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最終更新日:2024/01/24
スマホの普及や新型コロナウイルス蔓延の影響により、リモートワークやワーケーションなど遠隔で仕事ができる環境を導入する企業が増えています。
そしてBYOD(Bring Your Own Device=個人が所有しているPCやスマートフォンを業務に使う利用形態)も増加しています。しかし、同じデバイス内に業務とプライベートのデータが混在していることがセキュリティ上の問題として挙げられます。
今回は、そんな課題を解決するMAM(モバイルアプリケーション管理)の仕組みについて紹介します。
MAMは「Mobile Application Management」の略で、日本語にすると「モバイルアプリケーション管理」になります。
MAMとは、BYOD(Bring Your Own Device=個人が所有しているPCやスマートフォンを業務に使う利用形態)やテレワークのセキュリティ対策として、業務用と私用のアプリ・データを別に管理する仕組みです。
BYODでは、業務で使用するアプリ・データと、プライベート用のアプリ・データが同じデバイス内にあることが問題点として挙げられています。
MAMを活用することで、デバイス内にある業務とプライベートのアプリ・データを別に管理でき、情報漏洩対策が可能となります。
EMM(Enterprise Mobility Management=エンタープライズモビリティ管理)はモバイル端末・タブレット端末・PCなどのデバイス全体と、デバイスのアプリ・データを管理対象とし、MAMは個人のモバイルデバイス内にある業務に用いるアプリやデータのみを管理対象とします。EMMは管理できる領域が広いことが特徴です。
MDM(Mobile Device Management=モバイルデバイス管理)は会社の提供するモバイル端末全体を対象とし、MAMは個人が持ち込む端末の業務に用いるアプリやデータを管理します。管理する対象が「端末」か「端末内のデータ」かという違いがあります。
ここでは、MAMを導入することで解決される問題を解説します。
スマホの普及や新型コロナウイルス蔓延の影響により、リモートワークやワーケーションなど遠隔で仕事ができる環境を導入する企業が増えています。
それに伴い、個人が所有しているPCやスマートフォンを業務に使う利用形態であるBYOD(Bring Your Own Device)も増加傾向にあります。従業員にとっては便利でも、企業にとってはセキュリティリスクが潜んでいます。
MAMを導入し、従業員のデバイス内にあるアプリを管理することにより、BYODによる情報漏洩リスクを低減できます。MDMと比較して端末自体を管理しないため、BYODにはMAMが向いています。
MAM製品は以下のような機能を持っています。
MAMを活用することで、管理者は従業員のアプリの管理をすることができます。
具体的な例は以下の通りです。
上記のような機能を活用することで、企業のセキュリティポリシーに則ったデータの管理が可能となります。
また、従業員がデバイスを紛失した場合に、管理者が遠隔でデータを削除できることもメリットとして挙げられます。
MAMでは、業務用と私用のアプリやデータを別に管理します。業務データを個人のフォルダにコピー・移動できないよう制限をかけるなどすることで、情報漏洩リスクが低減します。
また、業務用のデータのみを暗号化したり、パスワードを設定したりすることで、よりセキュリティ対策を高めることも可能です。
MAM製品を導入する際には、いくつかの注意点があります。
シャドーITとは、情報システム部門などが関知せず、従業員が独自に導入したシステムのことです。プライベートで使用しているSNSやクラウドサービスなどを、従業員が企業側の許可なく業務に使用している状態を指します。
すべての従業員が、適切かつ便利に活用できるMAM製品を選ぶようにする必要があります。
MAMはBYODやテレワークにおけるセキュリティ課題に対応するための効果的な手段です。デバイス管理とは異なり、アプリやデータの管理に焦点を当てています。
適切なMAM製品の導入と運用は、企業の情報セキュリティを確保するためには重要なステップとなります。十分な知識を持った上で導入を検討することをおすすめします。
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