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最終更新日:2024/04/18
Spiral.AIは、口語マルチターン大規模言語モデル「ItakoLLM-7b」を開発しました。これにより、LLMとの自然で親近感のある会話が実現します。
このAIニュースのポイント
Spiral.AI株式会社は、従来のLLMとは全く異なる、個性的で自然な会話が実現できる「ItakoLLM」を開発しました。ItakoLLMは、口語での楽しい会話体験を実現し、より高い再現度でキャラクターの個性の表現が可能です。
ItakoLLM-7bは、CyberAgentが公開しているcalm2-7b-chatに、独自作成の用語データセットを事前学習し、口語マルチターンデータセットにて追加学習して作成されている、70億パラメータを持つ巨大言語モデルです。
従来の大規模言語モデルが、問題解決のアシスタントとして回答するように設計されているのに対し、ItakoLLMは、自然な会話のやり取りに特化して設計されています。ついツッコミたくなる余白を残した発言や、LLM側からユーザーに問いかけてくる挙動など、一般的なLLMとは異なる振る舞いを学習させており、自然なマルチターン会話が可能です。
会話の品質を検証するブラインドテストでは、ItakoLLMとClaude-3-Opusに同一内容のプロンプトを与え、どちらの会話モデルが優れているかを評価しました。
EQ(心の知能指数)に関連する「会話が弾んだか?」「親近感を感じたか?」という質問に対し、過半数のユーザーがClaude3よりもItakoLLMの方が優れていると回答しました。
さらに、ItakoLLMは、Spiral.AI開発プロダクトの「TwinRoom」というサービスを提供し、企業や自治体が所有するキャラクターの個性を再現したAIキャラクターを、誰でも簡単に作成できるようにします。これにより、キャラクターの個性の再現度が向上し、よりリアルで多様なAIキャラクターの作成が可能です。
今後Spiral.AIは、独自開発のLLMをTwinRoomに加え、カウンセリングサービスやエンターテインメント領域でのプロジェクト、店舗におけるAI接客など、さまざまなビジネス領域に展開していきます。
ItakoLLMを起点として口語のコミュニケーションを突き詰め、より自然でインタラクティブな人を惹きつける会話を実現させ、企業や自治体のエンゲージメントを高めるプロダクトの開発を進める方針です。
またSpiral.AIは、テキストだけでなく、音声の入出力の機能を開発し、マルチモーダルな対応を進めていきます。さらに、LLMのスクラッチ開発も検討していくとコメントしています。
出典:PR TIMES
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