生成AI
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最終更新日:2024/05/07
太陽生命とNTT Comは、2024年1月から3月にかけて、生成AIを活用したAIアバターによる生命保険募集の実証実験を実施しました。
このAIニュースのポイント
太陽生命保険株式会社と、NTTコミュニケーションズ株式会社は、2024年1月から3月にかけて、生成AIを活用したDe-Identification Ltd.社(D-ID社)のAIアバターによる生命保険募集の実証実験を実施しました。
両社は、最新技術を活用した新たな営業手法の実現を目的とし、大規模言語モデルによるシナリオを組み込んだ対話内容の評価と、D-ID社の生成AIを用いたAIアバターの外観や動作の評価についての実験を行いました。
対話内容の精度の検証では、生成AIを活用し、顧客と生命保険募集に関する会話応対を実施できるか、また募集に必要となる情報収集ができるかを検証。具体的には、保険営業における対話シナリオやFAQを作成、生成AIのプロンプトに組み込み、営業現場での情報収集プロセスやニーズ喚起などを想定した対話モデルを構築しました。
提案内容の作成にあたり、この対話モデルが必須事項を聞き取れたか、対話の精度、応答速度などにつき評価をした結果、将来の商用利用を想定した具体的な検討を進めるという結論に至りました。
D-ID社の生成AIによるアバターイメージの検証では、AIアバターが人間の様に動作し、顧客に対して自然かつ印象良く発話、応対ができるかを検証。D-ID社の生成AI「Creative Reality Studio」を活用し、実在する社員をもとに動画アバターを生成しました。
AIアバターの外観、動作などの評価を行った結果、人間としての自然な動作や応答速度などにおいて、実業務における顧客接点として本アバターを活用できる可能性を究明しました。
今回の実証実験では、一定の成果は得られたものの、AIアバターの反応速度や悪意のある問いかけに対する反応、ハルシネーションなどの対策については、より一層の検討が必要だとわかりました。
太陽生命は、本実証実験の結果を踏まえ、今後も最新技術を活用した新たな営業手法を検討していきます。また、NTT Comは太陽生命の検討を引き続き支援するとともに、NTTグループが推進する大規模言語モデル「tsuzumi」の活用も視野に入れながら、顧客の事業拡大に貢献していきます。
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