オラクル、「Oracle AI Data Platform」一般提供開始。AI活用を安全かつ効率的に行うための基盤を提供

最終更新日:2025/10/27

Oracle AI Data Platform

オラクルは、自社データと生成AIを安全かつ効率的に接続できる新プラットフォーム「Oracle AI Data Platform」の一般提供を開始しました。

このニュースのポイント

自社データと生成AIを安全かつ効率的に接続できる「Oracle AI Data Platform」提供開始
データやAI活用のためのエンタープライズに適した基盤を提供
幅広いAIエージェントやツールの活用、高度なマルチエージェントシステムの構築が可能

米オラクル社は「Oracle AI Data Platform」の一般提供を開始しました。このプラットフォームにより顧客は、生成AIと自社データ、アプリケーション、ワークフローを安全に接続できます。

「Oracle AI Data Platform」では、データやAI活用のためのエンタープライズに適した基盤を提供します。「Delta Lake」や「Iceberg」などのオープンフォーマットを利用して、自社データレイクハウスを構築できます。

「AI Data Platform」カタログでは、すべてのデータやAI資産を一元管理、可視化できるため、コンプライアンスや信頼性を維持できます。「Agent2Agent」や「Model Context」などのオープンスタンダードにも対応しており、幅広いAIエージェントやツールの活用、高度なマルチエージェントシステムの構築が可能です。

生成AIを組み込んだ自動データ取り込みや、セマンティック・エンリッチメント、ベクトルインデックス作成機能を組み合わせることで、生データから本番環境レベルのAIに至るまでのプロセスを簡素化します。

また、データをAIで活用できる状態に整え「Oracle Cloud Infrastructure （OCI）」「Oracle Autonomous AI Database」「OCI Generative AIサービス」の機能を組み合わせることで、エージェント型アプリケーションの作成と展開ができます。

さらに、「Zero-ETL」や「Zero Copy」機能により、顧客は財務、人事、サプライチェーン、マーケティング、営業、サービスなどの重要な業務アプリケーションデータをはじめ、業種別アプリケーションデータや既存エンタープライズ・データベースにもシームレスに接続できます。

マルチクラウドやハイブリッド型のクラウド間オーケストレーションにも対応しており、あらゆるクラウドやオンプレミス、エッジからデータの接続や処理、分析が行えます。AIエージェントは、オラクルのアプリやサードパーティー環境の間でも連携するため、企業全体のAIイノベーションを拡大できます。

「Oracle AI Data Platform」は、「NVIDIA」の高速コンピューティング・インフラストラクチャとも統合されており、高性能ワークロード向けに最新世代のGPUやライブラリを選択できます。

本プラットフォームには、大手グローバルシステムインテグレーターやコンサルティング企業により、総額15億ドル以上の投資が表明されています。この投資では、8,000人以上の実務者へのトレーニングや、100以上の業界特化型ユースケースの開発を含みます。

出典：オラクル