小田急、列車出発時に画像解析AI技術を用いた安全確認システムの実証実験を開始
最終更新日:2024/09/03
小田急電鉄は、2024年8月21日から2025年2月頃にかけて、小田急線新百合ヶ丘駅5番ホームにて、画像解析AI技術を用いた列車出発時の安全確認システムの実証実験を行います。
このニュースのポイント
- 小田急線新百合ヶ丘駅で、画像解析AI技術を用いた列車出発時の安全確認システムの実証実験を開始
- 安全確認のためにカメラ映像を使用して、ホーム端にいる人や閉扉後に挟まっている物を自動検知する
- 実際の駅環境で検証することで、混雑や天候の変化に対応しながらデータを蓄積し、検知精度向上を図る
小田急電鉄株式会社は、2024年8月21日から2025年2月頃にかけて、新百合ヶ丘駅で株式会社サイバーコアと共同開発した「汎用異常検知」アルゴリズムを利用し、画像解析AI技術を用いた列車出発時の安全確認システムの実証実験を行い、その有効性を検証します。
小田急電鉄は、将来の働き手不足を見据え、持続可能な鉄道運行体制を早期に確立するために、デジタル技術の活用が有効であると考え、自動検出できるアルゴリズムを開発しました。
開発されたアルゴリズムは、列車出発時における「ホーム端の黄色い点字ブロックと列車の間に人がいる場合」と、「閉扉後に傘などが挟まっている場合」を自動検知して知らせるためのもので、今回の実証実験では、実際の駅環境でこのアルゴリズムの有効性を検証します。
実証実験では、安全確認にカメラ映像を使用し、ホーム端に人がいる場合や閉扉後に物が挟まっている場合を自動検知します。なお、撮影された画像データは厳重に管理され、他の目的には使用されません。
また、実際の駅環境で検証することで、混雑や天候の変化に対応しながらデータを蓄積し、検知精度向上を図ります。実証駅は1日10万人以上が利用する駅に選定され、専用カメラを設置しデータを収集します。
小田急電鉄は、小田急線の運行に従事する係員が2035年度に2020年度比で30%減少した場合においても、安全・安心な運行を継続できる体制を構築していきます。
出典:PR TIMES
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