生成AI

最終更新日:2024/07/18
三菱総合研究所は、Web調査レポートを自動生成するAIツール「ベビリサ」を開発しました。調査の計画からレポート作成までワンストップで行います。
株式会社三菱総合研究所(MRI)は、Web調査レポートを自動生成するAIツール「ベビリサ」を開発し、それに伴いデモサイトを公開しました。市場調査、技術調査、海外調査など幅広い調査を対象とし、情報収集の自動化に加え、調査計画からレポート作成までをワンストップで行います。
企業では、Web情報の収集、分析・報告が日常的に行われています。一方、調査業務には、最新情報の収集や不慣れな分野の調査における情報源の特定や内容把握に手間がかかり、何を調べどのように整理すれば良いかわからないといった課題があります。
MRIはこれらの課題を解決するため、自社の主要業務の一つである調査・レポート作成のノウハウと生成AI技術を活用し、「ベビリサ」の開発に至りました。なお、本開発は、ChatGPT技術の安全・迅速な導入を支援するMRIのトータル・サポート・サービス「ララサポ」の一環として行われたものです。
「ベビリサ」は、ユーザーが入力した調査の背景・目的をもとに調査計画を生成、修正し調査レポートを生成するツールです。具体的な活用法として、営業における新規顧客営業での業界の下調べや、研究開発における自社事業分野に関連する国内外の先端技術の事例・論文調査などが想定されます。
「ベビリサ」を活用することで、一般的な調査業務に要する時間を3割削減し、より多くの時間を創造的な検討作業に充てることができます。また、顧客や上長からの質問に回答するなど日常的な調査にも活用可能で、平均1時間要していたところを約10分と大幅に時間短縮し、効率化できます。
「ベビリサ」では、ユーザーが調査の背景・目的を入力すると、整理の論点を導き出し調査すべき内容をリストアップします。調査内容を入力する必要がないため、調査軸を容易に明確化。人がAIに指示をするのではなく、AI自身に調査計画・タスクを考えさせることで大幅な作業効率化が図れます。また、AIが生成した調査計画を確認・修正を繰り返し、ユーザーの壁打ち相手として計画をブラッシュアップする使い方も可能です。
さらに、15の調査項目、1万字の調査レポートをわずか10分程度で生成でき、その結果を見たユーザーが途中の論点を修正し再調査させることも可能です。また、多言語にも対応しており、日米欧中の比較などもできるため、海外調査においてのレポート生成も簡単に行えます。
「ベビリサ」は、類似の製品・サービスと比較すると、特に「事例調査」「調査内容のカスタマイズ」「調査計画の作成支援」「レポート自動生成」に強みを持つツールです。調べたいテーマがある時に素早く市場・技術などの概況をつかむことができます。
今後MRIは、デモサイトユーザーの意見も取り入れて改善し、製品化を進めていく予定です。
出典:PR TIMES
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