生成AI
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最終更新日:2024/10/23
動画コンテンツや音声コンテンツを作成したいけれど、ナレーションを依頼するほどの予算はなく困っている方はいませんか?
2022年に登場したChatGPTをはじめとするAI技術は近年急激に進化し、音声を作成したいというニーズにも対応できるものとなってきています。
今まで人手を介さなければできなかったことが、生成AIに少しずつ任せられるように変化してきているのです。
この記事では、動画コンテンツや音声コンテンツの作成時に役立つ音声生成AIについて解説し、おすすめアプリを11個紹介します。
音声生成AIとはジェネレーティブAIとも呼ばれ、テキスト・画像・音声・音楽・動画などのデータを学習し、新しい音声を生成できるAIのことです。
音声生成AIを利用すると、例して次のようなものを作成することができます。
音声生成AIはまだ発展途上の技術のため、今後作成できるものはさらに増えることが予想されます。
生成AIについても興味のある方は、次の記事もご覧ください。
参考:生成AI(ジェネレーティブAI)とは?使い方・種類・仕組み・活用事例を解説
参考:国立研究開発法人産業技術総合研究所 産総研マガジン「ジェネレーティブAIとは?」
音声生成AIで注目されるのが自分の声が作れるかどうかということです。2024年3月にChatGPTを作成したOpenAIから、テキストと15秒の音声サンプルが入力することで、テキストと15秒の音声サンプルを入力することで元の話者によく似た自然な音声を生成できるAI「Voice Engine」が発表されました。
Voice Engineでは以下のようなことができます。
Voice Engineの開発によって、音声生成AIが今後ビジネスシーン・プライベート・医療現場などでより広く利用される可能性を高めたと言えます。
OpenAIはVoice Engineの今後の展望として、音声生成AIで自分の声を作った後それが安全に利用できる環境を整えるためにはどうすればよいか、関係者と対話を続けいてくとしています。
参考:OpenAI「合成音声の課題と機械をナビゲートする」
参考:OpenAI、音声生成AIモデル「Voice Engine」をリリース。音声サンプルからリアルな音声を生成可能に
ビジネスで音声生成AIを使用する場合、次のような活用方法が考えられます。
これから音声生成AIの技術が進歩するにつれてビジネスでの活用シーンも増え、より任せてよい仕事も多くなっていくかもしれません。
音声生成AIの中で、ビジネスで用いるのにもおすすめのものをご紹介します。
AI名 | 特徴 | 料金 | できること | 公式ホームページ |
VALL-E X | ・声を変換するだけでなく、感情表現も反映できる | ・無料 | ・わずか3秒の音を音声サンプルからの音声生成 | Microsoft「VALL-E」 |
CoeFont | ・アナウンサー、ナレーター、声優、著名人、2Dキャラクターなどの音声を合成できる | ・無料 | ・Webブラウザ上での音声編集 | CoeFont公式ホームページ |
コエステーション | ・スマホアプリを使って指定の文章を音声サンプルとして酔い上げるだけで、入力したテキストをその声で喋らせることができる | ・無料 | ・家族や友達に生成した声の使用を許可したり、許可をリクエストできる | コエステーション公式ホームページ |
VOICEVOX | ・テキストから選択したキャラクターの音声を生成や編集ができる | ・無料 | ・プロトタイプ版の歌声音声機能が使える | VOICEVOX公式ホームページ |
Text to Speech AI | ・テキストを自然な音声に変換できる | ・無料 | ・独自の音声録音を使用してカスタム音声合成モデルをトレーニングし、より自然なオリジナルの音声を生成する | Google Cloud「Text to Speech AI」 |
Voice Space | ・ボイスチェンジや53ヵ国語への翻訳可能 | ・有料(見積対応につき要問い合わせ) | ・200以上のAI音声でテキスト読み上げ・ボイスチェンジができる | Voice Space製品ページ |
Niuman AI | ・AIデジタルヒューマンなので音声生成だけでなく、人間と会話ができる | ・有料(1分500円〜) | ・AIで作られた人間なので、時間や場所の制限なく稼働できる | Niuman AI製品ページ |
VOICEPEAK | ・入力した文字の読み上げができる | ・有料 | ・感情パラメータにより喜怒哀楽の表現ができる | 株式会社AHS「VOICEPEAKシリーズ」 |
ReadSpeaker | ・短時間の収録による音声生成ができる | ・有料(見積対応につき要問い合わせ) | ・喜怒哀楽の感情合成を付与することで、より自然な音声生成ができる | ReadSpeaker公式ホームページ |
Murf.AI | ・音声の編集で、声のスタイルやトーン、スピードや間を変更できるので、人間らしい音声が生成できる | ・有料(プラン3種類あり) | ・Voice Over Video機能で既存の動画を簡単にナレーションを入れられる | Murf.AI公式ホームページ |
AITalk | ・音声合成システムのシリーズ | ・有料(製品により異なるため要問い合わせ) | ・生成したい音声に合わせて、シリーズ内から専門の製品を選んで使える | AITalk公式ホームページ |
無料で使えるおすすめの音声生成AIは次の5つです。
2023年にMicrosoft社が公開した音声生成AIで、声を変換するだけではなく感情表現も反映できるのが特徴的です。
VALL-E Xでできることは次の通りです。
VALL-E Xはナレーションや本の読み聞かせ、ボイスボットといった感情も含めて相手に伝えることが必要な場面において使うのがおすすめです。
参考:Microsoft「VALL-E」
株式会社Yellstonが開発・提供する音声生成AIで、自分の声を生成するだけではなくアナウンサー・ナレーター・声優・著名人・2Dキャラクターなどの音声を生成できるのが特徴的です。
CoeFontでできることは次の通りです。
CoeFontには日本語・英語・中国語・フランス語・スペイン語への対応など機能をさらに増やした有料版もあるため、まずは音声言語AIに慣れてから、少しずつできることを増やしていきたい人におすすめです。
株式会社エーアイが開発・提供する音声生成AIアプリで、スマホアプリを使って指定の文章をいくつか音声サンプルとして読み上げるだけで、入力したテキストをその声でしゃべらせることができます。
コエステーションでできることは次の通りです。
音声生成AIで生成した声を自分の許可なく利用されるのが嫌な人におすすめです。
公式ホームページのトップに記載されている「無料で使える中品質なテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア」の言葉通り、VOICEVOXではテキストから選択したキャラクターの音声を生成・編集することができます。
VOICEVOXでできることは次の通りです。
VOICEVOXは音声生成AIで人気のキャラクターの音声を作成したり、歌声を作成したりしたい人におすすめです。
参考:VOICEVOX公式ホームページ
Google CloudのText to Speech AIは、テキストを自然な音声に変換するのを目的として作られた音声生成AIです。
Text to Speech AIでできることは次の通りです。
Text to Speech AIは多言語での音声生成をしたい人におすすめです。
参考:Google Cloud「Text to Speech AI」
有料のおすすめ音声生成AIは次の6つです。
Voice Spaceは株式会社Stand Technologiesが開発・運営している総合AI音声サービスです。
Voice Spaceでできることは以下の通りです。
Voice Spaceは様々なシチュエーションのAI音声を生成したい人におすすめです。
参考:Voice Space製品ページ
Niuman AIは株式会社ニュウジアが開発・運営しているAIデジタルヒューマンです。
Niuman AIでできることは以下の通りです。
Niuman AIは音声を生成するだけではなく、AIで顧客対応までしてほしい人におすすめです。
参考:Niuman AI製品ページ
VOICEPEAKは、株式会社AHSが開発・提供している入力文字読み上げソフトです。
VOICEPEAKでできることは以下の通りです。
VOICEPEAKは、音声生成AIで自分の好きなキャラクターに感情を込めた読み上げをしてほしい人におすすめです。
参考:株式会社AHS「VOICEPEAKシリーズ」
ReadSpeakerはHOYA株式会社/リードスピーカー・ジャパン株式会社が開発・提供する音声読み上げサービスです。
ReadSpeakerでできることは次の通りです。
ReadSpeakerはあまり音声収録に時間がかけられないけれど、音声生成AIで高品質な音声を生成したい人におすすめです。
参考:ReadSpeaker公式ホームページ
Murf.AIはユタ州ソルトレイクシティにあるMurf.AIが開発・運営する音声生成AIです。
Murf.AIができることは次の通りです。
Murf.AIは動画のためのナレーション作成を目的として音声生成AIを活用したい人におすすめです。
参考:Murf.AI公式ホームページ
AITalkは株式会社エーアイが開発・運営する音声合成システムのシリーズ名です。
AITalkができることは以下の通りです。
AITalkは、やりたいことがはっきりしていて、それに合った機能が充実したアプリを使いたい人におすすめです。
参考:AITalk公式ホームページ
音声生成AIとはジェネレーティブAIとも呼ばれ、テキスト・画像・音声・音楽・動画などのデータを学習して新しい音声を生成できるAIのことです。これから技術開発が進めば、ビジネスの場でもさらに活用の場が広がることが予想されます。
この記事も参考にして、作成したい音声やその内容に合わせて音声生成AIを導入してみてください。また、以下のボタンから、生成AIのサービス比較と企業一覧について見ることができますので、興味のある方はご覧ください。
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