GMOインターネットグループ「GPUクラウド利用実態調査」を実施。国内利用率は5.4%にとどまる
最終更新日:2024/09/13
GMOインターネットグループは、国内企業のIT部門責任者や担当者1,128名を対象にした、GPUクラウドサービスの認知度と利用実態に関する調査結果を発表しました。GPUの主な用途はAI関連の利用が多いことがわかりました。
このニュースのポイント
- 国内企業のIT部門責任者や担当者1,128名を対象に「GPUクラウド利用実態調査」を実施
- IT担当者の約47.2%がGPUクラウドサービスを初めて知ったと回答し、合計71.5%が詳しく知らないことが判明
- GPUクラウドサービス利用は、海外サービスが89.7%で国内サービスとの圧倒的な差が露呈
GMOインターネットグループ株式会社は、国内企業のIT部門責任者や担当者1,128名を対象にした、GPUクラウドサービスの認知度と利用実態に関する調査結果を発表しました。調査期間は7月11日~7月12日の2日間で、22歳~59歳の年齢層が回答者です。
調査結果によると、IT担当者の約47.2%と、ほぼ半数がGPUクラウドサービスを初めて知ったと回答し、合計71.5%が詳しく知らないことが判明しました。
認知度は職種によっても差が見られ、AI・機械学習分野の関係者の認知度は比較的高い一方、システム開発や研究開発部門の担当者では認知度が低い傾向が顕著でした。
企業におけるGPUクラウドサービスの利用率は5.4%で、検討中の企業も6.0%に留まっています。実際に「GPUクラウドサービスを利用している」もしくは「GPUサーバーをオンプレミスで利用している」と回答した94名にGPUの利用用途を聞いたところ、主な用途は「生成AIモデルの開発」が60.6%、次いで「AIモデル学習や機械学習」が51.1%と、AI関連の利用が多いことが示されました。
さらに、利用されているGPUクラウドサービスは、海外サービスが89.7%を占め、国内サービスは10.3%と大きな差がついていることが判明。自国のデータを自国内で管理する「データ主権」が注目されている中でも、まだまだ国内のサービスが利用されていないという実態が可視化しました。
GPUクラウドの利用や検討において重視する項目としては、約半数が「データセキュリティ」を重視しており、次いで「利用料金」や「サービスの安定性」が高い割合でした。一方で実際に利用している人の場合は、特に「データセキュリティ」や「GPUスペック」、「GPUリソースの可用性」を重要視する傾向が強く、「利用料金」はその次にとどまっています。
これにより、GPUに関する知識がある人ほど、技術的な要素や法的リスクに注意を払っていることがわかりました。
今回の調査結果で、GPUクラウドサービスはAI領域においては注目が高いものの、国内企業の認知度と利用率はまだ十分でないことが明らかになりました。さらに、わずかな利用率の中でも海外サービスが圧倒的に優勢であり、「データ主権」の懸念が注目されています。
これに対応する「ソブリンクラウド」は、自国内でデータを管理し、セキュリティと法令遵守を担保するサービスです。国内企業のニーズから、データ主権を確保できるソブリンクラウドの重要性は今後さらに高まると予想されます。
出典:PR TIMES
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