生成AI
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最終更新日:2024/01/17
Mantraは、生成AIを活用して、集英社が行うマンガの多言語サイマル配信の支援を開始しました。高速・高品質な翻訳を提供することで、海賊版の流通を抑止させる効果も期待されています。
このAIニュースのポイント
マンガに特化したAI翻訳技術の研究開発を行うMantra株式会社は、株式会社集英社が行うマンガの多言語サイマル配信の支援を開始しました。「MANGA Plus by SHUEISHA」にて、ベトナム語版の「ONE PIECE」「SPY✖️FAMILY」は、最新話が日本と同時に配信されます。
マンガの翻訳は、作品の世界観を反映した翻訳と、読者が物語に没入できる美しい文字組みが不可欠です。しかし複数言語を同時に公開するサイマル配信では、これらの複雑な作業を、おおよそ4~7日ほどの超短期間で完了させる必要があります。
Mantraのマンガ翻訳クラウドサービス「Mantra Engine」は、独自の機械翻訳技術とプロの翻訳者による修正・校閲を組み合わせ、日・英・中等の言語において高速・高品質な翻訳を提供しています。しかし一方で、従来マンガの対訳データが少ない言語においては機械翻訳の品質が低いという課題がありました。
そこでMantraは「Mantra Engine」とLLMを統合するアップデートを実施しました。結果、機械翻訳の正確性や一貫性が大幅に強化され、翻訳の誤りについては、従来の10分の1程度にまで減少しています。対訳データの少ない言語への翻訳品質も改善された為、今般のベトナム語翻訳支援を開始しました。
未翻訳の作品は、ファンによる非公式な翻訳版が無償で公開され「海賊版」として出回ることがあります。「MANGA Plus by SHUEISHA」に代表されるサイマル配信の取り組みは、海賊版の被害を減少させる効果も期待されています。
Mantraは「引き続き、より多くの作品をより多くの言語で正しく届けるサイマル配信を支援してまいります」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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