計用のCADやBIMではありません。寸法・構造・法規・施工条件を正確に検証する用途ではなく、初期段階のイメージ共有や提案補助として活用するのが現実的です。

画像出典:Gemini「Get more out of Gemini」
※料金や提供条件は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認が必要です。
2026年6月時点では、Google Project Genieは対象のGoogle AI Ultra $200加入者に向けて、順次グローバル展開されています。利用には18歳以上の個人のGoogleアカウントが必要です。
Google AI Ultraの料金や提供内容は、地域や時期によって変わる可能性があります。利用前には、Google OneやGeminiの公式ページで最新の料金を確認してください。
また、Project GenieはGenie 3を使ったプロトタイプですが、Genie 3自体のAPI提供や商用利用条件とは別に考える必要があります。Project Genieを使えることが、そのままGenie 3をAPIとして自由に利用できることを意味するわけではありません。
業務で利用する場合は、Project Genieの利用条件・Google Labsの生成AIに関するポリシー・社内の情報管理ルールを確認したうえで使いましょう。
Google Project Genieとは、Google DeepMindの汎用ワールドモデル「Genie 3」を基盤とするGoogle Labsの実験的な研究プロトタイプです。
Genie 3は、テキストから探索可能な世界を生成する基盤モデルです。一方、Project Genieは、Genie 3を使って世界の作成・探索・リミックスを体験できるプロトタイプです。この関係を理解しておくと、Project Genieでできることや制限を把握しやすくなります。
Project Genieは、企画・ゲーム開発・建築設計・教育訓練・AIエージェントの検証など、さまざまな分野での活用が期待されています。ただし、現時点では実験的なプロトタイプであり、探索時間・生成精度・操作性には制限があります。
利用を検討する場合は、提供条件・料金・Google Labsのポリシー・社内の情報管理ルールを確認したうえで使いましょう。
アイスマイリーでは、生成AIのサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
Google Project GenieとGenie 3は同じものではありません。Genie 3は、Google DeepMindが開発した汎用ワールドモデルです。Project Genieは、そのGenie 3を使って世界の作成・探索・リミックスを体験できるGoogle Labsの実験的な研究プロトタイプです。
Project Genieの提供地域や利用条件は変更される可能性があります。2026年6月時点では、対象のGoogle AI Ultra $200加入者に向けて、順次グローバル展開されています。実際に利用できるかどうかは、Googleアカウント・加入プラン・地域・年齢条件によって変わる可能性があります。
現時点では、Project Genieを使えることと、Genie 3をAPIとして利用できることは別です。Genie 3のAPI提供や商用利用条件については、Google DeepMindやGoogle Cloudなどの公式情報を確認する必要があります。
Project Genieでは、探索した世界を動画としてダウンロードできます。探索後には、同じプロンプトを再利用したり、同じ内容で再生成したり、新しい世界を作成したりできます。
動画生成AIは、プロンプトから映像を生成する使い方が中心です。一方、Project Genieは生成された世界をユーザーが探索できる点が特徴です。視点を変えたり、移動したりしながら体験できるため、静的な動画とは異なる使い方ができます。
Project Genieは実験的な研究プロトタイプです。生成結果が入力内容に完全に一致しない場合や、キャラクター操作が安定しない場合があります。また、探索時間は1回あたり60秒に設定されています。
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