生成AI
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最終更新日:2025/01/30
画像生成AI技術が急速に進化する中、Googleが2024年初頭に一般公開した「ImageFX」が大きな注目を集めています。無料で利用できる高品質な画像生成AIとして、クリエイターからビジネスユーザーまで幅広い層から期待が寄せられているこのツールについて、基本的な使い方からプロンプトの効果的な書き方まで、徹底的に解説していきます。
本記事では、ImageFXの特徴や他のAIツールとの違いにも触れながら、実践的な活用方法をご紹介します。初心者の方でも簡単に素晴らしい画像を生成できるよう、具体的なプロンプト例も交えて説明していきましょう。
ImageFXはAnthropicが2024年4月に発表した画像編集AIモデルで、同時期にリリースされたImagen3に基づいています。既存の画像を入力として受け取り、その画像に対してテキストプロンプトに基づいた編集や変更を加えることができます。
他の画像生成AIとは異なり、完全に新しい画像を生成するのではなく、既存画像の特定の要素を変更したり、スタイルを変更したりすることに特化しています。風景写真のライティング調整や、人物写真の表情変更、アート作品のスタイル変更など、元画像の本質的な特徴を保持しながら細かな編集が可能です。
ただし、私の知識は2024年4月時点のものであり、その後の発展については把握していない可能性がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ImageFXは現在、Googleアカウントを持つユーザーなら誰でも無料で利用できます。商用利用に関する明確なガイドラインは現時点で示されていませんが、他の主要なAIサービスの展開パターンを考慮すると、将来的には個人利用と商用利用を分けた料金プランが導入される可能性が高いと予想されます。
商用利用を検討している場合は、今後のライセンス規約の変更に注意を払う必要があり、特に広告やマーケティング目的での使用については、将来的な規約変更に備えて慎重に検討するようにしましょう。
※なお、これらの予測は現時点での一般的なAIサービスの展開パターンに基づくものであり、実際の料金プランや利用規約は異なる可能性があります。
ImageFXを始める時は、以下の手順に沿って行いましょう。
まずはWebブラウザ(Chrome、Safari、Firefoxなど)で、ImageFXの公式サイトのURLにアクセスします。
この時点では、まだサービスにログインしていない状態です。
公式サイトへアクセスしたら、「ログイン」または「Sign in with Google」などのボタンをクリックします。
Googleアカウントの選択画面が表示されたら、使用したいGoogleアカウントを選びましょう。
すでにGoogleにログインしている場合は、そのアカウントですぐにログインできます。Googleにログインしていない場合は、Googleアカウントのメールアドレスとパスワードの入力を求められます。
ログインに成功すると、ImageFXのサービスが利用できるようになります。
ImageFXの基本的な使い方の手順は、以下の通りです。
今回は「お菓子の家」をテーマに生成していきます。以下のテキストを翻訳サイトから英語に変換して左にあるプロンプトBOXに入力します。
まずは「お菓子の家」を英語に翻訳し「candy house」と入力します。プロンプトBOXにテキストを入力すると「I’m Feeling Lucly」と記載のある青の「作成」ボタンをクリックします。
お菓子の家が生成されましたが、少し怖い雰囲気になってしまいました。プロンプトを入力する際には、できるだけ詳細に入力するとイメージに近づいていけます。
次にもっと詳細に指示するプロンプトを入力し生成します。
通信環境にもよりますが、10秒程度で可愛らしい森の中にあるお菓子の家が生成されました。
次に生成されたお菓子の家をベースに、Expressive Chips(表現力チップ)で画像を変更してみます。
画像を生成すると、いくつかの単語がハイライトされて表示されます。単語の右にある下矢印(▼)をクリックすると、別の候補となる単語が表示されます。試しに「chandy house」の▼をクリックすると、「gingerbread house」「chocolate house」「ice cream house」の候補が出てきました。
ジンジャーブレッド、チョコレート、アイスクリームと、お菓子の家にそぐう他の単語を候補に挙げます。一部のテキストを変更するとこで自分のイメージに合った画像に近づけることができます。
キュートなお菓子の家を生成したので、今度は表現力チップを以下に変更してホラーテイストなお菓子の家を生成してみます。
恐ろしい雰囲気の漂うお菓子の家に変貌しました。
続いて、「forest(森)」を「beach(海)」へ変更してみます。おどろおどろしい雰囲気から、夏らしい爽やかな雰囲気へガラリと印象が変わりました。
次に、選択した範囲内だけ再度生成される「編集内容を生成」を試してみます。生成された画像を一つ選び、画像の右下にある「画像を編集」をクリックすると、編集画面に切り替わります。
選択したい範囲を囲えるブラシサイズに調整しながら画像をなぞると、以下のように白透明が敷かれます。
今回囲ったチョコレートの箇所を「ビスケット」に変更します。「変更内容を記述します」BOXに「change to Biscuits(チョコレートをビスケットに変更して)」と入力し「編集内容を生成」をクリックします。
以下のように、選択箇所だけが変更された画像が4種生成されました。周りの画像はそのままにチョコレートがあった部分だけ種類の違うビスケットに変更されました。
このように変更したい箇所をピンポイント生成し直し微調整を繰り返すことができます。
生成された画像はダウンロードすることができます。
ダウンロードしたい画像にカーソルを置くと、右下に以下の表示が出ます。
ChatGPTを活用してImageFXのプロンプトを作成する際は、まず希望する画像のイメージをChatGPTにアップロードし、「この画像の特徴を詳しく説明して」と依頼します。ChatGPTから得られた詳細な説明をもとに、英語でプロンプトを作成していきます。
例えば、海辺の風景写真であれば「写真の構図、時間帯、光の当たり方、波の様子、色調」などの要素を含めることで、より精密な画像生成が可能です。また、生成された画像が理想と異なる場合は、ChatGPTに「この画像をより◯◯な雰囲気にするためのプロンプトを提案して」と依頼することで、プロンプトを段階的に改善できます。
ImageFXで画像生成や編集ができない主な要因は、コンテンツポリシーに違反している場合です。特に未成年者や著名人に関連するプロンプトは、システムによって自動的にブロックされます。
また、暴力的な表現や不適切なコンテンツを含むプロンプトも生成が制限されます。このような場合は、プロンプトの表現を変更するか、別の表現方法を検討することで解決できます。例えば、人物の年齢層を「大人」や「成人」に明確に指定したり、特定の著名人ではなく一般的な職業や役割として表現し直したりすることで、画像生成ができるケースもあります。
GoogleのImageFXは、直感的なインターフェースと高品質な画像生成能力を備えた無料のAIツールとして注目を集めています。テキストによる画像生成だけでなく、Expressive Chips機能による簡単な画像バリエーションの作成や、部分的な画像編集機能も搭載されており、初心者でも扱いやすい設計となっています。
プロンプトは英語での入力が推奨されますが、ChatGPTとの連携により効果的なプロンプト作成も可能です。今後の発展が期待される画像生成AIツールとして、クリエイティブな作業の強力な支援ツールとなるでしょう。
Imagen 2を利用した、テキストプロンプトを基に高品質な画像を生成する無料のAIツールです。 画像の他に音楽・言葉の提案の生成も可能です。 さらに、動画生成のメニューもリリースが予定されています。 ImageFXで作成されるすべての画像には、DeepMindの「SynthID」という肉眼では見えないAIで生成されたことを証明する電子透かしが埋め込まれています。
Googleの「Imagen」の最新世代である「Imagen 2」を利用し開発されました。
2025年1月現在、無料で利用できます。
Googleアカウントを持っていればログインするだけで簡単に利用可能です。 また、Googleアカウントをお持ちでない場合は、Googleアカウントを作成する必要があります。
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