生成AI

最終更新日:2025/04/08
Robloxは、3D生成に特化した最新の生成AIシステム「Cube 3D」を発表し、オープンソースとして公開しました。これにより、3Dオブジェクトを迅速に生成でき、ゲーム制作の効率化が期待されます。
このニュースのポイント
ゲーム開発プラットフォームを運営する米Roblox社は、3D生成に特化した最新の生成AIシステム「Cube 3D」を発表し、オープンソースとして公開しました。新しいツール「Cube 3D」は、テキストや将来的な画像入力を通じて3Dオブジェクトやシーンを自動生成することを目的としており、ゲーム開発者やクリエイターの効率的なコンテンツ制作を支援し、ゲーム制作の効率化が期待されています。
Cube 3Dモデルの主な特徴は、AIによる自動生成能力にあります。従来の3D生成手法では、画像を基に3Dオブジェクトを再構成する方法が取られていましたが、「Cube 3D」では3D形状を「トークン化」し、これを元に次に生成すべき形状を予測します。これにより、データの構造がよりシンプルに扱えると同時に、効率的にオブジェクトを生成できるという利点があります。
「Cube 3D」は、テキストプロンプトを使用して3Dメッシュを生成するためのベータ版APIを発表しました。このAPIは、例えば「タイヤ付きの赤いバギー」や「ライン入りベルベット素材のビンテージの緑のソファー」といった簡単なプロンプトを入力することで、数秒以内に対応する3Dオブジェクトを生成します。これにより、開発者は新しいアイデアを試す時間を確保し、手間のかかるモデリング作業を大幅に削減することができます。
将来的には「Cube 3D」は3Dオブジェクトだけでなく、複雑なシーンや環境全体を生成する能力も持つ予定です。例えば、テキストや画像入力を基に、バーチャル空間のレイアウトを予測し、必要なオブジェクトを生成することができるようになります。このような進化により、ゲームや仮想空間の制作がさらに加速し、開発者の創造力をサポートすることが可能になります。
さらに「Cube 3D」はオープンソース化されており、誰でも自分のデータで訓練したり、プラグインを開発したりすることができます。これにより、クリエイターは独自のニーズに合わせたカスタマイズを行い、より個別化されたコンテンツを作成できるようになります。また、AI安全性にも十分に配慮されており、開発者は安心して技術を利用することができます。
Robloxはこの新技術を利用して、今後、3Dオブジェクト生成にとどまらず、4Dに対応する技術開発を進めています。4D制作とは、3Dオブジェクトやシーンに加え、それらの相互作用を理解し、リアルな動的環境を構築することを意味しています。これにより、オブジェクト間の関係性や動きがより自然に表現され、さらに没入感のあるバーチャル体験が可能になります。
出典:Roblox
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