Bing AIとは?新機能やCopilot(旧Bing AIチャット)の使い方・生成のコツを丁寧に解説!
最終更新日:2024/03/13
米マイクロソフトが現地時間の5月4日に、2月に限定プレビューした「新しいBing」をオープンプレビューに移行し、ウェイティングリスト(順番待ち)への登録有無を関係なしに、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも利用できるようになりました。今話題のChatGPTを搭載したAIチャットをはじめ、チャット内で画像を生成できるBing Image Creatorの搭載など、気になる機能を多く備えています。
今回は新たに一般向けに公開されたBing AIの各機能を紹介すると同時に、名称変更によってさらに注目度が高まっている「Copilot(旧Bing AIチャット)」の使い方について解説していきます。
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Bing AIとは?
Bing AIは、Microsoft(マイクロソフト)が提供する検索エンジン「Bing」にGPT-4搭載の「AIチャット」を組み込んだ新しいBingを指します。Bingのブラウザ上で「チャット」を選択することで、ChatGPTのような質問・回答のラリーを行えるのが特徴です。また、Bing AIがChatGPTと大きく異なる価値を提供している点として「リアルタイム性」「情報の確実性の高さ」が挙げられます。
例えば、BingのAIチャット「Copilot」上で質問した内容は、Bingの検索結果の情報を参照して回答され、情報の参照元や根拠がすぐに確認できます。ChatGPTでは精度の高い文章こそ生成するものの、その内容が最新情報を反映したものであるかどうかは定かではなく、あくまで大規模言語モデル(LLM)に学習されたデータセットに依拠しているのが現状です。
それらの点でBing AIはChatGPTよりも優れた検索パフォーマンスを提供することが期待されています。
さらにBingの競合検索エンジンとして「Google検索」がよく知られていますが、GoogleはAIチャット機能「Bard」の試験運用に入ったばかりであり(2023年5月12日時点)、「AIチャットを活用した次世代型検索エンジン」という文脈でBing AIが一歩リードしています。
Bing AIの新機能
Bingは、AIチャットを基点として様々な新機能をリリースしています。今回はマイクロソフトの公式ブログを参考に、いくつかの主要な新機能をピックアップして紹介します。
- より豊富で視覚的な回答
- 記述コンテンツと視覚コンテンツの両方を生成(Image Creator)
- チャット履歴の「共有」および「出力」
- 検索結果とチャットの同時画面表示
- 要約機能の改善
- 開発者向けプラットフォームの作成
より豊富で視覚的な回答
Bingの検索結果画面は、Bing AIの登場以前から視覚的な回答が多いことで知られています。標準的な検索結果は「タイトル」「ページURL」「メタディスクリプション」の3つの要素から構成されていますが、Bingの検索結果にはGoogle検索でいう「強調スニペット」をはじめ、「カードタイプのQ&Aカード」「最新ニュースの紹介」「画像」「動画」などが表示されます。各コンテンツのフォントも適宜調整されているため、Google検索よりも視覚的に違いを感じやすいのが特徴です。
記述コンテンツと視覚コンテンツの両方を生成(Image Creator)
AIチャットを利用することで、記述コンテンツと視覚コンテンツ(画像)の両方を生成できるようになりました。AIチャットには「Bing Image Creator」とよばれるDALL・E3サポートの画像生成機能が搭載されており、チャット上で画像を生成することが可能です。
2023年5月4日時点でBing Image Creatorは100以上の言語に対応し、各言語を母語とするユーザーが英語を使用することなく、母国語で画像を生成できるようアップデートされています。後ほど手順を解説しますが、Bing Image CreatorをBingのAIチャットで利用するためには、新しいMicrosoft Edgeにアクセスし、会話スタイルを「より創造的に」に設定する必要があります。デフォルト設定では、AIチャット上で日本語を用いた画像生成が行えないため注意が必要です。
チャット履歴の「共有」および「出力」
BingのAIチャットで質問した内容を共有したり、テキストファイルとして出力したりする機能が近々リリースされます。出力するチャット履歴は、MicrosoftのWordに移行することも可能になる予定で、チャットで有意義な回答を得られた場合はそのままWordでコンテンツの強化・改善を図ることが可能です。
検索結果とチャットの同時画面表示
今回のアップデートによって「チャット機能」が搭載され、チャットのタブで質問した内容を踏まえた検索結果を表示できるようになりました。加えて、検索結果画面を閲覧しながら、画面右半分でチャットの履歴を確認することも可能です。ユーザーは「検索結果を閲覧しながら、再度疑問を持ったタイミングでいつでもチャットで質問ができる」という新しい検索体験を得ることができます。
要約機能の改善
新しいBingでは、検索結果とチャットの同時画面表示が可能なほか、表示されている検索結果を要約する機能が搭載されています。この要約機能が改良され、PDFファイルや長い形式のWebページを要約できるようになります。Bing AIのプラットフォームを使うだけで、情報を効率的に収集し、新しいドキュメントやプレゼンテーションなどの資料として瞬間的に生成できる時代が到来するかもしれません。
開発者向けプラットフォームの作成
今後BingのAIチャットにはサードパーティーのプラグインが組み込めるようになり、BingのAIチャットにおけるチャット内容から、適切な外部ツール・アプリにスムーズに遷移できるようになります。例えば、食事の会場や予約を検討するチャット内容であればOpenTableを起動し、スムーズにランチ・ディナーの要約が完了するよう支援する、といった具合です。
Copilot(旧Bing AIチャット)とは?
Copilot(旧Bing AIチャット)とは、新しいBingに搭載されているチャット機能を指します。検索タブの横に設置された「チャット」からチャットタブを開くことができ、AIエンジンに「知りたいこと」や「知識を深めたいこと」を質問して回答を得ることが可能です。
Copilotを使ってできることとして、以下のようなものが挙げられます。
- 知りたいことを自由に質問して回答してもらう
- 商品の写真を入力して、詳細情報や購入方法を表示してもらう
- 回答のリソースや出典の表示
- 文章の下書き作成
- Webサイトの要約文を生成
- オリジナルストーリーの作成
- アイデア実現のためのコード(Python)作成
- チャット上での画像生成
Copilotは、Bingと連動して回答を出力するため、リアルタイムの情報を反映しながら回答を行う特徴があります。出力内容には、適宜情報を参照したページURLが表示されるため、回答を受け取ったユーザーはそのまま参照元のURLページに遷移し、出力された情報の事実確認を行うことができます。
マイクロソフトの公式ブログが発表した情報によると、Copilot上で回答される内容に「カスタマイズしたGPT-4」が反映されていることが確認できました。ユーザーはCopilotを利用すると同時に、ChatGPTの最新バージョンであるGPT-4の恩恵を受けられます。
Copilot(旧Bing AIチャット)の強み
CopilotのAIチャットの強みには以下のようなものがあります。
- 情報探索コストの削減
- 新しい検索体験の提供
- 視覚コンテンツ生成にも対応したアシスタント(AIチャット)の存在
今回はGoogle検索との対比を軸に、Copilotの強みを見ていきます。
情報探索コストの削減
CopilotのAIチャットは会話形式で質問に対する回答を得ることができるため、疑問に思った点や議論したい点についてチャット内で深めることができます。Google検索のような検索エンジンでは、検索キーワードに基づいて10個程度の参考URLが表示されます。検索エンジンはあくまで検索意図に合致すると思われるページURLを表示しているに過ぎないため、Copilotのように会話形式で回答を提示することができません。ユーザーは表示された参考URLを選択してページを閲覧し、自身が知りたい情報を探索する必要があります。
一方でCopilotでは、ある質問に対する回答を端的に出力できるほか、1つ目の回答を受けて、再び疑問に思った質問をぶつけることができるなど、情報探索にかかるコストが低いのが分かります。Google検索では、時折「検索結果に求めていた回答結果が表示されていない」といった事態が発生し、ユーザーが「再度検索キーワードを考え直す」という思考コストがかかっていましたが、Copilotではこうした情報探索の振り出しに戻ってしまうようなトラブルは発生しにくいといえます。
新しい検索体験の提供
Copilotで質問した内容を踏まえて、出力結果に参照元として表示されたページURLへと遷移することが可能です。このCopilotと検索エンジンの横断的な検索体験は、これまでGoogle検索でも提供できなかった体験といえます。これまで検索エンジンのみで情報探索を行ってきたユーザーにとっては少々慣れない検索体験ではありますが、検索エンジンで深められない内容をチャットで深め、チャットでのやり取りを通じて得られた情報をもとに検索エンジンで情報探索を行うなど、新しい検索行動が生まれています。
視覚コンテンツ生成にも対応したアシスタント(AIチャット)の存在
Copilotは、ChatGPTのようにチャット機能そのものとしても高い評価を得ていますが、検索エンジンの補助的な役割を持つアシスタントとしても認識されています。例えば、公的機関や研究機関が公表しているコンテンツを理解する際、これまでは分からない単語や疑問に思った点を都度別のタブを開いて検索をかけているユーザーが多かったのではないでしょうか。しかし、この方法ではタブを都度変更することで注意が別のコンテンツに向いてしまったり、いつまでも的を得た情報にアクセスできなかったりします。
このように従来の検索エンジンは「検索結果に表示されない情報にはアクセスできない」というデメリットを持っていましたが、Copilotでは同じ画面上でチャットタブを開いて会話を展開できることから、Webコンテンツの理解を効率的に進めることが可能です。さらにイメージがしにくい内容も、AIチャットに搭載された画像生成機能を使って可視化できるため、Webコンテンツをより深く理解できるようになります。
Copilot(旧Bing AIチャット)の課題
Copilotの課題として、以下の項目が挙げられます。
- チャット数の制限がある
- 生成に時間がかかる
- 回答内容が事実とは限らない
- 検索シェアの問題
2023年5月のBing AI リリース当初から、1日あたりのターン数や検索エンジンシェアに関してアップデートされた点を踏まえて説明していきます。
チャット数の制限がある
Copilotでは、やり取りできる文字数や回数に上限があります。チャット開始前に選択する会話のスタイルによっても異なりますが、文字数は1回の質問で2,000~4,000文字までです。
また、2023年8月時点でやり取りできる回数(ターン)は、1つのトピックに対して30回までに設定されています。新しくスレッドを立てることで回数はリセットされますが、それまでやり取りした内容も消えてしまうため注意が必要です。
なお、発表当初からターン回数が10回、20回、30回と徐々に増えていることから、今後も文字数や回数の制限がさらに緩和されていくと考えられます。
生成に時間がかかる
Copilotでは、Bing 検索を経由したうえで質問への回答を生成するため、回答までにやや時間を要します。かかる時間は数十秒程度ですが、ChatGPT のように瞬時に回答を出力し始めるAI モデルと比較した場合に、レスポンスが遅く感じられます。
迅速なレスポンスを期待しているユーザーなど、質問を入力してから回答が表示され始めるまでのタイムラグにストレスを感じるかもしれません。
回答内容が事実とは限らない
ChatGPT など他の LLM モデル同様に、Copilotの回答もまだ事実確認が必要な段階にあります。Bing AI チャットでは、Bing検索によりインターネット上に存在する情報を使用して生成します。
ネット上の情報はすべてが正しい訳ではないため、回答が100%正確であるとは限りません。出典元の情報が誤っている可能性も考えられるため、Bing AI チャットで得られた回答は参考程度にとどめると同時に、人間が内容を改めて確認する必要があるでしょう。
検索シェアの問題
Bingの検索エンジンシェアが低いことが、Copilotの向上や改善に向けてハードルとなる可能性も考えられます。starcounterによると、世界におけるGoogleのシェア率は「92.61%」、日本のシェア率は「76.81%」です(2022年4月~2023年4月)。対して、Bingのシェア率は世界で「2.79%」、日本で「8%」にとどまっています。
Copilot(旧Bing AIチャット)とChatGPTの違い
CopilotのAIチャットとChatGPTの違いとして以下のような点が挙げられます。
- 回答内容の参照元が分かる
- チャットと検索エンジンの横断的な検索体験
CopilotのAIチャットにはChatGPTのGPT-4が採用されているため、テキストの生成精度には大きく差が無いことが予想されます。
CopilotのAIチャットは検索エンジンの「Bing」の中に搭載された機能であるため、検索エンジンへのリアルタイムの接続をはじめ、様々な検索体験を提供できます。単に画像やテキストを生成するだけでなく、そのまま検索行動へとシームレスに移行できる点も魅力の1つと言えるでしょう。
ただ、ChatGPT でも2023年9月27日より、有償プランのChatGPT Plus と Enterprise ユーザーに向けて、インターネット上の情報を回答に反映する機能を提供しています。
なお、ChatGPT では、2023年10月19日より画像生成AI「DALL-E 3」の利用が開始されました。ChatGPT Plus と Enterprise の有償プランユーザーに限り、ChatGPTのテキスト入力を使って、画像生成が可能です。それまでは、Microsoft が提供する「Bing Image Creator」や「Bing Chat」上で、DALL-E 3の前モデルである「DALL−E 2」を利用できる状況でしたが、ChatGPTのアップデートにより画像生成機能には差がなくなりました。
ChatGPTの使い方や特徴について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ChatGPTとは?使い方や始め方、日本語でできることを紹介!
Copilot(旧Bing AIチャット)の使い方
BingのAIチャットは主に以下の3つの手順で使えるようになります。
- 新しいBingへのアクセス
- 会話スタイルの選択
- プロンプトの入力
既にChatGPTなどの文章生成AIを利用しているユーザーにとっては難しい内容ではありません。CopilotでBing Image Creatorを利用するには、チャットの会話スタイルを「より創造的に」に変更する必要があるため、その点だけ注意して利用しましょう。
新しいBingへのアクセス
新しいBingにアクセスするためには、まずGoogle検索などで「Bing」と検索する必要があります(Microsoft Edgeを規定ブラウザとしている場合は自動的にBingが表示されます)。検索結果に表示されるBing公式をクリックすると以下のようなホーム画面に遷移します。
この検索トップページ上部に「チャット」と記載されたタブがあるため、ここからアクセスしてチャット画面を開きます。遷移先のチャット上で画像を生成しようとした場合、以下のように画像を生成できないことがあります。
この問題を解決するためには、「会話のスタイルを選択」と書かれたタブを「よりバランスよく」から「より創造的に」に変更する必要があります。「より創造的に」に変更して先程と同じ内容を入力すると、今度は「はい、できます。どんな画像を生成したいですか?」と回答が返ってきました。
この状態のチャット画面になれば、日本語でBing Image Creatorを呼び出して画像を生成できます。
会話スタイルの選択
会話スタイルは、出力する文章の用途に応じて3つのスタイルから選択できます。
- より創造的に
- よりバランスよく
- より厳密に
Webコンテンツを読むようなイメージで回答がほしい場合は「よりバランスよく」を選択し、画像生成などのクリエイティブな回答結果がほしい場合は「より創造的に」を選択しましょう。「より厳密に」を選択すると、入力した文章に対して、端的な回答と参照元のURLを返してきます。
同じ命令文でどれだけ返答に違いが出るか試してみました。今回は「WBCでの大谷翔平の活躍を教えてください」と聞いてみました。
「よりバランスよく」の場合
「より創造的に」の場合
「より厳密に」の場合
比較をしてみた結果、「より創造的に」を使用した際は多くの文章量と情報が返ってくることが分かりました。
また、どのタイプを使用してもソースとして返される参照URLに変化はありませんでした。
プロンプトの入力
今回は日本語でBing Image Creatorを利用するため、「より創造的に」という会話スタイルを使ってプロンプトを入力してみます。「窓辺で桜を眺める猫」というプロンプトで画像を作成することにしました。
窓から桜を眺める猫の画像が生成されました。現状でも十分綺麗なのですが、他のアングルで画像を生成できるか試してみます。
アングルを少し引きで生成してほしい旨を伝えたところ、しっかりと部屋の中の様子を取り入れながら画像を生成してくれました。
次に「隣にもう一匹仲間を描いてください」というプロンプトを入力してみます。すると、少し粗いスケッチのような画像が生成されました。スケッチのような状態から画像に色を加えていくと、実際に人間が書いているような錯覚にさえ陥ってしまいます。
猫の色に「オレンジと白の三毛」という指示を与えてみました。しっかりと指示通りの画像が生成されています。画像を生成する際のプロンプトは徐々に追加されて長文になっていくため、適宜プロンプトを変更して出力を行うことをおすすめします。
Copilot(旧Bing AIチャット)で質の高い回答を生成するコツ
ここからは、Copilotで高品質な回答を生成するためのポイントを解説していきます。Copilotを使いこなすコツとして、以下4つの項目が挙げられます。
- 適切な会話スタイルを選択する
- 定期的に会話内容をリセットする
- 音声入力でやり取りを効率化する
- 具体的に質問する
適切な会話スタイルを選択する
Copilotでは、「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3種類から希望する会話のスタイルを選択できます。最初に回答の方向性をある程度定められるため、理想とする回答を入手できる確率が高まります。
質問内容によって多少変わる場合がありますが、それぞれのスタイルのおおまかな特徴は以下の通りです。
- より創造的に:クリエイティブで情報量が多く、比較的長めの回答
- よりバランスよく:両スタイルの中間のような回答
- より厳密に:やや堅めで、端的な回答
特に希望がない場合は「よりバランスよく」を選択し、目的に応じてスタイルを選び直すと良いでしょう。なお、スタイルを変えたい場合には、会話をリセットする必要がある点には注意が必要です。
定期的に会話内容をリセットする
Copilotでやり取りしてきた内容とは別の質問をする場合、会話をリセットすることをおすすめします。思い通りの回答が得られないときに、今までのやり取りとは関係のない質問を入力しても、的はずれな回答が返ってくるケースが多く見られます。
そこで会話をリセットするために「新しいトピック」を開くか、会話のスタイルを変更してチャット内容をクリアにすることでリフレッシュされ、より自然な回答を得られる可能性が高まります。
音声入力でやり取りを効率化する
Copilotのマイクをクリックして音声入力によるリクエストが可能です。音声入力を使うことで、テキスト不要で質問ができ、時間や手間が省けます。
当初はモバイルアプリ版のみの機能でしたが、2023年5月よりデスクトップ版にも装備されています。言語は英語に加えて、日本語やドイツ語、中国語などに対応しています。
具体的に質問する
Copiloの回答の質を高めるためには、他の LLM と同じく質問に具体的な情報を提供することが重要です。端的な文章であいまいな質問をしても、ぼんやりとした回答しか返ってこないため注意しましょう。
例えば、回答の対象や範囲を限定する、質問をするに至った背景情報を追加する、といった方法です。
「九州地方でおすすめの観光地」を聞きたい場合には、「10月の連休に、子ども2人の4人家族で、東京から1泊2日で九州地方を旅行したい。プロのツアープランナーとして、紅葉がきれいな場所を含めて旅行プランを5つ考えてください」などと質問することで、回答精度が高まります。
Bing AIが使えない主な原因と対処法
Copilotが使えない場合、考えられる原因は以下の通りです。
- 専用アプリを使っていない
- ログインしていない
- 操作方法や手順のミス
- ブラウザアプリのバグや不具合
- スマホのバグや不具合
- インターネット通信の問題
アプリが使えない場合は、Microsoft EdgeもしくはMicrosoft Bingを使ってみましょう。ブラウザアプリやスマホ自体の不具合の場合、スマホを再起動することで改善する可能性があります。また、インターネット接続が不安定だとスムーズに使えないため、ネットワーク接続を確保した上で利用しましょう。
原因によってはすぐに解決できることもあるので、考えられる原因を調べてみて適切な対処を行いましょう。
Bing Chatの名称を「Copilot」に変更
Bing のAIチャット(Bing Chat)の名称が「Bing Chat」から「Copilot」へとアップデートされています。名称変更については、2023年11月15日に開催されたMicrosoftの年次イベント「Microsoft Ignite 2023」にて発表されました。
Copilotは、厳密は一般ユーザー向けの「Bing Chat」と、法人向けの「Bing Chat Enterprise」を1つのブランドとしてまとめたもので、AIチャットボットとして提供されています。Microsoft 365にAIを導入した「Copilot for Microsoft 365(旧Microsoft 365 Copilot)」は、Copilotの有料版という位置付けです。
Copilotは2023年12月よりスタート
Bing のAIチャットの新しい名称「Copilot」は、2023年12月から適用がスタートしています。また、Copilotの開始に伴い、Microsoft 365など法人向けプランにおける商用データ保護の対応も開始されました。
個人用アカウントでサインインして使う場合は、従来までのCopilot(Bing AIチャット)と同様に、データ保護の機能はありません。
Bing AI まとめ
新しいBing(Bing AI)では、AIチャットのCopilotを基点とした様々な検索体験を提供しており、ChatGPTが補えない「情報のリアルタイム性」や「参照元の提示」などの課題を克服するものとして登場しています。今後様々な機能が追加され、開発者向けのサードパーティープラグインなども開放される予定です。検索プラットフォームとしての認知が広まっていけば、Bingが検索エンジンシェアの比重を変える可能性もあります。
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よくある質問
Bing ChatアカウントはCopilotでも使えますか?
Bing のAIチャットからCopilotへのリブランディング後は、Microsoftのアカウントを使ってCopilotが利用できます。Copilotにアクセスし、Microsoftのアカウントにサインインするだけで「Copilot」が利用可能です。 名称変更に関する手続きは特に不要となっています。なお、法人向けのMicrosoft Entra IDでログインした場合には、商用データ保護が適用されます。
Microsoft 365 CopilotとCopilot(旧Bing Chat)の違いは何ですか?
Microsoft 365 Copilot も、旧Bing ChatのCopilotと同様にLLMを利用したサービスですが、Microsoft 365 Copilot は企業など組織向け「Microsoft 365」内で利用でき、組織内のデータベースに直接アクセスすることが可能です。 また、 Microsoft 365 Copilot では、Microsoft 365の画面にチャットが表示され、サービス上でAIを直接使用できるという特徴があります。一方、CopilotはAIチャットボットであり、法人だけでなく個人でも利用できます。
Copilot(旧Bing Chat)の料金は無料ですか?
Copilotへの名称変更に伴い、契約プランや料金に影響はありません。個人向けの「Bing Chat」、法人向けの「Bing Chat Enterprise」を契約しているユーザーであれば、そのまま継続してAIチャット機能を使うことが可能です。 Copilotへのリブランディングに伴い、契約は変更しないため、追加料金不要で使うことができます。
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