N高・S高、ChatGPT-4を利用した専用AIチャットシステムを導入
最終更新日:2024/04/16
N高とS高は、普通科の生徒を対象に、ChatGPT-4を利用した専用AIチャットシステムを導入します。
このAIニュースのポイント
- N高・S高、ChatGPT-4活用の専用AIチャットシステムを導入
- 生徒が安心して利用できる高セキュリティ環境を提供
- 生徒による「AI共生委員会」も発足
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校とS高等学校は、2024年4月より普通科の生徒を対象に、Azure Open AI serviceのChatGPT-4、DALL・E 3を利用した専用AIチャットシステムを導入します。高いセキュリティとChatGPTの高性能を担保したビジネスレベルのチャットを提供することで、生徒の学習・課外活動の効率化に寄与するとともに、社会で必要とされる経験を提供します。
両校は、これまでにも課外活動や入学式などでAIの活用を進めてきました。また、バーチャルリアリティやメタバース等の最先端テクノロジーもいち早く導入しています。例として、AIアバターを相手に英会話を練習できるバーチャル・アプリ「スマート・チューター」や生徒と教職員が一緒に名所を巡る「バーチャル修学旅行」などがあります。
そして今回、現時点で最も利用されている生成AIの一つであるChatGPT-4を用いたチャットシステムが普通科に導入されます。大企業が導入しているものに近いシステム構成で、高いセキュリティとともにデータが二次利用されない等、生徒が安心して利用出来る環境を提供します。
今回導入されるシステムは、Azure Open AI serviceのChatGPT-4、DALL・E3をSlack上で利用可能なもので、Slackのパブリックチャンネルで専用のコマンドを用いることでChatGPTが応答します。また、高いセキュリティにより、生徒の個人情報などが外部流出するリスクがありません。さらに、回答が可視化されるため、不適切なテキスト入力を自制させることが可能です。なお、専用システムは株式会社ドワンゴが開発しています。
また、文科省が公表している「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を元にした生徒向けガイドラインを全校生徒に提供するほか、機械学習エンジニアを目指す生徒向けのカリキュラムの提供、及びコミュニティ運営を2024年4月より開始します。
さらに、AIの活用方法及びAIチャットシステムの改善、運営について検討する生徒による「AI共生委員会」も発足予定です。
出典:N高等学校・S高等学校
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